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mizuko
Inscrit le: 16 Avr 2006 Messages: 14999 Localisation: tokyo
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Posté le: Lun Juil 30, 2012 5:42 am Sujet du message: |
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2012/07/30
第13回世界バレエフェスティバル全幕特別プロ 「ドン・キホーテ」本日のキャスト
Standing by the people of East Japan
第13回世界バレエフェスティバル 全幕特別プロ
「ドン・キホーテ」
◆主な配役◆
キトリ/ドゥルシネア姫:ナターリヤ・オシポワ
バジル:イワン・ワシーリエフ
ドン・キホーテ:高岸直樹
サンチョ・パンサ:氷室友
ガマーシュ:長瀬直義
メルセデス:高木綾
エスパーダ:後藤晴雄
ロレンツォ:永田雄大
【第1幕】
2人のキトリの友人:乾友子‐田中結子
闘牛士:松下裕次、宮本祐宜、柄本弾、梅澤紘貴、森川茉央、安田峻介、杉山優一、松野乃知
若いジプシーの娘:吉岡美佳
ドリアードの女王:二階堂由依
3人のドリアード:西村真由美、吉川留衣、川島麻実子
4人のドリアード:森志織、村上美香、岸本夏未、阪井麻美
キューピッド:佐伯知香
【第2幕】
ヴァリエーション1:田中結子
ヴァリエーション2:乾友子
協力:チャイコフスキー記念東京バレエ学校
指揮:ヴァレリー・オブジャニコフ
演奏:東京フィルハーモニック交響楽団
◆タイムテーブル◆
第1幕 18:30 - 19:45
休憩 25分
第2幕 20:10 - 21:00
( http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/renew/13-8.html#001569 ) |
さ~て、今日はどんな舞台を見せてくれるでしょうか。 行きますよー!
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mizuko
Inscrit le: 16 Avr 2006 Messages: 14999 Localisation: tokyo
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Posté le: Lun Juil 30, 2012 4:25 pm Sujet du message: |
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オシポワ×ワシーリエフ、観てきました! すごかったです! 大迫力のジャンプと回転は言うに及ばず、演技も達者、何より初共演の東京バレエ団のダンサーたちと一緒に舞台を作っているその姿勢がとても感じがよかったです。 全体的にもすごくいい公演でした。 明日もう少し詳しくレポートしますね。
本日も大いに盛り上がった客席には、タマラ・ロホ、マラーホフ、フリーデマン・フォーゲル、マリア・アイシュヴァルト、マライン・ラドマーカー、マシュー・ゴールディング、上野水香も姿を見せ、豪華でしたよー。 タマラと一緒にENBに行くホセ・マルティンも来てましたね。 あと、RB Live のクラスレッスンを教えていた先生もいらしてます。
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mizuko
Inscrit le: 16 Avr 2006 Messages: 14999 Localisation: tokyo
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Posté le: Mar Juil 31, 2012 1:01 pm Sujet du message: |
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昨日の続き。
オシポワやワシーリエフは、イメージ的には大雑把な感じですが、ABT来日公演でのロミジュリ (オシポワ) やボリショイ来日公演でのスパルタクス (ワシーリエフ) でも思ったのと同じく、今回も感心したのはその演技力。 表面的で大袈裟などということは決してなく、しっかり周囲とコンタクトを取って、そのときに応じて反応しているやり取りは、真実味に満ちていました。 目が離せなかったのは、酒場でメルセデスやエスパーダが踊っているときの舞台脇での演技。 ワシーリエフは、飲むわ食べるわで、ちょっと酔っぱらってみせたりしてましたよ。 それがそのままのトーンで狂言自殺に続く、と。 もちろん、前日のタマラとスティーヴンの演技も細かくて秀逸で、私の好みはタマラ×スティーヴンのやり方なんですけど、オシポワとワシーリエフは、このプロダクションと東京バレエ団の演技等のスタイルに合っていた。 しかも、脇を固めたソリストたちが二日目の方が良かったし、オシポワとワシーリエフが有無を言わさず押しまくってくるのに、非常に良く対応していたと思います。 相乗効果ですよね。 この版は、ストーリー展開に粗さがあると思うのですけど、そういった穴の部分を埋めることについても、普段からロシアのプロダクションを踊っているオシポワ&ワシーリエフは長けていると感じました。
踊りの方は、この二人の驚異的な跳躍力に会場は沸きまくり。 発散されるパワーとエネルギーの強さに圧倒されました。 まぁ、振付はてきとーに自分のやりたいように変えていた部分があったり、ヴァリエーションは別のものを踊っていたりしたのは確かですが (といっても、前日のとどちらが本来のこの版のものなのかわかりませんけど。 あるいはどちらも別?)、前述の演技 (踊り以外の部分) も含めて、『ドン・キホーテ』 はロシアのバレエなのだなぁと改めて思わされました。 ちなみにグランフエッテは、前半16小節が全部ダブル、後半はスピードを上げてのシングルでした。
オシポワ&ワシーリエフと東京バレエ団とは今回が初共演、しかも、東京到着は公演前日であったにもかかわらず、パワー全開。 東京バレエ団の中に入って舞台を大いに牽引していた二人に、とてもいい印象を持ちましたよ。
脇のキャストについて名前を挙げると、ガマーシュの長瀬直義 (とても上手かった!)、ドリアードの女王の二階堂由依 (柔和なオーラは得難く、オシポワをも包んでしまう)、メルセデスの高木綾 (上半身の動きに力と粘り気があって、役柄の理解に知性を感じた) の好演が光っていました。
Dernière édition par mizuko le Mer Aoû 01, 2012 2:18 pm; édité 1 fois |
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carolinko
Inscrit le: 24 Juil 2011 Messages: 7
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mizuko
Inscrit le: 16 Avr 2006 Messages: 14999 Localisation: tokyo
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mizuko
Inscrit le: 16 Avr 2006 Messages: 14999 Localisation: tokyo
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Posté le: Jeu Aoû 02, 2012 10:54 am Sujet du message: |
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いよいよですね! 本日のプログラムが発表されてます。 4時間だって!
http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/-13-a-821800-18001845-cpe.html#001572
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2012/08/02
第13回世界バレエフェスティバル<プログラムA> 本日のプログラム
第13回世界バレエフェスティバル <プログラムA>
8月2日(木)18:00開演 会場:東京文化会館
■第1部■ 18:00~18:45
「スターズ・アンド・ストライプス」
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ジョン・フィリップ・スーザ
ヤーナ・サレンコ ダニール・シムキン
「モペイ」
振付:マルコ・ゲッケ/音楽:C.P.E. バッハ
フリーデマン・フォーゲル
「幻想~『白鳥の湖』のように」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
エレーヌ・ブシェ ティアゴ・ボァディン
「ドリーブ組曲」
振付:ジョゼ・マルティネス/音楽:レオ・ドリーブ
上野水香 マシュー・ゴールディング
<休憩15分>
■第2部■ 19:00~19:45
「扉は必ず...」
振付:イリ・キリアン/音楽:ダーク・ハウブリッヒ(クープランの「プレリュード」に基づく)
オレリー・デュポン マニュエル・ルグリ
「海賊」
振付:マリウス・プティパ/音楽:リッカルド・ドリゴ
ポリーナ・セミオノワ イーゴリ・ゼレンスキ
「セレナータ」
振付:マウロ・ビゴンゼッティ/音楽:アメリゴ・シエルヴォ
ナターリヤ・オシポワ イワン・ワシーリエフ
「瀕死の白鳥」
振付:ミハイル・フォーキン/音楽:カミーユ・サン=サーンス
ウリヤーナ・ロパートキナ
<休憩15分>
■第3部■ 20:00~20:55
「ロミオとジュリエット」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
マリア・アイシュヴァルト マライン・ラドメーカー
「ジュエルズ」より"ダイヤモンド"
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
アニエス・ルテステュ ジョゼ・マルティネス
「ディスタント・クライズ」
振付:エドワード・リャン/音楽:トマゾ・アルビノーニ
スヴェトラーナ・ザハロワ アンドレイ・メルクーリエフ
「パガニーニ」
振付:マルセロ・ゴメス/音楽:ニコロ・パガニーニ
マルセロ・ゴメス
「ラ・シルフィード」第2幕より
振付:ヨハン・コボー オーギュスト・ブルノンヴィルに基づく/音楽:ヘルマン・S.レーヴェンスヨルド
タマラ・ロホ スティーヴン・マックレー
<休憩15分>
■第4部■ 21:10~22:10
「ブレルとバルバラ」
振付:モーリス・ベジャール/音楽:ジャック・ブレル、バルバラ
エリザベット・ロス ジル・ロマン
「明るい小川」よりパ・ド・ドゥ
振付:アレクセイ・ラトマンスキー/音楽:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ
アリーナ・コジョカル ヨハン・コボー
「カンタータ」 (世界初演)
振付:ナチョ・ドゥアト/音楽:ヨハン・セバスティアン・バッハ
ディアナ・ヴィシニョーワ ウラジーミル・マラーホフ
「オネーギン」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
ポリーナ・セミオノワ フリーデマン・フォーゲル
「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス
オレシア・ノヴィコワ レオニード・サラファーノフ
指揮:ポール・コネリー
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
チェロ:遠藤真理、ハープ:田中資子(「瀕死の白鳥」)
ヴァイオリン:チャールズ・ヤン(「パガニーニ」)
※7/21付の最新情報で、第13回世界バレエフェスティバルの全プログラムを発表いたしましたが、アーティストの意向により、ディアナ・ヴィシニョーワとウラジーミル・マラーホフのAプロでの上演演目が「カンタータ」(世界初演)に変更となりました。何卒ご了承ください。
また、フリーデマン・フォーゲルの「モペイ」が追加上演されることになりました。 |
私は今日は行けませんが、観に行かれる方の感想をお待ちしていまーす!
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mizuko
Inscrit le: 16 Avr 2006 Messages: 14999 Localisation: tokyo
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mizuko
Inscrit le: 16 Avr 2006 Messages: 14999 Localisation: tokyo
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Posté le: Ven Aoû 03, 2012 4:44 pm Sujet du message: |
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私はAプロは最終日の日曜日、それまで NBS のツィッターで配信されてるカーテンコールの写真なんかで楽しみたいと思います。
http://twitter.com/nbs_japan
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Thes
Inscrit le: 22 Mai 2012 Messages: 69
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Posté le: Ven Aoû 03, 2012 5:50 pm Sujet du message: |
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mizukoさん、皆様こんばんは。
Aプロ初日に行ってきました。
さすがバレエフェス!4時間半があっという間。
とりあえず、ひと言だけ。
ロパートキナにノックアウトされました。
一人異彩を放っていました。
私には、大好きなはずのほかのダンサーの印象も薄くなるくらいのショックでした。
皆様の感想も楽しみにしております。
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mizuko
Inscrit le: 16 Avr 2006 Messages: 14999 Localisation: tokyo
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Posté le: Sam Aoû 04, 2012 4:21 pm Sujet du message: |
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Thes さん、ロパートキナにやられましたか。 明日観られるのが楽しみです!
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mizuko
Inscrit le: 16 Avr 2006 Messages: 14999 Localisation: tokyo
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Posté le: Dim Aoû 05, 2012 2:13 pm Sujet du message: |
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みなさん、Aプロ観てきましたよ~。 いや~、まさしく祭っ! 今が旬から大御所までスターに次ぐスターの登場にめまいがするほどでしたが、その中でも特に印象に残っているのは、やはりロパートキナ。 「美」 以外の何ものでもなく、幻想のようでした。 それから、ルグリ×デュポン、ジル・ロマン、セミオノワ×フォーゲル、ゴメスとバイオリニストのヤン、ゼレンスキー、ロホ×マクレー、あたりですかね。 プログラムを見ると全部思い出せるのですけど。
いやはや、本当に贅沢な公演で、堪能しました!
感想をこれだけで終わらせてしまうのは、世界のスターたちに失礼なので、今から演目ごとに書きますね!
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mizuko
Inscrit le: 16 Avr 2006 Messages: 14999 Localisation: tokyo
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Posté le: Lun Aoû 06, 2012 1:39 pm Sujet du message: |
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お待たせしました、演目ごとの感想です。 昨夜は途中で力尽きてしまい、今日になりました。
なお、これはあくまでも私の個人的な感想でして、また、座ってる席によってもずいぶん見え方が違ってくると思うので、そのあたりもご考慮くださいね。
プログラム順に参ります。
http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/renew/13a-2.html#001575
第13回世界バレエフェスティバル <プログラムA>
2012年8月5日(日) 東京文化会館
<<第1部>>
「スターズ・アンド・ストライプス」 (振付:ジョージ・バランシン/音楽:ジョン・フィリップ・スーザ)
ヤーナ・サレンコ ダニール・シムキン
開幕に相応しい輝きがあり、二人とも軽々と踊っていました。 もう少しシャキシャキと人形っぽく大袈裟に気取ってみせるユーモアがほしいかなーと思いましたが、滑り出し良好であることに変わらず。
「モペイ」 (振付:マルコ・ゲッケ/音楽:C.P.E. バッハ)
フリーデマン・フォーゲル
初めて見たときの衝撃はなかったですが、フォーゲルがコンテンポラリーでも卓越したダンサーであることを改めて証明していたと思います。
「幻想~『白鳥の湖』のように」より第1幕のパ・ド・ドゥ (振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー)
エレーヌ・ブシェ ティアゴ・ボァディン
二人とも本当に素晴らしいダンサー。 表現力に加えて、ノイマイヤーの複雑なリフトも全てが流れるようです。 第1部の登場で、こちらがまだドラマティックな作品への準備が出来ていなかったように思うのと、全幕からの抜粋で、このバレエを知らない観客にはこのPDDの場面のストーリーがわからなかったかもしれず、せっかくの極上のパフォーマンスにも観客の反応が鈍かったのが残念。
「ドリーブ組曲」 (振付:ジョゼ・マルティネス/音楽:レオ・ドリーブ)
上野水香 マシュー・ゴールディング
残念ながら、好きではありませんでした。 この作品は音符ひとつひとつにステップが付けてあって、それが軽妙さにつながっていて、それがこの作品の核だと思うのですけど、そこが崩れていたという印象。 軽妙さが崩れていたのはステップ以外の部分もで、このPDDに欠かせないちょっとしたユーモアとか、気取ったところとか、こじゃれた雰囲気とか、掛け合いとか、そういった遊び心が、なかったんですよね~。
しかし、マシュー・ゴールディングのピルエットは綺麗でした。
<<第2部>>
「扉は必ず...」 (振付:イリ・キリアン/音楽:ダーク・ハウブリッヒ(クープランの「プレリュード」に基づく))
オレリー・デュポン マニュエル・ルグリ
何度か見ていますが、精密なのに機知に富んだ作品だと思います。 スローモーションのところと速いところ、両方に発揮されるこの二人の精緻な動きと完全な信頼から生まれる完璧なパートナーシップ。 全く衰えないルグリ。 衣装が似合って美しいオーレリー。 二人とも本当に素晴らしい。
「海賊」 (振付:マリウス・プティパ/音楽:リッカルド・ドリゴ)
ポリーナ・セミオノワ イーゴリ・ゼレンスキ
今が旬のセミオノワは、どこまでも光り輝いていました。 クリアで、ダンスクラシックの規範に則ったアカデミズム溢れる踊りが心地よかったです。 ヴァリエーションは、ガムザッティの曲。
一方の大御所ゼレンスキーは、まだ踊っている!という時点で驚きですが、大丈夫かな?と思ってしまう中での大ジャンプとか、でも回転は無理をしないとか、だけど最後は張り切るとか、なんだかすごく面白かったです。 初日の公演後に NBS がツィートした集合写真で、満面の笑顔だったのも面白いですよねー。
「セレナータ」 (振付:マウロ・ビゴンゼッティ/音楽:アメリゴ・シエルヴォ)
ナターリヤ・オシポワ イワン・ワシーリエフ
この二人に振り付けられたもので、サーカスか!と思うほどのダイナミックなリフトなどがてんこ盛りの作品という印象ですが、実は、哀愁漂う南イタリアの伝統音楽 (歌) に乗せて、男女の愛が描かれています。 愛といっても女が男を激しく責めている感じで、それがそのまま激しいリフトなどで表現されていました。 オシポワの激情とそれを受け止めるワシーリエフ。 しかし、私の準備が出来てなくて乗り遅れてしまった。 あと、これは舞台から少し離れた席で見た方が良かったかもしれません。(私が座っていたのは1列目)
「瀕死の白鳥」 (振付:ミハイル・フォーキン/音楽:カミーユ・サン=サーンス)
ウリヤーナ・ロパートキナ
究極の 「美」 以外の何ものでもなかったです。 静寂の中で生命の灯が燃え尽きる瞬間、ただそれだけを、極めてシンプルに、優しく愛おしく崇高に表現するロパートキナ。 まるで幻想のようでした。
<<第3部 >>
「ロミオとジュリエット」より第1幕のパ・ド・ドゥ (振付:ジョン・クランコ/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ)
マリア・アイシュヴァルト マライン・ラドメーカー
とても良かったです! ステップではなく感情が先にくるのですね、クランコ版は。 クランコ版に沿った表現力が欠かせませんが、踊る人がいいと最上になるのだと思いました。 ラドマーカーは溌剌としているロマンチックな好青年のロミオ。 アイシュヴァルトのジュリエットは、かわいく大人しいかんじ。 シュツットのダンサーはパートナリングが素晴らしく、微塵の破綻もない流れるようなパドドゥでした。
「ジュエルズ」より"ダイヤモンド" (振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー)
アニエス・ルテステュ ジョゼ・マルティネス
精彩を欠いていたわけではないと思うのですが、少し存在感が足りなかったですかね。 マルティネスについては、今はどのくらい踊ってるかわかりませんが、全然変わってないように見えました。 サポートがほとんどで、1回くらいジャンプしただけなのが、ちょっと残念。 ルテステュは、いい意味で、女王の貫禄。
「ディスタント・クライズ」 (振付:エドワード・リャン/音楽:トマゾ・アルビノーニ)
スヴェトラーナ・ザハロワ アンドレイ・メルクーリエフ
きれいなお姉さんが踊っているな~というかんじで、会場からは大きな拍手が長く贈られてましたが、私はちょっと眠くなりました。
「パガニーニ」 (振付:マルセロ・ゴメス/音楽:ニコロ・パガニーニ)
マルセロ・ゴメス
ヴァイオリニストのチャールズ・ヤンなくしては成立しない、ゴメスとの掛け合いが愉快でとても楽しい作品。 観客にも一番受けてましたね。 2月のコジョカルのガラで披露された 「レ・リュタン」 がすぐに思い出されましたが、ダンサーとヴァイオリニストが同じ土俵に立っているところが違います。 ゴメスが何であそこまで薄着なのかわからんのですけど (観客へのサービス?)、即興っぽさとユーモアに溢れて魅力的。 踊りはバヤデールで改めて堪能することにします。 ヴァイオリンのヤンが奏でる音色が美しさに心が浮き立った一方で、その親しみやすい風貌とノリの良さから、ヤンは私の回りでは一気に人気者になっていました。
「ラ・シルフィード」第2幕より (振付:ヨハン・コボー オーギュスト・ブルノンヴィルに基づく/音楽:ヘルマン・S.レーヴェンスヨルド)
タマラ・ロホ スティーヴン・マックレー
先頃英国ロイヤル・バレエが全幕を上演していたときはこの二人は組んでなかったのですが、それぞれ高い評価を受けていたので楽しみにしていました。 結果、意表を突かれたかんじ。 タマラの役柄の解釈は常に独特で、私は全面支持なのですが、彼女のシルフィードも異色だったと思います。 妖精というよりウィリに見えましたかねぇ。 ジェームズは取り憑かれていたのだ!と理解。 一方のジェームズはロミオ風。 しかし、バッチュなどの足捌きは目が覚めるほどで、素晴らしかったです。 マクレーの踊りはキレがよくて音にも正確でスカッとしますね。
コボー版の 『ラ・シルフィード』 は、やはり基本的にブルノンヴィル。 でも思っていたよりも手が加えられていたように思います。
<<第4部>>
「ブレルとバルバラ」 (振付:モーリス・ベジャール/音楽:ジャック・ブレル、バルバラ)
エリザベット・ロス ジル・ロマン
ジル・ロマン! 全く歳を取っていない姿と動きのキレに驚愕すると共に、ジル・ロマンにはいつも感動するのですが、今回もまた感動。 心に響いてしかたないのです。
「明るい小川」よりパ・ド・ドゥ (振付:アレクセイ・ラトマンスキー/音楽:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ)
アリーナ・コジョカル ヨハン・コボー
ラトマンスキー 『明るい小川』 のどのPDDか、紹介がないのでわかりませんが、とりあえずコボーはシルフィードではありませんでした。(ちょっと見たかった。) 軽くてハッピーだったので、終幕からの抜粋ですかね。 流石のパートナーシップから繰り出されるスピーディなPDDに、清涼剤的楽しさがありました。
「カンタータ」 (世界初演) (振付:ナチョ・ドゥアト/音楽:ヨハン・セパスティアン・バッハ)
ディアナ・ヴィシニョーワ ウラジーミル・マラーホフ
キリアンのテイストが強い短い作品でしたが、けっこう好きでした。 こういう作品でのヴィシニョーワを初めて見た気がしますが、彼女が持つ動きの特性が合っていてすごく良かったです。 マラーホフはサポートだけ。 しかし、彼の体つき (特に上半身) の変化に驚いたバレエファンは少なくなかったのではと思います。。。
「オネーギン」より第1幕のパ・ド・ドゥ (振付:ジョン・クランコ/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー)
ポリーナ・セミオノワ フリーデマン・フォーゲル
良い驚きを与えてくれました! この難しいPDDを楽々とこなせるのはシュツットガルトのダンサーならでは。 フォーゲルのパートナリングスキルにひたすら感心。 オネーギンという役についても確固たるヴィジョンがあるという印象を受けましたね。 加えて、セミオノワの表現力にも感心。 今までこういったドラマティックな役柄を日本で踊ったことがないような気がしますが、少なくとも私は見た記憶がない (と思う) ので、新鮮でした。 この二人の全幕を是非観てみたいと思いました!
「ドン・キホーテ」 (振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス)
オレシア・ノヴィコワ レオニード・サラファーノフ
世界バレエフェスティバル、プログラム最後の締めはドン・キホーテです。 毎回そのときの初登場のカップルが踊るのが恒例ですが (例外あり)、今回はノーヴィコワが初ということで、サラファーノフは二回目ですが回ってきましたね。 テクニシャンな二人ですから、華々しいのを期待していたのですが、大人なドンキにまとめてきていたと思います。 ノーヴィコワはマリインスキーらしいバレリーナですね。
フィナーレで東京文化会館の舞台の上に出演者が勢揃いしたときの風景は、壮観!の一言。
客席の熱気もバレエフェスならではでしたが、まだまだ盛り上がる余地があると感じました。
私自身は、金曜日の夜から前日の土曜日、当日の午前中、とオリンピックに夢中になって感動しまくってたんですけど、観た後はやはりバレエフェスで頭がいっぱい。 大満足の午後でした。
Bプロが待ち遠しいですが、明日明後日と 『ラ・バヤデール』 がありますね。 観に行きますので、またレポートしますね!
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mizuko
Inscrit le: 16 Avr 2006 Messages: 14999 Localisation: tokyo
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Posté le: Mar Aoû 07, 2012 6:36 am Sujet du message: |
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今日明日は 『ラ・バヤデール』 です。 本日のキャストを NBS から:
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2012/08/07
第13回世界バレエフェスティバル全幕特別プロ 「ラ・バヤデール」本日のキャスト
第13回世界バレエフェスティバル 全幕特別プロ
「ラ・バヤデール」
振付・演出:ナタリア・マカロワ(マリウス・プティパ版による)
振付指導:オルガ・エヴレイノフ
装置:ピエール・ルイジ・サマリターニ
衣裳:ヨランダ・ソナベント
◆主な配役◆
ニキヤ(神殿の舞姫):ディアナ・ヴィシニョーワ
ソロル(戦士):マルセロ・ゴメス
ガムザッティ(ラジャの娘): 奈良春夏
ハイ・ブラーミン(大僧正): 後藤晴雄
ラジャ(国王):木村和夫
マグダヴェーヤ(苦行僧の長):高橋竜太
アヤ(ガムザッティの召使):崔美実
ソロルの友人:柄本弾
ブロンズ像:ダニール・シムキン
【第1幕】
侍女たちの踊り(ジャンベの踊り):矢島まい、川島麻実子
パ・ダクシオン:
高村順子、佐伯知香、岸本夏未、阪井麻美
西村真由美、乾友子、高木綾、渡辺理恵
森川茉央、松野乃知
【第2幕】
影の王国(ヴァリエーション1):田中結子
影の王国(ヴァリエーション2):佐伯知香
影の王国(ヴァリエーション3):高木綾
指揮: ワレリー・オブジャニコフ
演奏: 東京フィルハーモニー交響楽団
◆上演時間◆
【第1幕】 18:30 ― 19:35
休憩 20分
【第2幕】 19:55 ― 20:35
休憩 20分
【第3幕】 20:55 ― 21:15
( http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/renew/13-10.html#001576 ) |
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mizuko
Inscrit le: 16 Avr 2006 Messages: 14999 Localisation: tokyo
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Posté le: Mer Aoû 08, 2012 8:34 am Sujet du message: |
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『ラ・バヤデール』 二日目のキャストです。 NBS から:
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2012/08/08
第13回世界バレエフェスティバル全幕特別プロ 「ラ・バヤデール」本日のキャスト
第13回世界バレエフェスティバル 全幕特別プロ
「ラ・バヤデール」
振付・演出:ナタリア・マカロワ(マリウス・プティパ版による)
振付指導:オルガ・エヴレイノフ
装置:ピエール・ルイジ・サマリターニ
衣裳:ヨランダ・ソナベント
◆主な配役◆
ニキヤ(神殿の舞姫):アリーナ・コジョカル
ソロル(戦士):ヨハン・コボー
ガムザッティ(ラジャの娘): 田中結子
ハイ・ブラーミン(大僧正): 木村和夫
ラジャ(国王):高岸直樹
マグダヴェーヤ(苦行僧の長):松下裕次
アヤ(ガムザッティの召使):崔美実
ソロルの友人:森川茉央
ブロンズ像:ダニール・シムキン
【第1幕】
侍女たちの踊り(ジャンベの踊り):矢島まい、川島麻実子
パ・ダクシオン:
高村順子、佐伯知香、岸本夏未、阪井麻美
西村真由美、乾友子、高木綾、渡辺理恵
柄本弾、松野乃知
【第2幕】
影の王国(ヴァリエーション1):岸本夏未
影の王国(ヴァリエーション2):奈良春夏
影の王国(ヴァリエーション3):乾友子
指揮: ワレリー・オブジャニコフ
演奏: 東京フィルハーモニー交響楽団
◆上演時間◆
【第1幕】 18:30 ― 19:35
休憩 20分
【第2幕】 19:55 ― 20:35
休憩 20分
【第3幕】 20:55 ― 21:15
( http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/renew/13-11.html#001577 ) |
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mizuko
Inscrit le: 16 Avr 2006 Messages: 14999 Localisation: tokyo
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Posté le: Mer Aoû 08, 2012 8:36 am Sujet du message: |
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昨日ヴィシニョーワ×ゴメスを観に行ってきましたけれども、よかったですよー。 ヴィシニョーワ、すごーーーい、というかんじで、ねっとりとした踊りの特性はニキヤにピッタリ。 申し分のないテクニックは全てストーリーとニキヤの心情を語るために使われ、音楽と一体化していました。 やたらと背中を反らせたりというのもなかったです。 緻密に組み立てられた演技構成は最初から最後までが一本の帯みたい。 ソロルとの恋に身を焦がしてはいますが、精神的に自立した非常に強い女性で、ソロルがガムザッティとの結婚を承諾せざるを得なかったというソロルの立場も、巫女である自分の立場もわかってはいるけれども、蛇にかまれた後、ガムザッティと立ち去るソロルを見て、バシッと解毒剤を投げ捨ててました。 寺院の崩壊の場面では、ソロルの幻覚でニキヤが出てくるというより、ニキヤが自分で出てきたかんじ。
一方のゴメスは、マッチョだけど紳士的でもあるソロル。 1幕冒頭のニキヤとの逢瀬では喜びを爆発させ、結婚話が来たときは思いっきり苦悩し、ガムザッティを紹介されても関心は示さず、でしたが、結局ちゃんとガムザッティを選んでました。 しかし、ニキヤの死後は激しく後悔し、寺院での結婚式では結婚をかなり拒絶してましたね。 テクニック、パートナリング、どちらも素晴らしかったです。
シムキンのブロンズ像は、キッズ版。 テクニック完璧でありました。
影の王国のコールドがよかったです。 今回も振付指導としてオルガ・エヴィレイノフが来日していますが、オルガ先生の指導の賜物と思います。 ロイヤル・バレエが舞台裏の一日を YT でライヴしたときのクラスレッスンの先生ですよ! (ダンサーをやる気にさせるエネルギーに満ちた先生で、とてもいいクラスでした。 YT で見られます。) カーテンコールで舞台に上がって、バヤデール風のレヴェランスをしてくれたりして、観客も大きな拍手で迎えてました。
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