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Manuel Legris 'Super Ballet Lesson' à la télévision au Japon
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mizuko



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MessagePosté le: Lun Déc 18, 2006 3:01 pm    Sujet du message: Manuel Legris 'Super Ballet Lesson' à la télévision au Japon Répondre en citant

皆様 Very Happy

既に第2回の放送も終了して、もう明日は第3回の放送 Rolling Eyes かなり今更~な感じも無きにしも非ずですが、やはりこれをここで語り合わずしてどーする Exclamation Question 本家フォーラムに投稿してしまった手前もありますんで、気を取り直して、スレッド立てておきます。 Wink みなさんも、気が向いたら、書き込みなどしてくださると、とっても嬉しいです。

パリ・オペラ座の大エトワール、マニュエル・ルグリ氏が若手団員に作品の稽古をつけるというものですが、実際の放送を見てみたら、ほんとのレッスンでしたね Shocked 。視聴者に対して、振付やパ、動きのメカニズムなどを解説するなんてことは全くなく、「初心者にもわかりやすく」なんていう文字はどうにもどこにも見当たらない内容。それ故ちょっと期待はずれに思った方もいいらっしゃるかもしれません。しかし、模範演技がありますからね、観賞用としても見応えがあるものとなってるんじゃないかな~と思います。(いやいや、かえって欲求不満だ! Evil or Very Mad という人もいる?)

一方で、バレエを習っている方、習ったことがある方、の中でも特に本気でやったことがある人、やっている人、更にはパドドゥを踊ったことがある人、今練習中の人、でも今現役でダンサーではない人間、にとっては、もう、これは、たまりません。3月までたっぷりと楽しめますねん♪

番組放送前からテキストはじめいろいろなところでルグリ先生の素晴らしいコーチぶりが称賛されてましたが、いやはや、本当にそうだ。 Surprised 全ての指摘、指導、コメントが的確且つ明確にして、生徒に対する要求が非常に高い!そして、厳しいけれど、真剣に教える姿は生徒の若手ダンサー達への愛情に溢れてましたね。身体の使い方から役柄、その表現に至るまで、言葉にして説明できるというのは本当にすごい。すごいな~。 Surprised

それにしても、ルグリ氏含め他の全てのダンサーが、この番組収録のためだけに、時間を割いてレッスンしてくださってるわけですよね~。しかし、これは生徒さんの若手ダンサー達にとっては、またとないチャンス!こんな風にルグリに直接レッスンをつけてもらえる機会なんてないはずですもん。模範演技のダンサーも、舞台ではないにしてもちゃんと衣裳も着けて踊るってことで作品のリハーサルができるわけですから、みなさん、嬉しそうな雰囲気漂ってますね~。



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mizuko



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MessagePosté le: Lun Déc 18, 2006 3:09 pm    Sujet du message: Répondre en citant

第1回&第2回 『ジゼル-第2幕 アダージオ』

生徒: オーバーヌ・フィルベール(Aubane Philbert)、シリル・シュクルン(Cyril Chokroun)
模範演技: マチルド・フルステ(Mathilde Froustey)、マニュエル・ルグリ(Manuel Legris)

まずは生徒のオーバーヌ・フィルベールが、とにかくきれいでかわいいっ! Very Happy 初めからルグリ先生に見てもらっているという嬉しさが隠せない様子でしたが、第2回についに「君はあまりにも幸せそうで、それじゃ、ジゼルにならないよ。ジゼルに笑顔はなしだよ。」と注意されてましたね~。その後必死で笑顔を抑えようとしてるのに、やっぱり微笑んでしまう様子がまたかわいかった。ジゼルのペザントに抜擢されていっぱい躍らせてもらえるようですが、きっとキラキラしてるでしょうね。

一方のシリル・シュクルンは、緊張しまくりの面持ち。第2回にソロの部分をしっかり教えてもらった(かなりカットしてあるんじゃないか?)辺りから緊張がほぐれてきたようで、みるみるうちに表情が和らいできてましたね。選ばれているわけですから素質はあるのでしょうが、サポートにおいてもソロの部分においても、(ルグリとは)「こんなにも違うのか! Shocked 」とその差に驚いた!もっと頑張りましょう。p(^-^)q

模範演技のマチルド・フルステ。「ルグリと踊ることが夢だった。今日それが叶うのです。」と言っていましたが、うん、そうだろう、そうだろう。

しかしこの模範演技は・・、もしかして実は視聴者の厳し~い視線にさらされてしまう役回りだったのかもしれん・・?と思ってしまったのは私だけでしょうか??? 直前に見て聞いたばっかりのルグリ先生の指摘が脳裏をよぎり、「そこはそうは言ってなかったぞ?」と何度も突っ込みを入れてしまう私って、性格悪いのかなぁ。 Cool


Cyril Chokroun/Aubane Philbert/Manuel Legris
( Source: http://www.chacott-jp.com/magazine/topics/48_1.html)



明日からは『眠りの森の美女-第3幕 グラン・パ・ド・ドゥ』です!
楽しみですね~ Very Happy


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chrysantheme



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MessagePosté le: Mer Déc 20, 2006 2:10 am    Sujet du message: Répondre en citant

スーパー・バレエ・レッスンに出ているダンサーは、やはりオペラ座の売り出し中のダンサーばかりです。明日(もう今日ですか)の男子のコンクールでも、これらのダンサーが見所になるのではないのではないでしょうか。

今回は二人の男性ダンサーをさらに(!)ご紹介。

2004年入団、2005年末コリフェ昇進で、2006年5月の『若者の夕べ』で眠りの森の美女の青い鳥のパ・ド・デゥをオーバーヌ・フィルベールと踊り(下に公演の写真をDanceCubeからお借りして貼りました。)、この12月もジゼルのペイザンで活躍中の技術レベルが高いマティアス・エマンMathias・Heymannは一番スジェに近いところにいるのではないでしょうか。コリフェ男子の規定が『白鳥の湖(ヌレエフ版) 第二幕 ジークフリードの第一バリエーション』。エマン君がどの様に踊るかが楽しみなところ。来年も益々活躍しそうなダンサーです。


2004年~2005年度入団、2005年末の試験には惜しくも怪我で出られませんでしたが、2006年5月の『若者の夕べ』ではジャン=ギヨーム・バール振り付けの『ベルガマスク』(こちらも下に公演の写真をDanseCubeからお借りして貼りました)をエレオノーロ・ゲリノーと爽やかに優雅に踊ったカドリーユのマーク・モローMarc Moreauは今年はコリフェに上がる期待一杯です。(規定はバジル。自由は何を踊るのが、これまたポイントになるでしょう。)これで昇進が決まれば、さらに飛躍が期待されるダンサーです。




Dernière édition par chrysantheme le Dim Mar 11, 2007 1:04 pm; édité 1 fois
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chrysantheme



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MessagePosté le: Dim Déc 24, 2006 4:54 pm    Sujet du message: Répondre en citant

今回は、スーパーバレエレッスンのついて書いている日本のブログのご紹介。

ご自身も長年バレエやってらっしゃる、ともりーなさんの『バレエ徒然日記』。
バレエをやってる方の視点から見る『スーパー・バレエ・レッスン』は、また違って興味深いですよね。
こちらでも、抜粋させていただきますが、皆さんもブログの方にも訪問されては如何?
バレエ徒然日記(リンクが貼れなかったのでググって下さい。)
Citation:
(バレエ徒然日記『スーパー・バレエ・レッスン第一回』より)

 さて、レッスンですが、そもそも「ジゼル」第2幕のパ・ド・ドゥなんて、入団間もない生徒役のお二人には難しいのかな。女性のオーバーヌはとてもアラベスクのきれいなテクニックのしっかりしたダンサーですね。シリルの方は、背は高いけど少し線の細いまだ成長過程という感じのダンサーでした。・・・・・・(中略)

 それをどう指導していくかなのですが、そもそもテクニック的には問題のない二人に対しての指導ですから、手の動きや目線の方向歩くスピードなど本当に細かいことばかりでした。でもこの細かいことの積み重ねで、あれだけのすばらしい舞台が生まれるのでしょうから当然といえば当然です。

 一番印象に残った言葉は、「テクニックよりも感情を!」でした。やはりこれが一番なんですよね。テクニックだけなら、ルグリ先生よりも優れたダンサーは他にいるかもしれませんが、本当に観客に対して心に染み渡るほどの感動を与えられる踊りは「テクニックよりも感情を!」なんです。決してテクニックをおろそかにしていいという意味ではないけれど、本当にこの一言につきます。

Citation:
(バレエ徒然日記『スーパー・バレエ・レッスン第二回』より)

今日は、シリルが前回よりもよかったです。前回は、男性はサポート中心だったので、いかんせんルグリ先生と比べると経験不足が目立ってしまった気がしました。今日のパートでは、ソロの部分もあり、なかなかきれいで長い脚をいかしたカブリオレ(ジャンプ)も見せてくれ、さすがカドリーユ(5段階の階級社会のパリオペラ座の中では一番下の段階)とはいえオペラ座!とひとり納得していました。
・・・・・・(中略)
若いうちは技術に目がいくと思うけど、ルグリ先生の今日のコメントにも「つま先・足・肩にも感情をこめて」というのがありました。

 
Citation:
(バレエ徒然日記『スーパー・バレエ・レッスン第三回』より)

今日印象に残った言葉は、「ただ歩くだけでなく、背中にも気を配って」というもの。私も自分の発表会の写真で背中(後姿)の写ったものを見て愕然とした覚えがあります。バレリーナには程遠かった・・・・・。自分の後姿って自分にはほとんど見えることはないので、やはり意識が遠ざかりがち。でもとても大事なんですよね~。とわかっていながらどうすることもできない私です。

今日からルグリ先生はアディダスのジャージ姿になっていました。上は結構ピタッとしたTシャツで、よく似合っていますよね。本当に背中の姿が様になっています。この番組では後姿が多いですが、素敵なので背中にまで惚れ惚れしちゃいます。


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mizuko



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MessagePosté le: Mar Déc 26, 2006 12:14 pm    Sujet du message: Répondre en citant

ここしばらく(特に先週)のあまりの忙しさやら何やらによろよろしていたら、また1週間すっ飛ばしてしまいました。
今週からはたぶん大丈夫、なんじゃないかと思います。


先週からはじまってますが、『眠りの森の美女』第3幕のグラン・パ・ド・ドゥを4回に分けてレッスンします。

12/19(火)放送分
第3回 『眠りの森の美女』 第3幕のグラン・パ・ド・ドゥ アダージオ前半部分

生徒: エレオノーレ・ゲリノー(Eleonore Guérineau)、ファビアン・レヴィヨン(Fabien Révillon)
模範演技: ミリアム・ウルド=ブラーム(Myriam Ould-Braham)、ジョシュア・オファルト(Josua Hoffalt)


見てまず思ったことは、「眠りのアダージオって、すごく難しかったんだ!」ということ。

難しいのは難しいのですが、発表会でもよく踊られる演目ですし、黒鳥やドンキと比べて、とりあえず華やかさで引けは取らず、生徒が踊ってもそれなりに形になるものと思っていました。が、それは単衣に男性のサポート力のお陰だったのですね。そうなのです。女性はとりあえず自分の踊りをしっかり踊ればいいのですが、サポートが難しいのです。

というわけで、男性のサポートについてのレッスンが前回までのジゼルより大幅に多かったですね。

コールドにいても目を引くファビアンはデジレ王子にぴったり。でも、サポートはまだまだ。意外と体格はいいので、大変そうには見えなかったけれど、大丈夫か?に見えてしまったことは確かです。ルグリ先生のダメだしをたくさん受けて、思いっきり失敗したりしてましたが、まぁ、それは一段上を目指すときには必ず起こること。(ルグリ先生が要求する一段上って高そうだし。)サポート名手の奥義を直接指導してもらっているファビアンは、とても幸運だと思います。まだ練習が足りませんが、最後には何か掴んでいたようで、安心しました。

エレオノーレ・ゲリノーは、技術的に全く問題ないかんじでしたね~。溌溂としているが、やや太いか。

眠りのアダージオは大変優雅に見えますが、実はかなり早い動きを要求される作品です。ポジションを変える箇所も多く、それらを全て正確にはっきりと決めるには、かなり早く動かないといけない。その上で、バランスを崩さずに次の動きに移る、男性は女性をサポートしつつ的確な場所に手を差し伸べるというのは、非常に高度なスキルが必要とされるということがよくわかります。「それなりに形になる」けれど、「素晴らしい」眠りのグラン・パ・ド・ドゥを見られることはめったにありませんね。見た目の印象とは相反して、動きの「キレ」が重要なのです。

(ちなみに私にとっては吉田都さんのオーロラがベスト!(新国立のオープニング公演の時の映像をもう一度放送してほしいな~。NHKさん。)デジレは、やはりルグリでしょう。)

今日はアダージオの後半部分のレッスンです。いよいよクライマックス。アラベスク→アンデダン・ピルエット→ポワソン(お魚)の大技が待ち構えているわけですが、さて、ファビアンがどれだけ上達するか。まもなく。


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mizuko



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MessagePosté le: Mar Déc 26, 2006 5:47 pm    Sujet du message: Répondre en citant

12/26(火)
第4回 『眠りの森の美女』 第3幕のグラン・パ・ド・ドゥ アダージオ後半

生徒: エレオノーレ・ゲリノー(Eleonore Guérineau)、ファビアン・レヴィヨン(Fabien Révillon)
模範演技: ミリアム・ウルド=ブラーム(Myriam Ould-Braham)、ジョシュア・オファルト(Josua Hoffalt)

おや?心配していたアラベスク→アンデダン→ポワソンがどれもあっさり決まってましたね。ルグリ先生のダメだしも技術的なことではなかったですね。ここが一番難しいと思っていたのに、ほんとは難しくないのかな?なんか不思議。エレオノーレのアンデダンが全くぶれないからかしら。

その後もテクニック的なことというより、音に遅れないことや、ポーズの決め方、見せ方、歩き方への指導が中心となってましたね。

続きは後日。

それにしても、ルグリの上半身は美しい。。。


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mizuko



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MessagePosté le: Sam Déc 30, 2006 7:13 pm    Sujet du message: Répondre en citant

続きをちまちま書いていたら、突如として年の瀬モードに突入し、中断。しかし、このまま年を越してしまうのはまずいっと、やることはだいたいやったところで、続きを書くことしにしました。うんちくオンパレードになってますが・・・

さて、第4回放送の'大技'について、何故あっさりと出来ていたのかを私なりに検証してみたところ・・・ま、もちろん、彼らもここが技術的に難しい箇所であることはわかっていて、重点的に練習していたのでしょうが(そのせいで他が疎かになり、そこを(前回)ルグリ先生に突っ込まれたと見た。)、上にも書きましたが、やはりエレオノーレ・ゲリノーのアンデダンがほとんどぶれないから(上手くいっているの)だろうという結論に達しました。要するに、女性がしっかりアラベスクに立って、アンデダンをとにかくまっすぐに回って、すぱっとアラベスクには入れれば、男性は小脇に抱えるだけなんですよね。

(以下、あくまでも私の考えではありますが、)よく危ない状況を見かけますが、あれはほとんどの場合、女性の回転軸が斜めになってしまっているのが原因です。(そもそも最初のアラベスクが後ろに引けているとどうにもならないのだが、)アンデダンに入るときは脚を後ろから回してくる(アラベスクからアラスゴンへロンデジャン)ので、且つ軸足がポワントで踏ん張りがきかない状況であるので、上体が回してくる脚に取られてしまいがちなのです。(ちなみに「振り回してくる」のは×。あくまでも後ろから横へしっかりと股関節を切り替えて脚を持ってくる。実はすごく難しい。) すると、男性からは逃げていく形になるので、それを「片手で小脇に抱えて前かがみ」は、至難の業です。最悪なのは、女性が胴体がぐにゃぐにゃ揺れている状態で回転する癖がついている場合、回転軸はぶれるし、どうしても回転が遅くなるし、上体がホールドされてないとアラベスクに入るのにも時間がかかるし、揺れてるから体重が分散されてしまって男性がなかかな小脇に抱えられず・・・こうなると音に遅れてくるので乱暴になるということが起きてしまうのです。

模範演技のミリアムのアンデダンも完璧ですね~。小さくて細いし、お腹がしっかり締まってるから、抱えるのがえらく楽そうだ。

え~っと、それから、女性が座った状態からアラベスク(ポワント)に立ってそのままプロムナード、というところ、これも実は大変に難しい箇所です。まず座った状態から一気にアラベスクに立つということが難しい。ぴたっと決まらないものなのです。更に、そのまま「ゆっくり」回るのがまた難しい。ちょっとでも決まってない箇所があると、保てないのです。このあたりからもエレオノーレがしっかり踊れるということがわかりますが、ミリアムもすごいですね。アラベスクに立つ勢いがすごい。で、ぶれない。ちょっと勢いありすぎな感じですが、メリハリがついて舞台で見ると効果的かもしれません。ここはともかく「よっこいしょ」と見えてしまってはダメです。

「パドブレは後ろ脚から」 これ、基本。腿ががばがばしなくて綺麗に見えるのです。でも、後ろ脚から動くのはとっても窮屈で、なかなか進まない。つい楽なほうをとってしまうのはオペラ座の団員でも同じなんですな。ルグリ先生のパドブレが綺麗だった~。

アダージオ最後のポワソン(リプカとも言う)、これは生徒達は少し苦労してましたね。無理もない。模範演技でミリアムが下りてくる際にジョシュア・オファルトの身体に巻きつくかのようにしてましたが、あれなら下ろすほうは楽だろうと気付かされました。しかし、あんな風に余裕でしかも男性のほうを見ながらというのは初めて見たわ。ああいう下ろされ方もあるのですねぇ。ラブラブ感が出ているかんじ。真似するには背中が相当柔らかくないと無理な気もしますが。

その他、歩くときは必ず脚を先に出す、上体で方向を定める(示す)、背中を意識する、タンジュに出す脚(のつま先)をしっかりと見せる、五番の膝はちゃんと開き腿はしっかり締める、等々、ちょっとしたことに気をつけるだけで、うっかりすると平凡になってしまうこのアダージオが、この上なく華麗になる秘訣を垣間見た思いがしました。

ちなみにルグリ先生は、「二人が一体となって音楽を共有すること」が最も大切で重要なのだと言ってましたね。これこそがこのアダージオをドラマチックに見せる最大の秘訣なのでしょう。それと、この作品はリズムも振付もきっちり決まっていて、ピルエットにも集中が必要、どこにも気を抜けないのだ、ともおっしゃってました。こういったこの作品を踊るときの「気構え」まで教えてもらえるのは、生徒にとってとても重要なことです。ルグリ先生、素晴らしい。 Very Happy


今日ついでに第1回からもう一度見直したのですが、この番組、面白いですね~。何度見てもルグリ先生のサポートの上手さに唸ってしまうし。あと、フルステも結構いいじゃんと思い直したりもしました。


おっと、寝なくちゃ。


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mizuko



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MessagePosté le: Lun Jan 08, 2007 2:58 pm    Sujet du message: Répondre en citant

皆様、いよいよ明日から放送再開ですね!

第5回 2007/1/9 (火)

気品をもって華やかに

『眠りの森の美女』III  第3幕のグラン・パ・ド・ドゥからソロ・ヴァリアシオン

生徒: エレオノーレ・ゲリノー(Eleonore Guérineau)、ファビアン・レヴィヨン(Fabien Révillon)
模範演技: ミリアム・ウルド=ブラーム(Myriam Ould-Braham)、ジョシュア・オファルト(Josua Hoffalt)


明日は男性・女性のヴァリエーションですね。
個人的にはルグリ先生の女性ヴァリエーションの指導がすご~く楽しみです♪ 真面目にとても美しいのではないでしょうか。

皆さんもどうぞご遠慮なさらずに、どんどん感想を書き込んでくださいね。 Smile
(私の感想は遅いし偏ってるし、私ばかりが書き込んでいても面白くないですから~。)

emiさ~ん、tomoyoさ~ん、いかがでしょう? Very Happy


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tomoyo



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MessagePosté le: Mer Jan 10, 2007 2:35 pm    Sujet du message: Répondre en citant

 みなさま、こんにちは Very Happy

 昨晩のスーパーバレエレッスンは、録画したものをまだ1回しか見ていません。それにしても、「眠れる森の美女」のグラン・パ・ド・ドゥって思っていた以上に難しいんですね。

 いかに、いつもDVDで見ているエトワールたちの踊りが素晴らしいかよくわかります。

 女性パートを指導しながら踊っているルグリを見ての感想を一言、

  「これルグリ先生のポワントで見たいわ!」
 
 でした。

tomoyo Smile


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mizuko



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MessagePosté le: Ven Jan 12, 2007 4:37 pm    Sujet du message: Répondre en citant

tomoyoさん、同感です。ルグリ先生のポワントは完璧ですもの。 Cool

今回も面白かったですね~。ルグリ先生のオーロラ姫は期待していたほど見られなかったのが残念でしたが、それでもちょこっとやった後ろパッセの美しかったこと!!!どっひゃ~っ!と叫んでしまいましたよ、私は。それと、これもちょこっと動かしただけの上半身の動きの魅力的なことと言ったら!!!ウットリ。あのなんだかよくわからない中盤の斜めに進むところが、オーロラとしての最大の見せ場なのだ!と思ってしまうほどでした。ここの腕の振りはいろいろありますが、ヌレエフ版は来賓たちへのご挨拶が入っていて、私は「お披露目」のような印象を受けました。なるほどね。ちなみにここは、完璧に音に合ってないといけない箇所だそうです。

それにしても、エレオノーレは上手ですね。今回で3週連続の出演でしたが、私の中では回を追うごとに評価が上がっています。(←偉そう Mr. Green ) なんといっても、技術的にほとんど直すところがない!そして、ルグリ先生に「チャーミングに!(踊って)」と言われてすぐに、とってもチャーミングになってましたね~。あの甲もすごいです。使いこなすのは大変なはずですが、さすがです。

ちなみに、最初の一連の振りが終わってシソンヌの連続に入る前、左右交互にアラベスクしながら後ろに下がるところで出す脚のことを注意されてましたが、オペラ座バレエ学校を卒業していてもアラベスクが身体からはずれて外に出てしまうのですねぇ。思わず安心してしまいました。あそこは、ほんとに簡単にやっているように見えますが、すごーーーく難しいのです。正確に軽やかに、優雅に美しくやろうとしたら、最後の部分(回ってエカルテしながら大回りするところ)よりず~っとずっと難しいです。体重の移動を正確に行わないと後ろに下がれないのがまず難しい。立ち脚をしっかりアンドゥオールに開いてプリエしないとお尻が出る、次が立てない。後ろに上げる脚に身体が取られていろんな方向を向いてしまったり、カクカク、ひょこひょこ、ヨタヨタしてしまったり、etc. そんな中で「アラベスクの脚をシュッと上げる」(←ルグリ先生の指示)のは、大変に難しいのです。。。 Confused

前後しましたが、一方のファビアン。今回もどちらかというとファビアンに割いてる時間のほうが長かったでしょうかね。

レッスン開始すぐ、「じゃあ、(舞台に)登場するところからやってみよう!役になりきって、演じたいようにやってごらん!」とルグリ先生に言われ、ちょっとはにかみ、ちょっと焦りつつ、歩いて出てきてポーズ・・・したら、いきなりのダメだし Exclamation ルグリ先生が大笑いしてましたが、すみませ~ん、私も思わず笑ってしまった。ははは。そりゃぁ、デジレ王子が両腕ともぶら~んとしたまま歩いてくるのは、だめだと思うわ~。やっぱり。

でも彼もとても上手ですよね。最後の部分は失敗したりしてましたが、そもそもデジレのヴァリエーションは難しいですから。(踊ったことないけど。 Laughing ) (ルグリ先生も褒めてましたが、)ジュテ・マネージは力強くていいし、トゥール・ザンレールも出来てるし。ここはルグリ先生に左腕が遅れていると直されてましたが、すごく良くなりましたよね!最後のジュテからシェネの連続の部分はかなり苦労していて、ルグリ先生に「ここはこっちの方向、ここでこっち・・・」みたいに教えられていましたが、女の子がピケ(・ターン)で舞台一周するときも、幾つ目で進む方向を変えるかとかちゃんと決めておかないと上手くいかないので同じです。ただ、「次はシェネだからジュテの勢いは抑え目にしておこう」ぐらいのことは考えましょう~。(模範演技のジョシュアは、このジュテはふわっと上に跳ぶだけにしてましたよね。)勢いつきすぎて腕に振り回されてましたぞぃ。こうなるとシェネはもうどーにもならなくなってしまうんですよね~。

模範演技のミリアムの踊りは、自分のものにしつつある感じでしたね。もう少しやわらかくなるともっといいのになぁと思いましたが、カメラが間近で撮ってるから緊張してたのかしら。ジョシュア・オファルトの踊りはやや「もう少し頑張りましょう」的に映ってしまった Confused ・・・のは、あまりにもルグリ先生のデジレが素晴らしすぎるからでしょうか。 Wink

なお、ルグリ先生曰く、『眠り・・・』に必要なのは'正確な技術と優雅さ'、'内面よりも様式美'なのだそうです。あくまでもクラシック・ダンサーとしての力量が問われる作品。


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mizuko



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MessagePosté le: Mar Jan 16, 2007 5:51 am    Sujet du message: Répondre en citant

さて、今日の放送で眠りのグランパドドゥも最後ですね。 Very Happy いよいよコーダです。

デジレ王子が序奏から回ってしまうヌレエフ版。初めて見たときは驚きました。 Shocked こんなところにまでピルエットを入れるなんて!ヌレエフはよほど踊りたかったんでしょうね~。。

----------------------------
第6回 2007/1/16 (火)

気品をもって華やかに

『眠りの森の美女』III  第3幕のグラン・パ・ド・ドゥからコーダ


生徒: エレオノーレ・ゲリノー(Eleonore Guérineau)、ファビアン・レヴィヨン(Fabien Révillon)
模範演技: ミリアム・ウルド=ブラーム(Myriam Ould-Braham)、ジョシュア・オファルト(Josua Hoffalt)


今日の模範演技は、全部通しで見せてくれるのかしらん。


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mizuko



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MessagePosté le: Mer Jan 17, 2007 10:34 am    Sujet du message: Répondre en citant

今回もルグリ先生のかなり熱のこもったレッスンとなってましたね! Very Happy 生徒二人も真剣で、特にファビアンの進歩がめざましく(顔つきまで違ってきてるように見えた)、見ているだけなのに嬉しくなってしまいました~。

眠りのコーダはとにかく音が早くてパが多いっ!ただ跳ぶだけ回るだけよりも大変です。

ルグリ先生がファビアンにしきりに「(回る前の)腕は上がってはいけない」と注意してましたが、あれはよくあることなんですが、なんでなんでしょうねぇ。頭ではわかっているのだけど。逆にぶんっ!って下げてしまってもだめなんですよね。腕の使い方って重要。

あと、背中。

女性パートも過酷な振付ですが、あのなんていうパなんですかね、あれは、ストゥニュで斜めに進んだあとのやつ、あそこのルグリ先生のお手本もあまりにきれいで驚きましたが、細かいパの違い(アラセゴンに上げるときの軸足)まで指摘していたのには更に驚きました!だって、女性のパートですよ。指導するからにはそこまで知ってないといけないってことなんでしょうが、でも女性のパートですよ~。

あと、そのアラセゴンのあと、パッセして上体を倒しますが、エレオノールがはじめルグリ先生に「倒しすぎ(そりすぎ)」と言われてましたけど、そもそも、あれ、人によってはお腹から反っているように見えてあまり美しくないと思うんですよね~。身体を倒す角度がいけないのかしら。倒し(そり)方がいかんのでしょうか。オレリーはどうしていたでしょう。

今回もルグリ先生のご指導にふむふむと頷き、お手本に驚嘆の悲鳴を上げ、悪い例の真似っこに大ウケしていたのですが、あのパ・ド・シャはすごかったですねー! Shocked あれ、すごい。

眠りの4回を通して、常にパートナーのこと、観客のことを意識することが大切だと繰り返し言っていましたが、これが舞台を更に素晴らしいものにする要素であることがよくわかりました。

模範演技は、コーダだけでした~。レッスンが早々に終わってしまったから期待したら、インタビューが入ってしまった。

それにしても、ジョシュアは調子が悪かったのでしょうか?ヴァルナ国際コンクールの受賞者(え~っと、銀賞だったかな、2位だったかな)ですし、実現しませんでしたが先々シーズンにはヌレエフ版の『ロミオとジュリエット』のロミオ役(ルグリ先生をして「horrible」と言わしめた、一番の難役。)に抜擢されていたのですから、テクニックのレベルは問題ないはず。今ひとつ身が入っていないような踊りになってしまっていたのは恐らく自分で「あ~、だめだ~」と思ってしまっていたからだと思いますが、それにしても「模範演技」とはやや言い難い踊りが映像になってしまったのは残念です。撮り直しもなしだったのでしょう。でも、調子が悪くてもそこで踏ん張る意志が欲しかった。 Confused

ところで、いつも思うのですが、ルグリの「」、イレールもル・リッシュもそうですが、土踏まずが小指側のほうまであって、向こう側が見えるのです。足の裏の筋肉がものすごく発達していて、床に吸盤のように吸い付いている、もしくは床をしっかり掴んでいるのがわかります。(ギエムの足の裏も肉球みたいになっているのをビデオ映像で見た記憶あり。)特にジャンプする前に、ぐぐっと床を掴んでいますよね。まさにオペラ座・バレエ学校の訓練そしてその後の鍛錬の賜物です。しかし、はて、オペラ座のダンサー全員がそうか?というと、上のほうの階級のダンサーはさておき、下のほうの階級のダンサーまで全員が全員あそこまですごいとは限らないような気がします、が、いましたね。マチアス・エイマン。番組最後に流れた予告編の『ブルーバード』にびっくり~。バジリオ・デビューも納得の動きに、何度も繰り返し見てしまいました~。あ~、早く見たい。


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mizuko



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MessagePosté le: Ven Jan 26, 2007 4:46 pm    Sujet du message: Répondre en citant

第7回 2007/1/23(火)

愛の表現(20世紀のバレエ)

『ロミオとジュリエット』(ヌレエフ版) バルコニーのパ・ド・ドゥ -I

生徒: ロレーヌ・レヴィ(Lauréne Levy)、アクセル・イボ(Axel Ibot)
模範演技: ドロテ・ジルベール(Dorotheé Gilbert)、エルヴェ・モロー(Hervé Moreau)

遅くなりました。いやぁ~、ヌレエフ版の『ロミオとジュリエット』は本当~に難しいのですね~。

特にロミオ、アクセルにとってのロミオ役への道のりは険しく遠そうでしたが、いいアラベスクを持ってますね。めげずに頑張れ。まずは鏡じゃなくてジュリエットを見つめるようにね。

ロレーヌ(ジュリエット)のパートはまだ少ない段階ですが、バルコニーに出てくるところでいきなりダメだしを食らうとは。ん~、確かにちょっとやりすぎでしたね~。「ここは外の新鮮な空気をすいに出てきただけ」なので、もっと自然にとのことでした。しかし、ここの部分、ソロとも呼べないほど短くて、舞台を見てるときはほとんど気にしないパートなのですが、技術的にこんなところまでこんなに難しいとは思っていなかった。 Confused けっこう音が早いというか、感情を入れながら動くんだと、音に間に合わなくなるんですねぇ。転がったりもするしなぁ。だいだい、振り向いてポワントの4番からピルエットダブル(しかも手はアンオー)して座るだなんて、は? Shocked だわ。まぁ、ヌレエフ版のロミジュリは、へ?は?なんだそれ Question の連続ですけどね。特にロミオ。

(2001年7月に、モーランと踊ったときのルグリのロミオを観ているのですが、奇跡的な舞台でした!ルグリのロミオは本当に素晴らしかった~!絶好調でもあったようで、テクニックのことなんて一切感じさせませんでした。 Surprised モーランのジュリエットも本当に素晴らしく、この二人はこの作品への思い入れはかなり強いようですね。ルグリのレッスンも更に熱いものになっている気がします。)

それにしても、お手本で一瞬にしてジュリエットになってしまうルグリには驚きました~!それはまぎれもなく”ジュリエット”でしたよね。

そりとね、'kiss'に指導が入るとは思ってもみませんでひた。 Embarassed でも冷静に考えれば当然なのね。レッスンからkissするのね~。でも、3人ともちょっと照れてる?・・・見てるほうはもっと照れてまふ。 Embarassed ふふふ。ルグリさんがアクセルにもkissするかと思ってドキドキしました。はは。

副題が「愛の表現」となっているように、「表現」に関する指導に重きが置かれていましたね。「演技をしよう」と思って演技するのはだめ、場面場面のその時その瞬間のジュリエット(ロミオも)の心の動きをしっかりと表現することこそが重要なのだということだったと思います。こういうの好きだわ~。しかし、こういった演技の部分やマイムの部分の練習風景ってすごく面白いですねー。セリフを入れながらレッスンしてたりもしますもんね。たまに舞台上からもセリフが聞こえてきたりもします。

今回の放送のハイライトは、ドロテとエルヴェの模範演技!すばぁらし~いっ!ドロテはジュリエットにぴったりの容姿を持ってますし、フレッシュで初々しくて、ジュリエット・デビューが待ち遠しいわ~。 Very Happy  そして、エルヴェのロミオ!やっぱり全幕で踊ったことのある人は違いますねー。テクニックもそうですが、ロミオの感情がしっかり表現されてるし、ジュリエットをしっかり目で追っている。しかも、ジュリエットがバルコニーに出てくるところで、エルヴェはちゃんと「隠れて」ましたもんね!そこへきてあの容姿ですよ。あの長~い脚となびく髪がたまりません。しばし夢見心地にさせていただきました。幸運にもエルヴェの生ロミオを観ているのですが(いいロミジュリだった~)、これを映像に残してくれたNHKに感謝だわ。真昼間のシーンになってますけど、そんなこたぁどーでもいい。二人の後光だと思えばいいのだ。

と、全国のエルヴェ・ファンの皆様を差し置いて、熱く語ってしまいました。ごめんあそばせ。 Mr. Green

次回の放送が待ち遠しいですね~。(次回の投稿も遅くなると思います。抜け駆けOKですので、よろりしく。)

Hervé Moreau/Dorotheé Gilbert

( Source: http://www.chacott-jp.com/magazine/topics/48_1.html )


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mizuko



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MessagePosté le: Lun Fév 12, 2007 2:56 pm    Sujet du message: Répondre en citant

第8回 2007/1/30(火) と 第9回 2007/2/6 (火)

愛の表現(20世紀のバレエ)

『ロミオとジュリエット』(ヌレエフ版) バルコニーのパ・ド・ドゥ-II, III

生徒: ロレーヌ・レヴィ(Lauréne Levy)、アクセル・イボ(Axel Ibot)
模範演技: ドロテ・ジルベール(Dorotheé Gilbert)、エルヴェ・モロー(Hervé Moreau)


ご無沙汰しております。えー、先々週は別のことで頭がいっぱいで全く文章がまとまらず、断念。特に大きな変化や驚きもなかったですものね。^^;  先週は「よし、今週は」と思っていたのに、またこんなに遅くなってしまった。 Rolling Eyes (だいたいやることが多すぎるのよ~!もぉ。ブログを持ってらっしゃる方はどのように時間のやりくりをなさっているのでしょうか。敬服いたします。)果たして、こんなんで書き込む意味があるのかどうか甚だ疑問ではありますが、自分で始めたことを途中で投げ出すのはいかん。初めてバレエのレッスンに行ってからおよそ四半世紀(ひゃ~ Shocked )、以来ブランクを挟んでレッスン歴十ウン年の私。歴だけ長けりゃいいってもんじゃぁないけれど(よぉ~くわかっております)、子供の頃は少し本格的にやっていた(と言っても差し支えないかな。大きなところではないから評価が分かれるのだけど。)し、今もカルチャースタジオに不釣合いなくらいいいレッスンを受けている(いい先生です)し、数は多くないですが観るべき公演は観に行ってますし、何よりこのスレッドのカウンターも進んでいる様子なので、それを励みに頑張ってみよう。このシリーズも後半に入り、今後もこんなペースになると思いますが、よろしければお付き合いのほどを。

ところで、近頃レッスン中にもこの番組が引き合いに出されるんですよね~。先生が「ルグリ先生もこう言ってたでしょ。」とおっしゃってくるのだ。ははは。「オペラ座にいる人達だって同じこと注意されてるんだから、私達が出来るわけないじゃ~ん。」と心の中でつぶやく生徒たち。あはは。いいんだか、悪いんだか。あ、言っておきますが、私を含め皆極めて熱心な生徒です。私は最近は特に音楽をよく聴くことを心掛け、楽しくレッスンに励んでおります。そう言えば、ルグリ先生が「音楽性というものは、あるか、ないか、全然ないかのどれかだ。」とおっしゃってましたね。きつーいお言葉ですね~。でも実際そうなのよね~。

・・・前置きが長くなりました。

さて、ロミジュリのレッスンも終了。冷静に見るとバルコニー・シーンのパ・ド・ドゥはけっこう長いんですな。特にヌレエフ版は「若さ」あるいは「幼さ」を強調するかのように、嬉しくて楽しくてしょうがない若い二人がじゃれているという振付になっている(ように見える)ので、とにかく運動量が多くて、踊るダンサーは大変なんだなーと改めて思いました。しかもこれ、1時間ある1幕の最後なのよね。でも、ヌレエフ版のこのシーンは、私はとても好きなのです。特に終わり方が好き。切なくて、でも幸せで。涙なしには見られません。

アクセルは1、2回目はいまひとつ注意力散漫な印象を受けましたが、今回はレッスンにしっかり集中していたし、3回目にしてやっとルグリ先生の言うことをちゃんと聞けるように・・、おっとっと、反応できるようになりましたね~。すごい変化でした。ルグリ先生も満足そうでよかった。

オペラ座にいる若い男性ダンサーにとって、ヌレエフ版のロミオ役というのは役柄の魅力もさることながら、技術的にも最大の目標であり、誰しもがチャレンジしたいと思う役。(ではないかしら。)今回アクセルがバルコニーのパドドゥのレッスンだけとは言え、ロミオを躍らせてもらえた、しかも最高のロミオ役ダンサーの一人から直接指導を受けられたということは、計り知れないほどの貴重な経験となり、糧となったことでしょう。この後ぐぐーんと伸びたのではないでしょうか。(いやいや、約半年後のコンクールで昇級したということは、伸びたということですな。)次の登場時には少し成長したアクセルが見られるような気がします。

ロレーヌは既にかなり踊れるし、綺麗でかわいくて魅力的なダンサーですよね!レッスンが進むにつれどんどん緊張が解れてきて、一番ラストのロミオがジュリエットを振り向かせてキスするところで(振り向かせるときは)「乱暴にしないで」とルグリ先生がロレーヌを使ってアクセルにお手本を見せたとき、ルグリ先生にキスしようとしていたのを私は見逃しませんでしたよ~。ふふふ。かわいかった。あと、練習用のスカートが脱げちゃったところのリアクションもかわいかったですね。(パドドゥの最後のほうでロミオに高い高~いとリフトしてもらうところで、スカートのフックがはずれて(はずして?)しまったのです。で、「ジュリエットはふしだらじゃないからね」と言いながら、ロレーヌがスカートをはくのを手伝ってあげてたルグリ先生もかわいかった。このシリーズ一番の珍プレーかしらん。 Mr. Green

ロレーヌは今後も応援していきたいと思いま~す。ただ、あんまり欲とか業とかがなさそうなので、これから先どのくらい役がつかめるか。どーかなー。

このバルコニーのpddはジュリエットも相当大変そうですよね~。体力、コントロール力、ジャンプ力に腕力まで必要なんですね。その点、ドロテはすごい!完全に自分の力で踊ってます。大したもんだわ。エルヴェもサポートが楽だったでしょう。次に全幕がかかる時にはきっと躍らせてもらえるんじゃないでしょうかね。演技のほうはこれから、これから。その時までにはもっといろいろな人生経験をし人間的にも成長していて、感情表現に奥行きが出せるようになっているんではないかな~と思います。楽しみに待つことにしましょ。

エルヴェのロミオはいいですね~。言うことなしです。前回の書き込みでちょっと触れましたが、2005年6~7月にオペラ座がロミジュリ全幕をやったときパリまで観に行きました。そのときエルヴェのロミオを生で観たわけですが、正直言ってあそこまで出来るとは思っていなかったため(ごめんなさい。)嬉しい驚きをもらったのです。ジュリエットはオレリー。マキューシオがアレッシオ・カルボネで、ベンヴォーリオがカール・パケット。この組み合わせは非常に良かった。特に彼ら3人のバランスが絶妙で、更に彼らの下にくっついてくるマロリー・ゴディオンら男の子たち含め、舞台にのっていない(役柄上の)彼らの日常やバックグラウンドまで透けて見えてくるような役作りで、ほんとに感心してしまいました。物語の『ロミオとジュリエット』として、大変に素晴らしい舞台でした。(力説 Exclamation )今なおそれが思い起こされるので、な~んにも言うことはありませ~ん。

最後に通しで見せてくれて、よかったですね~。 Very Happy

さぁ、来週、、、ではないわね、もう明日は『アレポ』です!オペラ座にとっては曰く付きのベジャール作品。テキストによると初演後これまで再演されていないそうですが、どんな作品だったのでしょう。映像は残っていないのでしょうか~!あぁ。テキストの作品解説を読む度に、見たくてたまらなくなります。。。


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MessagePosté le: Ven Fév 16, 2007 5:41 am    Sujet du message: Répondre en citant

じゃん。頑張りました。パチパチ。

第10回 2007/2/13 (火)

デュエットで踊るモダンの世界(現代バレエ)

『アレポ』 (モーリス・ベジャール振付)

生徒: オーバーヌ・フィルベール(Aubane Philbert)、マルク・モロー(Marc Moreau)
模範演技: ドロテ・ジルベール(Dorotheé Gilbert)、マニュエル・ルグリ(Manuel Legris)


テキストによりますと、『アレポ』AREPOとはOPERAを逆から綴ったものなんだそうです。(なんだ、そうなんだ。)
ベジャールのパリ・オペラ座への賛辞が込められた2部構成約1時間の作品で、初演時は<ベジャールの夕べ>と題されたトリプル・ビル。併演が『春の祭典』と『3人のソナタ』だったとか。ちなみに:

音楽: グノー、ユーグ・バール
振付: モーリス・ベジャール
初演: 1986年3月24日 パリ・オペラ座バレエ

でもって、この初演の日に事件が・・・それ以来再演がないというのは残念なことです~。

それでですね、なんと今回の生徒のマルク・モローは1986年5月生まれ。(シリルとファビアンも同年同月です。ついでにアクセルは1985年7月生まれ。マティアスは1987年生まれ。)ってことは、初演のとき、彼はこの世に産まれてきていないってことです!あ~らま~。オーバーヌにいたっては、まだ前世ですね。ふぅ。

さて、細かい作品解説等はテキストを読んでいただくこととして、「今回のレッスンの"パ・ド・ドゥ"はギエムと僕(ルグリ)に振付けられたもの」と語ったルグリ先生、目が輝いていました。もしや当時のことを思い出したりしたのかな。いい思い出みたいですね。(自分にあてて振付けられたものだもの。そりゃいい思い出よ。)

今回その名誉あるギエムのパートを躍らせてもらえることになったのが、オーバーヌ。同じく名誉あるルグリ先生のパートがマルク・モロー。マルクは、オリジナル・キャストのルグリから直に全てを伝授してもらえるというこの上ない幸運に恵まれております。が、そのわりにはあまり注意してもらえてないのがもったいない。何故かというと、ルグリ先生がオーバーヌに掛かりっきりだったから~。

ほぉ~。オーバーヌは身体が柔らかいだけに、早く動くことが苦手なのかいな。優雅で繊細なのはいいのだが、スパッスパッとポジションに入れない。この踊りはそれが重要ポイントのようなんですけど。やや腹筋が弱い?それにしても、かわいいな~。同姓からするとちょっとムカツクくらいかわいい。上手く出来なくって終始はにかんでいるのだが、ちょっと、ちょっと、ルグリ先生優しすぎます。 Rolling Eyes  しかし、これを見て大して腹が立たない自分がいると言うことは、私もそれだけ歳がいったということか、などという?なことを考えながら見てしまった。はっはっは。オーバーヌ、みんなが優しいのは今のうちだけよ~。(コラ、コラ)

そういうわけで、マルクはほぼ完全に脇に追いやられてしまっておったのですが、彼はスタイルがいいし、オーバーヌとは対照的に切れのあるいい動きをしますね。ただ既に完成されちゃってるように見受けられるのが心配といえば心配。(←あなたが心配することではないでしょ。) やや緊張気味で不安げな(?)オーバーヌを優しく包み込むむような笑顔を彼女に向けていたのがよかったっす。 Cool あの状況であんな風に笑いかけてもらったら、グッときますね。(オイ、オイ)  彼はこの後、キリアン、フォーサイスと登場して、ちゃんと踊る姿が確認できそうです。コンテンポラリーがいいのかな。あ、キリアンはまたルグリ先生がオリジナルのパートですね。もしやインザミドルも?自らがオリジナルのパートを躍らせてあげるなんて、かなりマルクのことも買っているのでしょうか。しかも自分が持てるものを惜しげもなく伝授するなんて、ルグリ先生、なんてお心の広い方なんでしょう。素晴らしい。

さて、今回のハイライトは模範演技ですよねっ! Very Happy いや~、ルグリ先生、素敵。あのグリッサードみたいなのをした後ろ足をシュパッと5番に入れるところが特にいい!(上半身がすごくリラックスしてるのになんであんなに素早く脚が動くの~?)とても楽しそうでしたね!これは活き活きと踊るパ・ド・ドゥなんですね~。ギエムもそのように踊ったのかと思うと興味が尽きませ~ん。そして、私はまたしてもドロテに唸ってしまいました。いい!基本的にテクニックがあることも手伝って、振りをすぐに自分のものにできるんですね。で、「踊る」ことができる。これは「センス」もしくは「才能」であって、教えられてできるものではないです。(いい意味での)色気もあって、とってもいいわ。ギエムのパートをルグリと踊って一歩も引いてないところが何よりすごいっ!!!


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