Hamburg Ballet Japan Tour 2016 [4-13/03/2016]

[mizuko]

今日もきっと素晴らしい公演だったでしょうね～。

[mizuko]

どうしても金曜日土曜日はインターネットからは遠ざかってしまいます。。。

ハンブルグの来日公演もいよいよ明日が最終日ですね。　私はその明日観に行きますが、昨日と今日の 『真夏の夜の夢』 もきっと盛り上がったことと思います。　キャストを貼り付けておきまーす。

[mizuko]

それと、ぶらあぼの web版にノイマイヤーのプレトークのレポートが載っています。　『リリオム』 の写真は日本公演のものですよー。
http://ebravo.jp/archives/25189


あと、Madam FIGARO.jp に浦野芳子さんの記事も。　菅井円加さんからのコメントも載ってます。
http://blog.madamefigaro.jp/yoshiko_urano/post.html

[mizuko]

はい、今日が最終日ですっ。　それにしても、寒いですね～。

[mizuko]

昨日の最終日、見届けてきました！　先日書き込んだとおり、ノイマイヤーの 『真夏の夜の夢』 は以前パリで観たことがありまっす。　なので、全編が新鮮な驚きというわけではなかったのですが、先日のノイマイヤーのプレトークを聞いたおかげで、作品に対して意識して見ることができて、たくさんの発見がありました。　（なーんて言っても、パリでは3回観たのですが、3回目にして初めて結婚式の場面が見られたという私。　今回睡魔がやってきたのは一幕終わりのちょっとだけよん！　やったぜぃ！）　楽しくて、ちょっと胸キュン、出演しているダンサー全てが愛おしくなるような作品です。　もう一回観たかった～。

作品では異なる3つの世界が描かれるということで、それぞれの世界を目だけではなく耳でも感じ取れるようにしたノイマイヤー。　人間界は設定が宮廷であるだけに、メンデルスゾーンの優雅なクラシック音楽、妖精の世界は常にすぐ近くに存在しているけど目に見えない世界⇒どこから来るのかわからないような音で表す⇒リゲティによるサイバーミュージック （ノイマイヤーにとっては妖精界は ”チュチュ” の世界ではないそう。）、職人たちの世界は手回しオルガン、というアイデアは、最初に見たときは そう？ 思いましたが、今回は至極納得。　特に、手回しオルガンという地に足の着いたオーガニックな音は本当に職人たちにぴったりで、ちょっとおバカで愉快な彼らに心和みます。　人間界と妖精の世界の場面転換も改めて興味深く、セットがぐる～んと回りながら転換していく手法はいつもながら鮮やか。　この作品、そんなに新しいわけではないのに、300回を超える公演数を数えてもなお観客がわくわくしながら楽しめるというのがすごいです。　振付も本当に難しくて、妖精界でこれでもかと繰り返されるリフトは究極に高難度。　しかし、あそこまで安定感たっぷりにこなしてくれると、すごーく inspiring！ であることがわかります。

主演のエレーヌ・ブシェは、総タイツ姿も本当に美しく、身体的にも芸術的にも精神的にも今もっとも充実した時期にあるのでしょう、テクニック的にも絶好調で、輝いていました。　急遽ポーランド国立からのゲストとなったウラジーミル・ヤロシェンコとの相性も良く、急だったとは思えないほど既に信頼関係を築いているのがわかりました。　そのヤロシェンコ、長身でスタイルもよく力持ち。　技術的にも申し分なく、何よりふわりと醸し出す雰囲気がノーブルで、きっとこれからもハンブルグへの客演があるのではないかと思いました。　アッツォーニ （ヘレナ）、リアブコ （ディミトリアス）、チネラート （ハーミア）、レヴァツォフ （ライサンダー）、みなさん役柄にピッタリ。　パックのトルーシュは生き生きとしてました。　職人たちも芸達者で、面白いのなんのって！　特にロイド・リギンスは、リリオムでのピエロ → ガラのマタイ → 職人 （ロバ） と変幻自在で、過去の公演で踊るのを見たどの役とも全く違い、毎回、「あ、これ、ロイド・リギンスだったんだ」 とキャスト表で確認するまでわからないほどでした。　はは。　名前を挙げたソリスト役だけでなく、今回もコールドの隅々まで活力のある舞台で観ていてとても気持ちよく、熱中している観客と相まって、会場はすごいエネルギーで包まれていましたよ！

カーテンコールも長かった！　ノイマイヤーが登場するとまたしても客席は総立ち。　熱狂的な喝采が長く続いていました。

毎回圧倒されるような舞台に出会え、これだけ充実したハンブルグ・バレエの公演に立ち会えて、とても幸せでした～。

[Thes]

皆さま、mizukoさん、
4日、9日、11日と、各演目1回見てきました。

Mizukoさんも書いておられる通り、どれも真の芸術性を湛えた素晴らしい感動的な舞台でした。
空席が散見されたのが残念！
大金持ちなら、買い占めて皆さんに配りたいくらい…(笑)。

実は、リリオムにはあまり期待していなかったのです。
でも、舞台が開いた瞬間（といっても、幕は初めから上がっていたのですが）、上手から風船を持って静かに現れた風船男のリーブの動きに釘付けでした。彼が風船を高く持ち上げ、両足でルルベをすると、風船とともに今にも飛んでいきそうな錯覚を覚え、その素晴らしい振付とそれをこなすダンサーに魅了されました。
その後も、知らない間にどこからか（回転木馬の後ろなど）、現れては消えてゆく出演者、さっと入れ替わるダンサーと、舞台構成に工夫が一杯で目が幾つあっても足りないくらい。
そして、ルグランのオーケストラのテープ演奏と、ビッグバンドの生演奏が重なり合って、余りの調和に、思わずオペラグラスで舞台後ろの生演奏の部分を確かめたりと、ノイマイヤーとルグランの構成力に圧倒されっぱなしでした。
そして、2幕の後半からは、もう、胸が一杯。
出演者が紡ぐ物語の流れや、感情のやり取りに感動するというより、どちらかと言うと、この舞台を作り上げたノイマイヤーの偉大さと、そこに立ち会えた事に、涙があふれました。
今回は、今までにない不思議な体験でした。

ガラは、最も楽しみにしていた演目。
これはもう、ガラではありません。考え抜かれた一つの作品でした。
自らの生い立ちと、バレエへの開眼、そして、男女の愛、最もインスピレーションを与えられたニジンスキーと敬愛するベジャールへのオマージュを経て、最後、人類愛のマーラーへと繋がってゆく。
私自身が最も尊敬してやまない振付家、ベジャールとノイマイヤーの、お互いへの敬愛も感じられて、嬉しくて流れる涙を止めることができませんでした。
日本の観客のために、このガラという作品を作り上げたノイマイヤーに、感謝したいと思います。

真夏についても、ノイマイヤーらしい、期待を上回る機知と工夫満載の楽しい作品でした。
何よりも、リアブコがスゴイ！ちょっとルグリの雰囲気もあり、踊れて品がよくずっこけて、楽しい。アッツォーニも年を感じさせないかわいらしさ。二人を見ることができて、大満足でした。
この作品、実はパリオペラ座で見ているのですが、その時は、趣向が面白いとは思いましたが、ここまでの感動はありませんでした。多分、私が未熟だったのでしょう(笑)。

この1週間余、幸せでした。
ノイマイヤーとハンブルグバレエに心からの称賛を捧げます。

PS:この感想をアップしようとしたら、既に、上に、mizukoさんの真夏の感想が！
さすがに詳しく、素早い！感嘆！
でも、せっかくなので、重なる部分もありますが、このまま、皆様のお目汚しをすることにしました。

[mizuko]

Thes さん、感想どうもありがとうございます！　Thes さんの表現力豊かな文章を読んで、自分が書いたものが恥ずかしくなっております。

ほんとに "ノイマイヤー" を全身で受けとめるような、たっぷり濃い来日公演でしたよね～。　しみじみ。

[mizuko]

岡見さえさんによるガラの舞台評が出ています。

http://www.sankei.com/entertainments/news/160327/ent1603270006-n1.html


記憶がよみがえりますね～。　あー、感想が書けてない・・・

[mizuko]

キャッチアップ。

先月末発売のダンスマガジン 2016年6月号は、ハンブルグ・バレエ日本公演を大特集！　ダンスマガジンインタビューにはノイマイヤーも登場です。　表紙はコジョカル～