Soirée Bertaud/Valastro/Bouché/Paul ONP Garnier 13-18/06/17

[mizuko]

「ベルトー／ヴァラストロ／ブシェ／ポール」　Bertaud/Valastro/Bouché/Paul　2017年6月13日～18日　於） ガルニエ宮


オペラ座の現役ダンサーたちによる新作振付作品で構成されたミックスプロ、Haydnさんからプレキャストです。作品のタイトルはまだ決まってないみたいですが、豪華なキャストになってます～。

Sébastien Bertaud

3 solistes femmes : Albisson, Gilbert, O'Neill
3 solistes hommes : Heymann, Marchand, Bezard

4 danseuses : Bourdon, Guérineau, Saint-Martin, Gauthier de Charnacé, remp. Duboscq, Belem
4 danseurs : Révillion, Lafon, Legasa, Docquir, remp. Aumeer


Simon Valastro

1ère soliste femme : Abbagnato, remp. Westermann
2ème soliste femme : Gillot, remp. Guérineau
Soliste homme : Carbone, remp. Le Borgne

3 danseurs : Kirscher, Vigliotti, Sarri, remp. Bodet

Danseuses : Guérineau, Saint-Martin, Westermann, Joannidès, Raux, Chiarcosso, Seropian
Danseurs : Chailloux, Melac, Chockroun, Le Borgne, Magliano, Vantaggio, Chavignier


Bruno Bouché

1 femme : Barbeau, remp. Visocchi, Johannidès
1 homme : Houette, remp. Renaud, Melac
1 homme : Lopes-Gomes, remp. Kirscher, Chockroun
6 femmes : Dayanova, Gorse, Verdusen, Visocchi, Mayoux, Cogan, remp. Bon, Boucaud
12 femmes : Bon, Boucaud, Gestin, Arnaud, Chiarcosso, Drion, Drouy, Gross, Jocqueviel, Parcen, Rivière, remp. Nakajima, Yun
6 hommes : Bittencourt, Chailloux, Marque, Meyzindi, Renaud, Thomas, remp. Gaillard, Kirscher, Chockroun
12 hommes : Gaillard, Kirscher, Melac, Chavigner, Chockroun, De Busserolles, Guillemard, Labrot, Lam, Le Roux, Magliano, Rétif


Nicolas Paul

1 femme : Colasante, remp. Ganio
1 femme : Viikinkoski, remp. Bance
1 femme : Vareilhes, remp. Laffon
1 femme : Stojanov, remp. Osmont
1 femme : Hasboun, remp. Philbert
1 femme : Fenwick, remp. Adomaitis, Anquetil
1 homme : Bullion
1 homme : Hoffalt
1 homme : Chaillet, remp. Conforti
1 homme : Gasse, remp. Mura
1 homme : Demol, remp. Cozette
1 homme : Monié, remp. Conforti
1 homme : Contat, remp. Fourès, Vermeulen, Astraudo

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[本家より]

こちらのプログラムは明後日が初日。セバスチャン・ベルトーの作品 Renaissance が衣装をバルマン（デザイナーはオリヴィエ・ルスタン）が制作するということで、メディアにものすごく取り上げられています。とりあえず、Vogue のルポを貼り付けておきますねー。すごく細かく凝った装飾の衣装で、これ着て踊っちゃうのがもったいない！ （汗だくになるし、パートナリングでボロボロになるし・・・）



フォトギャラリーには、セバスチャン・ベルトー、八菜オニール、マチアス・エマン、オドリック・ブザールが登場してます。

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このプログラムもあっという間に最終日。公演期間中もオリヴィエ・ルスタンによる衣装がメディアの話題の的になってましたが、TV5の64 Minutesは4つの作品をレポートしてくれてます。

https://youtu.be/p6Hog0RQaJI

最初に出てくるのはブルーノ・ブシェによる「Undoing World」。ブシェは9月より le Ballet du Rhin の芸術監督に就任するため、今シーズンをもってオペラ座を去ることになってます。ブシェは以前から振付家として精力的に活動していて、"Incidence chorégraphique" という自分のグループも持っていますね。ルポ映像を見る限り面白そうですが、本家の感想とかを読むと、この作品は効果的な演出を狙ったけどそれだけに終わった感じで、なんかちょっと中途半端な印象だったみたいです。ただ、オレリアン・ウエットの歌声はいいですよね。

次には衣装が話題のセバスチャン・ベルトーによる「ルネッサンス」。しかし音付きで見ると、ん？ という感じ～？ ダンサーたちのショーケースという意味ではきれいですし、テクニックの見せ場もあるらしいのですが、このメンデルスゾーンの楽曲でクラシック（ネオクラシック？）ってなんかすべてがもったいない気がする。フォーサイスの「Blake Works」風のミルピエの「Clear, Loud, Bright, Forward」二番煎じと Haydn さんが言ってます。ちなみに、アップしてなかったですが、初日を前にマチアスが降板したのですよ。理由がわからないのですが、怪我じゃないといいんですけど。。。ただ、代わって急遽登板したパブロ・レガサがすごくよかったみたいです！ 来日公演ではあまり踊る場面がなくて残念でしたが、公開レッスンでは張り切っていたような。彼の踊りをちゃんと見れる機会があるといいのですけど。

3つめはニコラ・ポールの「Sept mètres et demi au-dessus des montagnes」。本家にはあまり感想が書かれてないのですが、ヴァラストロの作品と並んで、よかったみたいです。作品のテーマがわかりずらく、衣装がベネトン風なのがウケてないというのはあるみたいですが（以前の作品もそうでしたよね）、ポールによる舞台セット、ポールと元オペラ座ダンサーのジャン＝クリストフ・ゲリによるスライドもよかったみたいですよ。

そのあと一旦ブシェへのインタビューとともにブシェ作品に戻りますが、最後に出てくるのがシモン・ヴァラストロの「The Little match girl passion」で、「マッチ売りの少女」を読みかえた演劇性の強い作品。ルポ映像でも惹きつけられますが、このプログラムでは最も優れた作品と感想を寄せた方々のコメントが一致してます。明らかにエックやドゥアトの影響が感じられますが、決して二番煎じではない、と。主演のアバニャートが素晴らしいみたいです。


本家の感想では、一つ一つの作品が（時間的に）長いというコメントがあって、何だか当初の予定より長い作品に仕上がっちゃったみたいですね～。というのは、初日直後の Haydnさんの書き込みですけど、公式サイトには全部で1時間50分と書かれているのに、会場で配られる配役表には2時間半と記載されていて、で結局公演が終わったのは 22:40（つまり3時間10分！）だったんだそうです。だは、違いすぎる・・・。


ちなみに、本家のコメントによると、ミルピエが創設した「振付家アカデミー」はオーレリーの一声で活動終了となったようです。惜しむ声がいくつか上がってますけど、例えばこのプログラムの4人の振付家は、ミルピエがアカデミーで自分が育ててチャンスを与えた若くてこれからの振付家みたいな感じに紹介してましたけど、みな十分な経験を積んでいる振付家たちなんですよね。前述のとおりブシェはグループも持ってるし、ニコラ・ポールはルフェーヴル時代に新作がシーズンプログラムに入っていたこともあります。ヴァラストロやベルトーもミルピエが来るずっと以前から振付家として活動してました。実際、アカデミーがどのくらい充実したプログラムを持っていたかとか、どんなメンバーがいたのか等アカデミーの中身はわかりませんが、もしもっと若い振付を始めたばかりのようなダンサーがアカデミーでたくさん学んでいたとしたら、オーレリーとてそんな簡単に閉めるようなことはしないと思うんですよね。ただ、経験豊富な振付家が発表した作品のわりには期待外れに終わったということで、ちゃんと学ぶことの重要性も考えされられたのかもしれません。


クレジット載せておきますねー。

https://www.operadeparis.fr/saison-16-17/ballet/bertaud-bouche-paul-valastro


Renaissance

Chorégraphie：Sébastien Bertaud
Musique：Felix Mendelssohn-Bartholdy （Concerto pour violon n°2, op. 64）

Danseuses：
Amandine Albisson
Dorothée Gilbert
Hannah O'Neill

Danseurs：
Mathias Heymann → Pablo Legassa
Hugo Marchand
Audric Bezard

Costumes ：Balmain (dessinés par Olivier Rousteing)
Lumières：Madjid Hakimi

Musique enregistrée



The Little Match Girl Passion

Chorégraphie：Simon Valastro
Musique：David Lang （The Little Match Girl Passion）
Direction musicale：Yoan Héreau

Danseuses：
Eleonora Abbagnato
Marie-Agnès Gillot

Danseurs：
Alessio Carbone

Chanteurs：
Adriana Gonzalez
Farrah El Dibany
Juan de Dios Mateos
Vladimir Kapshuk

Costumes ：Dominique Gay
Lumières：Madjid Hakimi

Chanteurs et chef de chant de l’Académie de l’Opéra national de Paris



Undoing World

Chorégraphie：Bruno Bouché
Musique：Nicolas Worms, The Klezmatics （Extraits du cours de Gilles Deleuze intitulé « Immortalité et éternité »）

Danseuses：
Marion Barbeau
Sarah Kora Dayanova
Fanny Gorse
Pauline Verdusen
Jennifer Visocchi
Sophie Mayoux
Julia Cogan

Danseurs：
Aurélien Houette
Isaac Lopes Gomes
Yannick Bittencourt
Yann Chailloux
Paul Marque
Julien Meyzindi
Alexis Renaud
Maxime Thomas

Scénographie：Agathe Poupeney
Costumes：Xavier Ronze
Lumières：Madjid Hakimi

Musique enregistrée et live



Sept mètres et demi au-dessus des montagnes

Chorégraphie：Nicolas Paul
Musique：Josquin Desprez （Motets et Extraits de messe）

Danseuses：
Valentine Colasante

Danseurs：
Stéphane Bullion
Josua Hoffalt
Vincent Chaillet

Scénographie：Nicolas Paul
Costumes：Bernard Connan
Lumières：Madjid Hakimi
Vidéo：Jean-Christophe Guerri, Nicolas Paul

Musiques enregistrées

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オペラ座のサイトに4人へのインタビューがありますので、リンクを貼っておきますねー。

https://www.operadeparis.fr/magazine/bertaud-bouche-paul-valastro

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セバスチャン・ベルトーが「ルネッサンス」のビデオクリップを公開してます。パブロ・レガッサ！

https://youtu.be/UuOu1DVLc3I


あーでもやっぱり、フォーサイスの味付けをしたミルピエにゴージャスな衣装を着せた感じっすねー。