POB in Sydney '07 06/16~30

[yuriko]

6月16日、17日、19日の3日間、シドニーで白鳥の湖を見てきました。
ここのサイトのキャスト情報のお陰で、オデット＆オディールとジークフリートが全て違う組み合わせ、
そして念願だったオレリーの白鳥を見ることが出来てとても幸せな3日間でした。

1日目はアニエス、ジョゼ、パケットの組み合わせ。
ロットバルトはヤン・ブリタールだと思っていたので、あれ？って思いましたが、怪我で降板だったんですね。
アニエスは技術的にも素晴らしく、非の打ち所の無い美しさでした。
DVDでは、あまり情感の感じられないオデットと、笑顔まで怖すぎるオディールがあんまり好みではなかったんですが、実際の公演では素晴らしかったです。特に黒鳥。
時折見せる笑顔が、DVDとは違ってかわいいというか、ジークフリートがころりと騙されても仕方ないかなと納得出来るほど魅力的でした。三幕のコーダでは、満席の観客から大きな拍手を貰っていました。
ジョゼも安定したテクニックで、柔らかに動く長い手足がとっても優雅。
そしてカールのウォルフガング＆ロットバルト。評判通り、すごーく格好良かったです！
一幕から、その場を支配しているかのような、威圧的な存在感が素晴らしかった。
パ・ド・トロワではティボーがやっぱりダイナミックで素晴らしく、大きな拍手を貰ってました。そして個人的には、ナポリも踊ったメラニーがとっても可愛らしくて良かったです。

2日目は待望のオレリーと、ルグリ＆再びパケットでした。
記憶違いでなければ、私が見た3日間に主役を踊ったバレリーナの内、オレリーだけが登場時に拍手を貰っていました。
上で紹介されていた新聞にも書かれていた様に、オレリーの白鳥はより人間的で、ジークフリートとの出会いと、一緒にいられる「喜びや嬉しさ」といった感情がしっかりと表現されていて、私はアニエスの白鳥よりずっと好みでした。
そして、黒鳥は何とも艶やか！うまく表現する言葉が見つかりませんが、とってもとっても魅力的なオディールでした。
ルグリも素晴らしかったです。
指の先まで神経が行き届いた動きがとっても優雅で、気品に満ちてました。
三幕でオディールが登場してからは、理想の女性と再会できたことが嬉しくて嬉しくて堪らないといった感じ。
無邪気なほど幸せそうで、だからこそ、愛を誓った相手がオデットではなかったと悟ったときの悲しみと絶望が深く、見ていて胸に迫るものがありました。

3日目はジロ、モロー、Stephane Bullionの組み合わせ。
Stephane Bullionのロットバルトは、やっぱり正直言ってカールに比べて見劣りしてしまいました。圧倒的に存在感が足りないので、大勢の中にいるとどこにいるか分からなくなるというか。。。
背は高いので、ジロと並んでても見劣りしないのは良かったですが。これから頑張ってもらいたいところです。
ジロの白鳥は、東京公演での評判どおり、とっても女性的でたおやか。
プロローグでの、まだ人間だったころのオデットは、意外にもジロが一番綺麗だと思いました。
モローの王子も、優雅で素敵でした。スラリとした足が美しいこと。
しかし、二幕が終わって休憩も終わりかけの頃、エルヴェ・モローが怪我のため、三幕からは代わりにカールパケットが王子を踊るとのアナウンスが。
私にはモローが二幕のどこで怪我をしたのか分からなかったのですが、今後どうなるのでしょうね？　怪我が大したことないといいですが。
カールも土曜日のマチネにジークフリートを踊る予定だったとはいえ、舞台途中からの急な代役は本当に大変だったと思います。もちろん、急にパートナーが変わったジロも。
見ている私も「カール大丈夫？」と、いらぬ心配してしまったので、あんまり物語に集中できず。。。
とはいえ、ジロのダイナミックな黒鳥や、可愛らしいお坊ちゃま風のカールのジークフリート（あんまり背が高くないのと、甘いマスクなので、本当にかわいい王子様！といった感じでした。）をしっかり楽しみましたが。

とにかく、3日目はいろいろありましたが、とっても充実したシドニー滞在でした。
シドニー公演の情報をアップしてくださって本当にありがとうございました。

mizukoさん疑問のヤン・サイズですが、連日元気にスペインの踊りを踊ってましたよ。本調子の踊りなのかどうかは、私には分かりませんでしたが。

また、オーストラリアの女性誌「BAZAAR（オーストラリア版です）」の6/7月号に、エミリーコゼットがトゥシューズを履いて、
色々なオーストラリアンデザイナーの服を着て踊っているグラビア（10ページ程度）が載っています。
残念ながら、インタビューなどの記事は全くありませんが、写真はどれも非常に綺麗です。私も思わず買ってしまいました。
オーストラリア公演にお越しの際は是非どうぞ。
こちらは雑誌は本屋さんではなく、ニュースエージェンシーなどの雑誌＆文房具店や通りのKIOSKで売っています。A$7.95）

長々と失礼しました。

[mizuko]

yurikoさん、はじめまして。　お騒がせしてますmizukoです。

シドニー公演のレポートをありがとうございます！　まだざざっと拝見しただけですが、びっくりな状況になっているのですね～。　ヤン・サイズの近況にも触れてくださって、どうもありがとうございます。　スペインでは本調子かどうかはわかりませんね～。　でもひとまず安心。　明日またじっくり読ませていただきますね。


大変申し訳ないのですが、このスレッドとは関係のないこととはいえ、大勢の方がご覧になっているという状況を踏まえて、もう一度あと少しこの場をお貸しください。

菊さん、大丈夫ですよ。　　誤解が生じることがあるのは当たり前のことと承知しています。　ただ、その際は、特にインターネットの場合、出来る限り早く、きっぱり、そしてはっきり対処する方がよいと最近考えるようになりました。　やや強めに言わせていただいたのはそのためですので、何卒お許しください。

それから、「気に障った」ということはありませんので、ご安心ください。　上に書いたように、あくまでも「いや、それは違いますよ～」と説明しただけですから。　些細なことですぐに不機嫌になったりはしませんので、大丈夫です。

菊さんはモデレータとして、サイトの管理や情報のアップに多大な時間と労力を費やしていることと思います。　いつもありがとうございます。

[chrysantheme]

yurikoさん、ようこそダンソマニ日本語版にいらっしゃいませ。

１６日~１９日の三日間、シドニーに『白鳥の湖』を観に行かれたご感想を載せて頂き、
大変有難うございます。心からお礼を申し上げます。<(_　_)>

ビデオより実際の舞台のアニェス・ルテステュが素晴らしかったとの事。
こういう事が在るので、本当に劇場通いは止められませんよね。

yurikoさん待望のルグリ＆デュポンの白鳥は更に感動的だったとの事。
やはり流石ヌレエフ世代を代表するエトワール、マニュエル・ルグリと円熟期に入ったその秘蔵っ子オレリー・デュポン。
この夏も日本を感動の渦に巻いてくれそうです!!

１９日のジロ＆モローの公演、二幕以降はモロー怪我の為、急遽代役でパケットが踊ったとの事。
モローの怪我が軽いものである事を祈りましょう・・・。
ステファン・ビュリョンのロットバルト、あまり存在感がなかったのですか。残念ですね。
この３月のプティの『プルースト~失われたときを求めて~』のモレル役では一味違った存在感を出していたのですが・・・。
今年の夏もビュリヨンは（その頃は本調子になっている筈であろう）サイズとゴディオン作の
『アベルはかつて・・・』を踊ってくれるという事なので楽しみにする事に致しましょう。

yurikoさん、観劇のご感想を態々投稿してくださり、どうも有り難うございました。
これからも、こちらにドシドシ参加しにいらっしゃってくださいませ。<(_　_)>　


お菊

[chrysantheme]

sophiaさんが、１９日のエルヴェ・モローの降板に関する記事を見つけてくださいました。

これまた、オーストラリアの新聞『Ｔｈｅ Australian』のニュースです。
リンクはこちらです。リンク先の一番上の記事“Swan star clipped”のところが公演に関しての記事です。

記事によると、『鋏（はさみ）』で怪我をして、二幕の後の休憩時間中に
シドニー病院に担ぎ込まれたようです。

[chrysantheme]

yurikoさんが教えてくださった雑誌『バザール(オーストラリア版)』ですが、正式サイトがありました。
こちらＨａｒｐｅｒ’ｓ　ＢＡＺＡＡＲからどうぞ。

しかし、ネット上ではコゼットの写真とかはご覧になれませんので、悪しからず。

[chrysantheme]

シドニー公演の配役表の変更が少々ありましたので、このスレッドの一ページ目の
配役表を変更しておきました。<(_　_)>

『白鳥の湖』では、２３日夜のジロ&モロー組から、ルテステュ＆マルティネス組に変更。
２４日のルテステュ＆マルティネス組からコゼット＆パケット組に変更になりました。
ロットバルトにはビュリヨンが使われています。

『ジュエルズ/宝石』の方も小さな配役変更がされています。

[yuriko]

chrysanthemeさん、mizukoさん、コメントありがとうございます。
シドニーから帰ってきて２日経ちますが、今だに頭の中で常に白鳥の湖の曲が流れています。

モローの怪我はそういうことだったんですね。踊っている最中にどこかを痛めたのかと思ってましたが、鋏で負傷とは。びっくりです。
病院に担ぎ込まれたなんて、相当深く切ってしまったんでしょうか？心配です。
早く元気な姿で舞台に戻ってきてくれるといいですね。

急遽代役となったパケットは、髪型やメイクから「急いで準備しました」といった印象が感じられる登場でした。
舞台途中での交代というのは、もちろん常に急遽であることに変わりはありませんが、この日の配役表にはカールの名前はどこにも載ってなかったので、急に踊ることになって、しかも主役で新聞の記事によればジロとは全くリハーサルなしだったということで、本当に大変だった事でしょう。

ちなみに、モローの降板と代役の発表が幕間にあったときは、オージーの観客からは拍手が起こってました。
「頑張って」という意味なのかな？モローが怪我で降板しちゃったのに拍手って、モローに対して可哀想過ぎる・・・と、ちょっと躊躇してしまいましたが、ここらあたりは大らかなオージーならではなのかも。
カーテンコールでも大きな拍手が送られていました。
そして３度目の幕が下りて、会場のライトがついた後に舞台の幕の向こう方から拍手が聞こえてきました。
明日のマチネに加えて、最終日もジークフリートを踊るなんて、今回のシドニー公演ではパケットは大活躍ですね。

ビュリヨン（って読むんですね）は、プロローグのオデットに襲いかかる（？）時や、一幕の踊ってない時などのちょっとした動きが、カールに比べてまだまだぎこちない感じがして、いまひとつといった印象でした。
踊りだすと案外（って失礼？）良かったですよ。

chrysanthemeさんが見つけてくださった「BAZZAR」のサイトに、すごーく小さくですがエミリーコゼットの写真が載っていました。
マスクしてるから顔半分見えないけど・・・
「Contents」と書かれた上の写真の左下がコゼットだと思われます。雑誌の目次部分です。
公演プログラムにも１ページ、雑誌と同じ写真が載っています。
残念ながらこっちも扇で顔を隠しています。６ショット中２ショットは上向いてたり扇で隠してたりして顔が見えませんが、その他の写真はすごーく素敵です。
舞台で生エミリーが見たくなりました。

[chrysantheme]

yurikoさん、ＢＡＺＡＡＲのサイトにコゼットの写真が載っていたのですね。
見逃してしまっていました。本当にスゴク小さくてマスクしているから判りませんでした。

配役の交代の発表の時に、拍手が起こるなんて、オーストラリアの観客は
本当にとても大らかなのですね。日本でもフランスでもあまり考えられない事ですが。
そう云えば私の知っているオーストラリア人は一概にして皆、明るく気の良い人達です。

人間住む環境が大事って言いますけど、本当にそうなんですよね。
お天気や環境でとても左右されてしまうのです。（フランスは日本と違って温和な気候では無いので、
感情の上げ下げが、こちらのお天気の様に激しいです。）

パケットとジロは『白鳥の湖』のリハーサルはもちろん全く無かったとの事ですが、
前に『ドン・キホーテ』を全幕踊った仲なので、全然踊った事無いパートナーとしではないので
パケットにとってもジロにとっても、良かったのではないでしょうか。
今回の活躍で、パケットが一回りも二回りも成長した事でしょう。
来シーズンのパケットの活躍が楽しみですね。

yurikoさん、公演のレポートを書き込んでくださって、本当に有難うございました!!

[chrysantheme]

モローの怪我の続報です。
鋏（はさみ）で、どこを怪我したの?!と皆さま思われたかと思います。

確かな情報筋から得た情報では、手の指を切った、との事。
手の指ですから、結構な出血をしたらしく、ジロのサポートをする事は出来なく
その後の『白鳥・・・』の三幕は続けられなかったそうです。

トンでもない事にはなっていなく、大事になら無くて良かったです。
ホッと一息といった所でしょうか・・・。

夏の日本公演にまでは、治っている事でしょう。

[chrysantheme]

マニュエル・ルグリの引退についての続報です。

シドニー・モーニング・ヘラルドの記事について
間違った情報が巷に流れているのでそれを訂正したいとのことで、
Haydnさんへルグリ自身からE-mailが送られてきました。


それによると、引退はどうあっても来シーズン中になるとの事。
来年３月を予定していたが、プログラムの関係で来シーズン末(来年の７月に延長)
には必ず引退するとの事だそうです。

４５歳引退の許可はは、ルグリより２歳上のローラン・イレール、カデ・ベラルビ、
ウィルフリード・ロモリまでだったそうです。
ので、ルグリは『必然的』に引退とのこと。

そして、引退後にオペラ座で踊る場合には、オペラ座にゲスト・ダンサーとして
呼ばれなければ踊れないとの事です。


お菊<(_　_)>

[tomoyo]

　お菊さん、みなさん、ご無沙汰しております。ｔｏｍｏｙｏです。


　「ルグリと輝ける仲間たち」公演まで一ヶ月となりました。いよいよですね～。ダンサーのみなさん、お怪我なく揃って来日してくれることを心から祈ってます。


　さて、ルグリの引退の時期についてですが、当初言われていた2008年3月がシーズン最後までにちょっとだけ延びただけなんですね。本人は、パリ・オペラ座での「オネーギン」への出演を熱望しておられるみたいですが・・・・・。ゲストとしてなら出演の可能性ありということなんですね。実現してもなかなかパリまでは見に行けそうにありませんが。


　もちろん引退しても踊り続けてくれると思うのですが、ファンの立場としてはやはり残された時間は長くないのかなと、少し寂しい気持ちにもなりました。今後彼を見られる一回一回の舞台を本当に心にきざみ込みたいと思います。これからも、素敵な舞台を見せてくださいね。

[chrysantheme]

tomoyoさん、お久しぶりです。

そうですね、この夏日本にいっらっしゃる皆様には怪我のない様、
そして体調万全で臨んで戴きたいですね。なにせ日本の夏はとても蒸し暑いのですから・・・。

マニュエル・ルグリの引退はオペラ座ファンにとって、とても寂しくなりますが、
これからの一つ一つの舞台を目に、心に、刻んで観て行きたいと私も思います。
惜しまれて辞めていかれるダンサーの生き方は、とても美しいです・・・。
限り有るモノだからこそ放つ、輝きがあるのではないでしょうか。
来シーズン末の引退公演はとても華々しいものになる事でしょう。



さて、パリ・オペラ座バレエ団のオーストラリア、シドニー公演も残す所、あと僅かになり、
２７日から『宝石－ジュウェルズ－』が始まりました。
チケットは完売までにはなってないようですが、これまた評判は上々です。
シドニー・モーニング・ヘラルドに記事が出ていましたのでお知らせいたします。

２７日付の記事は主にジェレミー・ベランガールとデルフィーヌ・ムッサンについてです。
リンクはこちら。下の写真は記事より転載。

Photo: Bob Pearce

２９日付の記事は『宝石―ジュウェルズ－』の初日の公演評です。
リンクはこちら。
全体的に言う事なしの良い評価を貰っています。

ジ・オーストレーリアンThe Australianにも初日の評が載っています。
２９日付です。
リンクはこちら。
こちらも手放しで褒めていますね。オーストラリア公演は大成功といったところでしょう。

[chrysantheme]

オーストラリアでの反響を見ると大成功といったところでしょう。
これからも更に世界各国で活躍する事になりそうです

さて本日の朝、オーストラリア組のダンサーの皆さんは
無事に、パリに帰っていらっしゃいました。
ホッと一安心というところでしょうか。

皆さん長旅ご苦労様でした。