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Birmingham Royal Ballet Japan Tour 2015

 
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mizuko



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MessagePosté le: Mer Jan 14, 2015 11:25 am    Sujet du message: Birmingham Royal Ballet Japan Tour 2015 Répondre en citant

実は密かに注目しているので、スレッド立てますね! ロイヤル・バレエからマシュー・ゴールディングが白鳥にゲストというのは謎ですが、佐久間奈緒さんとチー・カオの名前が今回入ってないのですよね。


英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団 2015年日本公演  2015年4月25日~5月3日 於) 東京文化会館

http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/renew/20154-5.html#002025

Citation:
■演目/日程・開演時間/配役

「白鳥の湖」 全4幕 

振付:レフ・イワーノフ/マリウス・プティパ/ピーター・ライト
音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー

4月25日(土) 2:00p.m.
オデット/オディール:ジェンナ・ロバーツ 
ジークフリート王子:マシュー・ゴールディング(ゲスト/英国ロイヤル・バレエ団)

4月26日(日) 2:00p.m.  
オデット/オディール:セリーヌ・ギッテンス 
ジークフリート王子:タイロン・シングルトン

4月27日(月) 6:30p.m. 
オデット/オディール:ジェンナ・ロバーツ 
ジークフリート王子:マシュー・ゴールディング(ゲスト/英国ロイヤル・バレエ団)


「シンデレラ」全3幕

振付:デヴィッド・ビントリー
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ

5月1日(金) 6:30p.m. 
シンデレラ:エリシャ・ウィリス 
王子:イアン・マッケイ

5月2日(土) 2:00p.m  
シンデレラ:平田桃子 
王子:ジョセフ・ケイリー

5月3日(日・祝) 2:00p.m. 
シンデレラ:エリシャ・ウィリス 
王子:イアン・マッケイ

■指揮:フィリップ・エリス(「白鳥の湖」)、ポール・マーフィー(「シンデレラ」)

■演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

■会場:東京文化会館


チケットについては NBSのサイトをご参照くださいませ。

<地方公演>
2015年5月6日(水・休) 13:30 『白鳥の湖』 名古屋・愛知県芸術劇場
2015年5月9日(土) 14:00 『シンデレラ』 西宮・兵庫県立芸術文化センター


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mizuko



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MessagePosté le: Mer Mar 04, 2015 3:03 pm    Sujet du message: Répondre en citant

今回の日本公演への出演はありませんが、吉田都さんがアンバサダーとして BRB 来日公演の応援をするそうです。

http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/post-528.html#002067


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MessagePosté le: Dim Mar 29, 2015 9:51 am    Sujet du message: Répondre en citant

東京の桜も満開になり、ヨーロッパも夏時間に切り替わって、間もなく4月ですよ! GWの足音も聞こえてきますが、バーミンガム・ロイヤルもやってきます。 しばらく前に NBSが PVを公開してましたがまだアップしてなかったので、どうぞ~。

白鳥はなんと 1988年の来日公演時の貴重な映像です。
http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/post-530.html
https://youtu.be/vwvSfzq9iZI

こっちは 『シンデレラ』。
http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/movie/post-519.html
https://youtu.be/8yD7WRzQ8Yo

PVに大袈裟なキャッチフレーズが付かなくなり、舞台映像だけで構成されるようになって、とても良いですね~。 チケットは安い金額ではないのだから、どんなものが見られるのかがわからなければ、手なんか出ません。 動画メッセージに喜ぶのはそのダンサーのファンだけです。 PVは試食と同じ。 食べてみて美味しければ多くの人がそれを買います。 公演だって、舞台映像 (あるいはリハーサル映像) のクリップを出すのが、一番効果的だと思いますよ! 自信があるのならね!


BRB 来日公演サイト : http://www.nbs.or.jp/stages/1504_BRB/index.html


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mizuko



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MessagePosté le: Sam Avr 25, 2015 6:18 am    Sujet du message: Répondre en citant

すっかり初夏の陽気の本日、バーミンガム・ロイヤル開幕ですね! 本日のキャストを貼っておきまーす。

Citation:
2015/04/25 NEW
バーミンガム・ロイヤル・バレエ団「白鳥の湖」本日のキャスト



オデット/オディール:ジェンナ・ロバーツ
ジークフリート王子:マシュー・ゴールディング
女王:マリオン・テイト
ロットバルト:ジョナサン・ペイン
ベンノ(王子の友人):マティアス・ディングマン

【第1幕】

王子の友人たち:サマラ・ダウンズ、イヴェット・ナイト、デリア・マシューズ、
チャン・イージン、ウィリアム・ブレイスウェル、ジョナサン・カグイオア、
ファーガス・キャンベル、ブランドン・ローレンス
二人の高級娼婦:アンジェラ・ポール、ローラ・パーキス
貴族、侍女たち:英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団

【第2幕】

小さな白鳥たち:アランチャ・バゼルガ、水谷実喜、エミリー・スミス、カーラ・ドアバー
二羽の白鳥:サマンサ・ダウンズ、デリア・マシューズ
白鳥たち:英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団

【第3幕】

式典長:ローリー・マッケイ
ハンガリーの姫君:エリス・シー
ポーランドの姫君:サマラ・ダウンズ
イタリアの姫君:平田桃子
チャルダッシュ:ルース・ブリル、ジョナサン・カグイオア ほか
マズルカ:英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団
ナポリの踊り:ジェイド・ヒューゼン、ローラ・パーキス、ジェームス・バートン、キット・ホルダー
スペインの踊り:イヴェット・ナイト、チャン・イージン、ブランドン・ローレンス、
ヴァレンティン・オロヴャニコフ
大使、小姓、護衛、従者、貴族たち:英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団

【第4幕】

白鳥、小さな白鳥たち:英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団

指揮:フィリップ・エリス
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
協力:東京バレエ団


◆上演時間

第1幕(転換3分)第2幕 14:00-15:15

休憩 20分

第3幕 15:35-16:20

休憩 15分

第4幕 16:35-16:55


( http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/cast-and-program/post-538.html )


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MessagePosté le: Sam Avr 25, 2015 3:56 pm    Sujet du message: Répondre en citant

NBSの発表によると、本日主演予定だったジェンナ・ロバーツがリハーサル中に怪我をし、第2幕からセリーヌ・ギッテンスとタイロン・シングルトンが主演したそうです。 オデットの出番のない第1幕は、王子はマシュー・ゴールディングが踊ったようですね。 ロバーツの怪我は捻挫だそうで、4/27 (月) の公演も降板。 代わって平田桃子さんがオデット/オディールを踊るそうです~。 王子は代わらずマシュー・ゴールディング。

http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/-427.html

せっかく準備して日本まで来て踊れないなんて Sad ジェンナ・ロバーツの怪我の早期回復をお祈りします。

しかし、平田桃子さんのオデット/オディール、ちょっと観たいっすね。


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MessagePosté le: Dim Avr 26, 2015 3:48 am    Sujet du message: Répondre en citant

本日2日目。 水谷実喜さんは小さな白鳥に加えてイタリアの姫も踊りますね!

Citation:
2015/04/26 NEW
バーミンガム・ロイヤル・バレエ団「白鳥の湖」本日のキャスト

オデット/オディール:セリーヌ・ギッテンズ
ジークフリート王子:タイロン・シングルトン
女王:アナ・アルブダッシュヴィリ
ロットバルト:ヴァレンティン・オロヴャニコフ
ベンノ(王子の友人):ツァオ・チー

【第1幕】

王子の友人たち:ルース・ブリル、ジェイド・ヒューゼン、シャン・ヤオチエン、
エリス・シー、キット・ホルダー、マックス・マスレン、
オリヴァー・ティル、ルイス・ターナー
二人の高級娼婦:アランチャ・バゼルガ、ローラ・パーキス
貴族、侍女たち:英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団

【第2幕】

小さな白鳥たち:ルース・ブリル、カーラ・ドアバー、
エミリー・スミス、水谷実喜
二羽の白鳥:イヴェット・ナイト、チャン・イージン
白鳥たち:英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団

【第3幕】

式典長:ローリー・マッケイ
ハンガリーの姫君:デリア・マシューズ
ポーランドの姫君:イヴェット・ナイト
イタリアの姫君:水谷実喜
チャルダッシュ:ジェイド・ヒューゼン、キット・ホルダー ほか
マズルカ:英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団
ナポリの踊り:ローラ・デイ、カーラ・ドアバー、チュウ・ツ・チャオ、オリヴァー・ティル
スペインの踊り:エリス・シー、ダリア・スタンチェレスク、
ウィリアム・ブレイスウェル、ファーガス・キャンベル
大使、小姓、護衛、従者、貴族たち:英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団

【第4幕】

白鳥、小さな白鳥たち:英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団

指揮:フィリップ・エリス
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
協力:東京バレエ団


( http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/cast-and-program/post-539.html )


今日観に行きまーす。


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MessagePosté le: Lun Avr 27, 2015 6:50 am    Sujet du message: Répondre en citant

平田桃子さん主演です。

Citation:
2015/04/27 NEW
バーミンガム・ロイヤル・バレエ団「白鳥の湖」本日のキャスト


オデット/オディール:平田桃子
ジークフリート王子:マシュー・ゴールディング
女王:アナ・アルブダッシュヴィリ
ロットバルト: ジョナサン・ペイン
ベンノ(王子の友人):チュウ・ツ・チャオ

【第1幕】

王子の友人たち:サマラ・ダウンズ、イヴェット・ナイト、デリア・マシューズ、
チャン・イージン、ウィリアム・ブレイスウェル、ジョナサン・カグイオア、
ファーガス・キャンベル、ブランドン・ローレンス
二人の高級娼婦:アンジェラ・ポール、水谷実喜
貴族、侍女たち:英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団

【第2幕】

小さな白鳥たち:アランチャ・バゼルガ、ローラ・パーキス、エミリー・スミス、カーラ・ドアバー
二羽の白鳥:サマンサ・ダウンズ、デリア・マシューズ
白鳥たち:英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団

【第3幕】

式典長:ローリー・マッケイ
ハンガリーの姫君:エリス・シー
ポーランドの姫君:サマラ・ダウンズ
イタリアの姫君:水谷実喜
チャルダッシュ:ルース・ブリル、ジョナサン・カグイオア ほか
マズルカ:英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団
ナポリの踊り: ジェイド・ヒューゼン、ローラ・パーキス、ジェームス・バートン、キット・ホルダー
スペインの踊り:イヴェット・ナイト、チャン・イージン、ブランドン・ローレンス、
ヴァレンティン・オロヴャニコフ
大使、小姓、護衛、従者、貴族たち:英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団

【第4幕】

白鳥、小さな白鳥たち:英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団

指揮:フィリップ・エリス
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
協力:東京バレエ団


◆上演時間

第1幕(転換3分)第2幕 18:30-19:45

休憩 20分

第3幕 20:05-20:50

休憩 15分

第4幕 21:05-21:25



※本公演で主演を予定していたジェンナ・ロバーツは、来日後のリハーサル中に捻挫した足が回復せず、出演できなくなりました。代わってプリンシパルの平田桃子が本日のオデット/オディール役を演じます。何卒ご了承下さい。


( http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/cast-and-program/post-540.html )


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MessagePosté le: Mar Avr 28, 2015 4:37 pm    Sujet du message: Répondre en citant

4/26(日) 『白鳥の湖』 二日目のギッテンス×シングルトン組公演を観てきました。

NBSはチケットの販売に苦慮していた様子ですが、客席は上の階までけっこう埋まっていましたね。 私は3階席にいましたが、普段あまりバレエを観ないだろうなーと見受けられる観客も多く、彼らがワクワクした様子で座っているのを見ると、割引チケットの販売の効果は客席が埋まるというのと同時に、新しい観客の呼び込みにも成功しているのかなと感じました。 まぁ、額面で購入している観客には面白くありませんけどネ。 それと、日曜日は妙にバレエ関係者が多かったですねー。 「先生!」 と呼び止められている方、バレエ教室の生徒さんたちと一目でわかるグループ、評論家の方々、集結している感じでした。

さて、サー・ピーター・ライト版の 『白鳥の湖』 ですが、しっかりと構築された演劇性の高いプロダクションでした。 一つ一つの出来事に理由付けがされていて、おとぎ話というより、まるで湖畔にひっそりとたたずむ今は廃墟のお城のミステリアスな言い伝え のような雰囲気。 1幕は王の葬儀から始まり、それが作品の暗く陰鬱なトーンを決定づけています。 父王を亡くした王子の気分は沈んでいて、王妃は王の不在を回避するため王子に結婚を強要し、各国の姫の肖像画まで見せます。 パドトロワはベンノが高級娼婦たちを呼んで王子を励ますために踊られ、合間にメランコリックな王子のソロが入って、ベンノが何度も誘ってやっとコーダの最後には王子も加わって、気分も少し上向きに。 乾杯の踊りはお城にいる臣下たちが踊ります。 しかし、王妃がやってきて人は払われ、残ったベンノが夜空に白鳥を見つけ、王子と狩りに出かけます。 第2幕はほとんど改訂されておらず、しかし、ロットバルトはほぼ全く踊らないので、ちょっと存在感が薄かったっす。 一応王子を気で操って動かしたりはしてましたけど。 第3幕は盛大な祝宴というより王子と姫のお見合いが目的でどこか重苦しいパーティ。 チャルダッシュ、マズルカ、ナポリターナは各国の姫のお付きが踊り、姫のソロのイントロダクションとなっています。 姫のソロは原曲のパドシスから引っ張ってきたのかしら。 各国の特徴のある振付で、3人の姫ともしっかりと王子にアピールできるようになっていました。 ちなみにナポリターナは 「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」 の女性Vの曲でしたよ。 しかし、王子は姫たちを丁重にお断りし、振られた姫たちは怒ったりがっかりしたりで場内騒然としているところにスペインからアポなしの客が乱入してきます。 言わずもがなロットバルト&オディールとお付きの4人です。 その後の展開はスペインの踊り→黒鳥のグランPDD→王子がオディールに愛を誓ってしまう、普通です。 4幕も特に改訂はなく、愛の力でロットバルトを圧倒するんだけども、結局オデットは湖に身を投げ、王子も後を追うという悲劇バージョンでした。 王子は行く手を阻むロットバルトからメタリックな中世の甲冑風兜剥いでダウンを奪い、湖に身を投げます。 そんなオデットと王子を見た白鳥たちは怒り団結して悪魔に迫り、ついにはやっつける! (すごい殺気!) のです。 オデットと王子は天国で結ばれますが、王子の後を追ってきたベンノは、湖畔にその亡骸を見つけ、抱えて絶望する、おしまい、という構成です。 最後、天国の王子が本物のほうで、亡骸は顔をマントで覆ったダブルでしたね。

定番の白鳥だと1幕と3幕は華やいだ雰囲気ですが、ライト版は最初から最後までとにかく暗かったです。 当然照明も暗く、衣装も黒やダークカラーが基調で、疲れている日に遠くから見るものではないかな、と。 あ、いやぁ、その・・・ 1幕の花のワルツは4組8人だし、3幕に出てくるコールドの人数も少なく、コンパクトにツアーも回れるといえばそうなのですが、このこじんまりさがとても地に足がついているように思え、ストーリーの裏付けにもなっていると感じさせ、物語が現実味をもって迫ってくるという印象を持ちました。 なんだかうまく言えないんですけど。

ダンサーについて。 セリーヌ・ギッテンスはカリブ海のトリニダード・トバゴ出身。 2012年に既にオデット/オディール デビューしています。 とはいえ今回は、前日に怪我で降板したジェンナ・ロバーツに代わって急遽踊り、二日連続の主演となりました。 が、そんなことは微塵も感じさせない踊りでしたよ。 長い腕と伸びやかな肢体は、それだけでも訴えかけるものがあります。 さすがイギリスのバレエ団だけあって、力強いマイムは雄弁。 さらに高度なテクニックも軸にしっかり乗った踊りでさらりとこなしていました。 白鳥は身体を大きく使ってしっとりと、黒鳥は鋭さを強調した踊り方で二つの役をくっきりと踊り分けていましたが、でも、なんですかねぇ、オデットは心に響くものがなく、オディールはアンドロイドのようだったんですよね~。 3階席で舞台から遠く、持参したオペラグラスも調子が悪く、表情があまりよく見えなかったからかしらん。 終始眉をひそめてたり、大袈裟な表情とか張り付いた笑顔とかは私は好みませんが、それでもかなり控え目だったような。。。 えっと、なので、ま、王子がオデットを愛するのは動かないストーリーとしても、独自の解釈をもりこめるオディールについては、自分の魅力で王子をたぶらかすというのではなく、魔法とか催眠術にかけているって感じでした。 ちょっと解釈に奥行きがなくて、まだまだ勉強の余地ありと思いましたが、でもこれは前向きな意味で、ギッテンスには大きな可能性を感じましたよ!

一方の王子、タイロン・シングルトンですが、いや~、こんな素晴らしいダンサー、早くおしえてよ~っ。 新国立劇場にはビントリーの 『カルミナ・ブラーナ』 でゲスト出演していたのですってね。 今回の王子、王子としての品格とエレガンス、脚のライン、しなやかな跳躍は豹のようで、美しい回転は途中から軸を修正できるほど、非の打ち所なしですよ。 演技は自然で、ドラマティックなところは一切ないながら、それでもしっかり伝わってきます。 褐色のダンサーであるので、この人のオテロが是非見たい! と思いました! バレエフェスにも出てほしい。 王子像という点では、シングルトンの王子像は節度がある、というか、特に特徴はなかったのですけども・・・。

ツァオ・ツィーは王子ではなくベンノでの登場。 王子の友人の役目として幼いころからほとんど一緒に育てられたといった雰囲気で、常にそばに付き添うため踊るし重要な役です。 とても良かったですよ!

王妃役のマリオン・テイトは存在感がさすがで、押しの強さはカラボスを思い出してしまいましたが、王妃がストーリーを引っ張るというのもありかと新しい発見をしました。

水谷実喜さんは小さな白鳥に加えてこの日はイタリアの姫も踊りました~。 本国では既に 『コッペリア』 や 『パゴダの王子』 で主演しているだけあって、安定感のある堂々とした舞台。 溌剌としたイタリアの姫でした。 最終日にはパドトロワも踊りましたね!

ほかには、最初に登場したハンガリーの姫君のデリア・マシューズが、存在感に華がありとても良かったです。 あと、最後に白鳥たちが悪魔ロットバルトを追い詰めてやっつけるところ、あの結束した殺気にぞくっとしました~。

サー・ピーター・ライトの振付は、ダウエル版のように込み入ってはいないし、ヌレエフ版のようにむちゃくちゃ難しいということはないのですが、ワルツなんかは半小節ポーズを取ってから動いたりといったように面白い音の使い方をしているところがありましたね。 また、客席に向けて踊るのではなく、舞台の中で全てが起きていて、観客はそれを覗き見ているという演出になっているのは、とても好ましいです。 パドトロワや各国の姫のソロの最後のポーズは王子に向けられていたし、オデットのヴァリエーションも最後は王子に支えられていました。 全体的な規模の小ささも相まって、とても演劇の国イギリス的なプロダクションと感じました!

ちなみにこの公演はオーケストラによる演奏ですが、やはり生の音のほうが良いですね。 (モンテカルロは録音だったので、残念に思ったのでした。) 指揮はフィリップ・エリス、オケは東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団。 管が安定感に欠けてましたが、弦は良かったと思います。



番外編プチ情報。
公演プログラムにソリスト以上のダンサーたちのプロフィールが載ってますが、いつもと違って誰かが紹介している風になっている~面白いと思っていたら、芸術監督のデイヴィッド・ビントリーさんが書いていたのでした。 自分のダンサーたちをとっても温かい文章で紹介していて、すごくいい Very Happy プログラム持っている方は是非読んでみてくださいね!


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mizuko



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MessagePosté le: Mer Avr 29, 2015 2:40 pm    Sujet du message: Répondre en citant

Dance Europe に長野由紀さんによる 『白鳥・・・』 のレビューが出ています。 さすがの評ですので、是非~。

http://www.danceeurope.net/content/dance-europe-日本語版


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MessagePosté le: Ven Mai 01, 2015 11:17 am    Sujet du message: Répondre en citant

今日から 『シンデレラ』 ですね!

Citation:
2015/05/01 NEW
バーミンガム・ロイヤル・バレエ団「シンデレラ」本日のキャスト

シンデレラ:エリシャ・ウィリス
王子:イアン・マッケイ
やせっぽちの義姉:サマラ・ダウンズ
ふとっちょの義姉:ローラ・パーキス
シンデレラの継母:マリオン・テイト
仙女:イヴェット・ナイト

春の精:水谷実喜
夏の精:セリーヌ・ギッテンズ
秋の精:アランチャ・バゼルガ
冬の精:デリア・マシューズ
ダンス教師:ジェームズ・バートン
仕立て屋:ジョナサン・カグイオア
理髪師:ローリー・マッケイ
かつら屋:キット・ホルダー
カエルの御者:ジェームズ・バートン
トカゲの従僕:ヴァレンティン・オロヴャニコフ、ジョナサン・ペイン
王子の友人たち:
チュウ・ツ・チャオ、ファーガス・キャンベル、
マティアス・ディングマン、ウィリアム・ブレイスウェル
執事:ローリー・マッケイ
ネズミのお小姓たち:東京バレエ学校
仕立て屋のアシスタント、お星さま、貴族たち、給仕:英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団


指揮:ポール・マーフィー
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


◆上演時間◆

第1幕 18:30-19:15

休憩  20分

第2幕 19:35-20:15

休憩 20分

第3幕 20:35-21:00

( http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/post-541.html )


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MessagePosté le: Ven Mai 01, 2015 11:39 am    Sujet du message: Répondre en citant

明日のシンデレラ、平田桃子さんのインタビューが毎日新聞 web版に載っています。 毎日新聞はいちいち会員向けに制限してくれるので、嫌なんですけどねー。 これもです、が、何故か読めたので、もしかしたらいけるかも。

http://sp.mainichi.jp/shimen/news/20150430dde012200013000c.html

このモバイル向け記事から飛んだら全文読めました。 なんでかわからんけど、ラッキー☆
http://sp.mainichi.jp/shimen/news/m20150430dde012200013000c.html


それと、Japan Times にも記事が出てますのでご紹介しておきますね。 白鳥初日についてと、『シンデレラ』 についてです。
http://www.japantimes.co.jp/culture/2015/04/28/stage/bintley-returns-new-look-cinderella/#.VUNG2DmAYm9


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MessagePosté le: Sam Mai 02, 2015 4:49 am    Sujet du message: Répondre en citant

いいお天気ですね~ Very Happy 洗濯もやれるところまでできたし、観に行きますよ~。

Citation:
2015/05/02 NEW
バーミンガム・ロイヤル・バレエ団「シンデレラ」本日のキャスト

シンデレラ:平田桃子
王子: ジョセフ・ケイリー
やせっぽちの義姉:デリア・マシューズ
ふとっちょの義姉:アンジェラ・ポール
シンデレラの継母:アナ・アルブダッシュヴィリ
仙女: チャン・イージン

春の精:カーラ・ドアバー
夏の精:セリーヌ・ギッテンズ
秋の精:サマラ・ダウンズ
冬の精:イヴェット・ナイト
ダンス教師:マティアス・ディングマン
仕立て屋:ジェームズ・バートン
理髪師:ジョナサン・ペイン
かつら屋:オリヴァー・ティル
カエルの御者:ジョナサン・カグイオア
トカゲの従僕:ローリー・マッケイ、エディヴァルド・ソーザ・ダ・シルヴァ
王子の友人たち:
マックス・マスレン、ブランドン・ローレンス、
ラックラン・モナハン、オリヴァー・ティル
執事:ジョナサン・ペイン
ネズミのお小姓たち:東京バレエ学校
仕立て屋のアシスタント、お星さま、貴族たち、給仕:英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団


指揮: ポール・マーフィー
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


◆上演時間◆

第1幕 14:00-14:45

休憩  20分

第2幕 15:05-15:45

休憩 20分

第3幕 16:05-16:30


( http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/post-542.html )


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MessagePosté le: Dim Mai 03, 2015 4:55 pm    Sujet du message: Répondre en citant

今日もいいお天気でしたね~。 夢中で家のことをやっていたら、すっかりネット落ち。 申し訳ない。。。

バーミンガムの来日公演も、東京公演は今日が最終日でした。 昨日の 『シンデレラ』 には大感動してボロ泣きした私。 客席も満席に近い盛況で、皆が舞台に集中しているのが感じられるほど温かい一体感に包まれた公演でしたが、今日の最終日もきっと素晴らしい雰囲気だったことと思います。

とりあえず今日のキャストだけ記録しておきますね。

Citation:
2015/05/03 NEW
バーミンガム・ロイヤル・バレエ団「シンデレラ」本日のキャスト

シンデレラ:エリシャ・ウィリス
王子:イアン・マッケイ
やせっぽちの義姉:サマラ・ダウンズ
ふとっちょの義姉:ローラ・パーキス
シンデレラの継母:マリオン・テイト
仙女:イヴェット・ナイト

春の精:水谷実喜
夏の精:セリーヌ・ギッテンズ
秋の精:アランチャ・バゼルガ
冬の精:デリア・マシューズ
ダンス教師:ジェームズ・バートン
仕立て屋:ジョナサン・カグイオア
理髪師:ローリー・マッケイ
かつら屋:キット・ホルダー
カエルの御者:ジェームズ・バートン
トカゲの従僕:ヴァレンティン・オロヴャニコフ、ジョナサン・ペイン
王子の友人たち:
チュウ・ツ・チャオ、ファーガス・キャンベル、
マティアス・ディングマン、ウィリアム・ブレイスウェル
執事:ローリー・マッケイ
ネズミのお小姓たち:東京バレエ学校
仕立て屋のアシスタント、お星さま、貴族たち、給仕:英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団


指揮:ポール・マーフィー
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


◆上演時間◆

第1幕 14:00-14:45

休憩  20分

第2幕 15:05-15:45

休憩 20分

第3幕 16:05-16:30


( http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/post-543.html )


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mizuko



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MessagePosté le: Sam Mai 09, 2015 4:41 pm    Sujet du message: Répondre en citant

遅くなりましたが、ビントリー版 『シンデレラ』 5/2公演の感想です。 当日 tweet したとおりなんですが、最初から胸がじぃ~んとしっぱなしで、最後は感動のあまりボロ泣き。 ほぼ満席の客席も皆が舞台に集中しているのがわかる、とても良い公演でした。

ビントリーの振付・演出は、まず物語重視。 継母や義姉は滑稽さもあるんですが、同じくらいに性格悪い~という感じ。 シンデレラをいじめる様子がほんとに酷くて、必死で耐えるシンデレラがかわいそうで強く心が痛みます。 ビントリーの意図でもあるようですが、それだけに王子との出会いと最後に結ばれるシーンはより一層キラキラとして映り、感動が増幅するのでしょうね~。 振付はプロコフィエフの音楽にぴったり寄り添い、それ故音楽は感情豊かに響いてきて、最後は幸福感で胸がいっぱいになりました。

平田桃子さんのシンデレラは感動的でした。 まず踊り自体が美しく、詩情を湛え、音楽性豊か。 テクニックは驚くほど高度で正確。 舞踏会でのソロは本当に素晴らしく、王子とのパドドゥの滑らかさは絶品。 ただうっとり見つめるだけです。 描くシンデレラ像も特に何かを強調することなく、演技もとても自然で、感情表現にも奥行きと説得力がありました。 最高のシンデレラ☆

王子のジョゼフ・ケイリーは、初めて見ましたかね。 ポートレート写真から受ける印象とは全然違い、といっては大変失礼なのですが、非常に優れたダンサーでちょっと驚きました。 彼もまた自然な演技でそこにいて、誠実さが伝わってくる王子は、シンデレラという正しい選択をして、温かい家庭を築くに違いないと納得しました。

ビントリー版は継母も義姉たちも女性ダンサーが演じます。 なので、グロテスクで強烈な存在感みたいなのはないんですが、逆に真実味が少し増します。 義姉の一人は食いしん坊で、肉襦袢を着けたダンサーが演じ、もう一人は痩せていて性格悪い感じ。 特にこの痩せている方の義姉ですが、これを踊るダンサーの勇気を称えたいと思います~。 ほんとに意地悪で性格悪いんですよ。 この日踊ったのはデリア・マシューズ。 きれいなダンサーですが、躊躇のない意地悪ぶり。 しかし、それよりコメディセンスが抜群で、特に舞踏会に入ってくるときの恐る恐るって感じの様子は傑作でした。 素晴らしいダンサーです。

4人の精ではやはりセリーヌ・ギッテンスが目立ってましたね。 王子の友人たちもなかなかよかったです。 ダンス教師、仕立て屋、理髪師、かつら屋は大袈裟なキャラに作ってありましたが、みなさん達者。 カエルとトカゲがなんで出てくるのかわからなかったですが、かわいいのでいいです。

物語はシンデレラの母親の葬儀から始まります。 シンデレラの靴は愛する母の形見で唯一の財産。 なのに、どこから家に入り込んだのかわからない老婆 (=仙女) が裸足なのに気がつくと、その靴を差し出すんです。 シンデレラだって裸足なのに! これだけでもぐっと胸を掴まれます~。 そのほか、シンデレラはキッチンから出られなかったり、舞踏会で12時になってしまったとき、現れた仙女に懇願したり、じぃ~んとくるシーンがたくさん。 必見のプロダクションであります。

それから、バーミンガムのダンサーたちですが、格段にレベルが上がっているような印象を受けました。 特に女性は脚のラインが美しい人が増えたような気がします。 

ほ~んとにマジカルで素敵なプロダクションで、踊るダンサーたちも素晴らしく、笑って泣いて心潤うGWの一日となりました。


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mizuko



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MessagePosté le: Sam Mai 09, 2015 4:45 pm    Sujet du message: Répondre en citant

岡見さえさんの評が出ています~。 平田桃子さん主演日の 『シンデレラ』 です。 同じ日だわ。
http://www.sankei.com/entertainments/news/150509/ent1505090008-n1.html


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