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Naoko
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mizuko
Inscrit le: 16 Avr 2006 Messages: 14999 Localisation: tokyo
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mizuko
Inscrit le: 16 Avr 2006 Messages: 14999 Localisation: tokyo
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Posté le: Sam Oct 26, 2013 12:03 pm Sujet du message: |
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定期的にパリ・オペラ座のダンサーが招かれているということで、スレッドのタイトルを "Kyoto Ballet (Arima Ballet) - news" に変更し、このまま続けて京都バレエ団のニュースをここに入れていくことにします。
では、早速。
ミカエル・ドナールが京都バレエ団で 『くるみ割り人形』 を手掛けるそうですね。 振付と演出だけでなく、ドロッセルマイヤー役でも出演! 公演日は12月23日(月・祝)、びわ湖ホールです。
http://www.kyoto-ballet-academy.com/news/detail.shtml?1359089224
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futaba
Inscrit le: 16 Aoû 2009 Messages: 94 Localisation: Japon
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Posté le: Mar Fév 04, 2014 10:30 am Sujet du message: |
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2014年の公演に、ヤン・サイズが昨年に続き登場するようです。
京都バレエ団公演 『“時を超えて” バレエ・コンサート』
2014年8月10 日(日) 15:00開演
於:京都府長岡京記念文化会館
特別ゲスト:ヤン・サイズ(予定)
「卒業舞踏会」
原振付:ダヴィッド・リシーン
指導:エリック・カミーヨ
「時の踊り」
指導・再振付:安達哲治
「レ・シルフィード」
指導・再振付:薄井憲二
「Lazo ~ 絆~ 」
振付・指導 矢上恵子
バレエ団のHPにはまだアップされていませんが、いちおう貼っておきますね。
http://www.kyoto-ballet-academy.com/
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mizuko
Inscrit le: 16 Avr 2006 Messages: 14999 Localisation: tokyo
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futaba
Inscrit le: 16 Aoû 2009 Messages: 94 Localisation: Japon
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mizuko
Inscrit le: 16 Avr 2006 Messages: 14999 Localisation: tokyo
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Posté le: Dim Aoû 10, 2014 3:43 pm Sujet du message: |
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futaba さん、わ、今日でしたね。 屋内イベントではありますが、台風の最中とは、なんともコメントしがたいですが、出演者の方々も観客の方々も被害にあわれてませんように。 舞台そのものは良かったご様子で、よかったです。
来年の情報についてお知らせくださって、どうもありがとうございます! 超豪華ですね~。 パリ・オペラ座の公演みたい。 来年といえば世界バレエフェスティバル開催の年で、日程ががっつりかぶりそうではありますが、せっかくの東京公演、見逃したくはないな~と思います。 来年の夏もえらいことになりますね。
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mizuko
Inscrit le: 16 Avr 2006 Messages: 14999 Localisation: tokyo
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Posté le: Dim Mar 01, 2015 12:41 pm Sujet du message: |
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うぉっ! 有馬龍子バレエ団のホームページの8月の 『ロミオとジュリエット』 の情報が更新されていました。 ティボルトはアルチュール・アラール (アラルド?)(元ピエール=アルチュール・ラヴォーです)、マキューシオはアクセル・イボ。 世界バレエフェスティバルの初日と被るのは避けられましたが、アルチュール、怪我の回復間に合いますかね。
http://www.kyoto-ballet-academy.com/news/index.html#1409026897
Citation: |
「ロミオとジュリエット」全幕
パリ・オペラ座バレエ団より
豪華キャストを迎えて!
2015年8月2日
東京 五反田ゆうぽーと
演奏:ロイヤルチェンバーオーケストラ
2015年8月9日
滋賀 びわ湖ホール大ホール
演奏:大津フィルハーモニー管弦楽団
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
SS席:15,000円
ペアチケット(2枚)27,000円
S席:14,000円
ペアチケット(2枚)25,000円
A席:11,000円
B席:8,000円
C席:6,000円
ファブリス・ブルジョア(パリ・オペラ座メートル・ド・バレエ)
による新作!
ジュリエットの死を悼む父の語りから
幕が上がる極上の感動と驚き!
ロミオ:カール・パケット (パリ・オペラ座バレエ団)
ジュリエット:エロイーズ.ブルドン (パリ・オペラ座バレエ団)
ジュリエット母:モニク・ルディエール (パリ・オペラ座バレエ団)
<モニク・ルディエール>よりメッセージ
日本に皆様へ
皆様とバレリーナとしての情熱を共有できる事は生涯を通して私の喜びでした。ジュリエットの役は私にとってはとても思い出深いものです。今回、初めてキャピレット夫人として新しい有能な才能あるジュリエットと共に、新作で皆様にお目にかかるのが楽しみです。感動をもっともっと分け合いましょう!
ジュリエット父:シリル・アタナソフ (パリ・オペラ座バレエ団)
パリス:クリストフ・デユケンヌ (パリ・オペラ座バレエ団)
ベンヴォーリオ:ヤニック・ヴィトンクール (パリ・オペラ座バレエ団)
テイボルト:ピエール.アルチュール.ラボー (パリ・オペラ座バレエ団)
マキュシオ:アクセル・イーボ (パリ・オペラ座バレエ団) |
チケットは3月16日発売!
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mizuko
Inscrit le: 16 Avr 2006 Messages: 14999 Localisation: tokyo
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Posté le: Ven Aoû 07, 2015 3:42 pm Sujet du message: |
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大変お待たせしました~。 ファブリス・ブルジョワ振付の 『ロミオとジュリエット』、8/2(日) の東京公演を観てきましたのでレポートしますね!
主要な役は全てパリ・オペラ座のダンサーで、振付指導にファニー・ガイダとエリック・カミーヨという、ミニ引っ越し公演のようだった今回、その分主要な役同士の息はバッチリ、脇を固める京都バレエ団の皆さんへの気配り心配りも忘れず、といった雰囲気でありました。 客席は出演者のお知り合いと見受けられる方々が非常に多かったです。
全体的な感想としては、ダンサーの皆さんは最大限のパフォーマンスを見せていたが、残念ながら感動は少なかった、といったところですかね~。 あくまでも私の場合ですが。 (暑さのせいでテンションが低かったしね。)
先にゲストダンサーたちについて触れておきましょう。 まずは主役のエロイーズ・ブルドン。 全幕でのジュリエットは初だと思いますが、たくさんリハーサルをしたのでしょう、既にオペラ座でもジュリエットを踊る準備ができているといった印象でした。 しかし、まだ何かが足りない。 ん~、若干プロダクションのせいもあるかもしれないですけどね。 ロミオのカール・パケット、残念ながら若さと鮮烈さに欠けてました。 上手いところももちろんあったのですが、何しろこのプロダクションはロミオがほとんど踊らないんす。 おまけにマキューシオとベンヴォーリオとの絡みが少なくて、"眩しい青春" みたいな要素にロミオが入ってこず、これが足を引っ張っていたかも。 一方で、マキューシオを踊ったアクセル・イボは、ダンス、演技力、とても良かった! けっこう踊るし、演出という観点からもマキューシオ役は良く作られていたと思います。 ベンヴォーリオはヤニック・ビッタンクールでした。 設定はヌレエフ版と同じく平和主義者の好青年。 テクニックの調子も良く、次のプルミエ候補筆頭と思いました。 そして、このロミジュリが舞台復帰となったピエール=アルチュール・ラヴォー。 (オペラ座ではアルチュール・アラルド (アラール?) と改名してますが、この公演ではもともとの名前が使われてました。) この好青年がティボルト? とキャスティングに疑問符がありましたが、え~、上手に演技はするのですが、やはりティボルトにしては陰険さが足りないというか、そもそも彼をキャスティングした時点で定番のティボルトより若くて普通に近い人物として描きたかったということか、ちょっとわからない。 しかし、結果として、ティボルトの行動が唐突に思えたり説得力に欠けるのでは?と思うところが何ヶ所かありました。 ただ、脚のほうはもう大丈夫そうで、すっかり復調している様子でしたよ。 来シーズンから完全に復帰できると思いまーす。 それから、キャピュレット夫人のルディエール! 本当に美しかったです。 キャピュレット卿のアタナソフは、さすがにかなりお歳を召していらして、ずいぶん高齢なときによくジュリエットができたなぁ、と、まぁ、、、そんなことを考えたのでありましたよ・・・。
京都バレエ団の方々ですが、新国立の奥村康祐さんをはじめ、法村友井や地主薫、谷桃子やスタダンからの男性ゲストも多く、演技もまずまずでしたし、パリ・オペラ座のダンサーの後ろでも大健闘でした。
さて、プロダクションについてですが、このロミジュリはキャピュレット卿の回想として描かれる2幕仕立てになっていました。 冒頭と最後にキャピュレット卿が書斎でペンをとり、我が娘ジュリエットとロミオの物語を回顧し記録するシーンが挿入されています。 ほかはいわゆる古典のロミジュリで、組み立て方のベースはヌレエフ版といった印象。 ただ、おそらくほかの版との違いを出すためだと思いますが、特にキャピュレット卿夫妻の役柄の性格付けが少し違ってたように思います。 それと、普通3幕のところを2幕にしているだけあって、カットは多かったですね。 部分的にシーンを引き延ばすための編曲もあり、さらに、群舞のシーンの曲の途中でテンポを落としたりと工夫がありましたが、しかし私としてはこれはあまり心地好くはなかったです。
ルディエールが演じたキャピュレット夫人、ここでは厳格な夫に同調する妻ではなく、非常に温かみのある母親でした。 キャピュレット卿も娘の物語を悔恨をもって記録するだけあって、子を思う父親の側面を描こうという意図があったと思います。 喧嘩っ早く血は熱いが、厳格さはあくまでも良家を守るためと受け取れました。 こういった捉えかた方もあるのだなーとは思いましたが、しかし、理解のある母親がいるジュリエットがあんな極端な行動に走るのか、私はちょっと納得できず、ジュリエットの行動の理由付けとしては弱くなるように思いました。 また、キャピュレット夫人はティボルトが殺されたとき、ヌレエフ版のジュリエットのように激しく嘆くのですが、ティボルトが若々しく描かれているので、育ての親として息子の死を嘆くといった感じでしたね。
あと、ロミオ。 ヌレエフ版では恐ろしいほど踊りますし、マクミラン版でもけっこう踊りますが、このロミオはほとんど踊らない! カール・パケットの調子がかなり悪いのかと疑ってしまうほどでした。 (実際動きも精彩を欠いていた) さらに、上に書いたとおり、マキューシオとベンヴォーリオとの絡みも少なく、ロミオ、マキューシオ、ベンヴォーリオのトリオが成立してなかったです。 代わりにマキューシオには3人の子分がいて (奥村康祐、西岡憲吾、鷲尾佳凜が好演!) 、そこにベンヴォーリオが加わってわいわい踊っているという感じ。 マキューシオに子分がいるというのは確かおかしくなかったと思いますが、ただロミオが絡んでこないと、ロミオの存在感はどんどん薄れるし、どこかその後の物語に説得力が欠けてくる感じがするし、そもそも盛り上がらないと思うのですよね。 物語の主軸が見えないモヤモヤがあったのは、ここに原因があったかなと思った次第。 それにやっぱりロミオが踊らないと単純につまらな~い。
ティボルトの描き方ですが、上で触れているとおり、わりと普通な血気盛んな若者という感じでした。 演出上の意図なのかアルチュールの演技力の問題なのかちょっとわからないと上に書きましたが、でも、そもそもクリエイションでアルチュールをキャスティングしたということは、やはり演出上の意図でしょうね。 モンタギュー家に敵対心はもっているけれど、憎悪というほどではない。 キャピュレット家のほかの人々とも普通に会話する。 なので、キャピュレット家の仮面舞踏会の場で、ロミオに気づいたティボルトが、その場で殺したいという衝動にかられる独白のシーンがあるのですが、このこともかなり唐突に感じられたのですよね。 しかもその衝動を自分で押さえ込んでました。 自分で押さえ込めるのです。 ブルジョワはティボルトを薄っぺらい悪役にしたくないのかなとも思いましたが、ただどうしてもキャラクターとして弱くなってしまうように感じました。 やはり悪役は濃く描かないと物語に厚みが生まれないんじゃないかと。
あと、お付きの男性二人がいたので気づきましたが、ロザラインの存在感も薄かったです。 それと、ジュリエットのお友達も全然踊らなかったですな。
あ、そういえば、ロミオとジュリエットがベッドを共にした翌朝、ロミオがジュリエットのもとを去るとき、PDDも短かったですが、二人とも終始幸せそうなんですよね。 一瞬も別れの悲しみがなかった。 その後薬を飲み干すまでの展開も早く、ジュリエットの感情の移り変わりがいちいち唐突に映ったのですよね。 ちなみに、ロレンツォに助けを求めに行った教会で、パリスに出くわすというシーンが入ってました。 パリスは普通に結婚式をお願いするご挨拶にでも来たのかしら。 パリスはいい人っぽく人格がなかったです・・・。
今回、ファブリス・ブルジョワが自作のクリエイションを発表するというより、京都バレエ団に振り付けるというものだったため、様々な制約があったことと思います。 規模は縮小するが、群舞のシーンも残さなくてはいけない。 自分なりの解釈を入れたい。 その観点からすると、よくまとめてあったと思います。 ですが、題材がロミオとジュリエットというストーリーが重要なバレエは、やはり登場人物の感情やその行動に至る背景は丹念に描かれなければいけないと思いました。 キャラクターの性格を少し変えたことも、嬉しい新たな発見には至らず、せっかくの配役なのに、ちょっと不完全燃焼に終わったのが残念でした。
以上、東京公演の感想でした! 明後日のびわ湖での公演では少し変わるかもしれません。 ご覧になる方、なった方の感想もお待ちしてます~。
P.S. 衣裳ですが、オペラ座チームはオペラ座の衣裳でしたよ!
有馬龍子記念 京都バレエ団特別公演
『ロミオとジュリエット』 全幕
構成・演出・振付・指導: ファブリス・ブルジョワ (パリ・オペラ座バレエ メートル・ド・バレエ)
指 導 : ファニー・ガイダ (エトワール / パリ・オペラ座バレエ学校教師)
エリック・カミーヨ (パリ・オペラ座バレエ学校教師)
照 明 : 山崎喜一郎 (㈱流)
衣 装 : パリ・オペラ座バレエ 衣裳部
東京衣装 (デザイン 村上まさあき) (デザイン助手 三好奈織子)
地主薫バレエ団衣裳部 タウンステージ (吉田牧子) アルモワール ドゥ コステューム
㈱アトリエヨシノ 京都バレエ団衣裳部 (仲井砂智代 西村直美)
装 置 : ㈱エム・エス・ユー NPO法人NBAバレエ団 (有)アートファクトリー
2015年8月2日 (日) 於) 東京 ゆうぽーとホール
<キャスト>
ロミオ : カール・パケット
ジュリエット: エロイーズ・ブルドン
キャピュレ卿: シリル・アタナソフ
キャピュレ夫人: モニク・ルディエール
パリス : クリストフ・デュケンヌ
ディバルト: ピエール=アルチュール・ラヴォー
マキューシオ: アクセル・イーボ
ベンヴォリオ: ヤニック・ヴィトンクール
ロラン修道僧: 安達哲治
乳 母 : 本多恵子
モンテギュ卿: 高橋弘典
モンテギュ夫人: 高橋純子
ヴェローナ大公: 大野晃弘
ロザラン: 藤川雅子
マキューシオ友人: 奥村康祐、西岡憲吾、鷲尾佳凜
ロザラン友人: 伊藤大地、宮司知英
(以下、略)
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mizuko
Inscrit le: 16 Avr 2006 Messages: 14999 Localisation: tokyo
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Posté le: Ven Aoû 07, 2015 3:46 pm Sujet du message: |
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ちなみにですね、会場で配布されていた京都バレエ専門学校誌に載ってた予告によると、来年はファブリス・ブルジョワ振付 『ドン・キホーテ』 全幕の再演 (?) で、カール・パケットの出演が予定されているそうです。 2016年7月24日(日)、ロームシアター京都です!
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futaba
Inscrit le: 16 Aoû 2009 Messages: 94 Localisation: Japon
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mizuko
Inscrit le: 16 Avr 2006 Messages: 14999 Localisation: tokyo
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futaba
Inscrit le: 16 Aoû 2009 Messages: 94 Localisation: Japon
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mizuko
Inscrit le: 16 Avr 2006 Messages: 14999 Localisation: tokyo
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futaba
Inscrit le: 16 Aoû 2009 Messages: 94 Localisation: Japon
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Posté le: Mar Aoû 25, 2015 9:15 am Sujet du message: |
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mizukoさん、
私はこのロミジュリを観てからずっと、「なぜ期待していたような料理が出てこなかったんだろう?」と考えてました。
これは私の勝手な想像です、妄想ですが、
ブルジョワ氏は‘キャピュレット卿の語り’という設定をものすご~く大切にしてらして、終始、キャピュレット卿の目線で物語を創った。一方、私は‘卿の語り’という体裁ではあるけれども、物語の本質部分は従来どおり過不足なく陳列されるものと思い込んでいた。
ここに大きな隔たりがあったのではないかと。
では、ブルジョワ氏の考えるキャピュレット卿とは?
続けて妄想してみましょう。
【キャピュレット卿はロミオが嫌い】
ロミオは敵対するモンタギュー家の子息ですから、もちろん良くは思ってませんが、それ以上に、女の尻ばかり追いかけている浮遊感が許せない。また、そんな軟弱者に「リーダーなど務まるものか」とも思っている。モンタギューの一人息子は若者達の中心に祭り上げられてはいるが、実態はマキューシオとベンヴォーリオの周りを回る小惑星であるよ、と。
知性も人望もないくせに、美貌で愛娘をたぶらかした鼻もちならない輩、それが卿の抱くロミオ像なのであります。
【キャピュレット卿はジュリエットを成長させたくない】
現代においても、娘の初恋に諸手を挙げて賛成する父親ってのは少数派かもしれません。「幾つになっても子供は子供。初恋? ままごと遊びじゃろ」
ままごと遊びのバルコニー・シーンは余韻少なく、マンチュアへ旅立つロミオをあっさり見送る。しっとり、とか、愁嘆場、ってのは相応しくないんですね。
そして素直な子供は恐ろしげな薬を素直に受け取り素直に飲み干す。難しいことをあれこれ考えない。加えて卿はこの辺の出来事はあまり思い出したくないので、箇条書きに留めてはるんです。
【キャピュレット卿はキャピュレット家のドン】
何当たり前の事書いてんだ、って感じですが、
ゆえにキャピュレット夫人やティボルトの造詣が、一般大衆から見たものと少し違うんですね。
また、キャピュレット側のティボルト、あるいはジュリエットには、長い独白が与えられているのに、モンタギューのロミオに無いのもこのあたりかと思われます。
マキューシオ、彼はモンタギュー側にもかかわらず彫りが深いですね。仮面舞踏会で卿の目の前で飛び跳ねてましたし、妻の甥であるティボルト刺殺事件については配下に詳しく報告させたでありましょう。もしかしたら卿は自分と気質のよく似たマキューシオを、モンタギューの次世代キー・パーソンと目してマークしていたのかもしれません。
ラスト・シーンで、語りを終え、ペンを置くキャピュレット卿の心中や如何に。
「ジュリエットの話をもっとよく聞いてやればよかった」
ごもっとも。では、「ロミオと一緒にさせてやれば良かった」とは?
・・・キャピュレット卿の目線から描かれた物語は、文学として読むには一興かもしれません。
しかしバレエとして、舞台芸術としてはどうでしょう?
ロミオとジュリエットの恋物語を主軸に据えた青春群像を期待していた観客は、満たされるでしょうか?
そもそも卿は主な登場人物の中で、観客が一番感情移入しにくい人物ではないかしらん?
妄想ですよ。
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