Ballet in America - news

[mizuko]

ABTが更なるゲストダンサーを発表しています。　今度は、デニス・マトヴィエンコとワジム・ムンタギロフだそうです。

マトヴィエンコは日本でもお馴染みなので説明は要らないと思いますが、現在はマリインスキーのプリンシパル。　ABTへのデビューは、METシーズン中、2012年5月26日昼公演の 『ラ・バヤデール』 ソロル役で、ジリアン・マーフィーがニキヤ、イザベラ・ボイルストンがガムザッティの予定だそうです。

ワジム・ムンタギロフは、イングリッシュ・ナショナル・バレエの若きプリンシパルで、まだ21歳！　来年2月のアリーナ・コジョカルのガラで、日本デビューの予定ですね。　ムンタギロフは、来日直前の2月4日にケネディ・センターでの 『ラ・バヤデール』 に出演するそうです。（昼公演）　もちろんソロル役。　それと5月23日にも同じくソロルを踊ることになってるみたいですね。　それから、6月30日昼公演の 『白鳥の湖』 も決まっていて、ドヴォロヴェンコと踊ることになってます。

http://www.abt.org/insideabt/news_display.asp?News_ID=375


オシポワ＆ワシーリエフのボリショイ退団という大ニュースが世界を駆け巡ったばかりですが、このニュースもどーなんだろうと思いますねぇ。　男性プリンシパルが急に減ってしまったとはいえ、これだけ大きなバレエ団で、ここに入るのは大変なわけだから、所属してるダンサーはみな優秀なはず。　それなのに、主役を踊るのはゲストがほとんどというのは、傍から見ててもあまり賛成できないですが。

[mizuko]

NYCBの 『くるみ割り人形』（バランシン） も映画館中継されます。　12月13日の公演で、こちらはアメリカ国内のイベントのようですね。　

http://www.nycballet.com/nycb/home/
http://www.fathomevents.com/performingarts/event/nycb_nutcracker.aspx?d=12/13/2011

[mizuko]

ABTの 『くるみ割り人形』 に出演する予定だったデイヴィッド・ホールバーグが、残念ながら、本日 (12/23) の公演は怪我のため降板することになったようです～。　早期回復をお祈りします！
http://artsbeat.blogs.nytimes.com/2011/12/22/david-hallberg-withdraws-from-nutcracker-performance/


ホールバーグといえば、先日 「The Colbert Report」 という番組に出演したんですが、ホストの Colbert さんとの爆笑コラボ （っていうか、Colbert さんに爆笑 ） がサイトにアップされていて見ることができます。　まだの方は、是非どうぞ！　番組用のくるみのPDDですが、相手役はABTのヒー・セオです。　NY Times のレビューからのほうが辿り着きやすいので、そっちのリンクを貼っておきますね！
http://artsbeat.blogs.nytimes.com/2011/12/08/ballet-meets-colbert-in-unusual-pas-de-deux/

それにしても、ホールバーグは柔らかいプリエをしますね～。

でもって、ホールバーグはこの番組で着用していたバレエシューズ （ホールバーグと Colbert のサイン入り） をオークションに出品し、そこでの落札金額を全額 The David Hallberg Scholarship Fund に入れて、ABTのバレエ学校であるジャクリーン・ケネディ・オナシス・スクールで学ぶ若い男性ダンサーを育成するために使うそうです。　この基金は、バレエダンサーになる夢を持つ男の子たちを援助するために、ホールバーグが設立したものみたいですね。
http://www.ebay.com/itm/Stephen-COLBERT-David-HALLBERG-signed-ballet-shoes-Dec-7-2011-show-/190617315658

[mizuko]

ついでに行っておきましょう。

CBS サンデーモーニングからのルポ映像です。　モスクワに出発するとき、ボリショイ劇場での眠り、Colbert 出演のとき、ABTのクラスなどが取材されたものです。　中継された眠りでは、ホールバーグは舞台中に足首を捻挫したらしく、それについてはわりとすぐに出た記事で明かされてましたが、ここでも話に出ています。　ジャンプをするときにひねったそうで、相当痛かったみたいなんですけど、誰も気付くことなく、素晴らしいパフォーマンスで踊りきってます。　右足首ですかね、言われてみれば確かにレヴェランスの時にわずかに引きずってるような気が・・・しなくもない。
http://www.cbsnews.com/8301-3445_162-57344807/an-american-dancers-leap-of-faith/

プレビューも見ます？
http://www.cbsnews.com/video/watch/?id=7391923n&tag=contentBody%3BcbsCarousel

[mizuko]

そう、そのABTのくるみですが、Harper's Bazaar に美しい写真が掲載されてます～。　ラトマンスキー版。
http://www.harpersbazaar.com/bazaar-blog/bam-does-the-nutcracker-better-121511


各地でくるみが上演されてますけど、Miami City Ballet が、ブログにくるみならではの舞台裏の動画をアップしてます～。　本番中に撮ったのかしらん。　それにしても、子供たちが賢くてえらいのです。
http://www.miamicityballet.org/blog/2011/12/21/the-nutcracker-secrets-from-behind-the-scenes/

[mizuko]

今最も期待されている振付家の一人で英国ロイヤル・バレエのコール・ド・ダンサーでもあるリアム・スカーレットが、マイアミ・シティ・バレエに新作を振り付けるということは以前にお知らせしましたが、その作品の初演が明後日1月6日と迫っています。　その新作のタイトルは "Viscera"。　New York Times がそんなリアム・スカーレットにインタビューした記事がありますので、ご紹介しましょう。

http://www.nytimes.com/2012/01/01/arts/dance/liam-scarlett-choreographs-viscera-for-miami-city-ballet.html?_r=2&pagewanted=all


まだ24歳か25歳なんですよね。　昨年ロイヤル・バレエに振り付けた "Asphodel Meadows" が非常に高い評価を得て、一躍期待の星となったスカーレット、彼の作品の舞踊言語は、基本的にダンスクラシックです。　そこがまたバレエ愛好家の期待を集めるところでもあるのですが、今回のマイアミ・シティ・バレエに振り付ける作品は、彼らの高い身体能力とダンス技術を駆使するようなアグレッシヴなものになるとか。　音楽は Lowell Liebermann。　楽しみですよね。



マイアミ・ヘラルドの記事も貼り付けておきます。　リハーサルの写真があるので～。
http://www.miamiherald.com/2012/01/01/2568248/miami-city-ballet-debuts-work.html

[mizuko]

本日 (1/22) は、ジョージ・バランシンの誕生日です。　生きていたら108歳。　Happy Birthday !
というわけで、New York City Ballet の話題を少し。

NYCB の大ベテランで現役の ウェンディ・ウィーラン (44歳！） へのインタビュー記事が NY Times に載っていまして、ウェブで読むことが出来ます。　いい記事みたいなので、ご紹介しておきますね～。
A Dancer Who Can Remember The Giants


それから、昨年秋に鳴り物入りで初演されたポール・マッカートニー×ピーター・マーティンスの 「Ocean's Kingdom」 が再演されています。　早速レビューが出てますが、かなりの酷評・・・。（初演の時も高い評価のレビューはなかったと言ってもいい感じでしたが。）　今回はバランシンの 「Le Tombeau de Couperin」 と 「Who Cares?」 も上演されたのが救いだったというような論調です。
Diving Into Sea, and Then Gershwin (Gia Kourlas, The New York Times)

[mizuko]

マイアミ・シティ・バレエがリアム・スカーレットの新作 「Viscera」 を1月6日に初演しました。　アメリカのダンス・マガジンにレビューが載ってます。

http://dancemagazine.com/reviews/January-2012/Miami-City-Ballet

[mizuko]

イーサン・スティーフェルがプリンシパルを務めている ABT を退団するそうです。　7月7日の 『海賊』 でのアリ役が最後の公演になるとの公式発表。　残念ですね。

[cutekun]

mizukoさん、こんにちは。以前、mizukoさんのブログの方にお邪魔した者です。
Dansomanieへの投稿は今回が初めて。緊張しますです　どうぞよろしくお願いいたします！

実は、サンフランシスコ・バレエ(SFB)の2012年シーズンが、先週から始まっていまして、最初のプログラムが、昨年末のパリ・オペラ座バレエ公演が記憶に新しいジョン・クランコの「オネーギン」でした。今シーズンやっと、レパートリーに入り、4組のキャストが2公演ずつ、合計8公演を昨夜無事終えました。

おそらく日本で知られているSFBのダンサーとしては、ヤン・ヤン・タン(Yuan Yuan Tan)、マリア・コチョトコワ(Maria Kochetkova)、セラ・ヴァン・パッテン(Sarah Van Patten:DVD「人魚姫」でのプリンセス役)といったところだと思いますが、この3人とも、今回タチアナ役を踊り、YYTとSarahが踊った2公演を見てきました。ほんとはMariaのタチアナを見たかったのですが、都合がつかず、今回は断念。

そもそも踊りのスタイルが違うYYTとSarahですが、本当にそれぞれ印象の異なる2人のタチアナでした。

技術的にははるかに安定しているものの、普段、演技の評判があまり芳しくないSarahですが、鏡のシーンのパ・ド・ドゥや、3幕舞踏会での夫グレミン伯爵とのパ・ド・ドゥは、特に美しく、恋する少女と、抑制されて洗練された大人の女性の幸せがよく表現されていました。彼女はきっと、とても理性的なダンサーで、感情をさらけだすことに少し臆するところがあるのかなと思います。

Sarahの相手、オネーギン役ピエール-フランソワ・ヴィラノバ(Pierre-Francois Vilanoba)のパートナリングはとても良く、どのパ・ド・ドゥも、観客として安心して作品に見入っていくことができました。

ところで、Sarahのパ・ド・ブーレがとてもきれいで、ブーレのきれいなダンサーに弱い私、個人的には彼女のポイントが上がりましたよ（笑）

YYTは、激しく苦悩する悲劇のヒロインといった役の方が感情的に入っていきやすいのか、そういった役での評価が高い傾向にあるのですが、今回も最後の手紙のパ・ド・ドゥが一番よかったように思います。引き裂かれる思い、苦悩がよく表現されていました。3幕舞踏会のシーンでは、なぜだか、洗練された大人の女性になったなー感があまりなく、ふむって感じでしたけど^_^;

コール・ドもよくがんばってました。ここ数年レベルが安定してきているのがわかります。もちろんそこは、アメリカのカンパニーですから、マリンスキーやパリ・オペラ座のような一糸乱れぬ容姿という訳ではありませんが、よくまとまっていて、作品を盛り上げるところではちゃんと盛り上げ、よかったです。

それにしても、オネーギンという役は難しい役ですね。パ・ド・ドゥを除くと、踊りそのものはあまりなくて（一曲踊るソロって1回だけでしたっけ？　うむ、自信なし^_^;）、主に立ち振る舞いで役の性格を確立させるというのでしょうか、よほど、ダンサーの中に自分のオネーギン像がしっかり持たれていないとだめですね。ソロも難しいし、、、

全体としては、私は2晩とも、クランコの傑作を堪能しました。改めて言うまでもないですが、ほんとによくできた素晴らしい作品ですね。

「オネーギン」最後の公演だった昨夜は、Mariaを始め、SFBのダンサーも何名か見に来ていました。

SFBのWebサイトは、ご存じのとおり、けっこうチカラ入ってまして、「interact」->「watch」ページにある「behind the scene」タグ内のビデオに、MariaとYYTのリハーサル風景などもあります。「Artist Spotlights」タグのビデオも結構増えてますので、みなさん、お暇なときによかったらどうぞ〜

リンク：
http://www.sfballet.org/interact/watch

ではでは、ちょこっと感想、失礼しました〜！

[cutekun]

ごめんなさい！　上記のリンク先URLがうまく埋め込めていませんでした
調べて修正するまで、みなさん、コピー＆ペーストで凌いでいただけますでしょうか？
失礼いたしました　<(_ _)>

[追記]
リンク先URL、修正しました。お騒がせいたしました。<(_ _)>

mizukoさん、ありがとうございました

[mizuko]

cutekun さん、ダンソマニ日本語版へようこそ！　（覚えてますよ～。）
SFB の 「オネーギン」 について感想をシェアしてくださって、どうもありがとうございます
SFBは来日する機会もないので、貴重です。

「オネーギン」、楽しまれたようですね。　パドブレがきれいなダンサーは私も好きです。　それもものすごい勢いで進んでくれたりしたら、おぉ～ となります。

SFBはソーシャルメディアにも力が入ってますよね。　そこら辺はさすがアメリカのカンパニーですね。

リンクは、URLアドレスだけで自動的に貼られるようになってますので、"[url]" を消せば大丈夫ですよ 　投稿したポストの右上にある "edit" でテキストの編集ができま～す。

[mizuko]

2006年12月から NYCB のミュージックディレクターを務めているファイサル・カルイ Fayçal Karoui が、6月のスプリング・シーズン終了と共に退任することが発表されています。　フランスでの仕事が増えたことが理由で、カルイはベアルン地方ポー管弦楽団の指揮者でもあり、また、昨年にはパリ・ラムルー管弦楽団の指揮者にも就任しています。　さらに、オペラ座の 『サンドリヨン』 でも指揮をしていますし、今度の 『ラ・バヤデール』 でも振ることになってます。 （オーケストラはパリ・オペラ座管弦楽団）

http://artsbeat.blogs.nytimes.com/2012/02/24/new-york-city-ballet-music-director-to-step-down/?ref=arts

[mizuko]

"Kings of the Dance: Opus 3" の公演が、2月24～26日にニューヨークのシティ・センターで行われまして、レビューが出てますのでご紹介しますね。　どちらも好評なんだか不評なんだかいまいちわからないのですけど・・・

http://dancemagazine.com/blogs/dance-glance/4215

http://www.nytimes.com/2012/02/27/arts/dance/david-hallberg-in-kings-of-dance-opus-3-at-city-center.html?ref=dance

今回出演したのは、ギヨーム・コテ、マルセロ・ゴメス、デイヴィッド・ホールバーグ、デニス・マトヴィエンコ、イワン・ワシーリエフ。　コテは、ゴメス振付の作品 KO'd の作曲も担当したそうです。
http://www.nycitycenter.org/tickets/productionNew.aspx?performanceNumber=6249


ちなみに、ついこの間、ゴヨーム・コテは 「Lost in Motion」 というビデオクリップで すごい！ と話題になっていたんですが、上記リンク先からも見られますので、まだご覧になってない方はどうぞ！


本家に詳しいプログラムがアップされてありましたので、コピーしておきま～す。

[cutekun]

mizukoさん、こんにちは。

サンフランシスコ・バレエが、9月にロンドンツアーを行うと発表がありました。

日程：2012年9月14〜23日
場所：ロンドン、サドラーズウェルズ劇場
プログラム：3つのミックス・プログラムを合計9公演

プログラムの詳細は未発表ですが、ロンドン初演の作品も含めて、バランシン、マーク・モリス、クリストファー・ウィールドン、ユリ・ポソコフ、ディレクターであるヘルギ・トマッソンの作品などを持って行くようです。SFBのロンドン公演は2004年以来だそうですね。

プレスリリースはこちら。
http://www.sfballet.org/about/media_center/press_releases/London_Tour_Announcement

ではでは！