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Proust ou Les Intermittences du coeur - du 1 au 31 mars 2007
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chrysantheme



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MessagePosté le: Jeu Mar 08, 2007 2:55 pm    Sujet du message: Répondre en citant

オペラ座のサイト・トップにhttp://www.operadeparis.fr/
今現在(3月8日)で行きますと、マチュー・ガニオ(サン=ルー)とステファン・ビュリヨン(モレル)の
美しいパ・ド・ドゥの写真がご覧になれます。
暫くすると次の新しい公演の写真に変わってしまうので、お早めに!!


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chrysantheme



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MessagePosté le: Ven Mar 09, 2007 1:02 pm    Sujet du message: Répondre en citant

28、31日のペッシュのモレルの代わりに、オードリック・べザールAudric Bezardが踊ります。


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chrysantheme



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MessagePosté le: Ven Mar 09, 2007 1:17 pm    Sujet du message: Répondre en citant

昨夜の公演はデフィレとバレエの間に、ダン・デーヴィッド基金の賞の授賞式が行われ
バレエが始まったのは、予定の時間を大幅に過ぎて9時半ぐらいでした・・・。 Confused
授賞式に態々来た人たちは良いかも知れませんが、バレエを観に行った人達にとっては
長々とバレエを見るのを待たされ、大変疲れるものでした。
ダンサーも待ちくたびれていたのではないでしょうか・・・。

日曜日のマチネとかであるのなら、まだ分かりますが、木曜日の夜です。
栄誉ある事なのでしょうが、この様なことは行わないで欲しいと切に思った、お菊でありました。

やはり、舞台は非常に疲れている状態で観るものではありませんね・・・。


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vievieanne



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MessagePosté le: Ven Mar 09, 2007 5:23 pm    Sujet du message: Répondre en citant

拝啓
はじめましてビビアンヌと申します。いつも楽しく拝見させていただいています。プルーストの公演を先週の日曜日、マチネーで見て参りました。とても美しい作品でした。バスチーユでドンキホーテの公演があることを考えると、パリのオペラ座バレエ団の質量の豊かさを実感させられました。

僭越ですが、オペラ座のサイトに出ていた筋書きを訳してみました(誤訳があるかもしれませ)。私はプルーストのこの作品を読んでいません。でもこの筋書きを読んで、きっと面白い作品なのだろうと思いました。ちなみに日本語で完訳されていますが、こちらも13巻もある大作で読んでないです。

ではどうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。
ビビアンヌ

****   ****   *****

プルースト「失われた時を求めて」
第一幕:プルーストの天国のイメージ

一場
「グループになる」またはプルーストの描いた攻撃的なスノビズムのイメージ
ヴェルデュラン派のメンバーとその中心人物の女性の話である。彼女のグループとは?貴族ではない平民のグループである。スノッブではないことを標榜し、社交界を「退屈だ」と批判しているが、本心を覗くと彼らも同じくスノッブなのである。事実、ヴェルデュラン夫人はゲルマント公爵夫人が取るに足りないことのようにみなしている世界で自分も同じように生きることを夢見ている。グループの全ての男達は公爵夫人に招待されたいと願っている。グループの全ての女達は公爵夫人のようになりたいと考えている。ヴェルデュラン夫人は終に願いをかなえた。ゲルマント公爵夫人の子息との結婚がパリの社交界におけるヴェルデュラン夫人の地位を強固にした。
この場では、「ゲルマント公爵夫人像」に対してグループのメンバーがそれぞれに抱くイメージがいくつも展開される。
(この場にはダンスが殆どない。短時間で終わり、すぐ次の場面に移る。スノッブな感じが全くしなかった。まだ続きがあると思って見ていたら次の場に移ってしまっていた)

二場
「ヴァントイユの小さなフレーズ」または恋人達の音楽
オデットに対するスワンの情熱を語る時、(彼らの恋が始まった頃に二人で聴いた)ソナタが決定的な意味を持つ。(「小さなフレーズ」と彼らが名づけた)最初の小節が二人の間のライトモチーフになり、かなり重要な意味をもつことになった。そして終に、このライトモチーフが恋人達のことより重要な意味合いを持ってしまった。このソナタのことを、プルーストは「私たちの恋の国歌だ」と言った。
この場で観客は、プルーストが描いたソナタの解釈に立ち会う。男性ダンサーはバイオリンを、女性ダンサーはピアノを表現する。
(白い衣装の男女二人のバレエ)

三場
「サンザシ」または素敵な言葉
プルーストには興奮を覚えずにはいられない「言葉」がいくつかあり、それぞれの言葉はそれぞれにまつわる様々な出来事に関わっている。サンザシの木もそのひとつである。子供の頃、田舎を去らなければならなかった時に「さようなら」を告げたのはサンザシに対してだった。気が遠くなるような恋をした相手になった、赤味がかった金髪の少女を見初めたのもサンザシの木々の間からだった。芸術作品的傑作を前にした彼は、両手で作った四角い枠の中に彼女をおいて彼女しか見えないようにした。
この場で観客は、サンザシの間からジルベルトが登場する場面に立ちあう。

四場
「カトレアする」又は情熱のメタファー
スワンが、後に愛人となったオデットと最初に車に同乗した夜、オデットはカトレヤの花束を手に持ち、ドレスの大きく開いた胸にはカトレヤの花が差し込まれていた。その夜スワンはオデットを所有したが、カトレヤが潰れない様にしまっておこうという口実を使った。それ以降、この「カトレヤする」は二人の間の、二人だけに分かる意味合いを持つフレーズになった。
この場で観客は、スワンとオデットの熱情的な愛のときめきに立ち会う。
(20世紀初頭の衣装をつけた男女二人のバレエ、胸元に赤いカトレアがあったかどうか確認し忘れた)

五場
「花咲く乙女たち」または素晴らしい休暇
若い娘達と一緒にいる時、語り手は、純粋さと新鮮さのパラダイスにいると思う。彼は娘達が浜辺を行ったり来たりする様子を魅せられたように観察する。彼女たちのいない休暇など考えられない。
この場で描かれるのは、まさにマルセル・プルーストを魅了した白い服を着た魅力的な娘達のイメージである。

六場
アルベルチーヌとアンドレ又は牢獄と疑惑
語り手が純粋さと新鮮さのパラダイスとみなし、その虜になってしまった花咲く乙女達も、嘘とみせかけばかりで淫らなことは隠し得体のしれない欲望にまみれた大人と、実は同じではないのだろうか?
この場では観客の前に、娘達に恋する男の最後の幻想が剥ぎ取られていく様子が繰り広げられる。彼はアルベルチーヌとアンドレが体を寄せ合ってゆっくりワルツを踊るところを見ている。だが、この二人の娘が本当は清らかではないとはどうしても信じることができない。

七場
「眠る女を見つめて」または敵のような現実
ここでは語り手に監禁された娘アルベルチーヌが主題である。語り手はアルベルチーヌを自分の家に閉じ込め、友人にも会わせず、彼女の過去も忘れさせようとする。しかし、そんなことをしても嫉妬心から解放されるわけでなく、また猜疑心を鎮静させることもできない。彼は眠っている彼女しか愛することができない。
この場では観客の前に、恋する男と監禁された女が登場する。男は女を問い詰めようと女の夢の中にまで探りを入れる。しかし嫉妬心は消えない。眠る美女は動く砂漠の中にいるかのようにして消える。

第2幕
プルーストが抱く地獄のイメージ

八場
捉えどころのない存在に向き合うシャルリュス男爵
バイオリニストのモレルはシャルリュス男爵のアイドルの若い男である。シャルリュス男爵は老いた貴族で悪徳にまみれ欺瞞に満ちた人物だったが、この若い男の前では冷静さも判断力も失った。モレルといると、まるで天上の大天使の前にいるような厳かな感じに打たれ、あるがままの自分に素直に向き合うことができた。ところが現実のモレルはそんな人間ではなかった。モレルは平民の出身で、シャルリュス男爵が良心の呵責におののくようなタブーに対して何の躊躇いも抵抗も感じなかった。シャルリュスにとってモレルは捉えどころのない存在である。
この場は、シャルリュス男爵がバイオリニストのモレルに抱く情熱を象徴的に描いている。男爵はモレルの人気が出て有名になり、あちこちで喝采されることを夢に描いている。
(モレルは黒タイツで登場する)

九場
あり得ない事に負けた男爵
タブーを生きるモレルの自由を示す恐るべき情景、シャルリュス男爵は自分の厳かな大天使だったアイドルの売春の現場を目撃し、終にモレルの本当の姿を発見する。男爵は「有り得ない事」の前にいた。
この場は、シャルリュス男爵が、売春宿で女に囲まれているモレルを突然訪ねる場面である。

十場
シャルリュス男爵の地獄
語り手は冒険を求めてパリの街をさ迷い歩く。ドイツ軍の爆撃がパリを攻撃し、第一次大戦(1914)の戦禍は甚だしい。数人の兵士がとあるいかがわしいホテルに入っていくのを見て語り手も引き込まれるように中に入る。そこでは・・・・
この場では、語り手を呆然とさせる有名なシーンが繰り広げられる。うらぶれたホテルの一室でシャルリュス男爵が自分の家の使用人に鞭で打たれている現場を見てしまうのである。
(いかついお兄さん達をみて、彼らもオペラ座のダンサーかと目を疑った)

十一場
「見知らぬ世界の予期せぬ出会い」
「失われた時を求めて」の何頁かは、戦争で暗黒に突き落とされた街の不穏な夜の叙事詩である。そんな状況下、ポンペイ化した真っ暗なパリの街の残忍な住人は、今まで知らなかった欲望にかられ禁じられた快楽を飽きることなく執拗にむさぼろうとする。
この場では、人々がお互い同士を暗闇の中で模索する。暗闇の中では人は距離感が縮まり、内気さから解放され、一種別の幸福感がもたらされる。まるで地下納骨堂の暗闇で執り行われる秘密の儀式のようである。
(女性一人男性3人で全員が裸のようなタイツで登場し、動く彫刻のようにシルエット・ライトの中で踊る。)

十二場
モレルとサン=ルーまたは天使同士の闘い
金髪で金色に輝き知性にあふれあらゆる名誉を手にした青年サン=ルーは勇気と男性美のシンボルである。同性愛もサドも、シャルリュスとモレルがはまっている悪徳から無縁な人間である。この青年のことを人々は「そろそろ女にも飽きた頃か」などと噂している。ところが・・・。
この場では、女性にもて戦争では手柄をたて、という二つのオーラに輝く純白の大天使、ヒーローのサン=ルーが黒の天使モレルに挑むが、結局、悪魔の手管を使う黒の天使の闇の世界に引きずり込まれていく様子を描く。サン=ルーは戦場から帰ってきた翌日に殺される。

十三場
社交界が斎場の扉の向こうに見えるという語り手の「死に対する考え方」
血塗られた典礼の如き戦争は、きらきらと輝くゲルマント伯爵夫人の素晴らしき世界の崩壊を暗示する。伯爵夫人の死に伴って、語り手は自分の死が近いことを悟る。彼にとっては楽しげなあらゆることが暗黒の舞踏会にしか見えない。
この場で語り手は生涯愛した女性と向き合っている。彼は過去の記憶をたどろうとするが思い出せない。彼が思い出したゲルマント伯爵夫人は社交界をじっと見つめる女性である。この女性が自分の死のイメージだという考えが語り手の心に宿る。
(舞台装置の大鏡が天井から降りてくる場面ろの幻想的な美しさに息をのむ)
(了)


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chrysantheme



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MessagePosté le: Sam Mar 10, 2007 1:51 pm    Sujet du message: Répondre en citant

ビビアンヌさん、始めまして。
オペラ座のサイトに出ていた、筋書きをわざわざ翻訳してくださり有難うございます。<(_ _)>
これからどうぞお気軽に、こちらのフォーラムにいらっしゃって下さい。

私も、原文は読んでいませんが、周りのフランス人の方々は口々に、
原文の方が、プティの作品より数倍面白いと仰っていました。
やはりダンスで、プルーストの込み入った世界観を全てを表現するには、無理があるのでしょうね。




Derničre édition par chrysantheme le Sam Mar 10, 2007 2:00 pm; édité 1 fois
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chrysantheme



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MessagePosté le: Sam Mar 10, 2007 1:53 pm    Sujet du message: Répondre en citant

お馴染みフランス2(国営テレビ局)の20時のニュースに、『プルースト・・・』のルポが出ております。
こちら

30:31(20h29m29s)の所から始まります。
画像の右横の”Lecture sujet/sujet”という所の下から二番目
"Le Pari ambitieux de Roland Petit"をクリックして頂いたら直ぐにルポに行きます。

インタヴューには、エレオノラ・アバニャートとローラン・プティが。
映像では他のダンサー等も、ご覧になれます。(カロリンヌ・バンス、エルヴェ・モロー等)


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vievieanne



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MessagePosté le: Dim Mar 11, 2007 8:59 pm    Sujet du message: Répondre en citant

クリザンテーヌ様

ありとうございます。これからもよろしくお願いします。私はBruxelles在住なので頻繁にパリへ行くことはできませんが、パリのオペラ座のバレエの大ファンです。

3月9日のFR2のニュースは見逃していました。早速見てみました。先週の公演をしっかり思い出すことができました。ひたすら美しいバレエだ、というのが私の印象です。荒筋を読んでもっとおどろおどろしい場面があるのかと想像していたのです。戦争の爆弾や軍靴の音が聞こえたりとか。ところがそうんなシーンは全くありませんでした。透明感を感じさせるバレエでした。人間の醜さが表現されるのかと予測していましたが、そんな場面はありませんでした。それはダンサーの若さのせいで表現できなかったのか、やはり振付家の意図なのか、プチ氏に伺いたいところです。

TV放映といえば、3月13日(火)の午前1h35からMusique au Coeurで Roland Petit raconte...が放映されます。また、Bruxellesで受信できるTV5では15日(木)と16日(金)21hから二日にわたってLes tout-petits rats de l'Operaが放映されます。2006年制作のdocumentaireドキュメンタリーのようです。おそらくすでにFr2かFr3で放映されたものだと思いますが、私は見逃しているので楽しみです。
ではまた


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mizuko



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MessagePosté le: Lun Mar 12, 2007 6:32 am    Sujet du message: Répondre en citant

ビビアンヌさん、はじめまして。mizukoです。どうぞよろしくお願いしま~す。 Very Happy

『プルースト』ご覧になったのですね!
私は、だいたい普段から解説よりまず舞台、映像を見てしまいますし、『プルースト』の解説もほとんど読んでいないので(翻訳をありがとうございます!)、ビビアンヌさんの感想が何だか新鮮に聞こえてしまいました。(すみませ~ん。) 確かに、先にこの解説を読んでから初めて舞台を観る方にとっては、戦争のシーンでも挿入されてそうに思いますよね。私の記憶によると、ローラン・プティ氏は「この『プルースト』のストーリーをそのままバレエ化しようとしたのではない」とどこかで語っていたと思います。(恐らく前述のマルセイユ・バレエのビデオに付いていた解説書だと思うので確認してみます。) 場面を抽出してイメージ化し、それから音楽を選んだ・・・云々というようなことも言っていたと思います。このあたりは「ROLAND PETIT raconte...」でも少し語ってました。(このガラに関しては、このスレッドの1ページ目に私が少しだけ書き込ませていただいてます。)

FR2のルポ、私も見ました!(*3月9日のエディションになります。お早目に。) "快楽の館"の場面も出てますねー。遠目ですが、シャルリュス男爵の姿も。ルグリに見えな~い。エルヴェのプルーストもいい!悶々としてるけど麗しいから許す。というより、抱きしめてあげたい感じもする。 Cool (監禁されてあげてもいいけど、睡眠薬は嫌だなぁ。 Laughing ロンベールのゲルマント公爵夫人も存在感があって良さそうですので、これはDVDの発売が待ちきれませ~んっ!
(しつこいようですが、発売日にちゃんと発売してくれる会社でお願いしたいです。)


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chrysantheme



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MessagePosté le: Lun Mar 12, 2007 1:07 pm    Sujet du message: Répondre en citant

本日3月12日は、パリ・オペラ座ガルニエ宮及び、バスティーユでの公演は
ストライキの予定がございますのでくれぐれもご注意下さい。

ストライキが確実に行われます時は、オペラ座のサイトで発表されます。<(_ _)>


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chrysantheme



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MessagePosté le: Lun Mar 12, 2007 5:42 pm    Sujet du message: Répondre en citant

今夜12日の公演はストライキの為、中止になりました。 Crying or Very sad


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vievieanne



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MessagePosté le: Lun Mar 12, 2007 7:59 pm    Sujet du message: Répondre en citant

Mizukoさま

はじめまして、こちらこそよろしくお願いします。

そうですビビアンは「プルースト」をパリのオペラ座で見て参りました。で、この作品は内容を知らなかったので、あらかじめオペラ座のサイトの筋書をしっかり予習して行きました。何しろ交通費も使って行くので、いつも万全の体制で臨みたいと思ってます。「眠る女」のバレエは以前放映されたPetit raconteでルチア・ラッカラが踊ったのを録画してあったので、引き出しの奥からビデオを捜し出してチェックしました。今回の舞台の方が自分は好きです。やはりライブの迫力でしょうか、ヘルベ・モローの魅力でしょうか。

で、本当にルグリの変装には脱帽というか困りものでした。しばらくの間、代役ではないのかと疑い(はじめは難しい踊りがない)、何度もプログラムの配役表をチェックしました。でも、そのルグリと怖いお兄さんの場面が一番面白いと思いました。怖いお兄さんの中にヤン・サイーズがいた筈なんですが、こちらもいつもと余りにも出で立ちが違うので判別できませんでした。

ではまた


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mizuko



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MessagePosté le: Mar Mar 13, 2007 5:44 am    Sujet du message: Répondre en citant

(あぃや~、ストあったんですね。。。)

おぉ、ヤン・サイーズ!そうそう、ヤン・サイズと聞くだけで笑ってしまうのは何故でしょー? (でも、あなたのその稀有な存在が大好きよ。) あはは。これは見たいですねー。怖いお兄さんの筈なのに面白くて笑ってしまいそうだ~。

目の前で踊ってるのにルグリに見えないなんて、あぁ、早くDVDでそれを確認したいわ。Petit raconte...では、ボニーノさんがやってますよね。かなり危険を伴うような振付で、はじめて見たときはドキドキしてしまいました。でも、私もここは大変面白いと思います。

ニュース映像ではほんの数十秒(?)しか映っていないのではっきりとは断言できませんが、ラカッラの"囚われの女"とアバニャートのそれとはだいぶ違うものになってそうですね。もちろんオリジナルのカルフーニとも随分違いますね~。 エルヴェに関しては、彼独自の魅力が炸裂しているように思います。パパガニオ(デニス・ガニオのこと)は冷ややかな狂気が見え隠れする感じでした。(カルフーニとパパガニオの"囚われの女"は大昔に生で見たこともあります。) 近い将来、マチューがこれをどう踊るのかという(踊ることにしている私)楽しみがありますねー。

さてさて、つい先日激しい記憶違いをしていたことが発覚して、記憶障害か?と自分で自分が心配になったばかりですが、これは大丈夫でした。だいたい。Mr. Green  プティが「『プルースト』のストーリーをそのままバレエ化しようとしたのではない」と語っていたという話ですが、やっぱりマルセイユ・バレエのビデオに付いていた解説書にあったものでした。このように書かれています。

Citation:
プルースト-ダンスの「瞬間」  ローラン・プティ

 私が意図したのは『失われた時を求めて』のような著作をそっくりそのまま振付で再現することではなく、プルーストの物語のいくつかの相を視覚化することであった。

 登場人物同士が盛んに結びついたり、激しく対立したりするその瞬間に、流れに指を置くように物語の展開を止めるならば、そのときダンスの「瞬間」が生じるのだと私には思えた。

 「心情の間歇」というタイトルのもとにさまざまなシーンの変遷が再編されたのは、プルーストのテーマについてこれらの変遷の断片的な局面を故意に強調するためである。そうすることによって、極度の幸福と不幸につぎつぎと襲われる語り手の動揺を際立たせる効果がある。

 しかし、プルーストが好んだ音楽を用いて踊らせることもまた、何人かの登場人物を踊らせることにくらべて、優るとも劣らない興味をそそられたということは否定しようのない事実であろう。


原作を読んでいるに越したことはないと思いますが、原作に囚われずに見るほうが楽しめる作品なのかもしれませんね。




Derničre édition par mizuko le Mer Mar 14, 2007 5:17 am; édité 1 fois
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chrysantheme



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MessagePosté le: Mar Mar 13, 2007 1:24 pm    Sujet du message: Répondre en citant

何でも原作から、舞台化、映画化等する時は、原作に全く沿ったものにならない事は承知の事実ですね。
このプティのプルーストは、アイディアをプルーストから取ったという事なのでしょう。
プティの作品には自己のアイディアというより、何処かから取って来た物が多いですが
それが自分風に表現するのが芸術家なのでしょう。

あまりにも、宣伝する方が(ここではオペラ座です)プルースト、プルーストって言うから
駄目なのではないでしょうか。ま、そう言えば、文学好き又はバレエ一見客でも取れると思ったのでしょうかね。


ヤン・サイズは、真面目に怖いお兄さんを他の人たちと演っていましたよ。
全然可笑しくありませんでしたし。照明の当て方などで、そのシーンがより舞台に迫力感を出していました。
勿論マニュエル・ルグリの演技が、素晴らしかったという事もあります。
第二キャストでは同じ、迫力は味わえませんでした。
(ヤン・サイズの代わりにサミュエル・ミュレス。)

ご覧になってお分かりと思いますが、二つのキャストがあるのですが、
私的にも、様々な常連の方の目から見ても、アルベルティーヌは断然イザベル・シアラヴォラが素晴らしいです。
何故プティが彼女を第一キャストに選らばなかったのか不思議でなりません。
多分、アバニャートの顔とか性格が好きなのでしょうかね。だって、踊りでは遥かにシアラヴォラの下をいくのですから。
アバニャートで映像化って、少々見る方としてはキツイです・・・。

マニュエル・ルグリとイザベル・シアラヴォラのパ・ド・ドゥは、それはそれは美しかったです。
第二キャストのシャルリュスはやはり存在感負けと言ったところでしょうか。
第一キャストのルグリのシャルリュスは、ここ5年ぐらいでしょうか演技の新境地を開いたルグリが
今回も、見た目が格好良い役ではない上に、深みの有る役作りをされていて
ビビアンヌさんが仰る通りに『脱帽』ものです。

近年凄く伸びて来ているダンサーのステファン・ビュリヨンは幸運にも第一と第二キャストの出ており、
其々マチュー・ガニオ、エルヴェ・モローと踊り拍手喝采を貰っていました。
モローとも、とても良いのですが、ガニオとのパ・ド・ドゥはタメ息ものでした。
ガニオの天性の表現力の前には何者も勝てないのではないでしょうか。
彼のプルーストを演じる日が待ち遠しいです・・・。


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vievieanne



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MessagePosté le: Mer Mar 14, 2007 1:18 am    Sujet du message: Répondre en citant

クリザンテーヌさま

そーそー、イザベラ・シアラボラは「椿姫」のマノン役で初めて見ました。妖艶な魅力があって今一番エトワールになってほしいダンサーです。でも私が見た「プルースト」公演はアバニャートでした。私は遠くに住んでいるので配役を見ながらチケットを買うことができないのが残念です。録画の日はアバニャートだったと思いますが、私も「何故?」なのか知りたいっす。

ビュリオン君は初めてでした。踊り始めですぐ魅了されました。ちょっとゴツゴツ感があって、マチュー・ガニオやエルベ・モローとは全然異なる魅力にあふれていました。「椿姫」のときに客演していたブベニチェクを彷彿とさせてくれまして、嬉しい才能です。

ヤン・サイーズも録画の日の配役になっていないのでは?と心配です。ヤン・サイーズは「眠れる森の美女」のDVDで4人の求婚王子で出演してます。彼最近伸び悩みですか?

では


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chrysantheme



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MessagePosté le: Mer Mar 14, 2007 1:51 am    Sujet du message: Répondre en citant

ビビアンヌさん、ヤン・サイズは2年ほど怪我で舞台から遠ざかっていました。
これからは、また再び活躍していって欲しいダンサーでありますね。
テレビ録画の日には、やはり『怖いお兄さん』+最終章の『お化けみたいな人』を演るのでしょう。
やはり、怪我している間にクリストフ・デュケンヌにプルミエールに上がられたのは痛いのではないでしょうか。

ステファン・ビュリヨンはオペラ座に珍しく、非常に男らしい男性のダンサーであります。
最近、優男の若い子が多い中(それはそれで見ていて綺麗なのですが・・・)、見ていてとても頼もしい
芯のしっかりとした地に足の着いた感じを与えるダンサーですね。
そう云う意味では、イリ・ブベニチェクに共通するものがありますね Wink


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