William Forsythe - news

[mizuko]

GWがあけた頃、ウィリアム・フォーサイスが自身のカンパニー The Forsythe Company の芸術監督を退任することが報じられましたが、昨日記者発表があったようですので、まとめますね。

フォーサイスの退任の理由は 「健康上」 だそうで、既に今年1月から芸術監督としての仕事はしていない模様。　現在はアメリカ人ダンサーのクリストファー・ロマン Christopher Roman が代理としてカンパニーを率いているようです。　そして、2015年9月以降は、フランクフルト・バレエ （現 The Forsythe Company） 当時のダンサーで現在はフリーサンスの振付家として活動するジャコポ・ゴダーニ Jacopo Godani が芸術監督を引き継ぐとのこと。　フォーサイスはアーティスティック・アドヴァイザーとして籍は残すものの、カンパニーの実質的な活動からは離れるようです。　New York Times のインタビューによると、フォーサイスは 「ジャコポには自分のレパートリーにフォーカスし、ダンサーは自分が選び、カンパニーの全てを率いてくれることを期待している」 とのことで、カンパニーの名称についても 「当然変更するものと思っている」 と答えています。

The Forsythe Company は、その前身でフォーサイスが20年に渡って率いたフランクフルト・バレエがフランクフルトからの資金援助が絶たれるという危機に陥ったときに、その存続を求める声によって創設されたカンパニー。　名前を The Forsythe Company とし、フランクフルトとドレスデンを拠点に活動を続けて10年。　フォーサイスが去った後も、この両市から資金援助は少なくとも2018年までは約束されているそうです。　また、それぞれの市があるザクセン州 （ドレスデン） およびヘッセン州 （フランクフルト） からの援助も同様とのこと。　このことにフォーサイスは、「ドレスデンとフランクフルトでコンテンポラリーのダンスカンパニーが活動を続けていけることがとても嬉しい」 と述べています。　ですが、同時に 「（その活動を担うのは） 私だけである必要はない」 とのことで、「もちろんカンパニーの移行の手助けはするが、新しいプロジェクトにも時間を割きたい。」 と言っています。

その新しいプロジェクトの一つとして先日発表されたのが、南カリフォルニア大学 Glorya Kaufman School of dance の教授への就任。　2012年に創設されたこのスクールで、フォーサイスは2015年秋から、自身の振付メソッドについて教えることになっているそうです。

南カリフォルニア大学の公式発表 : International Choreographer William Forsythe to Join USC Kaufman School of Dance Faculty

New York Times 記事 : William Forsythe to No Longer Run Forsythe Dance Company, by Roslyn Sulcas

Culture Box : Forsythe quitte sa compagnie mais le ballet continue

[mizuko]

[本家より]

バンジャマン・ミルピエがパリ・オペラ座の芸術監督に就任する際、ウィリアム・フォーサイスをオペラ座の常任振付家に任命しましたが、今シーズン限りでのミルピエ退任に伴い、フォーサイスもオペラ座から去ることになっています。　次の行き先は？　→ ボストン・バレエ。　5年間のパートナーシップとしての契約を結んだそうです。

Boston Ballet Partners With William Forsythe

毎年、1作品をレパートリーに加え、既存のレパートリーから4作品を上演するというものらしく、最初の新しいレパートリーに選ばれたのは Artifact で、来年2月23日～3月5日に上演するとのこと。　芸術監督のミッコ・ニッシネンは、何年か前からフォーサイスと話し合っていたことで、オペラ座の常任振付家を辞任することとは関係ないとコメントしてます。

南カリフォルニア大学 Glorya Kaufman School of dance の教授職は続けるそうです。