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mizuko
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Posté le: Sam Oct 04, 2008 4:17 pm Sujet du message: Les Enfants du Paradis (21 oct. - 8 nov. 2008) |
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Les Enfants du Paradis
『天井桟敷の人々』 (2008年10月21日~11月8日)
エトワールのジョゼ・マルティネスによる新作で、映画「天井桟敷の人々」(マルセル・カルネ監督)を元にした作品のようです。
日本では、マダム・フィガロ・ジャポンに連載中の「パリ・オペラ座バレエ物語」で取り上げられましたよね。 8/20発売のMadame Figaro Japon 9/5号 (no.371 P.196-199)ですが、作品の大まかなイメージをつかむことができます。 マルティネスへのインタビューのほか、この作品で衣裳を引き受けているルテステュによるデザイン画、バティスト役のマチュー・ガニオやガランス役のイザベル・シアラヴォラの写真もありました。 あと舞台セットの模型の写真も!
以下、オペラ座サイトからの情報(*日本語訳・表記を付けますが、気付いた点等ありましたら、こっそり教えてください。):
http://www.operadeparis.fr/Saison-2008-2009/Spectacle.asp?IdS=546
Citation: |
Les Enfants du paradis - José Martinez
天井桟敷の人々-ジョゼ・マルティネス
Musique Marc-Olivier Dupin (commande de l’Opéra national de Paris)
音楽:マルク=オリヴィエ・デュパン
Chorégraphie José Martinez
振付: ジョゼ・マルティネス
Adaptation François Roussillon et José Martinez
脚本: フランソワ・ルシヨン、ジョゼ・マルティネス
Décors Ezio Toffolutti
舞台装置: エツイォ・トフォルッティ
Costumes Agnès Letestu
衣裳デザイン: アニエス・ルテステュ
Lumières André Diot
照明: アンドレ・ディオ
Baptiste : Mathieu Ganio ou Stéphane Bullion ou Mathias Heymann
バティスト: マチュー・ガニオ or ステファン・ビュリヨン or マチアス・エイマン
Frédérick Lemaître : Alessio Carbone ou Karl Paquette ou Josua Hoffalt
フレデリック・ルメートル: アレッシオ・カルボネ or カール・パケット or ジョシュア・オファルト
Garance : Eleonora Abbagnato ou Isabelle Ciaravola ou Eve Grinsztajn
ガランス: エレオノーラ・アバニャート or イザベル・シアラヴォラ or エヴ・グランツタイン
Nathalie : Mélanie Hurel ou Muriel Zusperreguy ou Alice Renavand
ナタリー: メラニー・ユレル or ミュリエル・ジュスペルギ or アリス・ルナヴァン
Lacenaire : Benjamin Pech ou Stéphane Phavorin ou Vincent Chaillet
ラスネール: バンジャマン・ペッシュ or ステファン・ファヴォラン or ヴァンサン・シャイエ
La ballerine : Nolwenn Daniel ou Aurélia Bellet ou Sarah Kora Dayanova
バレリーナ: ノルウェン・ダニエル or オレリア・ベレ or サラ・コラ・ダヤノヴァ
Le comte : Christophe Duquenne ou Jean-Christophe Guerri ou Aurélien Houette
伯爵: クリストフ・デュケンヌ or ジャン=クリストフ・ゲリ or オレリアン・ウエット
Madame Hermine : Caroline Bance ou Ghyslaine Reichert ou Caroline Robert
エルミーヌ夫人: カロリーヌ・バンス or ギレーヌ・レイシェール or カロリーヌ・ロベール
Desdémone : Nolwenn Daniel ou Miteki Kudo ou Charline Giezendanner
デズデモーヌ: ノルウェン・ダニエル or ミテキ・クドー or シャルリーヌ・ジザンダネ
Le directeur de théâtre en Aboyeur : Fabien Roques ou Alexis Renaud
座長: ファビアン・ロック or アレクシス・ルノー
Un musicien : Pierre Rétif ou Samuel Murez
ミュージシャン: ピエール・レティフ or サミュエル・ミュレ
Jean-Louis Barrault : nn
ジャン=ルイ・バロー: 未定
Les Étoiles, les Premiers Danseurs et le Corps de Ballet
Ensemble Orchestral de Paris
Direction musicale Pablo Heras-Casado
音楽監督: パブロ・エラス=カサド |
Dernière édition par mizuko le Ven Oct 10, 2008 4:27 pm; édité 1 fois |
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mizuko
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mizuko
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Posté le: Mer Oct 08, 2008 6:49 am Sujet du message: |
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オペラ座サイトのフロントページの写真が、バティストに扮したマチューになってますね~! これって保存できないのかしらん。
『天井桟敷の人々』のページにプラン・フ(Pleins Feux)の詳細が載ってましたので転記。
Citation: |
Pleins Feux sur Les Enfants du paradis
Présentation du ballet par Brigitte Lefèvre, avec la participation de José Martinez, danseur Etoile et chorégraphe, Ludmilla Pagliero, Christelle Granier, Bruno Bouché et Julien Meyzindi danseurs du Ballet de l'Opéra.
Amphithéâtre Bastille 11 oct. 2008 16h |
案内役: ブリジット・ルフェーブル女史
出 演:
ジョゼ・マルティネス(振付、エトワール)
リュドミラ・パグリエロ
クリステル・グラニエ
ブリューノ・ブシェ
ジュリアン・メザンディ
2008年10月11日16:00~
於)バスティーユ・アンフィテアトル
こちらは、本家からの情報ですが、"Casse-croûte"(カス=クルート)もあるようですね。
10月9日13:00~14:00 於)バスティーユ
*ジョゼ・マルティネス参加予定
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mizuko
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Posté le: Mer Oct 08, 2008 6:55 am Sujet du message: |
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情報がやや前後しますが・・・
日本ではフィガロ・ジャポンがいち早く取り上げてましたが、フランスでもいくつかの雑誌に特集記事やインタビューが掲載されている模様。 ダンソマニ本家から引っぱってくると・・・
Ligne 8
マルティネスと作曲を担当したマルク=オリヴィエ・デュパン氏のインタビュー
DANSE octobre 2008 - no.230
表紙: シアラヴォラ(ガランス役)とマチュー・ガニオ(バティスト役)
中身でも特集が組まれているのでしょうか?
Danser octobre 2008 (表紙:ミハイル・バリシニコフ)
『天井桟敷の人々』の特集あり
リハーサルの写真(多数!)、ルテステュによる衣裳のデッサン、マルティネスへのインタビュー、等々
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mizuko
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mizuko
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Posté le: Ven Oct 17, 2008 8:35 am Sujet du message: |
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遅くなりましたが、10/11に行われた"プラン・フ"について、本家に様子を知らせてくださっている方がいらっしゃいますので、大雑把に翻訳しますと:
振付は予想通り、クラシックの技法を用いたものであった。 ガランスとバティストの最後のパドドゥは、流れるような動きや突然の方向転換を伴うリフトなどからはキリアンの『ヌアージュ』を思い起こさせ、ナタリーとガランスが対立する場面は、マッツ・エックの『ジゼル』(ほど強烈ではないが)のような表現主義的なものに見えた。 とはいえ、様々な振付家の影響をコラージュしたような印象はなく、物語の意図ははっきりと見てとれた。 ガランスとバティスト(この日踊ったのは、パリエロとブシェ)のパドドゥでは、ローラン・イレールが非常に鋭く適切なコメントをしてくれたり、失敗した部分をジョゼ・マルティネスが即興で見せてくれたりして(?)、とてもわかりやすかった。
音楽については、とっつきやついという印象。 また表現方法に関しても映画の脚本から採用したと思われる動きもあった。 ルメートルとガランスが出会う場面の"部屋のパドドゥ"は、詩情溢れるものであった。
(*この後の文章がよくわからなかったので、割愛します。スミマセン。)
え~、というわけで、結局のところどんな舞台になるのかは、初日開けてみないとわからないわけですが、オペラ座側はこの新作のプロモーションには力を入れている様子で、本家ハイドンさんのコメントでは、「幕間にサプライズがあるようだ」だそうです。 大道芸人さんがロビーで風船配ったりお手玉とかしてるのかもしれませんね~。(←根拠のない想像です。)
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mizuko
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Posté le: Ven Oct 17, 2008 8:37 am Sujet du message: |
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オペラ座のサイトに作品解説や構成が載ってます。 作品解説の翻訳は私にゃ無理ですが、構成はこのようになってるみたいですね~。 プロローグとエピローグ付きの全2幕。
『天井桟敷の人々』 全2幕
プロローグ
扉が開くと、そこには何年も使われていない映画の撮影スタジオが現れる。 セットの一部、トランクに詰まった衣裳など・・・
第1幕
第1場: 1830年-Temple通り
第2場: フュナンビュル座
第3場: Le Rouge Gorge 流行のダンス(?)
第4場: エルミーヌ夫人の邸宅
第5場: フュナンビュル座 : パントマイム
第6場: フュナンビュル座のガランスの楽屋
第2幕
第1場: 大劇場 : フレデリック・ルメートルが主役を踊るバレエの初日
第2場: モントレー伯爵の館
第3場: フュナンビュル座 : Le Chant d'Habitsのパントマイム
第4場: モントレー伯爵の館での踊り
第5場: 伯爵の死とカーニヴァル
エピローグ
カーニヴァルももう終わろうとしているなか、バチストは一人取り残される。
Citation: |
( http://www.operadeparis.fr/Saison-2008-2009/Bonus.asp?Id=715&IdS=546 より)
Prologue
Une porte s’ouvre, on découvre le lieu du tournage, un studio fermé depuis des années : un pan de décor, quelques costumes dans une malle …
Acte I - Première époque
Scène 1 « 1830 – Le Boulevard du Temple »
Scène 2 « Le Théâtre des Funambules »
Scène 3 « Le Rouge Gorge, un bal populaire »
Scène 4 « La pension de Madame Hermine »
Scène 5 « Le Théâtre des Funambules : la pantomime »
Scène 6 « la loge de Garance au Théâtre des Funambules »
Acte II - Deuxième époque
Scène 1 « Salle du Grand Théâtre : première représentation d’un ballet dont Frédérick Lemaître est l’interprète principal»
Scène 2 « Chez le Comte de Montray »
Scène 3 « Le Théâtre des Funambules : la pantomime du Chant d’Habits »
Scène 4 « Le bal chez le Comte de Montray »
Scène 5, « Meurtre du Comte et Carnaval »
Epilogue
Les derniers feux du Carnaval s’estompent, laissant Baptiste à sa solitude. |
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mizuko
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Posté le: Mer Oct 22, 2008 8:24 am Sujet du message: |
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え~、ハイドンさんのコメント・2を一応解読してみまして、大雑把に日本語にしてみました。
間違ってる箇所があるかもしれないのと、よくわからなくて割愛した部分があることを予めご了承くださいね。
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第1幕は、非常に映画に忠実。 著作権の権利者側からそういった注文があったのかもしれない。
オリジナルの部分は、とてもよかった。 ストーリーがぶれることはなく、振付の組み立て方には統一性があった。 しかしながら、この作品の主役がガランスとバティストではなく、アレッシオ・カルボネが熱演したフレデリック・ルメートルに見えてしまったのだ。 フレデリックとデズデモーナは幕間には舞台を飛び出し、ガルニエ宮の大階段で、即興で「オテロ」を演じていた。 フレデリック役は、弱みがなくエネルギッシュで強いキャラクターとして描かれ、アレッシオ・カルボネはスタンディング・オベーションをもらっていた。
プログラムの解説によれば、映画のシーンから採用された部分はほんの一部で、それも暗示的なものにとどめているそうだが、絶妙であった。 例えば、幕が開く前のカーテンにプロジェクターで「«dépôt n°10»」(ユダヤ人を迫害していた時期を隠喩)と映写する、とか、第1幕の終わりで、ガランスと伯爵(クリストフ・デュケンヌが素晴らしかった!)が恋愛関係になるところでは、ガランスの音楽は「フランス」的なものを、一方で伯爵の音楽はドイツ的(タンホイザー?)なものを使用し、これは後にガランス役を演じた女優のアルレッティが、大戦の終わりに、敵国であるドイツ人将校に誑かされて結託した罪で逮捕されるという運命を隠喩しているのである。 そのときのアルレッティ曰く: «Mon cœur est français, mon cul est international»(「心はフランス人だけど、私のお尻はインターナショナルなの。」) (*"cul"って俗語ですかね。「おしり」というより「ケツ」とか「マタ」とかなかんじ? って、ここにこだわるなよ、オイ・・・)
とはいえ、イザベル・シアラヴォラは、アルレッティが演じたガランスからは敢えて距離をおき、マルティネスもそれを意図していたと思われるが、シアラヴォラのガランスは、「誘惑者」というより、(男性のほうが勝手に夢中になってしまう)「囚われの女」で、気まぐれだが誠実な女性として描かれていた。
第2幕の冒頭は、映画からは少し離れ、バランシン的「アカデミック」なバレエが繰り広げられた。
作曲者のMarc-Olivier Dupin氏は、大部分が様々なジャンルの音楽をコラージュしたものであったが、非常に効果的な楽曲を生み出した。 オーケストラも大変よかった。
この作品では、マチュー・ガニオは「バティスト・ドゥブロー」と映画でバティスト役を演じた「ジャン=ルイ・バロー」の両方のキャラクターを表現しなければいけなかったのだが、表現力豊かで説得力があり雄弁で、強烈なキャラクター(フレデリック役)のアレッシオ・カルボネに引けを取ってはいなかった。
それから、非常に難しい役のわりに目立たないラスネール役をバンジャマン・ペッシュが好演。 また、ミュリエル・ジュスペルギは、ナタリーの幼さのなかに無邪気さと清純さを表現していた。
そのほか、エルミーヌ夫人を魅力的に演じたカロリーヌ・バンス、Rouge-gorgeのシーンでのパリエロとグラニエも完璧であった。
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他の方のコメントも大絶賛!モードで、こんなかんじです:
・映画にとても忠実。
・振付はクラシックでもコンテンポラリーでもなく、しかし、オペラ座のダンサーたちに合ったものであったし、演じるそのキャラクターに沿ったものであっただけでなく、そのシーンによって異なってもいた。
・場面転換も巧みで、衣裳もたいへん趣味がよかった。
ん~、早く写真とか映像とかが見たいですね~。
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mizuko
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