La Source [Opéra Garnier 29 novembre-31 décembre 2014]

[Bera]

12月29日と30日の舞台を観てきました。
どちらもオペラ座の若手のフレッシュさ、特にコール・ドやザエル、2人のエルフ（本当は4人なんですね;;）からそれを感じた舞台でした。と同時にルグリのスーパーバレエレッスン組の若い子たちももう中堅どころとして活躍しているんだなあ、としみじみ感じました。

エロイーズ・ブールドンは、確かくるみ～にもキャスティングされていなかったかしら、セ・ウン・パクが30日に主役なのに、前日はニンフの一人に入っていて、ダンサーたちがこんなに回る回るで怪我しないか、と内心冷や冷や。
エケもコール・ドで見るのは最後だなあ、と感慨にふけったり、ジェミル役はこうもダンサーを若く見せるのかとドキドキしたり。ジョシュアもオドリックも若々しくナイーヴな青年の雰囲気をよく出していました（なのにジョシュア、プログラムのダンサー紹介の写真は何故これを使うか～？！）。今回は観ることはありませんでしたが、プログラムに載っていたカール＝パケットのジェミルも若々しくて胸キュン。

主役級のダンサーはどれもみなよく踊っていました。30日のセ・ウン・パクは、mizukoさんのナイラ役に合ってるでしょう、とのお見立てと本家での書き込みでかなり期待していましたが、やはりすごかった。空気に溶け込むというか、漂うといった感じで、ポワントの音もほとんど聞こえず驚きました。マリー＝タリオーニ扮するジゼルがお墓の前で宙に浮いている絵があるのですが、それを思い出しました。
19世紀のオペラ座にセンセーションをおこしたマリーの踊りのような、といったら言い過ぎでしょうか。１幕のヴァリアシオンでは、終わる前から拍手がおこり、最前列あたりからはブラヴォーがかかりました。
ぜひ彼女の「ラ・シルフィード」を見てみたいと思いました。彼女の踊りで周りのダンサーたちの踊りも精度を増していったというか、熱気を帯びていくのを感じました。

J.G.バールの振り付けは、フェッテのような見た目ですぐわかる超難度技の連続というのではありません。でもリフトとか多種多様なパとか、これ難しくありませんか～、バール先生！と言いたくなっちゃうようなものです。コーカサスダンスとか細かいパとか、足さばきに特徴があるところはフランスのアカデミックなダンスだなあ、と思いました。『祭りの夜』を彷彿とさせるパもあって、映像を見たくなりました。

ザエルは29日はファビアン＝レヴィヨン、30日はアクセル＝イボでした。この役はいたずらっ子のような雰囲気を醸し出しながら物語を回す役も背負っているし、テクニックも要求されるのでマティアスは似合っただろうなあ、いつか見られたらなあと思いました。

音楽はミンクスとドリーブなんですが、特にドリーブは『祭りの夜』や『シルヴィア』の映像をまた見たくなってしまうくらい耳にしっくりきて離れず、パリの街をふんふんその旋律を歌いながら歩く変な日本人になってしまいました…。

もうローザンヌだし、パリでのあのような出来事もあって、完全に書くタイミング逸してしまいました。でも芸術の持つ力はすごいし、自分も忘れてしまうので、書いちゃいました。よろしいかしら、mizukoさん？

[Thes]

Beraさん、

感想、楽しく拝見いたしました。

見に行けない身としては、行かれた方のレポはとてもうれしいです。
どんなかな？と想像するだけなので・・・
最近は見慣れないダンサーが多く、こうして書いてくださると、ｙou-tubeなどでも確認することが出来ますし、次回、もし見る機会があるときに、参考にも出来ますものね。

前からLa sourceは、見てみたいと思ってました。
ミルピエになっても、レパートリーに残しておいてくれると嬉しいけれど。

ありがとうございました。

[mizuko]

Bera さん、ありがとうございます！
Thes さんに同じく、楽しく読ませていただきました～。
やはり、ご覧になった方の感想は嬉しいです。

なるほど、セウン・パクは Bera さんが観てもすごかったのですね。　今後さらに注目していきたいと思いまっす。

[Bera]

Thesさん　mizukoさん
レス、ありがとうございます。

Thesさん