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The 14th World Ballet Festival 2015 [29/07-16/08/2015,Tokyo]
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Poster un nouveau sujet   Répondre au sujet    Dansomanie Index du Forum -> ダンソマニ 日本語バージョン- Dansomanie en Japonais
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mizuko



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MessagePosté le: Lun Aoû 10, 2015 2:03 pm    Sujet du message: Répondre en citant

Dance Europe web版に長野由紀さんによる 全幕特別プロ 『ドン・キホーテ』 のレビューが載っていまーす。 写真もあるので、是非。

http://www.danceeurope.net/content/dance-europe-%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E7%89%88


ついでに、今回主演したアリーナ・コジョカルへのインタビュー記事もご紹介してなかったので、リンク貼り付けますね。 読売新聞です。
http://www.yomiuri.co.jp/culture/classic/clnews/02/20150714-OYT8T50149.html


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mizuko



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MessagePosté le: Mer Aoû 12, 2015 12:44 am    Sujet du message: Répondre en citant

昨夜アップできなかったのですが、マライン・ラドメーカーの降板が発表されています。 膝の状態が悪化し、踊れる状況ではない、と。 昨夜公演についてはリアブコが急遽代わって踊ったようです。

http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/14-732.html

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早期回復を切に願います。


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mizuko



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MessagePosté le: Mer Aoû 12, 2015 3:36 pm    Sujet du message: Répondre en citant

ラドマーカーは残りの公演も降板ですかねぇ。 今日のプログラムもリアブコが入っていて、明日もこのまま行きそうです。 しかし、代役も豪華で、Aプロでコチェトコワの代わりにシムキンと踊ってくれたサレンコ含め、これはこれで観てみたいという配役になるのがバレエフェスですね。 それに、急な代役を引き受けてくれるというのも素敵なお話。

Citation:
2015/08/12 NEW
第14回世界バレエフェスティバル<プログラムB> 本日のプログラム

第14回世界バレエフェスティバル  <プログラムB> 
8月12日(水)18:00開演  会場:東京文化会館


■第 1 部■ 18:00~18:55

「ディアナとアクテオン」
振付:アグリッピーナ・ワガノワ/音楽:チェーザレ・プーニ
ヴィエングセイ・ヴァルデス オシール・グネーオ

「シナトラ組曲」より"ワン・フォー・マイ・ベイビー"
振付:トワイラ・サープ/音楽:フランク・シナトラ
イーゴリ・ゼレンスキー

「ペール・ギュント」
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:アルフレット・シュニトケ
アンナ・ラウデール エドウィン・レヴァツォフ

「ライモンダ」より 幻想のアダージオ
振付:マリウス・プティパ/音楽:アレクサンドル・グラズノフ
ウリヤーナ・ロパートキナ ダニーラ・コルスンツェフ

「椿姫」より 第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:フレデリック・ショパン
マリア・アイシュヴァルト アレクサンドル・リアブコ


<休憩15分>


■第 2 部■ 19:10~20:10

「眠れる森の美女」
振付:ルドルフ・ヌレエフ/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
リュドミラ・コノヴァロワ マチアス・エイマン

「ノー・マンズ・ランド」
振付:リアム・スカーレット/音楽:フランツ・リスト
アリーナ・コジョカル ヨハン・コボー

「海賊」
振付:マリウス・プティパ/音楽:リッカルド・ドリゴ
サラ・ラム ワディム・ムンタギロフ

「ヴァーティゴ」
振付:マウロ・ビゴンゼッティ/音楽:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ
ディアナ・ヴィシニョーワ マルセロ・ゴメス

「ギリシャの踊り」
振付:モーリス・ベジャール/音楽:ミキス・テオドラキス
オスカー・シャコン


<休憩15分>


■第 3 部■ 20:25~21:15

「ロミオとジュリエット」より 第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
ヤーナ・サレンコ スティーヴン・マックレー

「伝説」
振付:ジョン・クランコ/音楽:ヘンリク・ヴィエニャフスキ
アリシア・アマトリアン フリーデマン・フォーゲル

「椿姫」より 第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:フレデリック・ショパン
タマラ・ロホ アルバン・レンドルフ

「レ・ブルジョワ」
振付:ベン・ファン・コーウェンベルク /音楽:ジャック・ブレル
ダニール・シムキン

「マノン」より 第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン/音楽:ジュール・マスネ
オレリー・デュポン エルヴェ・モロー



<休憩 10 分>


■第 4 部■ 21:25~22:15

「シンデレラ」
振付:ウラジーミル・マラーホフ/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
ヤーナ・サレンコ ウラジーミル・マラーホフ

「瀕死の白鳥」
振付:ミハイル・フォーキン/音楽:カミーユ・サン=サーンス
ウリヤーナ・ロパートキナ

「シルヴィア」
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:レオ・ドリーブ
シルヴィア・アッツォーニ アレクサンドル・リアブコ

「こうもり」よりパ・ド・ドゥ
振付:ローラン・プティ/音楽:ヨハン・シュトラウス2世
イザベル・ゲラン マニュエル・ルグリ

「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス
マリーヤ・アレクサンドロワ ウラディスラフ・ラントラートフ


指揮:ワレリー・オブジャニコフ、ロベルタス・セルヴェニカス  
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
ピアノ:フレデリック・ヴァイセ=クニッテル (「ノー・マンズ・ランド」、「椿姫」)
チェロ:遠藤真理、ハープ:田中資子(「瀕死の白鳥」)   
出演:矢島まい[東京バレエ団](「こうもり」)


( http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/14b-2.html )


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mizuko



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MessagePosté le: Mer Aoû 12, 2015 3:37 pm    Sujet du message: Répondre en citant

Bプロのカーテンコールの映像も公開されてます。 8月9日のもので、マルセロ・ゴメスも入ってますが、最後音が足りなくなっているのが微笑ましい。

https://youtu.be/3OIRJNA-NG4


明日早く観たいです~


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mizuko



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MessagePosté le: Dim Aoû 16, 2015 4:07 am    Sujet du message: Répondre en citant

は~ 3年に一度のお祭りも今日でいよいよ最後ですね~。 でもその前に! Bプロの感想をアップしておきましょう。 すっごい楽しかったのですが、逆に疲れちゃってですね、なかなか PCに向かえなかったのでありますが、何とかガラの前にアップできてよかった!


第14回世界バレエフェスティバル  <プログラムB> 
2015年8月13日(水)18:00開演  於) 東京文化会館


<第 1 部>

「ディアナとアクテオン」(ワガノワ/プーニ)
ヴィエングセイ・ヴァルデス、オシール・グネーオ

ヴァルデスについては、以前 (といっても9年前ですが) 見たことがあるので、想像通り。 ちゃんときれいに踊ることもできるわけなんすが、ただ、改めて感心するみたいなのはなかったですなぁ。 清涼感と優雅さもありますけど、その表現している優雅さが動きに粘り気を生んでいて、なんかその粘りみたいなのはこの作品には合わないように感じました。 しっくりこないんですよね。 それより、思いっきり身体を引き伸ばして、限界に挑戦するくらい力一杯シャープでスピーディに踊るほうがよいのだろうなと発見しました。

オシール・グネーオのほうは、あれだけの身体能力をドンキで見せつけられた後なだけに、より一層思いっきり踊れるアクテオンに大いに期待していたのですが、その期待にはちょっと届かず。 なんでだろう。 高くは跳ぶんですけど、なーんか面白くなかったんですよねー。 ちょっと疲れてましたかね。

一昨年のバレエ・アステラスでのキン斗雲、大川航矢くんのアクテオンがまだ脳裏に焼きついていまして、比較しながら見ておりました。


「シナトラ組曲」より"ワン・フォー・マイ・ベイビー" (サープ/シナトラ)
イーゴリ・ゼレンスキー

初演はミハイル・バリシニコフですね。 みなさんどう思われたかわかりませんが、私はこれはゼレンスキーには向いてないと思いました~。 技術的にどうのとかではなくて、単純な向き不向き。 Aプロのならず者は悪くなかったのに不思議ですね。 マルセロ・ゴメスとか、スティーヴン・マクレーとかはこの作品いけると思う。


「ペール・ギュント」 (ノイマイヤー/シュニトケ)
アンナ・ラウデール、エドウィン・レヴァツォフ

プログラムの作品解説には1989年初演の作品と書かれていまして、確かにそうですが、今年6月末~のハンブルグバレエ週間でノイマイヤーが再度 "初演" として新しいバージョンを発表しています。 で、その新版のほうを踊ったと思われます~。 新版初演のペール・ギュントはカーステン・ユング、ペールの母 オーセ役にアンナ・ラウデールの名前がありますので、今回踊ったのはペール・ギュントと母親の PDD だったのではないかと思います。

http://www.hamburgballett.de/e/_peer_gynt.htm

えーと、このバレエ自体を全く知らないこともあり、つかめずに終わってしまいました。

ちなみに、新版でペールと恋に落ちるソルヴェイ役はアリーナ・コジョカルが踊っています。


「ライモンダ」より 幻想のアダージオ (プティパ/グラズノフ)
ウリヤーナ・ロパートキナ、ダニーラ・コルスンツェフ

幕が開いた瞬間、それまでなんとな~くなんとなくだった空気が一気に濃縮され、客席のエネルギーが舞台に注ぎ込まれました。 中央に佇んでいたお二人の美しいこと! 夢の場からのアダージオでしたが、最初から最後まで本当に一部の隙もない美しさで、こちらが夢を見ているようなひとときでした。 照明も効果的だった!


「椿姫」より 第1幕のパ・ド・ドゥ (ノイマイヤー/ショパン)
マリア・アイシュヴァルト、アレクサンドル・リアブコ
ピアノ:フレデリック・ヴァイセ=クニッテル

これは本当にすごかった! 最初からボロ泣きしてしまいましたよ。 リアブコのアルマンが最高にいいのは知っていましたが、アイシュヴァルトもすごく演技が細かく、その全てが理に適っていて説得力がありました。 リアブコですからリフトでドキドキするようなことだって全然なくて、もぉひたすら没頭して泣いてましたよ。 当夜のマイベスト。



<第 2 部>

「眠れる森の美女」 (ヌレエフ/チャイコフスキー)
リュドミラ・コノヴァロワ、マチアス・エイマン

第3幕の GPDD。 衣裳はオペラ座のではなく、ガラ用と思われる白の衣装でした。 コノヴァロワは急な代役で、マチアスとはカンパニーも違うし、出身も違うので仕方ないのですが、ダンススタイルも音楽性もちょっとかみ合ってないかなーと思いました。 私はマチアス大好きなオペラ座崇拝者ですので、アダージオではちょっとイラつきましたけど Mr. Green 、マチアスが引っ張っていたのに感心、感心。 恐らくルグリさんがガッツリ指導したのだろうとは思いますが、マチアスが自信とビジョンをもって、テンポを落とさず、舞台を成り立たせていたのにちょっとした嬉しい驚きを感じましたよ。 ヴァリエーションは迫力もあって、コーダは最初の連続ピルエットを入れる完全なヌレエフ版。 アントルシャシスは打ち終わってからも上がるし、ザンレールは回転までもが音符になってた。 いやもぉ、ほんとに素晴らしい!

コノヴァロワはルグリさん一押しのダンサーなんだと思いますが、私にはまだその良さが響いてこないです。


「ノー・マンズ・ランド」 (スカーレット/リスト)
アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー
ピアノ:フレデリック・ヴァイセ=クニッテル

コジョカル×コボーのガラ 「ドリーム・プロジェクト」 で一度披露されてますね。 昨年、第一次世界大戦開戦100年を記念してのプログラムの一演目としてスカーレットが創作し、イングリッシュ・ナショナル・バレエが初演した作品です。 戦地へ赴いた夫を想う妻。 コジョカルの表現力に舌を巻きつつ、スカーレットの多様なリフトを用いた雄弁な振付にも改めて感嘆を覚えました。 ピアノも素晴らしかった!


「海賊」 (プティパ/ドリゴ)
サラ・ラム、ワディム・ムンタギロフ

またしてもムンタギロフのスキルとテクニックに魅了されました~。 赤みがかった紫のチュチュのサラ・ラムも可愛かった!


「ヴァーティゴ」 (ビゴンゼッティ/ショスタコーヴィチ)
ディアナ・ヴィシニョーワ、マルセロ・ゴメス

照明は終始暗く (確か)、あんまり抑揚もなくて、ちょっと長かったです。 ただ、ヴィシニョーワの動きの質には目を見張るものがあって、ほんとに特別なダンサーだなと思うのですが、作品はそんなに面白くなかったです~。 ビゴンゼッティのシグニチャー的振付、男性が二番プリエで、脚をそろえた中腰でオフバランスの女性の上腕を掴むってやつ、が繰り返し出てきてましたね。


「ギリシャの踊り」(ベジャール/テオドラキス)
オスカー・シャコン

「ギリシャの踊り」 といえば、ミシェル・ガスカール! という世代ですが、ガスカールがギリシャの明るい太陽と青い海を象徴するような踊りだったのに対し、シャコンは神聖な儀式のようでした。 こういうのもいいですね。



<第 3 部>

「ロミオとジュリエット」より 第1幕のパ・ド・ドゥ (マクミラン/プロコフィエフ)
ヤーナ・サレンコ、スティーヴン・マックレー

サレンコのマクミラン版全幕デビューはこれからだったと思いますが、ダンス技術的にマクミランを踊る資質があることを存分に証明するものだったと思います。 全幕で役を組み立てていくとどんなジュリエットになるかしら。 期待されますね。 たぶんクランコ版とは違ってくるんじゃないかと思います~。


「伝説」 (クランコ/ヴィエニャフスキ)
アリシア・アマトリアン、フリーデマン・フォーゲル

これ、素晴らしかったです。 全てが音楽性に富み、スムーズ。 ダイナミックなリフトの数々はどれも安定していて、なんであんなことが可能なのかと思いました。


「椿姫」より 第3幕のパ・ド・ドゥ (ノイマイヤー/ショパン)
タマラ・ロホ、アルバン・レンドルフ

迫真の黒のパドドゥ。 タマラの役に入り込むあの集中力はすごいです。 レンドルフのアルマンは、アルマンというとバレエの場合ロマンチックで繊細で美しくて・・・というイメージがありますが、ちょっと当てはまらなかったかなー。 しかし、その演技には説得力があり、パートナリングは力強く安定してました。


「レ・ブルジョワ」 (ファン・コーウェンベルク /ブレル)
ダニール・シムキン

久しぶりにシムキンのこの作品を見ましたが、だいぶ印象が変わりましたね。 大人になって表現に厚みが出てきて、ジャンプに重量感が加わった分迫力がついてきて、素直に楽しみました~。

しかし、あまりにもメジャーなためか、客席の熱狂度合いは以前ほどではない感じ。 今回のフェスはすごいの揃ってますしね。


「マノン」より 第1幕のパ・ド・ドゥ (マクミラン/マスネ)
オレリー・デュポン、エルヴェ・モロー

いやぁ、このタイミングでの二人のマノンは、観客へのプレゼントでもありますね~。 全幕の映像が残ってほしかった。

寝室のパドドゥはともすると技術先行に陥りがちですが、観客関係なく、二人がそれぞれの役柄を生きていて、観客は寝室の場面を覗き見ているという感じでした。 最初のほうの、まずマノンがロンデジャンからアラベスクというのをやって、次にデ・グリューが同じ振りをやるところとか、ちゃんと 「今度はあなたがやってみて」 というような会話があって、二人がふざけあっているのがわかるようになってます。 観客に向けてポーズというのではないんですよね。 こういう部分を表現してくるってのが私のツボにはまるのです。



<第 4 部>

「シンデレラ」 (マラーホフ/プロコフィエフ)
ヤーナ・サレンコ、ウラジーミル・マラーホフ

師弟関係が見え隠れする PDD でしたが、ヤーナ・サレンコはすっかり自立してスターになっているんですよね。 シンデレラの王子は、マラーホフにはもはやきついかにゃ。 体型的にも Mr. Green


「瀕死の白鳥」 (フォーキン/サン=サーンス)
ウリヤーナ・ロパートキナ
チェロ:遠藤真理、ハープ:田中資子

静寂の中、一羽の美しい白鳥が迎える最期。 なんと美しい・・・。

言葉では表現できないし、したくもないです。 ロパートキナの芸術を同じ空間で享受できる幸運に感謝。

チェロとハープの音色もとても美しかったです。


「シルヴィア」 (ノイマイヤー/ドリーブ)
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ

時が経ってかつての恋人に偶然再会する場面の胸がキュンとする PDDです。 この二人にしては珍しく微妙にずれるところがあったように思いますが、本当に素晴らしいダンサー。 特に言うことはありません~。


「こうもり」よりパ・ド・ドゥ (プティ/ヨハン・シュトラウス2世)
イザベル・ゲラン、マニュエル・ルグリ
矢島まい[東京バレエ団]

面白くていいよ~とは聞いてましたが、そのとおり! ゲラン、ルグリとも健在! で、何しろ上手い。 ゲランが面白いっていうのはなんか知ってたような気がしますけど、ほんとに面白い~。 でもって、衣裳を変えて出てきたときのインパクトがすごい! きれい~☆ そしてあの脚! 客席の拍手もすっごかったです。


「ドン・キホーテ」 (プティパ/ミンクス)
マリーヤ・アレクサンドロワ、ウラディスラフ・ラントラートフ

まさしくお祭りの最後を飾るのに相応しいドンキでした! 並み居る競合たちの中にあって、アレクサンドロワはピルエットのテクニックで勝負ができるタイプではないのですが、その代わり、その陽気さとお茶目な行動でアピール。 レヴェランスの際、ラントラートフが差し伸べた手に 「いやいや」 って首を振ったりしてキスをねだったり、グランフェッテから立て続けにピケに入ったり。 ラントラートフもキザで良かった! テクニックはあるけれどそれを見せびらかすだけではなく、何より作品の雰囲気を伝えるダンスだったのがよかったです。 会場全体がすっかり魅了されて、盛り上がり方はハンパなかった! 花火大会の最後の連発花火みたいでした~。


拍手が鳴り止まないのにフィナーレの音楽が鳴り出すというのもフェスならでは。 Bプロの最終日は一応フェス最終日なので (ガラはおまけ、なんだと思う)、今年も恒例の手ぬぐい投げがありました~。 はしゃぐ人 (ルグリさんとか) はだいたいいつも決まってますが、ゲランが予想以上に張り切ってた Laughing サラ・ラムは舞台から携帯で撮影してるし、肩の強さを発揮してる女性ダンサー (誰だったかしら~。 真ん中辺の人。) もいたですよ。 それと、マラーホフ、サレンコ、マクレー (だったかな?) がみんなが投げ終わるのを後ろで待ってから最後に前に出てくるという新ネタもありましたねー。 それでも最後まではしゃぐマラーホフをルグリさんが抱えて止めさせるってのもウケました。 完全燃焼、大満足の Bプロ最終日でした!


さて、いよいよガラです!


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mizuko



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MessagePosté le: Dim Aoû 16, 2015 5:57 am    Sujet du message: Répondre en citant

Citation:
2015/08/16 NEW
第14回世界バレエフェスティバル<ガラ> 本日のプログラム

第14回世界バレエフェスティバル  <ガラ> 
8月16日(日)18:00開演  会場:東京文化会館


■第1部■ 14:00~14:45

「ドリーブ組曲」
振付:ジョゼ・マルティネス/音楽:レオ・ドリーブ
リュドミラ・コノヴァロワ マチアス・エイマン

「三人姉妹」
振付:ケネス・マクミラン/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
サラ・ラム ワディム・ムンタギロフ
 
「雨」
振付:アナベル・ロペス・オチョア/音楽:ヨハン・セバスチャン・バッハ
ヤーナ・サレンコ ダニール・シムキン

「椿姫」より 第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:フレデリック・ショパン
マリア・アイシュヴァルト アレクサンドル・リアブコ


<休憩15分>

■第2部■ 15:00~15:50

「ヌアージュ」
振付:イリ・キリアン /音楽:クロード・ドビュッシー
ディアナ・ヴィシニョワ マルセロ・ゴメス

「カルメン組曲」
振付:アルベルト・アロンソ/音楽:ジョルジュ・ビゼー/ロディオン・シチェドリン
ヴィエングセイ・ヴァルデス ダニーラ・コルスンツェフ

「ル・パルク」
振付:アンジュラン・プレルジョカージュ /音楽:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
イザベル・ゲラン マニュエル・ルグリ

「さすらう若者の歌」
振付:モーリス・ベジャール/音楽:グスタフ・マーラー
オスカー・シャコン フリーデマン・フォーゲル


<休憩15分>

■第3部■  16:05~17:05

「ウロボロス」
振付:大石裕香 /音楽:ヤン・ティルセン、ヨハン・パウル・フォン・ヴェストホフ、アレックス・バラナウスキー
シルヴィア・アッツォーニ アレクサンドル・リアブコ

「白鳥の湖」より "黒鳥のパ・ド・ドゥ"
振付:マリウス・プティパ /音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
マリーヤ・アレクサンドロワ ウラディスラフ・ラントラートフ

「ハムレット」
振付:ジョン・ノイマイヤー /音楽:マイケル・ティペット
アンナ・ラウデール エドウィン・レヴァツォフ
 
「シェエラザード」
振付:ミハイル・フォーキン/音楽:ニコライ・リムスキー=コルサコフ
上野水香 イーゴリ・ゼレンスキー

「ヴォヤージュ」
振付:レナート・ツァネラ /音楽:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
ウラジーミル・マラーホフ


<休憩15分>

■第4部■ 17:15~18:00

「ジゼル」
振付:ジャン・コラーリ、ジュール・ペロー /音楽:アドルフ・アダン
アリーナ・コジョカル ヨハン・コボー

「タンゴ」
振付:ニコライ・アンドロソフ /音楽:アストル・ピアソラ
ウリヤーナ・ロパートキナ  

「椿姫」より 第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:フレデリック・ショパン
オレリー・デュポン/エルヴェ・モロー

「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス
ヤーナ・サレンコ スティーヴン・マックレー


指揮:ワレリー・オブジャニコフ、ロベルタス・セルヴェニカス  
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
ピアノ:フレデリック・ヴァイセ=クニッテル (「三人姉妹」、「椿姫」、「ル・パルク」)


( http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/14-733.html )


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mizuko



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MessagePosté le: Mar Aoû 18, 2015 5:03 pm    Sujet du message: Répondre en citant

お待たせしました。 今年のガラは、珍しくBプロから数人が欠けるという公演でしたが、内容はさらにパワーアップ。 改めてその場に居合わせることができる幸運を噛みしめながらの鑑賞となりました!



第14回世界バレエフェスティバル  <ガラ> 
2015年8月16日(日)14:00開演  於) 東京文化会館


プロローグで幕に映し出される本日のプログラムには 「第5部 ???」 の文字が。 異様な期待感に包まれながら、第1部の幕が開きます。

<第1部>

「ドリーブ組曲」 (マルティネス/ドリーブ)
リュドミラ・コノヴァロワ、マチアス・エイマン

プログラムが発表されたときにはちょっと不満を漏らしてしまいましたが、なんの! 日本初登場で踊ったのと同じ演目でマチアスの成長ぶりを確認できて、大満足でありました! かつて真剣な面持ちで踊って、観客にとても好意的に受け入れられたのを感じて嬉しかったのか、最後に思わずミリアムの頬にキスしてしまっていた姿が懐かしい・・・。 じんわり。 シャープなのに柔らかいジャンプ、絶好調のピルエット、音楽性、舞台上でのプレゼンス、パートナリングも、え~とアダージオで勢いよくパンシェに入ったコノヴァロワに引っ張られてヨタつくというところはありましたが、総じて非常に安定しておりました。 何より、彼が踊るとこちらが笑顔になってしまう! 人々に幸福感をもたらすダンスというのはやろうと思って出来るものではないように思います。 あ~、幸せ。 ちなみに、ヴァリエーションの最後のザンレール×2、一つ目で既に斜め、二つ目はすごい角度で跳んでましたが、それでもしっかり着地するところなど、好調の証です~。 新シーズンでの活躍をお祈りしています。 もっと観たい。

コノヴァロワはシルエットがとても美しいです。 眠りよりは全然良かったですし、申し分ないテクニックも備えているのですが、このオペラ座のスタイルの粋を凝縮したような振付は実はかなり難しく、さらにマルティネスのちょっとした遊び心と小粋さをも表現するのはかなりハードルが高いことなんだと改めて感じました。 ルテステュとマルティネスが踊るのを何度も観ているだけに、ちょっと辛口になってしまいます~。


「三人姉妹」 (マクミラン/チャイコフスキー)
サラ・ラム、ワディム・ムンタギロフ
ピアノ:フレデリック・ヴァイセ=クニッテル

ロイヤルならではの作品で、最後はドラマチックに勝負してきましたね。 踊り始めてから二人がどんどん役柄に入り込んでいくのがわかって、ちょっと感動しました。 ピアノの音色も本当に美しかった。 まだ耳に残っています。


「雨」 (オチョア/JS バッハ)
ヤーナ・サレンコ、ダニール・シムキン

前回のバレエフェスのガラでもこの二人が踊りましたね。 そのときもいい!と思いましたが、今回はそのときよりも良かった! あわせている暇はあまりなかったと思いますが、二人の息はピッタリで、けっこう速いし振り回すしみたいな振付も、パートナリングに安定感があるどころかエキサイティングでした。 シムキンのソロパートにはそのジャンプや回転の速さと正確さに改めて目を見張り、サレンコのどこまでも利く身体とコントロール能力をやっぱすごいなーと思いながら見つめてました。 サレンコは存在感も増してます。 この作品自体もいいですよね。


「椿姫」より 第1幕のパ・ド・ドゥ (ノイマイヤー/ショパン)
マリア・アイシュヴァルト、アレクサンドル・リアブコ
ピアノ:フレデリック・ヴァイセ=クニッテル

Bプロの感動再び! も、本当にすごいので、瞬きをする間も惜しんで、全神経を舞台に集中させて見てました。 二人での全幕が実現したらよいですよねー、日本で。



<第2部>

「ヌアージュ」 (キリアン /ドビュッシー)
ディアナ・ヴィシニョワ、マルセロ・ゴメス

もちろん高いレベルだったのですが、何となくまだ振付が身体に染み込んでないんじゃないかなーという感覚がありました。 何回か踊ればすごく良くなると思ったので、ガラで1回のみというのがちょっと惜しかったですかね。


「カルメン組曲」 (アロンソ/ビゼー、シチェドリン)
ヴィエングセイ・ヴァルデス、ダニーラ・コルスンツェフ

えっと、これは一体? え~、私がヴァルデスに対してけっこう辛いのはもうお分かりかと思いますが、彼女のセンスが私には合わないのであります。 ご容赦ください。

コルスンツェフはこれを踊ったことありますよね、たぶん。 ドン・ホセはカルメンを殺してしまうほどの鬱積した熱情と執拗さを持つ人物と思いますが、コルスンツェフはすごく素直でまっすぐなかわいい王子に見えました。 なんかかわいかったんですよねー。 だから余計にあのカルメンを好きなる根拠がわからない。。。


「ル・パルク」 (プレルジョカージュ /モーツァルト)
イザベル・ゲラン、マニュエル・ルグリ
ピアノ:フレデリック・ヴァイセ=クニッテル

そんなカルメンから一変。 ゲランとルグリが作り出す世界が再び会場全体を包み込みました。 甘美で、でも、胸の奥がチクンとするような物悲しさがあって。 やはり作品の真の姿を表現するのは、初演者には適いません。 若い頃の映像もあるし、記憶もあるので、身体能力的には年を重ねているのがわかってしまうのですが、そんなことは打ち消すくらいの表現力と芸術性を見ました。 心の深いところで感動を覚える舞台でした。


「さすらう若者の歌」 (ベジャール/マーラー)
オスカー・シャコン、フリーデマン・フォーゲル

さすらうといえば、イレール×ルグリで何度も見ているので未だにその印象が強いのですが、そのためかえってこのフォーゲル×シャコンが新鮮に映りました。 そもそもこの作品は長いので、集中力を保つのがちょっと大変でしたが、でも、良かったですよ!



<第3部>

「ウロボロス」 (大石裕香 /ティルセン、フォン・ヴェストホフ、バラナウスキー)
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ

作品解説によると、「"ウロボロス" とは自らの尾を噛んで環となったヘビ、もしくは竜を図案化したもので、無限なるもの、また、死と再生を象徴する。」 そう。 実際の作品にはヘビとか竜は出てこなかったですが、死や再生というテーマは根底にあったように感じます。

前半、魂のない機械人形のような二人。 顔にはめがね型のマスクを着けていますが、ふとした瞬間に女性のマスクが外れると、魂が蘇り、心と感情を取り戻します。 女性は男性のマスクを外し、それまで殻のように身体を覆っていた衣裳も取れて、人間であることを取り戻す、そんな作品だったと思います。 手塚治の世界に共通するものがあるように感じたのは私だけでしょうか。 思い返せば返すほど、深くてずっしり重いと感じます。

カーテンコールには大石裕香さんも登場。 大きな拍手で迎えられていましたよ!

ちなみに、今ハンブルグ・バレエの公式サイトを見たところ、ダンサーのリストに大石さんの名前がないですね。


「白鳥の湖」より "黒鳥のパ・ド・ドゥ" (プティパ /チャイコフスキー)
マリーヤ・アレクサンドロワ、ウラディスラフ・ラントラートフ

今回のフェスでも非常に人気が高いペアです。 オーソドックスな解釈で、ボリショイらしくダイナミックな黒鳥でした。 一流のアーティストが示すスタイルの違いを目の当たりにして楽しめるのもフェスならでは。 これはこれでとてもよかったです。


「ハムレット」 (ノイマイヤー /ティペット)
アンナ・ラウデール、エドウィン・レヴァツォフ

アッツォーニとリアブコが度々踊っているので、馴染みがある PDD。 まだ幼い感じのオフィーリアのもとを慌てもののハムレットが去っていく場面で、今回もホロッとちょっぴり泣かされました。 (実はこの場面が劇中のどこにあるのか (早い段階であるのは間違いないけれど) 未だにわかってないのですが・・・) ラウデールもレヴァツォフも、表現力がとても高くて、ノイマイヤーの作品を存分に体現するダンサーですよね。 二人ともとてもいいダンサーで、私はラウデールをとても気に入りました。 レヴァツォフは図体がでかいのによく動くなーと感心。


「シェエラザード」 (フォーキン/リムスキー=コルサコフ)
上野水香、イーゴリ・ゼレンスキー

ゼレンスキーは絶対この2週間で調子が上がっていたと思いますね~。 めちゃめちゃ重量感のあるジャンプをしますが、着地の音がコツンとつま先が当たる音で軽いんですよ。 身体が充分に引き上がってるのがわかります。

まぁ、二人の間のケミストリーとか官能とかは、なかった気がしますけどね~。


「ヴォヤージュ」 (ツァネラ /モーツァルト)
ウラジーミル・マラーホフ

マラーホフは日本でもこの作品を繰り返し踊ってきていますよね。 何度か見ていますが、いつもどうも私は何かを感じ取ることができなくてですね、今回も同じでした。 ただ、観客からの拍手は大きかったですよ。



<第4部>

「ジゼル」 (コラーリ、ペロー /アダン)
アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー

ガラ用にちょっとしたアレンジを加えていたのでしょうか、2幕のアダージオが始まるところからでしたが、そこにはミルタやウィリたちは存在せず、ジゼルとアルブレヒトの対話のような解釈になっていました。 (つまりそこにはいないミルタに頭を垂れるような仕草がなかった。) これが非常に効果的でしたね。 ジゼルは、アルブレヒトへの想いがあまりにも強くてお墓から魂が出てきた、だから、最初こそ少し もやっとしてますが、やがてすぐに輪郭がはっきりして血が通っているようになっていったという印象でした。 で、これを表現するコジョカルがすごく進化 (深化) していたのを感じました~。 最初から最後まで一貫性のようなものがあって、変にポーズを引き伸ばしたり、音を外してみたりというのもなく、視線の使い方まで注意が払われていた。 とても良かったです。 コボーは、ヴァリエーションも踊りましたが、まだちゃんと見せられるし、そういう踊り方をしている。 さすがです。



「タンゴ」 (アンドロソフ /ピアソラ)
ウリヤーナ・ロパートキナ  

ピアソラのタンゴにのせて、シルクっぽいパンツスーツ姿のロパートキナが男前~に踊るというもの。 客席からは巨大な拍手喝采とブラボーの連呼がありましたが、これ、ブラボー?・・・なの? という総攻撃を浴びそうな感想を持ってしまった私です。 だって、宝塚にしか見えないんだもの。 誰かロパートキナに相応しいソロを振り付けてあげて~。 イリ (・ブベニチェク) さん、どうかしら~。 熱演でしたけどね。


「椿姫」より 第3幕のパ・ド・ドゥ (ノイマイヤー/ショパン)
オレリー・デュポン、エルヴェ・モロー
ピアノ:フレデリック・ヴァイセ=クニッテル

あ~、再びこれが見られるなんて! とにかく、エルヴェ・モローのアルマンは最高で、あの感情の移り変わりがはっきりとわかる、表現されているところもさることながら、その移り変わる感情の一つひとつが全て的確で説得力があり、間の取り方からステップ、動きの全部が音と共にあることに、私は深く感動を覚えます。 もちろん、目の前で語られるドラマにも心を大きく揺さぶられるのは言うまでもありません。 エルヴェと感性と音楽性を共にするオーレリーとのダンスは、これら全てを増幅し、私はただどっぷり浸かって身をゆだねてました。 素晴らしかった!


「ドン・キホーテ」 (プティパ/ミンクス)
ヤーナ・サレンコ、スティーヴン・マックレー

大感動したあと、締めのドンキの前奏が流れはじめると、不思議となんかある種の感慨を覚えますよね。 高揚感と幸福感がふわっと落ち着いて、心が満たされるような感覚。

そんなバレエフェスの大トリを飾るのにふさわしい踊りを見せてくれたのは、ヤーナ・サレンコとスティーヴン・マクレー。 踊られたのはたぶん現在ロイヤルで上演しているアコスタ版ですね。 白の衣装もそうでしょう。 結婚式の踊りらしく格調高く、超絶技巧はもちろんものすごいのが盛り込まれているのですが、あくまでも粋に、極めてさりげなくやってのけてくれました。 とっても良かった!

客席全体が高揚感に満たされて、大きな拍手喝采が注がれ、3回目のカーテンコールを期待したそのとき、現れたのは NBSの事務局長でした。 第5部開始までの時間稼ぎを公言しながらのトークでしたが、重大な発表がありましたよ!

まずは、次回は2018年の開催とのことで、次回もあるということ。
さらに、その次は、2020年、東京オリンピックの年に番外編として開催したいんだそうです! この世界バレエフェスティバルは国際的にも有名で、初回の1976年以来40年近く続いていることから、これは一つの文化であるとの宣言でしたが、世界中から一流のバレエ/ダンス・カンパニーが頻繁に日本で公演を行っていることを象徴するものとして、オリンピックに乗っかって改めてアピールするのもいいんではないかなーと思います。 どんな内容にするのかはまだこれからと思われますが、大いに期待しましょう! 秘蔵映像の一挙上映とか、あったらいいな!


さて、いよいよ第5部でありますが、今年は 「まだ踊り足りない方々がいて、そんな彼らが更なる芸術の高みを目指して、皆さんに披露したいそうだ」 という話になっていました。 (確か) 小品集として全6演目でしたが、書くこといっぱいあるので、また後日!


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mizuko



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MessagePosté le: Dim Aoû 23, 2015 12:56 pm    Sujet du message: Répondre en citant

第14回世界バレエフェスティバル  <ガラ> 
2015年8月16日(日)14:00開演  於) 東京文化会館

<第5部> "ファニー・ガラ"
~ 更なる芸術の高みを目指すアーティストたちによる入魂のステージ ~

今回もまた "予算の関係で" オーケストラの方々にはご退席いただき (2週間にわたりありがとうございました!)、録音テープでのプロローグ。 演目メニューのみの映写でしたが、公演終了後、ロビーにはこんな 貼り紙 が出て、出演者が暴露されておったそうです。 (私は気が付かなかったのですが、twitter で画像を送っていただきました。 Emilie さん、ありがとう!) 今年もロシア人ががはじけまくり、そこへラテン系が加わるという構図。 初出場の男子は必修でしたですかね。 ムンタギロフを欠いていたのが残念でしたが、まるで新人コンパだなーといったところで、いろいろかなぐり捨てた熱演に、会場全体が異様に熱く盛り上がった次第。



「カルメン」 よりエスカミーリョのソロ

本番ではカルメンのほうを踊っていたヴィエングゼイ・ヴァルデス、実はエスカミーリョも踊りたかったみたいで、髭までつけて、えらく楽しそうでした~。


「瀕死の白鳥」

後ろ姿のパドブレで出てきた巨大な白鳥が、そのまま舞台を通過~~~あ~? と、これだけで観客をがっしり掴んだが、再度後ろ向きパドブレで登場して舞台を横切り・・・たかったのに袖から押し戻され、今度は反対側に入ろうとしたら、どデカい白鳥に乱暴にどつかれて舞台に戻されたのは・・・(マラホフではなく) ダニーラ・コルスンツェフ! びっくり! で、あの乱暴などデカい白鳥は、エドヴィン・レヴァツォフ~ (マジ?)。

その後のコルスンツェフも傑作! で、彼がこんな高度なお笑いのセンスを持ってるとは想像してなかったですよ。 本ちゃんの 「カルメン」 で燃焼しきれなかった分を発散してたのかしら。 普段ロパートキナの芸術に寄り添う王子のその変貌ぶりに、思わず心躍った私です。 ドタバタで全然死にそうにない白鳥に袖から投げ入れられた1本のロープ。 引いてみるとかなり重い! ので、担いで引くと荷台に乗って出てきたのは、天使の羽と輪っかをしょったワレリー・オブジャニコフさん。。。 今年も参戦です。 おもむろに銃を構えて・・・ というオチでしたが、ちょっとタイミングがうまく合わなかったのが残念でありました~。

でも、ブラボー!



「お嬢さんとならず者」

これはやるよね、という演目でしたが、豪快なジャンプで出てきたのが、やはりロシア人ウラディスラフ・ラントラートフ。 しかしやたら可愛い。 マジで可愛い。 しゃれにならん。 サラサラの髪を前のほうだけ側頭部に結んで、それでも顔にかかる髪をどける仕草なんかもすげー女の子っぽくてですね、妙に似合うプリーツのミニスカート姿は、もはやギャグになってない。 ならず者はマリア・アレクサンドロワ。 こちらもお茶目で可愛い。 舞台セットのベンチの後ろに設置してある街灯に、ドカっとぶつかり後ろにコケるという見事なコメディエンヌぶりにも舌を巻きました。 ボリショイというと 「明るい小川」 なんていうレパートリーもあるので、お手のもんな感じでありましたが、それでもやっぱり可愛すぎるラントラートフに大興奮! 最後はアレクサンドロワを肩に担いで、ポワントでアラベスク~した軸足の甲がぐわっと前に行ってしまってましたが、大丈夫だったかしら。 さすがに二人分の体重をポワント1本で支えるにはソールがもたないのね~。

妙に完成度の高いパフォーマンスでありましたよ。 あはは。



「こうもり ~ Die Vladmaus」

これもやるでしょ、やっぱりねー。 マラホフです。 安定感のあるパフォーマンスで、彼はもう殿堂入り間違いなしです。 ナイトガウンにバブバブのヘアキャップ (だったかな)、眼鏡もかけて、ちょっとおばぁちゃん入ってたかも。 ほんと可笑しい。 テレフォ~ンと呼んで出てきたのは、かっこよくおしゃれな同士ヴィシニョーワ。 iPad じゃないな、タブレットPCにもなるモニターを持ってきて、ちゃんと連絡先でマラホフのページを呼び出して表示してました。

さぁて、だれが出てくるかな~と思ったら、マリア・アイシュヴァルトでした~。 彼女も毎回参戦してますね。 口ひげに太鼓腹の肉襦袢を着けて可愛く、ま、普通なかんじでしたけど、お着替えするマラホフをつい立の後ろに押し込んで、さてソロパート、というところになったら、もう一人登場! ショートカットに口ひげという姿にはじめは全然わからなくて、会場も誰だ、誰だ~?という雰囲気でしたが、これが、リュドミラ・コノヴァロワ。 ポワント履いて、アイシュヴァルトを押しのけて、師匠 (ルグリ) のパートを張り切って踊ってくれました。 振りは全然オリジナルでしたけどね。 やはり踊り足りなかったのでありましょう、ピルエットがんがん盛り込んでましたよ!

着替えが済んで、御御足丸出し黒のビスチェに羽まで背負って出てきたマラホフの姿にもはや違和感なし。 ポワントで立つ脚だって、普通に綺麗だ~。 はは。 しかし、ただでは終わりません。 二人のウルリックを脇に舞台を去るところで、しっかりコケる! さっすが~。 Laughing



「4羽の白鳥」 ×2

す、すごいことになってました。 まずメンツを見よ。

最初に出てきたのは、マクレー+エマン+レヴァツォフ (でかっ!)+シャコン。 続いて反対側から出てきたのが、フォーゲル+リアブコ (!) +エルヴェ・モロー(まじ~?)。 (登場順) で、最後にピカチュウが 1匹駆け込んできまして、それがシムキンでした。

ちょっとこれ、すごくない? この人たちが白鳥の衣装で舞台裏で足慣らししているところを想像しただけで卒倒しそうですわ Laughing Laughing Laughing

手のつなぎ方でひと悶着、いや、ふた悶着、もっとか、した後で動き出した8羽の白鳥は、意外にも振付にかなり忠実。 あ、首はいろんなところ行ってましたけど。 あと、カトル担当とエシャッペ担当も分かれてたなー。 しかし、カトルは高いし、パドシャとかはさすがに綺麗なんだなこれが。 めっちゃ楽しそうなマチアス、ポワント履けて嬉しそうなフリーデマン、間に挟まれて思うように実力を発揮できないスティーヴン (ヘッドセットもとれちゃった)。 しかし、上手側端で本気出してふざけるエルヴェから目が離せなかった私です。 (後から冷静に考えると、数十分前にはあのアルマンだったのよね。。。)

最後はですねぇ、陶酔してたり、死んでたり、リプカ (マチアス&レヴァツォフ) してたり、みなさん思い思いのポーズで決めてました~。 袖に引っ込むのもドタバタで、ここでもエルヴェが最後にジャンプ! Surprised エルヴェって実はこんなヤツだったのか・・・。 

ちなみに、けっこうみなさんポワントは履きこなしてましたよ。 アラベスクのルルヴェはさすがにてきとーでしたけどね!



「眠れる森の美女」 ~ オーロラ姫のお誕生日 ~

はい、マルセロ・ゴメスです。 もはやファニーガラには欠かせない存在。 マラホフの後継者でありますよ。 ローズ・アダージオをやるのかと思ったら、踊ったのはヴァリエーションで、華麗なポワントさばきまで披露してました。 一体いつ練習してるんだ? そんな巨大なオーロラ姫にくっついて出てきたのが、シルヴィア・アッツォーニとヤーナ・サレンコ。 中世の宮廷人の格好でオーロラ姫の周りをせわしなく動く姿は、ミニチュアのいたずら好きな妖精みたい~。 音楽室にあったハイドンの肖像画のようなヅラつけてまして、そのお陰で最後のほうまで全然誰だかわからなかったっす。 証拠写真ね → https://instagram.com/p/6feIxgiuco/ (ゴメスの Instagram)

ローズのヴァリエーションの前奏は長いんですよね。 まだぁ~? みたいなギャグにはじまり、ピルエットでは何回にするか妖精たちに確認、合間に客席に降りての自撮り撮影会もぶっこみ (何故だかピカチュウシムキンもここだけ参戦)、ディアゴナルのところでは華麗なポワント捌きにチョコまでかじる余裕な姿で観客を圧倒し → Mr. Green 、最後はピケじゃなくてジュッテマネージ (だったような~) で、豪快に締めてくれました~!

すると、袖からお誕生日ケーキが! ヴィシニョーワ、マラホフ、アイシュヴァルト、コノヴァロワが運んできて、みんなでハッピーバースデー♪♪♪ ウッキウキのオーロラ姫がろうそくの火を吹き消して、拍手~~で終わると思いきや、ゴメスはケーキに顔面べちゃってやられてました。 Laughing 犯人はこいつだ! → https://instagram.com/p/6kWyDeJIyf/ (マリヤ・アレクサンドロワの Instagram)


え~、わかりやすいオチがついたところで、ファニーガラも終了。 フィナーレは毎回同様私服だったり衣装だったりまだ脱ぎたくないファニーガラのコスプレだったり、みなさん思い思いの格好でしたが、マラホフは超早替えでヴォヤージュの衣装でした。 途中で飛び込んできた二人のすっごい可愛い金髪の女の子は、ゼレンスキーのお子さんかしら。 駆け寄ってました~。 恒例の手ぬぐい投げも行われ、SAYONARA じゃなくて、See you again! の看板が下りてきて、燃焼しきった満足感に会場が満たされる中、第14回世界バレエフェスティバルの幕は閉じました。

終わっちゃっいました~。 あ~、今回もまたこんな素敵な公演に居合わせることができて、幸せでした。 本当に楽しい時間でした!



(@Kiyonori Hasegawa NBS の twitter より) 


終演後のスナップがゲランの Instagram にあります→ https://instagram.com/p/6c8EkFi1bi/


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MessagePosté le: Dim Aoû 23, 2015 1:12 pm    Sujet du message: Répondre en citant

やっとファニーガラのレポートをアップできてホッとしておりますが、今回はこんな番外編ファニーガラがあったみたいですね。 Twitter で教えていただきました。 コボーの Instagram から!

「ドン・キホーテ」 パドドゥ by オシール・グネーオ & アルバン・レンフドルフ
https://instagram.com/p/6ULoOyD4qv/

ロパートキナとオルガ・エヴレイノフにダメ出しを受ける (?) グネーオとそれをマジ顔で聞いているレンドルフ。
https://instagram.com/p/6UMuA0D4r1/


二人ともそもそもガラへの出演予定はなかったのですが、そんなに参加したかったんですかねー。 それともやっぱり新人は必修? 満員の観客の前で踊らせてあげたかった。 映像での参戦でも、こちらは全然オッケーでしたけどー。 Mr. Green


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MessagePosté le: Dim Aoû 23, 2015 1:41 pm    Sujet du message: Répondre en citant

フェスの記事がいくつか出てます。

毎日新聞 Topics:世界バレエフェスにゲラン復帰 「名花」21年ぶりに
http://mainichi.jp/shimen/news/20150803dde012200006000c.html

毎日新聞 音のかなたへ:オールド・マン〜
http://mainichi.jp/shimen/news/20150818dde012070007000c.html


それと、web では有料会員限定のようですが、8/19の日経新聞夕刊に長野由紀さんによるレビューがあるそうです。

「テンポよい『こうもり』際立つ」(舞踊評論家 長野由紀)


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mizuko



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MessagePosté le: Mer Aoû 26, 2015 3:36 pm    Sujet du message: Répondre en citant

本日発売のダンスマガジン 2015年10月号に、コジョカル&ムンタギロフ主演の世界バレエフェスティバル全幕プロ 『ドン・キホーテ』 のレポートが載ってます。 とじ込みポスター付き!





それと、web では探せなかったですが、昨日の読売新聞夕刊に祐成秀樹記者による記事が掲載されたようです。 購読されている方は是非~。


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