Malakhov and Friends [18-22/05/2010] (A Gift from Malakhov)

[clara-anne]

ＮＢＳサイトにて、公演日程と出演者のお知らせがありました。

マラーホフの贈り物

[mizuko]

＊タイトルに補足を入れました。


NBSの公式サイトで、「マラーホフの贈り物」の公演情報ページが公開されて、プログラムが発表になりました！
http://www.nbs.or.jp/stages/1005_malakhov/schedule.html



チケット料金や発売方法も出てますが、以下にプログラムだけ書き出しますね。

マラーホフの贈り物　2010

＜Aプロ＞

『仮面舞踏会』より"四季"　（振付：マラーホフ／音楽：ヴェルディ）
ウラジーミル・マラーホフ　ポリーナ・セミオノワ　東京バレエ団

『カラヴァッジオ』よりパドドゥ　（振付：ビゴンゼッティ／音楽：モレッティ）
ポリーナ・セミオノワ　ウラジーミル・マラーホフ

5/18　「ヴォヤージュ」　（振付：ツァネラ／音楽：モーツァルト）
5/19　「アリア」　（振付：カニパロリ／音楽：ヘンデル）
ウラジーミル・マラーホフ　　＊新作に変更の可能性あり

『椿姫』より第3幕のパドドゥ　（振付：ノイマイヤー／音楽：ショパン）
マリア・アイシュヴァルト　マライン・ラドメイカー

「ボリショイに捧ぐ」　（振付：クランコ／音楽：グラズノフ）
マリア・アイシュヴァルト　マライン・ラドメイカー

「海賊」　（振付：プティパ／音楽：ドリゴ）
ニーナ・カプツォーワ　イワン・ワシーリエフ

演目未定
ニーナ・カプツォーワ　イワン・ワシーリエフ

『コッペリア』よりパドドゥ　（振付：サン＝レオン／音楽：ドリーブ）
ヤーナ・サレンコ　ディヌ・タマズラカル

『ゼンツァーノの花祭り』　（振付：ブルノンヴィル／音楽：ヘルステッド）
ヤーナ・サレンコ　ディヌ・タマズラカル

「カジミールの色」　（振付：ビゴンゼッティ／音楽：ショスタコーヴィッチ）
エリサ・カリッロ・カブレラ　ミハイル・カニスキン

「ザ・グラン・パ・ド・ドゥ」　（振付：シュプック／音楽：ロッシーニ）
エリサ・カリッロ・カブレラ　ミハイル・カニスキン


＜Bプロ＞

『ラ・バヤデール』より"影の王国"　（振付：プティパ／音楽：ミンクス）
ポリーナ・セミオノワ　ウラジーミル・マラーホフ　東京バレエ団

「ダイアモンド」　（振付：バランシン／音楽：チャイコフスキー）
ポリーナ・セミオノワ　ウラジーミル・マラーホフ

5/21　「ラ・ヴィータ・ヌォーヴァ」　（振付：ザコヴィッチ／音楽：ノミ、ジョンソン）
5/22　「ヴォヤージュ」　（振付：ツァネラ／音楽：モーツァルト）
ウラジーミル・マラーホフ　　＊新作に変更の可能性あり

『ロミオとジュリエット』より第1幕 "バルコニーのパドドゥ"　（振付：クランコ／音楽：プロコフィエフ）
マリア・アイシュヴァルト　マライン・ラドメイカー

「モノ・リサ」　（振付：ガリリ／音楽：ヘフス）
マリア・アイシュヴァルト　マライン・ラドメイカー

『スパルタクス』よりパドドゥ　（振付：グリゴローヴィッチ／音楽：ハチャトゥリアン）
ニーナ・カプツォーワ　イワン・ワシーリエフ

演目未定
ニーナ・カプツォーワ　イワン・ワシーリエフ

「ディアナとアクティオン」　（振付：ワガノワ／音楽：プーニ）
ヤーナ・サレンコ　ディヌ・タマズラカル

「レ・ブルジョワ」　（振付：コーウェンベルグ／音楽：ブレル）
ディヌ・タマズラカル

「トランスパレンテ」　（振付：ザコヴィッチ／音楽：ガルミヤン、マリーザ）
エリサ・カリッロ・カブレラ　ミハイル・カニスキン

演目未定
エリサ・カリッロ・カブレラ　ミハイル・カニスキン

[mizuko]

NBSより、マラホフ来日中だそうです。　すごいなぁ。

[マラーホフの贈り物]マラーホフが「四季」振付指導のため来日中！
http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/post-202.html

[mizuko]

マラホフのソロが変更されるようですね。　個人的にはこのほうがいいと思いま～す。
それと、バヤデールのソリストをゲストたちが踊るそうで、超豪華なことになってます！

[マラーホフの贈り物]マラーホフ初演のソロ「瀕死の白鳥」上演決定！
http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/post-204.html

[mizuko]

毎日新聞のweb版に、マラーホフへのインタビュー含む取材記事が載ってます。

ｍｏｒｅ楽：新作バレエのリハーサル　「魂」を作品に吹き込む
http://mainichi.jp/enta/art/news/20100504ddm013070033000c.html

[mizuko]

本日付のNBSの発表によると、ニーナ・カプツォーワとイワン・ワシーリエフの来日が不可能になったのだそうです。

[mizuko]

こちらは、明日初日ですが、プログラムが整ったようです。

http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/post-215.html

[mizuko]

昨日 「マラーホフの贈り物」の初日 Aプログラムを観に行ってきました！

直前に出演者の変更を迫られて、それによってプログラムも一部変更せざるを得なかったわけですが、さすがに世界一流のバレエ団で活躍するダンサーたちだけあって、そんなことは微塵も感じさせない舞台だったと思います。　急遽来日してくれたベアトリス・クノップとレオナルド・ヤコヴィーナは、素晴らしいダンサーたちでしたよ！

特にヤコヴィーナは、今回 "発見した" といったかんじで、身体が大きくて、とても男性的でスケールの大きさを感じさせるダンサー。　マラホフと踊った『カラヴァッジオ』からのパドドゥは、マラホフが小さく見えましたよ。　外見的に正反対の二人、ビゴンゼッティの振付も面白くて、録画してある全幕の映像を見直したくなりました。　（というか、見てる間にどうしても気絶しちゃって、このパドドゥまで辿り着いてないんす。）　もうひとつは、エリサ・カリッロ・カブレラとの「アレキサンダー大王」。　世界バレエフェスで、フォーゲルがセミオノワと踊った作品です。　フォーゲルとセミオノワにはどうしても感じられなかった「官能性」が、やっと感じ取れました。　ヤコヴィーナは古典より現代よりの作品のほうが評価が高いようですが、彼のようなタイプのダンサーは現代には貴重ですよね。　Bプロのソロルは彼に踊ってほしいなぁ。
（注： 当日配布されて、かつNBSの公式サイトにも掲載されているキャスト表には、「トランスパランテ」にもヤコヴィーナの名前が入っていますが、ミハイル・カニスキンの間違いではないでしょうかね。　ちなみに、会場におかれている英文の配役表では、「トランスパランテ」はカニスキンになっています。）

さて、まずはマラホフですが、4曲踊るという活躍ぶりで、その4曲中3曲が短パンでした。　なんてことは、どーでもよくてですね、えーと、前述の『カラヴァッジオ』がよかったです。　「ダイアモンド」と『仮面舞踏会』の "夏" はサポートだけでしたし、最後の「瀕死の白鳥」は、私はあまり面白いとは思わなかったのです。　腕で白鳥の首を形作って・・・っていうやり方だけが目に付く、と言うほどでもなかったですけど、なんかどっちつかずな印象。　マシュー・ボーンとプティ（の「レダと白鳥」）の真ん中というかんじで、中途半端だなぁ、と。　男性のソロ作品で現代ものにするには、この曲は短すぎるのかもしれまへん。

今回の「贈り物」公演での白眉は、何と言ってもシュツットガルトからのペアです！　本当に、素晴らしかった！　この二人が踊っているときだけワクワクしましたよ。　「ボリショイに捧ぐ」の超絶リフトは、どれも軽々と決められて見事。（でも、もう少し重みがあるほうが力強さが見えてよいかも。　というのは、ハイデとクラガンの個性が深く刻まれている作品だからかもしれません。）　『椿姫』は絶品でありました～。　前半、身を乗り出してしまうほど二人の濃密なパドドゥに引き込まれてしまいました。　しかし、ドレスを脱ぐところがスムーズに行かずに、わたしゃちょっとハラハラしてしまい、若干集中力が切れてしまったのですよね。　それが、残念でなりません。。。　もちろん、気が付かなかった方もいらっしゃるとは思います。　きっと2日目の今日は、もっと素晴らしい舞台を見せてくれることでしょう。

ポリーナ・セミオノワは『仮面舞踏会』の "夏" がとてもよかったです。　「ダイアモンド」はポリーナにピッタリだと思うのですが、私としては消化不良。　カブレラとカニスキンは、「ザ・グラン・パ・ド・ドゥ」を最初に踊ってよかったのかどうか疑問です。　カニスキンはクノップとの「トランスパランテ」がよかったです。　クノップも動きに力強さがあってすごく良かった。　この作品は、中村祥子さんがザコヴィッチとガラ公演で度々踊っている作品ですね。　ヤーナ・サレンコとディヌ・タマズラカルは、「コッペリア」と「ゼンツァーノの花祭り」という似たテイストの作品を踊りましたが、踊り手としては見事だと思いますけど、1曲は違う色のものをもってきてほしかったです。


会場は満員に近かったと思います。　「ブラボー」はさくらだったとしても、全体的にはわりと盛り上がった公演だったのではないでしょうか。　シュツットガルトのペアへの拍手がすごかったです。

- 以上 -

[mizuko]

NBSの公式サイトから、プログラムをコピーしておきますね。　18日、19日とも同じです。

[mizuko]

Bプログラムのほうもコピーしておきます。　21日、22日とも上演時間を除いて同じです。

[mizuko]

さて、昨日の最終日に Bプロを見てきましたので、感想を。

Bプロでもやはり一番ワクワクさせてくれたのは、シュツットガルトからのペアでした。　ガリリによるコンテンポラリー作品「モノ・リサ」と、クランコの『ロミオとジュリエット』からバルコニーのパドドゥを踊りましたが、前者はシュツットガルトというカンパニーのセンスの良さを大いに感じさせてくれる最先端のコンテンポラリーで、"クール"。　後者はシュツットガルトの財産ですが、恋が始まったばかりの若い二人の心情を余すところなく伝えるまさしく珠玉のパドドゥで、心震わされました。　次のシュツットガルトの来日公演が、今から楽しみになってしまいましたよ。 　一番の喝采を浴びていたのもこのペアでした。

Bプロでは、ベアトリス・クノップがフォーキンの「瀕死の白鳥」を踊りましたが、すぐに続けてマラホフがAプロで披露したキャンディアの「瀕死の白鳥」を踊るという遊びがありました。　プログラム表には書かれていなかったので、サプライズ！　こうやって見せてもらえると、すごく面白く感じられていいですね。　クノップの「瀕死・・」は、私はとても気に入りました。　特に個性を主張したりせずに、作品を素直に踊っていたのですが、詩情があってすごく良かったです。　マラホフのほうもAプロで見たときよりも、ぐっと良くなってたと思います。

マラホフのソロでもう1曲初披露となった「ラクリモーサ」は、え～と、既に記憶が・・ない・・・。　

カブレラとカニスキンが踊った、こちらも本邦初公開のリー振付「ファンファーレLX」は、シュツット組が踊った「モノ・リサ」と同じ路線の作品ながら、「モノ・リサ」ほどの現代的センスが感じられず、残念ながら霞んでしまいましたかね。　両作品ともフォーサイス系統で、「モノ・リサ」はそこにマリファント的なテイストが入って更に推し進めているかんじ、「ファンファーレ LX」は、若干安易に留まってるというかんじです。　うまく説明できませんが・・・。　カブレラとカニスキンは、「カジミールの色」のほうが、独自の色に仕上がっていて、良かったと思います。　ただ、カブレラは身体能力が高すぎて、時折体操みたいに見えてしまうのが残念か。

ほかは、ポリーナ・セミオノワは『ラ・バヤデール』がすごく良かったです。　技術的に完璧で、エモーションも感じられて、出色の出来と思いました。　ヤーナ・サレンコは「ディアナとアクティオン」ではラインの美しさが際立ってましたが、この曲に合った踊り方をしてほしかった～です。　ただ、バヤデールの影では、他の二人とは一線を画する踊り手であることを示していたと思います。　ディヌ・タマズラカルは、今回は virtuoso 担当といったかんじですが、「レ・ブルジョワ」ではチャーミングなところも見せていましたね～。　観客には受けていましたが、しかし、私としては、この作品は若干見飽きているんですよねん。

肝心のマラホフですが、『ラ・バヤデール』でもサポートに徹していてほとんど自分では踊らなかった － つまり、ほとんど跳んだり回ったりしなかった － のですけれど、今回その献身的なパートナーぶりと、"魅せる" ということにおいて全くおろそかにしない姿勢に、改めて感心し感動してしまいました。　

最終日は恒例の サヨナラ看板 が降りてきてましたが、今回は、「SAYONARA」との文字の電飾で、パチンコ・・じゃなくって、ミュージカル風（と言っておこう）に、SA YO NA RA と光ってました～。

出演者の皆さんの満足そうな顔に、こちらの心も温まるというフィナーレでした。


以上。