The Royal Ballet and England

[mizuko]

さて、4月2日に初日を向かえたイングリッシュ・ナショナル・バレエのミックス・プログラム 「Lest We Forget」 が、大成功を収めているようです。　第一次世界大戦から100年ということでテーマに据えているプログラムですが、ラッセル・マリファント、アクラム・カーン、そしてリアム・スカーレットが新作を振り付けたという話題以上に、その作品の素晴らしさとダンサーたちの力強いパフォーマンスで、大評判の公演となっています。

ENBは公式サイトでレビューをまとめているので、そのページをご紹介しておきますね。
http://blog.ballet.org.uk/lest-forget-reviews-round/?utm_source=rss&utm_medium=rss&utm_campaign=lest-forget-reviews-round

公式サイトにはトレーラーもいくつか公開されてますし、flichr feed のフォトギャラリーへのリンクもありますので、是非。　初日後すぐに行ったパネルディスカッションの様子は、twitter で伝えられています。　非常にいい企画です！
http://www.ballet.org.uk/

[mizuko]

ロイヤル・バレエ、クリストファー・ウィールドンによる新作 『冬物語』 は、4月10日に初演を迎えます。　原作は、愛と喪失、そして和解を描いたシェイクスピアの同名喜劇・ロマンス劇。　六つのプリンシパルロールがあり、第1キャストは文字通りプリンシパルが6人揃い豪華です。　音楽はジョビー・タルボット。　ナショナル・バレエ・オヴ・カナダとの共同制作のようですね。　4/28の公演が映画館中継されます。

http://www.roh.org.uk/productions/the-winters-tale-by-christopher-wheeldon

Winter's Tale 『冬物語』

Credits

Choreography　　Christopher Wheeldon
Music　　Joby Talbot
Designs　　Bob Crowley
Lighting design　　Natasha Katz
Silk Effects Designer　　Basil Twist
Projection Designer　　Daniel Brodie

Performers

Conductor　　David Briskin
Hermione　　Lauren Cuthbertson / Marianela Nuñez
Leontes　　　Edward Watson / Thiago Soares
Perdita　　　Sarah Lamb / Beatriz Stix-Brunell
Florizel　　　Steven McRae / Vadim Muntagirov
Paulina　　　Zenaida Yanowsky / Laura Morera
Polixenes　　　Federico Bonelli / Valeri Hristov
Orchestra 　　　Orchestra of the Royal Opera House


公式サイトにはトレーラーやフォトギャラリーもありま～す！

あらすじはこちらがよかった：
http://www.geocities.jp/todok_tosen/shake/wt.html

[mizuko]

イングリッシュ・ナショナル・バレエが芸術監督タマラ・ロホの果敢なプログラミングで文字通り大成功を収めたのが先週であれば、今週はロイヤル・バレエが新作のシェイクスピアの物語バレエで話題をさらう。　ロンドンは熱く盛り上がっております。

4月10日に初日を迎えたクリストファー・ウィールドンによる 『冬物語』、詰め掛けた英国の評論家やロイヤルのファンたちを大興奮させるほどの仕上がりだったようで、早速出ているレビューでも軒並み高評価・・・と思いきや、そうでもない・・・ようですね。


Judith Mackrell - The Guardian 'A game-changer for Wheeldon'　★4つ
http://www.theguardian.com/stage/2014/apr/11/royal-ballet-winters-tale-review-christopher-wheeldon

"「冬物語」 は、過去と現在、悲劇と喜劇、リアリズムとファンタジーを自在に行ったり来たりするというシェイクスピアの劇の中でももっとも捉え難い劇であるにもかかわらず、ウィールドンはそれをインスピレーションの源として、非常に表現力と創意に富んだダンス言語に発展させた。"


Sarah Crompton - The Telegraph 'Christopher Wheeldon's extraordinary three-act version of The Winter's Tale feels like something entirely new'　★5つ！
http://www.telegraph.co.uk/culture/music/classicalcdreviews/10759738/The-Winters-Tale-Royal-Ballet-Covent-Garden-review.html


Zoe Anderson - The Independent　★3つとちょっと辛め
http://www.independent.co.uk/arts-entertainment/films/reviews/the-winters-tale-royal-opera-house-ballet-review-9254304.html


Hanna Weibye - The Arts Desk 'A brand-new, beautiful Shakespeare ballet to open the spring season'
http://www.theartsdesk.com/dance/winters-tale-royal-ballet


Alastair Macaulay - New York Times 'A Monstrous Wrong Undone in a Blaze of Pastoral Passion'
http://www.nytimes.com/2014/04/12/arts/dance/a-new-winters-tale-for-royal-ballet.html?hpw&rref=arts&_r=0


Lyndsey Winship - London Evening Standard
http://www.standard.co.uk/goingout/theatre/the-winters-tale-royal-opera-house--dance-review-9253559.html


ほかにもありますが、この辺で。

ハーマイオニー役のローレン・カスバートソン、パーディタのサラ・ラム、フロリゼルのスティーヴン・マクレーらが絶賛されています。

Dance Tabs にフォトギャラリーがありますので、リンクを貼り付けます～。
http://dancetabs.com/2014/04/gallery-royal-ballet-in-the-winters-tale/


ロイヤルの公式サイトにあらすじが載ってますので、英語で大丈夫な方は是非。
http://www.roh.org.uk/news/the-winters-tale-synopsis


映画館で上映されるのが楽しみですっ！

[mizuko]

カルロス・アコスタが、2015/16シーズン限りでクラシックバレエダンサーとしてのキャリアに終止符を打つことを発表しています。　同時に、ロイヤル・バレエに 『カルメン』 を振り付けることも明らかにしていて、2015年秋に初演されるとのこと。　アコスタはドン・ホセとエスカミーリョも踊る予定で、また、この 『カルメン』 がバレエダンサーとしての引退公演になるそうです。　ただ、コンテンポラリーなどでは踊り続けていくと話しています。

英テレグラフの記事が伝えています。
Carlos Acosta: I'm retiring from ballet


記事によると、2015/16シーズンの終わりにクラシックダンサーを引退と書かれていて、でも引退公演は2015年秋初演の 『カルメン』。　て？

[mizuko]

英国ロイヤル・バレエはロンドンでの2013/2014シーズンを終え、海外ツアーに出ています。　最初の公演地はモスクワ。　ボリショイ劇場にて、トリプル・ビル （6/17、18） と 『マノン』（6/20～22） です。

昨夜が初日だったのですが、早速 Kultura のルポ映像が出てますので、どうぞ～。　ケヴィン・オヘア芸術監督らの囲み取材と、ドレスリハーサルからだと思いますが、アシュトンの 「ラプソディ」 が出てきます。
http://tvkultura.ru/video/show/brand_id/19725/episode_id/996613/video_id/1012551


英国ロイヤル・バレエ　ボリショイ劇場公演

2014年6月17、18日
「ラプソディ」（アシュトン）／「Tetractys」（マクレガー）／「DGV (Danse à Grande Vitesse)」（ウィールドン）」
キャスト： Rhapsody / Tetractys / DGV

2014年6月20日、21日(13:00/18:00)、22日
『マノン』（マクミラン）
キャスト： Manon　（ヌニェス＆ボネッリ、ラム＆マクレー、オシポワ＆アコスタ）

ローレン・カスバートソンは怪我のためボリショイ公演は降板しているようです。　次の公演地である台湾には行くのかな？　ご本人のツィートからは台湾公演には参加する様子。






ロイヤル・バレエは、モスクワの後、台北と上海で公演するようです。

[mizuko]

英国ロイヤル・バレエの海外ツアーも本日上海での 『ドン・キホーテ』 で終了、同時にシーズンも完結します。　となると発表されるのが、来シーズンの人事。　昇格、退団、新加入者が発表されています。

http://www.roh.org.uk/news/promotions-joiners-and-leavers-at-the-royal-ballet

＜昇格＞

→ First Soloist
高田茜　Akane Takada
Valentino Zucchetti

→ Soloist
Francesca Hayward
Yasmine Naghdi
Tristan Dyer
Fernando Montaño

→ First Artist
Jacqueline Clark
Elsa Godard
Gemma Pitchley-Gale
アクリ瑠嘉　Luca Acri
Nicol Edmonds
Kevin Emerton
Marcelino Sambé


＜新加入＞

- Artist
Calvin Richardson （ロイヤル・バレエ学校）
佐々木万璃子　Mariko Sasaki　（バーミンガム・ロイヤル・バレエ、ロイヤル・バレエ学校出身）
Hannah Grennell　（オランダ国立バレエ）
Gina Storm-Jensen*　（ロイヤル・バレエ学校）
Reece Clarke*　（ロイヤル・バレエ学校）

*今シーズン中に入団


＜Aud Jebsen Young Dancers Programme＞
このプログラムは、6名までの新卒のダンサーにコールドバレエの一員としての一年間の契約と、先輩からのアドバイスとコーチング、更に舞台経験の機会も与えられるというもの。　ロイヤル・バレエは2014/15シーズンに5名のダンサーを受け入れるそう。

Grace Blundell、Grace Horler　（ロイヤル・バレエ学校）
Ashley Scott、Ashleigh McKimmie　（イングリッシュ・ナショナル・バレエ学校）
Maria Barroso　（ドレスデン・バレエ学校）


＜ローザンヌ賞研修生＞

David Navarro Yudes


＜退団者＞

Iohna Loots (Soloist)　シーズン中の退団

蔵健太　Kenta Kura (Soloist)
17年間在籍したロイヤルを退団し、現役を引退。　今後は、ロイヤル・バレエ学校に教師として参加、ジュニアスクールのホワイトロッジで男の子達の指導にあたることが決まっている。　先頃、The Royal Ballet School's Professional Dancer’s Teachers Course (PDTC) を修了したそう。

Sabina Westcombe (First Artist)
Ruth Bailey (Artist)
Claudia Dean (Artist)　　- ツィッターでご本人がダンサーを引退することを表明しています。母国オーストラリアに帰って普通の生活を送るのだそう。


＜サバティカル取得者＞

Leanne Cope (First Artist)
クリストファー・ウィールドンの振付・演出で制作されるミュージカル 「巴里のアメリカ人」 にリーズ役で出演するため。　今年12月、パリのシャトレ劇場で初演、2015年春にはブロードウェイで上演される予定です。
ちなみに主要キャストも発表になっていて、別スレッドでお知らせしますが、主役はNYCBのロバート・フェアチャイルドが演じることになっています。

[mizuko]

タマラ・ロホ率いるイングリッシュ・ナショナル・バレエが、昇格、新加入者を発表しています。　ヨナ・アコスタがプリンシパル、先月のジャクソン国際コンクールで金賞を受賞した加瀬栞さんはファーストソリストに、猿橋賢さんはファースト・アーティストに昇格です！

English National Ballet Announces Promotions and New Joiners

[mizuko]

Live stream ものをもう一つ。

英国ロイヤル・バレエが、Deloitte Ignite フェスティバルからダンス公演をライヴ中継するそうです。　9月6日（土） 現地18:50からで、ロイヤルの公式サイトと YT チャンネルでストリームされ、世界中からアクセス可能とのこと。

Deloitte Ignite はロイヤル・オペラ・ハウスで催されるアート・フェスティバルで、キュレーターはロイヤル・バレエとナショナル・ギャラリーの Minna Moore Ede。　9月5日～28日の開催期間中には数々の無料／有料のイベントがあるようです。　ダンスイベントは9月5～7日のようで、「Sampling the Myth」 をテーマに、今年はターナー賞受賞者でもあるナイジェリア系イギリス人アーティスト クリス・オフィリを迎えてのスペシャルプログラムも含む、ダンスとビジュアルアートが披露されます。

http://www.roh.org.uk/about/deloitte-ignite/sampling-the-myth


ライヴストリームされるプログラムは、クリス・オフィリがロイヤルの若手ダンサーにボディペイントを施し、新進振付家の Aakash Odedra が振り付ける 「プロメテウス」 をメインに、ほかはそれぞれ抜粋で、「火の鳥」（フォーキン）、「瀕死の白鳥」、「白鳥の湖」（ボーン）、「アポロ」（バランシン）、「レイヴン・ガール」（マクレガー）。　それと、ランベールのミゲル・アルチュナガによる新作もあるそう。　また、ナショナル・バレエ・オヴ・カナダの Robert Binet、シャーロット・エドモンズ、キム・ブランストラップ、それぞれによるフィルムも上映される模様。　既に 「プロメテウス」 のリハーサル映像は公式サイトで公開されてます。

http://www.roh.org.uk/news/dance-performances-as-part-of-deloitte-ignite-to-be-live-streamed-on-6-september-2014


土曜日の夜とはいえ、夜中の2:50～の中継となりますので、出来ればアーカイヴしてほしいですよね～。

[mizuko]

English National Ballet が 2015-2016 シーズンを発表しました。

http://blog.ballet.org.uk/201516-season-announcement/

注目は、来年4月の She Said トリプル・ビル。　Aszure Barton, Annabelle Lopez Ochoa, Yabin Wang の3人の女性振付家による新作3作品で構成されます。　ほかには、大変反響が大きかった Lest We Forget プログラムの再演、ヌレエフ版の 『ロミオとジュリエット』、初演時大好評だった 『海賊』（ホームズ） の再演ですかね。　海外ツアーは、既にオペラ座から発表されているパリ公演 （『海賊』） に加え、マドリッド・ツアーもあるようです。

[mizuko]

途中まで原稿を書いておきながらアップできずに1週間。　イングリッシュ・ナショナル・バレエのトリプルビル Modern Masters がロンドンを席巻しているようです。

http://www.ballet.org.uk/whats-on/modern-masters/

Modern Masters at Sadler's Wells, 10-15 March 2015

PETITE MORT　イリ・キリアン
SPRING AND FALL　ジョン・ノイマイヤー
IN THE MIDDLE SOMEWHAT ELEVATED　ウィリアム・フォーサイス


芸術監督タマラ・ロホは、「小さな死」 と 「スプリング・アンド・フォール」 に出演。　アリーナ・コジョカルは 「スプリング・アンド・フォール」 と 「イン・ザ・ミドル・・・」 です。

20世紀終盤のマスターピース3作品を並べて上演するって、あるようでない感じで、思わず前のめりになりますが、有名すぎて相当なクオリティで踊らなければ批評家も観客も納得しないはず。　しかし、タマラ・ロホが芸術監督に就任してからというもの、飛躍的に力をつけている現在の ENBは、観客だけでなくロンドンの批評家をも興奮させているようです。　批評は軒並み☆4つ。

http://www.telegraph.co.uk/culture/theatre/dance/11459512/English-National-Ballet-Modern-Masters-Sadlers-Wells-review-a-shot-of-pure-adrenalin.html
http://www.standard.co.uk/goingout/theatre/english-national-ballet-modern-masters-sadlers-wells--ballet-review-10100453.html
http://www.theguardian.com/stage/2015/mar/11/english-national-ballet-modern-masters-review
Clement Crisp, FT.com


これはピクチャーギャラリー：
http://www.theguardian.com/stage/gallery/2015/mar/11/english-national-ballet-modern-masters-sadlers-wells-in-pictures


それから、ENBの公式サイトでもシェアされてますが、今回 ENBは The Ballet Bag とチームを組んで、現代振付家のアイコンでもあるこの3人の振付家について、とっても面白い図式解説を作成しています。

http://blog.ballet.org.uk/modernmasters-interactivegraphic/


あと、公演を前にフォーサイスについて2つの大変興味深い記事が出てましたので、ご紹介しますね。　英ガーディアン紙と Financial Times ですが、英ガーディアン紙は世界のバレエ界に強烈なインパクトを与えた 「イン・ザ・ミドル・・・」 という作品について、FT はフォーサイスへのロング・インタビューになります。

http://www.theguardian.com/stage/2015/mar/07/in-the-middle-somewhat-elevated-william-forsythe-dance

http://www.ft.com/intl/cms/s/0/af9fb9ec-b5d7-11e4-a577-00144feab7de.html

ちなみに、ガーディアンの記事からですが、フォーサイスは1984年のインザミドルの前年にパリ・オペラ座へ作品を振り付けているのだそうです。　私知らなかったのですけど。。。　作品は France/Dance というもので、シルヴィ・ギエムが踊ったそう。　フォーサイスによると、1983年はバランシンが亡くなった年であり、France/Dance はバランシンの死を反映した作品とのこと。　フォーサイスは1973年にシュツットガルト・バレエに入団し振付家としての活動を開始してから、1984年にフランクフルト・バレエの芸術監督に就任して世界を席巻するようになるまで、生まれながらのバランシンの後継者とみなされていたとか。　これも知りませんでしたぁ。

[mizuko]

途中まで原稿を書いておきながらアップできずに1週間。　イングリッシュ・ナショナル・バレエのトリプルビル Modern Masters がロンドンを席巻しているようです。

http://www.ballet.org.uk/whats-on/modern-masters/

Modern Masters at Sadler's Wells, 10-15 March 2015

PETITE MORT　イリ・キリアン
SPRING AND FALL　ジョン・ノイマイヤー
IN THE MIDDLE SOMEWHAT ELEVATED　ウィリアム・フォーサイス


芸術監督タマラ・ロホは、「小さな死」 と 「スプリング・アンド・フォール」 に出演。　アリーナ・コジョカルは 「スプリング・アンド・フォール」 と 「イン・ザ・ミドル・・・」 です。

20世紀終盤のマスターピース3作品を並べて上演するって、あるようでない感じで、思わず前のめりになりますが、有名すぎて相当なクオリティで踊らなければ批評家も観客も納得しないはず。　しかし、タマラ・ロホが芸術監督に就任してからというもの、飛躍的に力をつけている現在の ENBは、観客だけでなくロンドンの批評家をも興奮させているようです。　批評は軒並み☆4つ。

http://www.telegraph.co.uk/culture/theatre/dance/11459512/English-National-Ballet-Modern-Masters-Sadlers-Wells-review-a-shot-of-pure-adrenalin.html
http://www.standard.co.uk/goingout/theatre/english-national-ballet-modern-masters-sadlers-wells--ballet-review-10100453.html
http://www.theguardian.com/stage/2015/mar/11/english-national-ballet-modern-masters-review
Clement Crisp, FT.com


これはピクチャーギャラリー：
http://www.theguardian.com/stage/gallery/2015/mar/11/english-national-ballet-modern-masters-sadlers-wells-in-pictures


それから、ENBの公式サイトでもシェアされてますが、今回 ENBは The Ballet Bag とチームを組んで、現代振付家のアイコンでもあるこの3人の振付家について、とっても面白い図式解説を作成しています。
http://blog.ballet.org.uk/modernmasters-interactivegraphic/


あと、公演を前にフォーサイスについて2つの大変興味深い記事が出てましたので、ご紹介しますね。　英ガーディアン紙と Financial Times ですが、英ガーディアン紙は世界のバレエ界に強烈なインパクトを与えた 「イン・ザ・ミドル・・・」 という作品について、FT はフォーサイスへのロング・インタビューになります。

http://www.theguardian.com/stage/2015/mar/07/in-the-middle-somewhat-elevated-william-forsythe-dance

http://www.ft.com/intl/cms/s/0/af9fb9ec-b5d7-11e4-a577-00144feab7de.html

ちなみに、ガーディアンの記事からですが、フォーサイスは1984年のインザミドルの前年にパリ・オペラ座へ作品を振り付けているのだそうです。　私知らなかったのですけど。。。　作品は France/Dance というもので、シルヴィ・ギエムが踊ったそう。　フォーサイスによると、1983年はバランシンが亡くなった年であり、France/Dance はバランシンの死を反映した作品とのこと。　フォーサイスは1973年にシュツットガルト・バレエに入団し振付家としての活動を開始してから、1984年にフランクフルト・バレエの芸術監督に就任して世界を席巻するようになるまで、生まれながらのバランシンの後継者とみなされていたとか。　これも知りませんでしたぁ。

[mizuko]

[本家より]

ついでに、1年前にアップされたものですが、BBCのドキュメンタリーで、タマラ・ロホが中心となって 『白鳥の湖』 についてパフォーマーの視点から解説しています。　初めの何分かしか見てないですが、すっごい面白いですよ～。　もちろんタマラ と ENB が踊る映像満載です！　タマラの白鳥を観たことがない方、絶対お勧めです。

[mizuko]

3月～4月はオペラ座のみならずロイヤルでも白鳥を上演してましたね。　ロイヤルのほうは映画館中継もあって、パリのバレエファンたちは両方を楽しむことができたわけですが、パリの人々はロイヤルのダウエル版があまり気に入らなかったようです。　プロダクションへの批判と衣装への批判 （ディズニーみたいだ）、だからといってヌレエフ版を褒めるわけでもないんですけど。

ダウエル版は、んー確かにロットバルトの衣装とかは最初ぎょっとしましたが、映画館中継では特に気になりませんでしたけどねー。　えぇ、東京バレエ団の衣装のほうがよっぽどギョッ！ （直視できない・・・（3幕）） って感じで、ブルメイステル版に変わってくれるのでほっとしています。

あと、ダウエル版の 1幕のメイポールとか酔っ払いとか不評でしたが、パドトロワの親子とか各国の姫の売り込みぶりとかユーモアがあって、私はわりと好きでした。

ですが、ダウエル版の上演はこれが最後で、次はリアム・スカーレット振り付けによる新制作となるようです。

http://www.theguardian.com/stage/2015/mar/22/swan-lake-royal-ballet-review-mcrae-obraztsova?CMP=share_btn_tw
http://www.theguardian.com/stage/dance-blog/2015/mar/24/royal-ballet-swan-lake-noble-high-flier-or-ugly-duckling
http://londondance.com/articles/news/a-new-dawn-for-royal-ballets-swan-lake/


映画館中継の幕間に流されたサー・アンソニー・ダウエルとダーシー・バッセルの会話がとても面白かったので、是非。

https://youtu.be/1_YvpXPFatI

時代設定を19世紀のロシアとした理由、初演にシンシア・ハーヴィーを ABTから招いたことなどが振付者本人の口から語られるだけでなく、ダーシー・バッセルがマーゴ・フォンテーンからオデット／オディールを踊るにあたり 「（鳥である前に） まず女性でありなさい」 とのアドヴァイスを受けたことや、ダウエルがバレエの王子として舞台上で自然に振る舞うにはどうしたらよいか考えた、とか、「ロイヤルに白鳥を振り付けるって、とてもやりがいがあることなのでは？」 とのバッセルの問いに、「上手く行ったときにはね」 とダウエルが答えたり、と、非常に豊潤で刺激的かつユーモアもある会話に聞き入ってしまいます。　（ほんとは字幕が欲しいけど。）　お茶会みたいなセッティングにしてあるのもいいですね～。

[mizuko]

英国ロイヤル・バレエが2015/16シーズンを発表。　本日プレゼンテーションが行われました。　Dance Tabs が twitter で実況中継をしてくれましたので、会場からの情報もまとめてお知らせしますね！　アコスタの 「カルメン」、スカーレットの 『フランケンシュタイン』、ウィールドン、マクレガーの新作もあるようです。　また、アレッサンドラ・フェリ主演の 「シェリ」 もロンドン上陸となります～。　これ、是非日本にも来てほしい！


http://www.roh.org.uk/news/ballet-and-dance-201516

Autumn Season

Deloitte Ignite 2015

Romeo and Juliet
By Kenneth MacMillan
Music: Sergey Prokofiev

Symphonie Dramatique (Linbury Studio Theatre)
By Hélène Blackburn
Music: Martin Tétreault

Chéri(Linbury Studio Theatre)
By Martha Clarke

Connectome / Raven Girl
By Alastair Marriott / Wayne McGregor
Music: Arvo Pärt / Gabriel Yared

Viscera / Afternoon of a Faun / Tchaikovsky pas de deux / Carmen
By Liam Scarlett / Jerome Robbins / George Balanchine / NEW Carlos Acosta
Music: Lowell Liebermann / Claude Debussy / Piotr Il’yich Tchaikovsky / Georges Bizet, arranged by Martin Yates

Mixed Programme (Linbury Studio Theatre)
Phoenix Dance Theatre
By Itzik Galili / Sharon Watson / Caroline Finn

Mixed Programme: The Anatomy of a Passing Cloud (Linbury Studio Theatre)
Royal New Zealand Ballet
by Javier De Frutos / Neil Ieremia / Andrew Simmons / Andonis Foniadakis

Monotones I and II / The Two Pigeons
By Frederick Ashton
Music: Erik Satie / André Messager, arranged by John Lanchbery

The Nutcracker
By Peter Wright, after Lev Ivanov
Music: Pyotr Il’yich Tchaikovsky


Winter Season

Elizabeth (Linbury Studio Theatre)
By Will Tuckett and
Alasdair Middleton
Music: Martin Yates

Rhapsody / The Two Pigeons
By Frederick Ashton
Music: Sergey Rachmaninoff / André Messager, arranged by John Lanchbery

After the Rain / NEW Christopher Wheeldon / Within the Golden Hour
By Christopher Wheeldon
Music: Arvo Pärt / Mark-Anthony Turnage / Ezio Bosso

Giselle
By Marius Petipa, after Jean Coralli and Jules Perrot
Music: Adolphe Adam, revised by Joseph Horovitz


Spring Season

The Winter's Tale
By Christopher Wheeldon
Music: Joby Talbot

Frankenstein NEW
By Liam Scarlett
Music: Lowell Liebermann


Summer Season

NEW Wayne McGregor / The Invitation / Within the Golden Hour
By Wayne McGregor / Kenneth MacMillan / Christopher Wheeldon
Music: Esa-Pekka Salonen / Mátyás Seiber / Ezio Bosso


-------------

via @DanceTabs

- シネマシーズンの演目：

『ロミオとジュリエット』
「Viscera」（スカーレット）／「牧神の午後」（ロビンズ）／「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」（バランシン）／「カルメン」（アコスタ新作）
『くるみ割り人形』
アシュトン　「ラプソディー」／「二羽の鳩」
『ジゼル』
『フランケンシュタイン』（スカーレット新作）


- 2016年夏に日本公演！　演目と公演都市については未発表。

- World Ballet Day は2015年も10月1日の開催。　英国内のほかのカンパニーにも枠を設けて参加してもらえるよう依頼する予定。　ほかの国のカンパニーについての言及はなし。

- アシュトンの 「ラプソディー」 はオリジナルの William Chappell デザインの衣装で上演。

- スカーレットの新作 『フランケンシュタイン』 は、サンフランシスコ・バレエとの共同制作。

- アコスタの新作 「カルメン」 は一幕もので、部分的に "アブストラクト" とのこと。

- フェニックス・ダンス・シアターとロイヤル・ニュージーランド・バレエが招聘公演を行う。

- リンバリースタジオは改修工事のため2016年にクローズ。　2018年に再オープンの予定。


それと、既に発表済みのことですが、カルロス・アコスタが 「カルメン」 をもって現役を引退します。

----------------


新シーズンの発表にあわせて、ケヴィン・オヘア芸術監督へのインタビュー記事が出ています。　「ロイヤル・バレエは世界中が求める振付家を擁しているんだ」 とちょっと自慢げに宣伝♪

http://www.theguardian.com/stage/2015/apr/15/kevin-ohare-weve-got-choreographers-that-people-around-the-world-want?CMP=share_btn_tw

[mizuko]

え～、ロイヤル・バレエについても追いかけたいのですが、なかなか上手くいかず。　『ラ・フィーユ・マル・ガルデ』 も本日の公演で終了ですね～。　で、本日は映画館生中継の日！　日本では明日の上映となりまっす。　これは Ballet in cinema のスレッドでフォローしますが、主演のオシポワ×マクレー、批評家たちからめちゃくちゃ好評で、とっても楽しみです～☆

http://www.roh.org.uk/productions/la-fille-mal-gardee-by-frederick-ashton



さて、次のプログラムですが、大注目のウェイン・マクレガーによる新作 『Woolf Works』 です。　Woolf とは、20世紀モダニズム文学のイギリス人女流作家ヴァージニア・ウルフのことで、タイトルからわかるように、ウルフの人生を描くとかある作品 （例えば 「ダロウェイ夫人」） を題材にするとかではなく、ウルフが書いた作品をインスピレーションの源として創作する全3幕もののバレエになるそう。　とはいえ、マクレガーとドラマトゥルグを担当する Uzma Hammed が熟考を重ねた結果、「ダロウェイ夫人」 （第1幕）、「オーランドー」 （第2幕）、「波」 （第3幕） の3つの作品をバレエのスターティングポイントもしくは "入れ物" として使うことにしたようです。　ウルフ作品の魂をダンスで捉えるということみたい。　（ The guardian の記事より）　何より、アレッサンドラ・フェリが出演するので、いやがうえにも期待が高まりますよね。　音楽は Max Richter による新作、5月11日が初演です。


http://www.roh.org.uk/productions/woolf-works-by-wayne-mcgregor

Woolf Works

11-26 MAY 2015

Credits

Concept and Direction Wayne McGregor
Choreography Wayne McGregor
Music Max Richter
Designs Ciguë
Designs We Not I
Designs Wayne McGregor
Costume designs Moritz Junge
Lighting design Lucy Carter
Film design Ravi Deepres
Sound design Chris Ekers
Make-up design Kabuki
Dramaturg Uzma Hameed

Performers

Conductor Koen Kessels
Principal Alessandra Ferri
Principal Sarah Lamb
Principal Natalia Osipova
Principal Melissa Hamilton
Principal Akane Takada
Principal Beatriz Stix-Brunell
Principal Francesca Hayward
Principal Federico Bonelli
Principal Steven McRae
Principal Edward Watson
Principal Gary Avis
Principal Tristan Dyer
Principal Paul Kay
Principal Eric Underwood
Principal Matthew Ball
Concert Master Peter Schulmeister
Orchestra Orchestra of the Royal Opera House



いつものとおり、公開リハーサルが YT にアップされています。　もちろん面白いのですが、こんな振付を覚えるダンサーがすごいし、細かい修正も理解して覚えておくって大変だな～と思いながら見てしまいます。　フェリが完全に踊れる身体に戻しているのもすごいし （やっぱり筋力が強いのね。）、音付きで最後に見せてくれるところでは、これだけでも見た～という感覚が得られます。

マクレガーが一番作品を振り付けているというエドワード・ワトソンに始まり:



アレッサンドラ・フェリとフェデリコ・ボネッリの PDD のリハーサル。　フェデリコのことをフレディだとずーっと思っていたんだって。　フレディじゃなくてフェデリ （コ） って最近気がついたと言ってます。　笑える :




フェリのインタビュー記事も。　マクレガーからコーヒーに誘われて、新作の話が出て、で、出演してほしいと言われたのだそう。　全然違う世界の人と思っていただけに、びっくりしたそうです～。
http://www.roh.org.uk/news/i-dive-in-alessandra-ferri-and-her-return-to-the-royal-opera-house-stage-in-wayne-mcgregors-woolf-works