Dansomanie Index du Forum
Connexion S'enregistrer FAQ Liste des Membres Rechercher Dansomanie Index du Forum

Bourdon/Paquette/Atanassof guest in DonQ with Arima Ballet
Aller à la page 1, 2  Suivante
 
Poster un nouveau sujet   Répondre au sujet    Dansomanie Index du Forum -> ダンソマニ 日本語バージョン- Dansomanie en Japonais
Voir le sujet précédent :: Voir le sujet suivant  
Auteur Message
mizuko



Inscrit le: 16 Avr 2006
Messages: 14999
Localisation: tokyo

MessagePosté le: Mar Nov 08, 2011 2:58 pm    Sujet du message: Bourdon/Paquette/Atanassof guest in DonQ with Arima Ballet Répondre en citant

昨日twitter でお知らせしましたが、ドロテ・ジルベールとカール・パケット、シリル・アタナソフが有馬バレエ団公演 『ドン・キホーテ』 にゲストするそうです!


有馬龍子バレエ団 『ドン・キホーテ』

2012年5月19日(土)  びわ湖ホール

<出演>

キトリ: ドロテ・ジルベール (パリ・オペラ座 エトワール)
バジル: カール・パケット (パリ・オペラ座 エトワール)
ドン・キホーテ: シリル・アタナソフ (パリ・オペラ座 エトワール)

なお、振付は、ファブリス・ブルジョワだそうです。



寝ぼけて本家にスレッドを立ててしまいました・・・ Embarassed




Dernière édition par mizuko le Ven Avr 20, 2012 3:29 pm; édité 1 fois
Revenir en haut
Voir le profil de l'utilisateur Envoyer un message privé Visiter le site web du posteur
Naoko



Inscrit le: 26 Nov 2011
Messages: 22

MessagePosté le: Jeu Déc 22, 2011 2:51 pm    Sujet du message: Répondre en citant

有馬バレエの公式サイトに上記内容の発表がありましたね。
http://www.kyoto-ballet-academy.com/news/detail.shtml?1324428312

チケットの発売開始は2月だそうです。
ドロテ・ジルベールの切れの良いキトリが観られるのが楽しみです。

今年5月の公演では、カール・パケットとクレールマリ・オスタが震災の影響で来日できず、とても残念でしたが、パンフレットにはブリジット・ルフェーブル芸術監督をはじめ多くの方から日本への温かいメッセージが寄せられていたことを思い出しました。また、これまで観る機会が無かったトゥールーズ・バレエ団のマリア・グティエレスとカズベク・アクメディアロフの素晴らしいコッペリアを見ることができ、とても印象深い公演でした。

今年は無事来日してくれることを祈っています Smile
ドロテ・ジルベールはその前にLove from Parisで来日するんでしたね。


Revenir en haut
Voir le profil de l'utilisateur Envoyer un message privé
Naoko



Inscrit le: 26 Nov 2011
Messages: 22

MessagePosté le: Ven Fév 24, 2012 6:56 am    Sujet du message: Répondre en citant

「ドン・キホーテ」のチケットが届いたのですが、一緒にイベントのお知らせが入っていました!

2012年5月20日(公演翌日)
①カールパケットによる特別講習会
②カールパケット、ドロテジルベール、シリルアタナソフとの茶話会
③カールパケット、ドロテジルベールも参加のダンスパーティー(ケントスにて)

②③はチケット購入者に限り先着順にて参加可能(有料)だそうで、
詳しくは3月上旬にHPにアップされるそうです。

茶話会にダンスパーティーとは素敵ですね Razz
じかにお話しが聞けるいい機会ではないでしょうか?
私にはハードルが高いですが・・・


Revenir en haut
Voir le profil de l'utilisateur Envoyer un message privé
chien en peluche



Inscrit le: 29 Oct 2011
Messages: 1977

MessagePosté le: Ven Fév 24, 2012 3:02 pm    Sujet du message: Répondre en citant

茶話会にダンスパーティーですか~。近場なら行ってみたいんですけど、無理ですね(あ、そもそも、有料ですか?高いのかな~?)。
ちょっと待って下さい。5月19日にびわ湖ホールで踊ると言うことは、ジルベールとパケットは、L'Histoire de Manonは、日程の最初の方に登場することになるのでしょうか?最終日が5月13日で、その日は、オスタが主演ですから、となると、あまり関係ないかしら?
パケット、また、近くで見たいです(生身の人間なのですから、会いたい、と言うべきでしょうか?)。綺麗なガラス玉のような瞳をしていました。『天井桟敷の人々』のスレッドに書きましたが、rencontreに行った際、ちゃっかり(?)、マルティネズに握手して貰ったのですが、とても大きな手でした。あの手でリードして貰ったら、ダンスも上手に踊れたような気分になるかも知れないなあ、と、至極、単純に思いました。多分、パケットの手も大きいでしょう。ちなみに、私は(社交ダンスは)踊れません。
ミーハーな反応で、失礼いたしました Mr. Green


Revenir en haut
Voir le profil de l'utilisateur Envoyer un message privé
mizuko



Inscrit le: 16 Avr 2006
Messages: 14999
Localisation: tokyo

MessagePosté le: Sam Fév 25, 2012 5:56 am    Sujet du message: Répondre en citant

Naoko さん、お知らせありがとうございます!
ファンの方にはまたとない機会ですねー Surprised


Revenir en haut
Voir le profil de l'utilisateur Envoyer un message privé Visiter le site web du posteur
Naoko



Inscrit le: 26 Nov 2011
Messages: 22

MessagePosté le: Sam Fév 25, 2012 7:28 am    Sujet du message: Répondre en citant

chien en pelucheさん、rencontreでジョゼ・マルティネスと握手されたのですね!
質問もされたそうで、フランス語ができるのがとても羨ましいです。
公演後にサインをもらうことがあるのですが、ここがとても気に入ったとか
一言でいいから伝えたいけど、merciしか言えなくて、もどかしい思いをしました。

mizukoさん、毎日の更新に素敵な情報ありがとうございます。
私も行けたらいいのですが、公演の次の日となると宿泊しなければなりませんので・・・
ちょっと厳しいなぁ。


Revenir en haut
Voir le profil de l'utilisateur Envoyer un message privé
chien en peluche



Inscrit le: 29 Oct 2011
Messages: 1977

MessagePosté le: Sam Fév 25, 2012 6:03 pm    Sujet du message: Répondre en citant

Naoko a écrit:

公演後にサインをもらうことがあるのですが、ここがとても気に入ったとか
一言でいいから伝えたいけど、merciしか言えなくて、もどかしい思いをしました。

私も行けたらいいのですが、公演の次の日となると宿泊しなければなりませんので・・・
ちょっと厳しいなぁ。


サインをして貰ったり、握手をして貰ったりするのも嬉しいですが、やはり、舞台を見た後、ダンサー達に直接、会う機会があれば、素晴らしい舞台が見られたことへの感謝の念、感激したこと等を、一番、伝えたいものです。
私も、rencontreの際、マルティネズに私の質問に答えてくれたことへの謝意は何とか伝えることが出来たと思いますが、「事情があって、さよなら公演が見られない、のは本当に、本当に残念です。」と言うところまでは、必ずしも、十分に伝えられませんでした。フランス語が出来ても、必ずしも、「強い感情、受けた感激」のようなものを相手に伝えるのは、本当に、難しいです。

また、私も地方住まいですので、チケット代+交通費+宿泊代は、やはり、お財布に響きます。東京は勿論、関西、名古屋等、大都市圏にお住まいの方が羨ましいです。


Revenir en haut
Voir le profil de l'utilisateur Envoyer un message privé
mizuko



Inscrit le: 16 Avr 2006
Messages: 14999
Localisation: tokyo

MessagePosté le: Ven Avr 20, 2012 3:28 pm    Sujet du message: Répondre en citant

Haydn さんよりお知らせです。

先月の 『ラ・バヤデール』 で負傷したドロテ・ジルベールは、やはり5月に来日してドンキ全幕を踊るというわけにはいかなかったようです。 残念ですが、オペラ座のアメリカ・ツアーのキャストには入っていますので、順調に回復しているのは間違いないでしょう。

ジルベールの代わりに来日するのは、エロイーズ・ブルドン。 21歳のスジェですが、先月 『ラ・バヤデール』 のニキヤ役デビューを果たし、非常に高い評価を受けた期待のダンサーです。 ニキヤとは正反対とも言える役ですので、どんな踊りを見せるのか、とても興味があります。 また、今年の年末にはオペラ座がドンキを上演するので、もしかしたらそこでも踊るかもしれませんよね。

haydn a écrit:
mizuko a écrit:
Dorothée Gilbert et Karl Paquette seront invités à danser les rôles principaux dans Don Quichotte avec Ryuko Arima Ballet de Kyoto le 19 mai 2012. Cyril Atanassof rejoindra comme Don Quichotte, Fabrice Bourgeois comme le chorégraphe. (Lieu: Biwako Hall, Shiga)


Dorothée Gilbert, blessée, sera remplacée dans le rôle de Kitri par Héloïse Bourdon.



* スレッドのタイトルを直しました。


Revenir en haut
Voir le profil de l'utilisateur Envoyer un message privé Visiter le site web du posteur
futaba



Inscrit le: 16 Aoû 2009
Messages: 94
Localisation: Japon

MessagePosté le: Ven Mai 04, 2012 8:25 am    Sujet du message: Répondre en citant

出演者の変更に伴い、5月20日(公演翌日)の予定にも変更があるそうです。

①カール・パケットによる基礎レッスン
     10:45~12:15

②カール・パケットとエロイーズ・ブルドンによる「ドン・ホーテ」パ・ド・ドゥ レッスン
     12:30~14:00

③カール・パケット、エロイーズ・ブルドン、シリル・アタナソフとのトーク・ショー、写真撮影、サイン会 (公演チケット購入者限定)
     15:00~17:00

詳細はこちらをどうぞ。
①② 
http://www.kyoto-ballet-academy.com/news/detail.shtml?1335419461

http://www.kyoto-ballet-academy.com/news/detail.shtml?1331790614

なお、聞くところによると、①②は見学のみも可能だそうですよん。(受講料は必要)


Revenir en haut
Voir le profil de l'utilisateur Envoyer un message privé
futaba



Inscrit le: 16 Aoû 2009
Messages: 94
Localisation: Japon

MessagePosté le: Mar Mai 15, 2012 1:35 pm    Sujet du message: Répondre en citant

有馬バレエのホームページに、エロイーズ・ブルドンの動画がアップされてます。
バヤデールⅢ幕、ニキヤのヴァリエーションですね。

http://www.kyoto-ballet-academy.com/index.html

私のパソコンが古いためか、画像が出てくるまで少し時間がかかりました。


Revenir en haut
Voir le profil de l'utilisateur Envoyer un message privé
Naoko



Inscrit le: 26 Nov 2011
Messages: 22

MessagePosté le: Dim Mai 20, 2012 2:51 pm    Sujet du message: Répondre en citant

ドンキ観てきました。公演を通して一体感がと~っても楽しい公演でしたよ!

今回上演されたドンキホーテはファブリス・ブルジョワが振付けた新しいバージョンで、アタナソフ=ドンキホーテ、バジル=カールパケット、キトリ=ドロテジルベールの代わりにスジェのエローイズ・ブルドンという配役でした。ドロテジルベールは公演プログラムにメッセージを寄せていまして、「ふくらはぎ内側の腓腹筋を断絶し、6月のアメリカ公演に向けてリハビリ中」だそうです。重症ですが、早く怪我が治りますようお祈りしています。

ブルジョワによる新しいバージョンのドンキホーテでは、キューピットが男性という面白い演出がありました。女性ばかりの夢の世界を見慣れていたので、この試みは新鮮でした。中性的なキューピットの存在がより鮮やかになって、この試みは成功したと思います。キューピットを踊った末原雅広さんには大きな拍手が送られていました。

ドロテジルベールの代わりに来日したエロイーズ・ブルドンはカールパケットのサポートもあって、存分に実力を発揮してくれたと思います。腕も足もほっそりしていますが、はつらつとした踊りが素敵でした。特にカスタネットのバリエーションがキマって良かった。まだスジェというのが信じられないくらい堂々とした踊りです。 カールパケットはとにかく楽しそうで、バジルを満喫しているようでした。プレイボーイっぷりが見事(笑)怪我からはすっかり回復しているように見えました。

アタナソフのドンキホーテにはプロローグから引き込まれます。年老いた老人が夢に憑りつかれてゆく様は、影絵の効果も相まって、鳥肌ものでした。

出演者全員の一体感がとてもよく伝わって、とにかく楽しい公演でした。
来年はどんな演目か、今から楽しみです Razz


Revenir en haut
Voir le profil de l'utilisateur Envoyer un message privé
mizuko



Inscrit le: 16 Avr 2006
Messages: 14999
Localisation: tokyo

MessagePosté le: Dim Mai 20, 2012 3:38 pm    Sujet du message: Répondre en citant

Naoko さん、ありがとうございます Very Happy

ドンキのキューピットが男性だなんて、面白いですね。 ヴァリエーションは違う振付にしてあるのかしら?

・・・・と書いたところで、ずーっと昔とんねるずの番組で憲武バレエ団を放送してたときに、憲さんたちがアメリカに武者修行と称して行った先のABTのスタジオで、デイヴィッド・ホールバーグが踊ったのを思い出しました~ Laughing むっちゃきれいだった。


Revenir en haut
Voir le profil de l'utilisateur Envoyer un message privé Visiter le site web du posteur
Naoko



Inscrit le: 26 Nov 2011
Messages: 22

MessagePosté le: Lun Mai 21, 2012 3:39 pm    Sujet du message: Répondre en citant

男性キューピットのソロのパートは曲ごとごっそり変更されていました。
公演プログラムのファブリス・ブルジョアのインタビューの中で曲が紹介されています。フォーキンの「アルミードの館」から選んだそうでパキータのヴァリエーションでも知られる曲とのことです。この選曲もいいんですよ!

http://www.youtube.com/watch?v=JZtb_rzBsas
↑この曲です。オレリー・デュポンがパキータのVaとして踊っていますね。

デイヴィッド・ホールバーグのキューピット見てみたかった。
そんなお宝映像があったんですね!可愛らしかっただろうなぁ。


Revenir en haut
Voir le profil de l'utilisateur Envoyer un message privé
mizuko



Inscrit le: 16 Avr 2006
Messages: 14999
Localisation: tokyo

MessagePosté le: Lun Mai 21, 2012 3:50 pm    Sujet du message: Répondre en citant

へぇ~、ご紹介ありがとうございます。


ホールバーグは完っ璧な模範演技でしたが、ほぼ一発で覚えた憲さんもすごかったです。


Revenir en haut
Voir le profil de l'utilisateur Envoyer un message privé Visiter le site web du posteur
futaba



Inscrit le: 16 Aoû 2009
Messages: 94
Localisation: Japon

MessagePosté le: Mer Mai 23, 2012 1:40 pm    Sujet du message: Répondre en citant

mizukoさん、Naokoさん、私も観てきました。
Naokoさんのおっしゃるとおり、一体感のある本当に楽しい公演でした。
私も感想を書かせていただきたいのですが、Naokoさんと重複するところがあるかもしれません。どうぞお許し下さいね。



ファブリス・ブルジョワ(パリ・オペラ座 アシスタント メートル ド バレエ)振付のドン・キホーテを一言で表すとしたら“ほのぼの”かしらん。
過剰なカリカチュア化、エンターテイメント化を避け、音の流れを大切に、ヌレエフ版にありがちなパの過積載は見当たりません。
また、マイムが適材適所に散りばめられ、各人物の造形、あるいは各シーンの空気感、生活感の描写に優れています。
自然で素直、楽しく親しみやすい、なおかつフランスらしい品のある素晴らしい作品。有馬バレエにとても似合っていました。
ブルジョワ氏は1995年に「ロミオ&ジュリエット」、1998年にこの「ドン・キホーテ」を振り付けられたということですが、これからもぜひ、フランス流の新しい風を私達に見せていただきたいと思いました。


ドン・キホーテ役のシリル・アタナソフは、初めて拝見したのですが、プロローグでベッドの上に目覚め、白いパジャマから赤いタイツの両脚がにゅうと出て、次にその両脚を、ひっくり返ったゴキブリのごとく、くくっと曲げただけで、その瞬間、この老人の気質や健康状態がGoogle検索3ページ分ほど押し寄せてきました。すごい! この方、マイムの名手なんですね! Shocked Embarassed
公演を通して「ドン・キホーテってこんなお爺さんだったんだよ」ということを丹念に教えていただいた気がします。


キトリ役のエロイーズ・ブルドン。
見事なプリンセス体形。古き良きディズニー映画のお姫様みたい。そこに知性、おおらか、おてんばをプラス。
21才、スジェである彼女、1幕でバルセロナの娘っ子を演じている間は、傍らのエトワール、カール・パケット(バジル役)の庇護のもと、初役のキトリに挑戦しているという趣も少しはあったのです。
少しです! 総じて軽く正確なステップ・ワーク、生き生きした上肢の動き、瑞々しいマイム、そして、ハッキリした目元・口元はクルクル変わる彼女の表情をよく伝え、明るく勝気でモテモテの、上々のキトリでした。まるで伸び盛りの彼女の華と勢いが、合わせ鏡の向こうから赤い服着て飛び出して来たようでした。
扇を鳴らすのも上手でした。扇が良かったのかも?(笑)

2幕2場、バレエ・ブランでドルシネアとして、まるで芸術品のような見事なチュチュを纏い登場したとき、彼女はすでにスジェではありませんでした。
それまで隠されていた形の良い脚が見る者を惹きつけ、一つ一つの音を丁寧に拾い、ロマンティックな詩篇を読み上げるように、しっとりとパを進めます。そしてピュアなプリンセス・スマイル。
彼女は自分の力量がその美しいチュチュに見合うものだということを、堂々と証明してみせました。

私はこのチュチュを見て、ふと「ライモンダ」を思い出したのですが、翌20日のトークショーでその理由が判りました。
エロイーズとカールの衣装は、「ライモンダ」の衣装も担当した Nicholas Georgiadis 氏のものをパリから持って来たのだということでした。
カール・パケットは「オペラ座から、この古いコレクションを借りてこられたことがとても嬉しい。私の世代ではデザイナーとして最高の人だ」と語っていました。
3幕の狂言自殺の場面の衣装も素敵だったんですよ。
ヌレエフ版同様、ジプシーに貰ったものを着ているという設定。色が綺麗、バジルの帽子にはふんわりした羽が付いていて、茶番劇をいっそう引き立てる衣装でした。 エロイーズもカールもとてもよく映っていました。
この場面は背景も良かったですね。バルセロナらしいドーム状の居酒屋。お酒と煙草のにおいが客席まで漂って来そう・・・。
結婚式、グラン・パ・ド・ドゥのキトリの衣装だけは、エロイーズ自身が注文して作ったものだそうです。
赤と黒の鮮やかなチュチュ。いわく、「そちらのほうがベージュのものより、キトリの性格をより表すことができると思うから」。

そのグラン・パ・ド・ドゥは、彼女が「クラスでもよく踊っていた」というだけあり、完成品の域でした。
ソロ・ヴァリエーションのパッセが繰り返される部分で(mizukoさん、この表現で通じますか?)、入口のところ、音楽がスローダウンしすぎだな、エロイーズ、ちょっと合わせにくそう、と思いましたが、技術力で乗り切りました。
グラン・フェッテの音楽も、前半ややスローだったので、最後まで回り切るのは容易ではなかったと思います。
音楽について言えば、輪郭のはっきりした若々しい演奏で好感度大だっただけに、大きな見せ場での2度の「?」は残念でした。
グラン・フェッテが始まると応援の手拍子が湧き上がり、大変盛り上がりました。
上演中に手拍子をすることがダンサーにとって良いことなのか分かりませんが、皆、エロイーズが大好きになっちゃったことだけは確かです。 Razz

キトリ/ドルシネアを見て、私は彼女のオーロラ姫が見てみたくなりました。
トークショーでその人柄に触れると、タチアナ(オネーギン)も見たくなりました。
彼女はきっと白から黒まで幅広い役柄をこなせる人です。
柔軟な肢体はコンテンポラリーでも生きるでしょう。
重要なエトワールになるに違いありません。


カール・パケットは、昨年、大震災の影響で来日を断念せざるを得なかったことへの思いもあるのでしょう、真心のこもった感涙的充実の舞台でありました。
2009年に同団に客演したときのアルブレヒトも素晴らしかったのですが、あの時は‘踊りたいのに機会を得られない’全幕でのアルブレヒト役を踊る喜び、いわばハングリー精神の爆発であったと思います。
その後、オペラ座でも同年9月にアルブレヒト役デビューを果たし、大晦日、エトワールに任命されたことは御承知のとおりです。
時は流れ、今回の公演における彼の立ち位置は、単なる‘ゲスト’というより、オーガナイザーの一人であったと確信します。彼は周囲を支え、舞台を創り上げていく責任者の一人であり、その上首尾ゆえ、あれほどリラックスして舞台を満喫し、楽しみ、楽しませてくれたのだと思います。

バヤデールで痛めた部分は完治したと言っていました。
もし治っていなかったらリフトが心配されたところですが、いつもの安定感で、「細っこいエロイーズの一人や二人、どこからでもかかって来なさ~い」って感じでした。
エロイーズをカールの‘秘蔵っ子’と呼んでも良いのでしょうか? カール座長のガラ公演でも度々組んでますし、パートナーシップはあうんの呼吸でした。
もちろんソロで踊るカールも素敵でしたよ。特に結婚式のグラン・ジュテ、あのごつい身体が脚を一杯に伸ばし、舞台からはみ出しそうな大きな円を空中にトレースする様は迫力でした。
カール、本当に踊る喜びに満ちてましたね。 ‘皆と喜びを分かち合いたいんだ!’ Very Happy


初めにこのブルジョワ版ではマイムが多用されていることを書きました。
私が好きだったものをいくつか御紹介します。

1幕でバジルとキトリが痴話喧嘩する場面。
バジルが、「ね~、一緒になろうよ~。そしたら君はだんだんお腹が膨らんでくるだろ? それから子供がぽこん、ぽこん、ぽこんって出てくる。大・中・小、みんな揃って幸せに・・・」とまで口説いたところで、キトリに振られちゃう(笑)。
カールの丸いお腹の仕草、3人の子供たちの表現、袖にされた時の表情、とても微笑ましかったです。

3幕の狂言自殺。
結婚を許してもらったキトリとバジルが、ロレンツォ(キトリのお父さん:高橋弘典)の頬に両側からお礼のキスをするんです。そしたらお父さん、驚きと喜びで引っ繰り返りそうに・・・。
このシーン、ヌレエフ版ではバジルがロレンツォに頭から布かぶせて突き飛ばしますよね。結婚を許してもらえさえすれば用済みだ、とばかりに。
他のヴァージョンでも、ロレンツォをまるで仮想敵国のように描写しているものが見られます。私はそういうのあまり好きではありません。
ブルジョワ版は、娘を愛しむロレンツォの親心が良く伝わってきます。
そこにキトリとバジルのお礼のキスですから、今後の彼らの楽しく穏やかな関係が想像され、とても心温まるシーンとなっていました。

ロレンツォの衣装合わせ。
お礼のキスの直後、結婚式との間に、幕前でロレンツォを中心とする寸劇が挿入されました。
結婚式に出席するため、ロレンツォが友達連中にドタバタとひげを剃られ、一張羅の服と帽子を鏡の前で合わせたりするのですが、それがもう、可笑しくって! Very Happy  ブルジョワ氏の振付と、高橋氏のマイムの才の幸せな結婚でありました。


さて、男性のキューピット(末原雅広)についてですが、Naokoさんも触れられたとおり、とても新鮮で、森の中の幻想シーンの良いアクセントになっていました。
でも、衣装がちょっと・・・。 Confused
好みの問題だとは思いますが、布地が少ないのではないかと。
上半身はリレー競技の襷のような細い白布が一本斜め掛けに、下半身はタオル大の白布がひらひら。露出度としては、リレー選手からランニング・シャツを除いた状態をご想像ください。ロマンティックなバレエ・ブランにあって、この衣装は少々即物的に思えました。
一方、森の妖精たちの衣装は綺麗でしたね。
白に淡いブルー(パープルかも?)の模様で、そのブルーの部分が少し蛍光がかっているのかライトに浮かび上がって綺麗なんです。調和のとれたダンスも美しく、素敵な幻想シーンでした。
それから3幕のメルセデス(藤川雅子)を中心としたファンダンゴも鮮やかでした。
このバレエ団はどの場面をとっても、一期一会を大切にする集中力と、和やかな親和力が感じられます。見終わるといつも、‘性善説を信じ、前を向いてまっすぐ生きていこう!’というような、明るい爽やかな心持ちにさせてくれます。不思議です。


最後に、トークショーで心に残ったやり取りを御紹介しましょう。(メモの文字が超ミミズなので、言葉を多少整理しています)

エロイーズが、カールの指導について:
「カールと踊ることはとても勉強になります。彼と踊れ、指導を受けることができ、私は幸運だと思います。
リハーサルではいつも 『やってみなさい。飛んで転んでしまっても、床に落ちてもいいじゃないか。とにかくやってみるんだ。明日はきっと良くできているよ』とカールに言われます。精神的な強さを教えてくれます。
私もカールも、マックス・ボゾニに師事していたので、きっと精神的に共通のものを持っているのだろうと思います」

それに対しカールが:
「マックス・ボゾニはいつも言っていた。『今日は難しくても明日は簡単になるから』と。
エロイーズとは2年間仕事をしているが、彼女は決して諦めることをしない。彼女は知性を持ってこの仕事に向き合っている。昨日の大成功は偶然ではなく、それらの努力の結果です」


長い文章を読んでくださり、ありがとうございました。




Dernière édition par futaba le Dim Mai 27, 2012 3:55 am; édité 1 fois
Revenir en haut
Voir le profil de l'utilisateur Envoyer un message privé
Montrer les messages depuis:   
Poster un nouveau sujet   Répondre au sujet    Dansomanie Index du Forum -> ダンソマニ 日本語バージョン- Dansomanie en Japonais Toutes les heures sont au format GMT + 2 Heures
Aller à la page 1, 2  Suivante
Page 1 sur 2

 
Sauter vers:  
Vous ne pouvez pas poster de nouveaux sujets dans ce forum
Vous ne pouvez pas répondre aux sujets dans ce forum
Vous ne pouvez pas éditer vos messages dans ce forum
Vous ne pouvez pas supprimer vos messages dans ce forum
Vous ne pouvez pas voter dans les sondages de ce forum


Nous Contacter
Powered by phpBB © phpBB Group
Theme created by Vjacheslav Trushkin
Traduction par : phpBB-fr.com