Prix de Lausanne 2011 (1er - 6 février 2011)

[mizuko]

Swissinfo.ch の記事。　受賞者二人のほか、審査委員長のゲイリーン・ストック氏へのインタビューもあります。
http://www.swissinfo.ch/jpn/detail/content.html?cid=29429818

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さて、昨夜のローザンヌ決勝、インターネットでの生中継はご覧になりましたか？　私はクラシックとコンテンポラリーヴァリエーションまでは見ました。　頑張ってガラ公演も見ればよかったかも・・・。　去年は後からでも全編がインターネットで見られるようになっていたと思うので、今年もそうであることを期待したいと思います～。　少なくともコンクール本編は近々サイトにアップされると思いますよ！

結果についてちょいとコメントを。　まず、ブラジルからのMagriさんは、すごく良かった！　チャーミングな性格はビデオブログからも大いに感じ取れていましたが、ジャンプは軽く、足先も美しく、しかもテクニックに優れ、ダンスのセンスも抜群で、何より鉄壁の音楽性が素晴らしい。　さすがブラジリアンです。　今のところはクラシックvaで踊ったスワニルダやキトリといった元気いっぱいの役しか思い浮かびませんが、まだ16歳。　コンテンポラリーvaでは大人の女性の片鱗も垣間見られていたので、今後どのようなダンサーになっていくのか、楽しみです。　太っちゃダメよ。　まずはどこを選択するのか、見守りたいと思います。

日本からの堀沢悠子さん、彼女はすごい。　もう少し上位に入ってくると思ったんですけどね～。　ローザンヌに出るほどの日本の若いダンサーがテクニックに弱いはずはなく、堀沢悠子さんの技術力には大して驚かなかったのですが（もちろんすごいですけど）、コンテンポラリーで見せたあの思い切りの良さには感心しました。　表現の面ももちろんですが、同じ作品を踊った誰よりも、それも男の子たちよりも、体を投げ出して踊ってましたよね。　会場からブラボーが飛んでましたが、もっともなことだと思いました。

加藤静流さんも基礎能力の高さを感じましたね～。　まだまだ磨かないといけないところはたくさんあるように思いましたので、スカラシップで一流のバレエ学校で学ぶというのは、今の彼にとって最適のことだと思います。　どんな風に成長するのか、これまた楽しみです。

ほかはですね、実はけっこう意外な感じでありました。　個人的にスイスからのブノワ・ファーヴル君を気に入ってまして、彼は当然スカラシップ、それもかなり上位に来ると思っていたんです。　スイスで開催されるコンクールなのに、スイス人がスカラシップを受賞することは滅多にないけど、今回こそは！って思ったんですけどね～。　がしかし、ベスト・スイス賞止まりとは。　それと、同じチューリッヒのバレエ学校で学ぶオーストリア人の Jack Bertinshaw 君、クラシックのvaで眠りを踊った方ですが、彼もとてもいいと思いました。　ダンスールノーブルになれる！　この二人はルグリさんが欲しがりそうな気がしますが、近い将来是非いいカンパニーに入ってほしい、挑戦してほしい、と思います。

ケヴィン・ポウングさんも良かったとは思いますが、強く印象に残ったダンサーはこのくらいでしょうか。　あと、女子はコッペリアのヴァリエーションが多かったですけど、振付がバラバラでしたね。　今年はこれっていう指定がなかったのかしらん。

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見事スカラシップを受賞した方々の進学先等は、追って発表されると思いますが、その前に、決勝に進めなかった出場者たちを対象にした "Networking Forum" のときの写真が Haydn さんから届いています。　一番はじめの写真のように、バレエ学校やカンパニーのディレクターからのオファーがある方々について、番号が発表されるのですね。　ただ、それ以外の方にもチャンスは残されているとは思います。

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もう一回結果を整理しておきましょう。


http://www.prixdelausanne.org/Prix_de_Lausanne_2011_Prizewinners.pdf


スカラシップ受賞者


(120) Magri Mayara, 16/9, Brésil　マヤラ・マグリ、ブラジル
Petite Danse School of Ballet、リオデジャネイロ
スワニルダ（『コッペリア』）／ Traces (Marston)


(415) Han Sung Woo, 18/2, Corée　スン・ウー・ハン、韓国
韓国国立芸術大学、ソウル
アルブレヒト（『ジゼル』）／ Caliban (Marston)


(408) Zhiyao Zhang, 17/8, Chine　Zhang Zhiyao、中国
北京舞踊学校
ジェームズ（『ラ・シルフィード』）／ Commedia (Wheeldon)


(305) Zhou Patricia, 17/3, Canada　パトリシア・ツォウ、カナダ
キーロフ・アカデミー・オヴ・バレエ、ワシントンDC
ガムザッティ（『ラ・バヤデール』）／ Polyphonia (Wheeldon)


(204) Kato Shizuru, 16/2, Japon　加藤静流、日本
アクリ堀本バレエ・アカデミー、さいたま市
コーラス（『ラ・フィーユ・マル・ガルデ』）／ Libera Me (Marston)


(426) Watters Derrin, 19/0, USA　Derrin Watters、アメリカ
ヒューストン・バレエ　ベン・スティーヴンソン・アカデミー
海賊／ Libera Me (Marston)


(112) Horisawa Yuko, 16/0, Japon　堀沢悠子、日本
山本禮子バレエ・スクール、太田市
スワニルダ（『コッペリア』）／ Libera Me (Marston)



コンテンポラリー賞

(426) Watters Derrin, 19/0, USA　Derrin Watters、アメリカ
ヒューストン・バレエ　ベン・スティーヴンソン・アカデミー
海賊／ Libera Me (Marston)



ベスト・スイス賞

(407) Favre Benoît, 17/6, Suisse　ブノワ・ファーヴル、スイス
タンツ・アカデミー・チューリッヒ
アルブレヒト（『ジゼル』）／ Caliban (Marston)



観客賞

(120) Magri Mayara, 16/9, Brésil　マヤラ・マグリ、ブラジル
Petite Danse School of Ballet、リオデジャネイロ
スワニルダ（『コッペリア』）／ Traces (Marston)

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決勝の動画が既に公式サイトにアップされています。
http://prixdelausanne.tv/

ただ、ガラ公演のは公開されてません～。　うぅ～。

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Dance Cube に新しい記事が出ています。　スカラシップ受賞者に加え、ローザンヌでの本選に出場した日本人の方たちの名前と写真が紹介されています。
http://www.chacott-jp.com/magazine/news/concours/post-59.html


本家には Sophia さんの詳細なレポートが載っています。　フランス語なのでこのボリュームには躊躇してしまいますが、ご興味ある方は是非どうぞ～：
http://www.forum-dansomanie.net/forum/viewtopic.php?p=45589#45589

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[本家より]

マヤラ・マグリさんの動画はけっこうたくさんYTにあるみたいなんですが、2010年のものを二つ。　マヤラさんもすごいですけど、観客の盛り上がりぶりもすごいっす。

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[本家経由]

決勝の動画が一気に見られるフルバージョンでYTにアップされています。
http://www.youtube.com/watch?v=l3mo6bs6sMU

が、残念ながら、審議中に行われた公演の様子はきれいにカットされています。。。　Sophiaさんがおっしゃるように、権利の問題でしょうね。

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[本家より]

フランスから出場していたコンセルヴァトワールで学ぶ Claire Teisseyre さん、ローザンヌでは決勝に進めませんでしたが、現在行われているベルリンでのコンクールで金メダルを受賞したそうです。　おめでとうございます！

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朝日新聞に、加藤静流さんのインタビューが掲載されたようですね。　ウェブでも読むことが出来ます。　このインタビューによると、カナダ国立バレエ学校で学ぶことを希望しているとのことです。

http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000001102210003


目標とするダンサーはサラファーノフだそうで、このくらいの年齢だとサラファーノフ （のような若手） なのですね～、と思ったり。。。

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[本家より]

ローザンヌ賞受賞者たちの留学先／カンパニー研修先が決まったようです。


(120) Magri Mayara, 16/9, Brésil　マヤラ・マグリ、ブラジル
Petite Danse School of Ballet、リオデジャネイロ
英国ロイヤル・バレエ・スクール、ロンドン、イギリス


(415) Han Sung Woo, 18/2, Corée　スン・ウー・ハン、韓国
韓国国立芸術大学、ソウル
英国ロイヤル・バレエ　研修生、ロンドン、イギリス


(408) Zhiyao Zhang, 17/8, Chine　Zhang Zhiyao、中国
北京舞踊学校
ABT スタジオ・カンパニー　研修生、NY、USA


(305) Zhou Patricia, 17/3, Canada　パトリシア・ツォウ、カナダ
キーロフ・アカデミー・オヴ・バレエ、ワシントンDC
英国ロイヤル・バレエ　研修生、ロンドン、イギリス


(204) Kato Shizuru, 16/2, Japon　加藤静流、日本
アクリ堀本バレエ・アカデミー、さいたま市
カナダ・ナショナル・バレエ・スクール、トロント、カナダ


(426) Watters Derrin, 19/0, USA　Derrin Watters、アメリカ
ヒューストン・バレエ　ベン・スティーヴンソン・アカデミー
ヒューストン・バレエ　研修生、USA


(112) Horisawa Yuko, 16/0, Japon　堀沢悠子、日本
山本禮子バレエ・スクール、太田市
ジョン・クランコ・スクール、シュツットガルト、ドイツ



ブラジルのマヤラ・マグリさんはロイヤルのバレエスクールに行くのですね～。　彼女の溌剌とした踊りにロイヤル・スタイルが加わるとどうなるのでしょうか。　堀沢悠子さんのジョン・クランコ・スクールというのも良い選択ではないですかね。
まだ未来への扉は開いたばかり。　みなさんいろいろなことをたくさん吸収して、観客に何かを与えることのできるダンサーになってほしいと思います。

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[本家より]

決勝のDVDが発売されたようですね



公式サイトで購入できます: le site du Prix de Lausanne

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それから、ローザンヌ国際バレエコンクールが、40周年を前に世界の主要都市でマスタークラスを行うようです。　教師はローザンヌのスカラシップ受賞者。　東京は7月3日で、教師はなんとスティーヴン・マクレー　場所はアーキタンツです。　ほかの都市の教師陣もなかなか豪華dすよー。

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今年のNHKでの放送は、ちょうど一週間後の 5月8日（日） 15:00-16:40 です！　教育テレビにて。

http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2011-05-08&ch=31&eid=15328

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[本家より]

ちょっと遅くなりましたが・・・

ローザンヌ国際バレエコンクールは、近年は上位入賞者に奨学金を授与したり、一流のバレエ学校への入学、またはバレエ団の研修生の資格を与えたりするだけでなく、ネットワーキング・フォーラムを開催して、入賞を逃したコンクール出場者にセカンドチャンスを与えています。　ローザンヌ・コンクールが提携するバレエ学校またはバレエ団の代表者が直接クラスを見学し、個別に入学や入団 （あるいは研修） のオファーをするという公開オーディションのような場です。　オファーを受けた出場者はその後面談をして、それから進路を最終的に決めるわけですが、2011年の結果が公式サイトに公表されています。

> Résultats du Networking Forum

今年は二つ以上のオファーを受けた出場者が35人いて、その中で17人がそのチャンスを掴むことにしたようです。　また、ほとんどの出場者に対して、バレエ学校等から直接奨学金が出されているそうです。　日本の方の名前が5人ありますね。　このチャンスを是非生かしてほしいです。　ガンバレ