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Tournée au Japon de l'Opéra de Paris - mars 2010
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Poster un nouveau sujet   Répondre au sujet    Dansomanie Index du Forum -> ダンソマニ 日本語バージョン- Dansomanie en Japonais
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mizuko



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MessagePosté le: Mar Mar 16, 2010 1:19 pm    Sujet du message: Répondre en citant

お待たせしました。 3月13日(土)の夜公演と、14日(日)の公演を観てきましたので、そのレポートと感想を。

ヌレエフ版の『シンデレラ』は、恐らく日本発登場で、オペラ座でもあまり上演される機会がない作品。 もっとも最近の上演は、2007年4月~5月で、このときの映像がDVD化されています。 映像はもうひとつ、原点版とも言えるヌレエフ自身がプロデューサーを演じ、若きシルヴィ・ギエムがシンデレラを踊っているものがあって、これが素晴らしく、私にとってはこちらのイメージが強いです。 巨大なセットと舞台に上がるダンサーの数から、海外での公演は難しいのではないかと思っていましたが、今回東京での公演が実現し、映像からでは汲み取りきれない部分の面白さまで堪能できたのは、大変嬉しいことでした。 また、コールドバレエの隅にまで要求されるヌレエフ特有の複雑極まりないステップから生み出されるダンスの洪水、そのエネルギーは、生の舞台に接してこそ経験できるもの。 主要キャストたちによる圧巻のコメディも加わって、実に楽しい贅沢な公演でありました。

全3キャスト、5公演のうち、私が観たのは3公演目の3/13(土)夜と翌日14(日)の公演。 主要キャストは、

- 3月13日(土)夜
シンデレラ: デルフィーヌ・ムッサン
映画スター: マチュー・ガニオ
継 母: ステファン・ファヴォラン
義 姉: ドロテ・ジルベール(ブルー)、エミリー・コゼット(ピンク)
プロデューサー: アレッシオ・カルボネ
ダンス教師: マチアス・エマン

- 3月14日(日)
シンデレラ: マリ=アニエス・ジロ
映画スター: カール・パケット
継 母: ジョゼ・マルティネス
義 姉: ステファニー・ロンベール(ブルー)、メラニー・ユレル(ピンク)
プロデューサー: ヴァンサン・シャイエ
ダンス教師: マチアス・エマン


まず、それぞれのキャスト陣によって、解釈が違っていたのが面白かったです。 13(土)夜は、清楚で控えめで品のある良い人間のシンデレラ(ムッサン)に、往年のハリウッド・スターの輝きを備えている王子(ガニオ)、各キャラクターがドぎつく誇張された継母(ファヴォラン)と義姉たち(ジルベール&コゼット)。 一方の14(日)は、家族の愛が感じられて、イメージよりもストーリー性が重視されていた印象の継母(マルティネス)と義姉たち(ロンベール&ユレル)に、明るく前向きでめげないシンデレラ(ジロ)という非常に現代的な解釈も盛り込まれていたように感じました。 映画スターも銀幕の輝きというよりは、今の時代のように親しみやすさや人柄のよさが好まれる王子(パケット)。 解釈という点については、演じる側のやり方も観客の好みも自由だし、どちらにもそれぞれに良さがあったと思います。 私としては、14(日)のキャストのほうがまとまりがあって、舞台全体が生き生きとしていたので、こちらに惹きつけられました。

13(土)夜公演は、曲調の重たさに引きずられるかのように、全体的に重かった、という印象です。 この日は昼夜2公演で、その影響ですかね。 ムッサンの踊りも残念ながら精彩を欠いていたように見えました。 衣装もヘッドセットもすごく似合っていて素敵だったんですけど。 映画スターのマチューは、口髭をたくわえても青年らしく魅力的で、小さなバッチュやグラン・ジュテではキラキラとオーラを振りまいていました。 カリカチュア的な継母と義姉たちは、かなり強烈。 シンデレラの扱いも辛らつでした。 ドロテがノリノリ、というよりやや暴走気味ではありましたが、楽しそうにはじけていました。 コゼットも体当たりでピンクの義姉を演じていましたね。

14(日)は、このキャストの2公演目でもあって、より馴染んでいたのでしょうか。 特にシンデレラとその家族たち同士に対話があったのがとても良かったです。 もちろんシンデレラはいじめられてるんですけど、一緒に住んでる家族という雰囲気がありました。 あと、主要キャストにまとまりが合って舞台全体を力強く引っ張っていっている印象で、全体が生き生きとしていたし、ダンスと音楽がとてもよくかみ合っていました。

マリ=アニエスの踊りは大きくて、それがシンデレラのポジティヴな性格を表現していたし、短調(ですよね?)の旋律ではこのくらいアクセントをはっきり付けて大きく踊るほうが、退屈しなくていいと思いました。 ヌレエフの振付はコンテンポラリーの要素も多く含まれている気がするし、テンポもゆっくりめなのがマリ=アニエスに合っているのでしょう。 高度なテクニックが必要なヴァリエーションも、素晴らしく踊ってくれました。 マリ=アニエスがシンデレラってどうなんだろうと思ってましたけど、意外?に似合っていて、ストーリー的にも納得できるものになってました。 それは、継母と義姉とのコンビネーションも大きく影響していると思いますが、やっぱりそこが良かったのでしょうね。 継母のジョゼ・マルティネスは、こちらも意外?に大人しく、ちょっと性格の悪いデカイ女性程度で、ストーリーにしっかり収まり、また、リアリティが感じられるものでした。 しかし、コメディという要素も忘れているわけではなく、そのさじ加減が絶妙で、「母」としての愛情は覗かせつつ、しっかり観客の爆笑もさらうといったところ。 女性顔負けのポワントワークを駆使して、見事な回転技も披露してくれていました。 あのゆったりとしたアチチュード・ターンは素晴らしかった! ロンベールとユレルの義姉コンビも息がピッタリで、役柄というより個性で見せていた前日のキャストと違い、このそれぞれの役本来のキャラクターをしっかり表現していたと思います。 怒りっぽくてきつい姉(ブルー)と、弱気でマヌケな妹(ピンク)、でしたよね。 ダンス自体も非常に優れていて、楽しませてくれました。 スター・オーラというより親しみやすさや人柄の良さが先行していた(という意味ではこちらも現代的な)映画スター役のカール・パケットですが、マリ=アニエスとのパートナーシップはとても良くて、アダージオもスムーズ。 包み込むような優しさも見せてましたが、今までよりも少し主役として舞台を盛り上げる意気込みが見て取れた気がします。 それにしても、マチューの時も含め、この版では男性たちに囲まれてその真ん中で踊らなくてはいけないのですが、才能あふれ容姿も美しいオペラ座の男性たちの一番上に立つということは、大変なことなのだと思いました。


さて、そのほかのキャストについて。
まず、プロデューサー役のアレッシオ・カルボネ(13(土)夜)とヴァンサン・シャイエ(14(日))は、二人とも好演。 アレッシオもかっこ良かったですが、ヴァンサン・シャイエがなかなかの存在感で、葉巻をくわえて踊るグルーチョのソロでも芸達者ぶりを示していたのが、期待以上でありました。

そして、私がこの公演で一番目を奪われたのが、マチアス・エマンのダンス教師! バンジャマン・ペッシュが初日の公演で好評を博していたというのに、膝に痛みを覚えて残りの公演をキャンセルし、マチアス・エマンが代役を務めたため、2公演ともマチアスで見ることになりました。 バンジャマンのも見たかったので残念だったのですが、マチアスのダンス教師は何度でも見たい!と思ってしまうほど、良かったです。 彼のダンスの素晴らしさは今更語るまでもないですけど、でも、本当にすごかった! ジャンプの高さ、ピルエットの力強さと安定感、何と言っても上半身もあわせたムーヴメント自体の美しさに、音楽性とセンスの良さ。 加えて、演技も達者で芸達者。 2007年の夏に鮮烈な日本デビューを飾ったときの白鳥の道化での嬉しい驚きを、もう一度味あわせてくれるとは思っていませんでした。 役作りも確固たるもので、ナルシストなダンス教師+若干のオネェ要素ありといったところ。 しっかり笑いも取れるあたりが、素晴らしいのです。 もぉ、ホレボレ。

ファッションショーのシーンでのソリストたちで特に印象に残った方々をあげると、「春」のリュドミラ・パリエロ(13日夜)が実力を充分に示した踊りを見せていましたし、「秋」のシャルリーヌ・ジザンダネ(14日)が輝いていました。 それと、「冬」を踊ったサラ・コラ・ダヤノヴァ(13日夜)が柔和でとても素敵でした。

ヌレエフ版は本当に見どころが満載で、真ん中の踊りも見たいけれど、舞台端で繰り広げられている細かい演技も見なくては!と、観客側もあたふたしてしまいます。 DVDの映像ではちっとも面白いと感じなかった映画の撮影現場のシーンも、ドタバタぶりを目の当たりにして、大笑いしてしまいました。 巨大なキングコングが動くのも感動ものです。 それと、メイドたちが出てくるシーンも、エキストラたちの休憩のためのお茶を運んでくるという設定に初めて気が付いて、納得しました。 ここも楽しいですね。 映画スターが男の子たちとシンデレラを探しに行くところは、映像でも楽しめるシーンですが、実際に見ても眼福。 男性たちがいっぱい踊ってくれて、爽快です。 今回は、群舞を見るのをほぼあきらめて、舞台端で演技をしている主要キャストを見ることを優先していたのですが、あぁ、群舞の踊りももっと楽しみたかったです。

それにしても、ヌレエフ版は生で観るほうがいいと聞いてましたが、いやはや、ここまで楽しいとは。 終演後の客席の盛り上がりもすごかったです。

まだまだ言及したいところはたくさんあるのですが、一旦ここまでとしたいと思いま~す。 Very Happy ヌレエフってやっぱり天才!


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Bera



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Messages: 57

MessagePosté le: Mer Mar 17, 2010 3:31 am    Sujet du message: Répondre en citant

mizukoさん、こんにちは。
14日のマチネ、ご一緒してました。
観ていてとっても幸せな気分になった舞台でした…。

実はヌレエフ版『シンデレラ』は設定や他の方の評を拝見するに、自分的にはちょっと苦手かも、と思っていました。
ただ、日本公演の予習と思ってアニエス&ジョゼのDVDを見たら、結構いいんですよね。

でも、もっと良かったのは実際の舞台! Very Happy
主役級はもちろん、コール・ドの一人ひとりの動きまでが意味を持っているんだ、ってわかってとてもおもしろかったです。ヌレエフって本当にディテールまでこだわり、完璧を求めたんですね。

マリ=アニエスはシンデレラにしてはちょっとゴージャスかな、とも思いましたが、彼女の長い手足が空間に描く弧にうっとり見とれていました。カールの踊りは、前はやや思い切りが足りないように感じていましたが、はじけていましたね~。

そして、ジョゼのポワントワークにもうっとり Embarassed mizukoさんもおっしゃっていますが、女性並に、いや、それ以上に美しかったですねー。

舞台装置もすごく大がかりで、びっくり。でも東京文化会館はそれにはちょっと小さいかな…。公演から帰ってテレビをつけたら、おりしもシアターテレビジョンでアニエス&ジョゼの『シンデレラ』を放送しており、また見てしまったのですが(笑)、映像でカーテンコールのところで出ているタキシード姿のコール・ド、今回の公演にいましたっけ?舞台が小さいから、コール・ドの人数を調整していたのかな。それともスター風の衣装でアンコールに応えていたのかな?ヌレエフ版のコール・ドを活かすには上野はやはり小さすぎますね。

まだまだシンデレラのテーマが頭の中を巡っています…。


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yukiko



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Messages: 17

MessagePosté le: Mer Mar 17, 2010 1:57 pm    Sujet du message: Répondre en citant

mizukoさん。こんにちは!

 わたしも13日ソワレ、14日マチネを観ました。
収集がつかなくなりそうだったので、こないだの書き込みでは敢えて触れませんでしたが、
ヌレエフ版の「シンデレラ」がこんなに楽しいものだとは思いませんでした。

 おっしゃるように、キャストごとに演じ方や解釈が違っていたので、何回観ても飽きなかったです。ほんと、見どころだらけでしたよね!

 アニエス&ジョゼが醸し出す安定感と気品高さも、まさに「初日」な感じで素晴らしかったですが、14日の公演にも惹き付けられました。
キャスト全体の演技バランスがよく、自然と感情移入できました。
さらには「映画女優の・・・・」というヌレエフ版の設定と、ジロの持つ個性が上手くマッチしていたように思います。

 舞踏会のセットシーンでの情感溢れるダイナミックなダンスは素晴らしかったです。
あと、初役とは思えないほど、演技にリアリティが感じられました。「彼女がこの作品に新しい命をふきこんだ!」と思ったほどです Very Happy

 その他は、、、マチアスのダンス教師は素晴らしかったですね!
ペッシュより控えめではありましたが、演技は細部まで細やかでしたし、ちょっと神経質そうでキザな……というキャラ設定は明確に伝わりました。
 そして何より、コミカルな事をやっていても、彼が踊ると場の空気がぐっと引き締まる、これが素晴らしいなと。。。
エトワールになった今、こういうオイシイ準主役級で観る機会はなくなった(特に日本では)と思っていたので、幸せでした。

 NBS公式ブログのシンデレラ集合写真、すっかりリラックスした様子のフルステが
マチアスにぴとーっとくっついてるのに、役柄になりきってポーズをとっているのが何とも微笑ましいです Razz

今日は、ジゼルのゲネプロなんですよね。私は行か(け)ないのですが、とても興味があります!


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mizuko



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MessagePosté le: Mer Mar 17, 2010 3:35 pm    Sujet du message: Répondre en citant

Beraさん、yukikoさん、書き込みありがとう~ございます! やっぱり生の舞台はいいですよね Very Happy

Beraさん、タキシード姿のコールド、いましたよ~。 ハリウッド・スタジオのワルツかな。 女性は藤色の衣装だった記憶があります。 ほんと、東京文化会館の舞台は、このプロダクションにはちょっと狭かったのが残念でした。

yukikoさん、シンデレラの集合写真のフルステがマチアスにぴとってくっついてるの、私も注目してました~。 確かに「役柄になりきってポーズ」してますね Laughing



ところで、『ジゼル』のゲネを観に行ってきたのですが、キャストは初日のと同じでした。 マイクで指示がとんでたり、中断してオーケストラとの摺り合わせをしていたり、と、ゲネならではのシーンが度々あって、楽しかったです! あと、ドロテやマチアス、出番を終えたティボー、ヴァラストロらが客席に出て来たりしていて、思わず1階席のウォッチングもしてしまいました Mr. Green

いよいよ明日から『ジゼル』ですね! 大いに楽しみましょう!


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mizuko



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MessagePosté le: Jeu Mar 18, 2010 7:54 am    Sujet du message: Répondre en citant

『シンデレラ』が終わって、あっという間に今日から『ジゼル』です。

NBSより本日(3/18)のキャストを引用しておきますね。

Citation:
パリ・オペラ座バレエ団「ジゼル」本日のキャスト

2010年3月18日 10:00 キャスト表&プログラム | パリ・オペラ座バレエ団

パリ・オペラ座バレエ団 日本公演
「ジゼル」(全3幕)
テオフィル・ゴーティエ、ジュル=アンリ・ヴェルノワ・ド・サン=ジョルジュの台本による

1998年製作

音楽:アドルフ・アダン
振付:ジャン・コラーリ、ジュール・ペロー(1841)
改訂振付:マリウス・プティパ(1887)
パトリス・バール、ユージン・ポリャコフ(1991)
装置:アレクサンドル・ブノワ
装置製作:シルヴァノ・マッティ
衣裳:アレクサンドル・ブノワ
衣裳製作:クローディ・ガスティーヌ



◆主な配役◆

ジゼル:アニエス・ルテステュ
アルブレヒト:ジョゼ・マルティネス
ヒラリオン:ジョシュア・オファルト

ウィルフリード:ジャン=クリストフ・ゲリ
ベルタ、ジゼルの母:ヴィヴィアン・デクチュール
クールランド大公:ヤン・サイズ
バチルド姫:ベアトリス・マルテル

ペザント・パ・ド・ドゥ:メラニー・ユレル、エマニュエル・ティボー

ミルタ:マリ=アニエス・ジロー
ドゥ・ウィリ:マリ=ソレーヌ・ブレ、サラ=コーラ・ダヤノヴァ


演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:コーエン・ケッセル



◆上演時間◆

【第1幕】 19:00 - 19:55
休憩 20分
【第2幕】 20:15 - 21:05

( http://www.nbs.or.jp/blog/1003_parisopera/contents/2010/03/post-36.html )


PDF版: http://www.nbs.or.jp/blog/1003_parisopera/contents/pdf/Giselle18.pdf


私は今日は観に行きませんので、ご覧になったからの一報をお待ちしていま~す Wink




Dernière édition par mizuko le Lun Mar 22, 2010 7:33 am; édité 1 fois
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mizuko



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MessagePosté le: Ven Mar 19, 2010 1:55 am    Sujet du message: Répondre en citant

ニュースです! 以前にこちらのスレッドでお知らせした、テレビ東京によるパリ・オペラ座についての特別番組について、番組名と放送日がわかりました! Side B-alletのゆうさんからの情報です。 どうもありがとうございま~す Very Happy

なお、放送はテレビ東京ではなく、BSジャパンです。 残念ながらBSですが、もしかして、こっちだと全国放送になるんでしょうか?
放送日は、2010年4月24日(土) 20:00~21:55 です。

Citation:
http://sideballet.com/archives/2010/03/18-235306.php
Citation:
BSジャパン開局10周年記念番組 オペラ座は生きている〜バレエの聖地 パリ・オペラ座の”伝説”的劇場の秘密〜(仮)

4月24日(土)夜8時~9時55分放送

パリ・オペラ座、ミラノ・スカラ座・・・歴史的建造物でありながら今もバレエが日常的に上演されているヨーロッパの歌劇場に、多方面から光を当てバレエの世界へと誘います。ナビゲーターにはクラシックバレエ経験者でバレエをこよなく愛する牧瀬里穂さんを迎え、パリ・オペラ座の魅力を紹介します。
とびきりの「薫り立つ番組」をお送りします!

BSジャパン開局10周年記念番組|BSジャパン


うきゃーっ 楽しみですね Very Happy


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clara-anne



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MessagePosté le: Ven Mar 19, 2010 4:36 am    Sujet du message: Répondre en citant

mizukoさん

連続の更新ありがとうございます。
そして番組情報もありがとうございました~

さて、昨夜、『ジゼル』初日行ってきました。まだまだ公演は続くのですが、ちょこっと感想を残させていただきます~

とても温かな、そしてオペラ座らしい『ジゼル』だったなぁ~と。近年は、古典の上演がへりクラシック・カンパニーからコンテンポラリー・カンパニーになっていくのかなあ、と感じた節もありましたが、やはり伝家の宝刀『ジゼル』となるとちがうのだと感じる良いソワレでした。

上背あるアニエスは、とても考えてこの役を作っていますが、そうとは感じさせない自然な演技がとても可愛らしかったです。そのジゼルに対するジョゼのアルブレヒトは、私が今まで観た中で一番温かな心を感じさせるアルブレヒトでした。イヤ~これは、罪ですわ。細かいことは土曜マチネもありますので、これ以上は控えますね。

そして、ジロさんのミルタがなんとも言えない程の出色。あれほど、女らしい想いのこもったミルタは初めてかも。以前とは役造りを変えてきているなぁと。それとも主役二人にあわせたものなのか?ですが、とても心に残りました。
更に、初日ソワレでは、メートルの一人でもあるマダム・デクテュールさんがジゼル母・ベルタとしてご登場。このベルタが又半端じゃなくエレガント~!おかげで、ジゼルご烙印説もありやといわれる所以が信憑性を持ってとお~っても納得できました。まだご出演されるのか?キャスト発表が楽しみですね。

そう、そして、『ジゼル』と言えばコール!ヴィリ達が並ぶライン、ダンサーたちのフォルムからにじみ出てくるフランス的なラインに、ふとグリジ・エルスラーの雰囲気を感じました。やはりオペラ座のクラシック・スタイルはちゃんと受け継がれていると、じ~ん。今まで数々の『ジゼル』を観てきましたが、やはりオペラ座のが一番と確信したソワレでした。

今宵は、新鋭カップル登場し、さらにまだまだ続きます。みなさま楽しんでらしてくださいませ~

Bonne soiree et bon spectacle!

↑の内容、訂正させていただきますm(_ _)m 記憶だけで書いた後…なんか違ってるような…と調べてやっぱり。ジゼルを踊っていたのは、タリオーニではなくF.エルスラーでした。。




Dernière édition par clara-anne le Sam Mar 20, 2010 11:43 am; édité 1 fois
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mizuko



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MessagePosté le: Sam Mar 20, 2010 3:36 am    Sujet du message: Répondre en citant

clara-anneさん、初日の感想をありがとうございます! オペラ座の『ジゼル』は、コールドも本当にいいですよね Very Happy


私は、昨夜のドロテとマチアスの公演を観に行ってきました~。 は~、本当にすごかったです。 昨日のうちはひたすら圧倒されたといったかんじだったのが、今朝からは感動に代わってきました。 「こうであってほしい」というのとはちょっと違ったような気がしますが、そんなのは吹き飛ばしてしまうほど、特別な公演でした。 友人に先に言われてしまいましたが、あんなに朝日に包まれた幕切れを見たのは初めて。

まだキャストをこちらにコピーしていなかったので、しておきますね。

Citation:
パリ・オペラ座バレエ団「ジゼル」本日のキャスト

2010年3月19日 10:00 キャスト表&プログラム | パリ・オペラ座バレエ団

パリ・オペラ座バレエ団 日本公演
「ジゼル」(全3幕)
テオフィル・ゴーティエ、ジュル=アンリ・ヴェルノワ・ド・サン=ジョルジュの台本による

1998年製作

音楽:アドルフ・アダン
振付:ジャン・コラーリ、ジュール・ペロー(1841)
改訂振付:マリウス・プティパ(1887)
パトリス・バール、ユージン・ポリャコフ(1991)
装置:アレクサンドル・ブノワ
装置製作:シルヴァノ・マッティ
衣裳:アレクサンドル・ブノワ
衣裳製作:クローディ・ガスティーヌ



◆主な配役◆

ジゼル:ドロテ・ジルベール
アルブレヒト:マチアス・エイマン
ヒラリオン:ニコラ・ポール

ウィルフリード:ジャン=クリストフ・ゲリ
ベルタ、ジゼルの母:カリーヌ・ヴィラグラッサ
クールランド大公:ヤン・サイズ
バチルド姫:ベアトリス・マルテル

ペザント・パ・ド・ドゥ:リュドミラ・パリエロ、アレッシオ・カルボネ

ミルタ:エミリー・コゼット
ドゥ・ウィリ:マチルド・フルステー、シャリーヌ・ジザンダネ


演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:コーエン・ケッセル



◆上演時間◆

【第1幕】 19:00 - 19:55
休憩 20分
【第2幕】 20:15 - 21:05

( http://www.nbs.or.jp/blog/1003_parisopera/contents/2010/03/post-38.html )


PDF版: http://www.nbs.or.jp/blog/1003_parisopera/contents/pdf/Giselle19.pdf



はぁ~、この状態のまま今日の公演を見て大丈夫だろうか。


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mizuko



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MessagePosté le: Sam Mar 20, 2010 3:41 am    Sujet du message: Répondre en citant

本日(3/20)はダブルヘッダーです。 昨夜は客席がものすごい高揚感に包まれていましたが、きっと舞台上のダンサーにも伝わったはず。 何度も続くカーテンコールに、最後のほうではドロテが涙ぐんでましたね。 その姿にもらい泣きしてしまいそうでした。 コールドのみんなにいたるまで、その高まった気分のまま今日の公演に臨んでくれると思います。 外はかなりの強風ですが、春らしく暖かいので、きっと身体も動くのではないかしらん。

Citation:
パリ・オペラ座バレエ団「ジゼル」本日のキャスト(13時30分開演)

2010年3月20日 10:00 キャスト表&プログラム | パリ・オペラ座バレエ団

パリ・オペラ座バレエ団 日本公演
「ジゼル」(全3幕)
テオフィル・ゴーティエ、ジュル=アンリ・ヴェルノワ・ド・サン=ジョルジュの台本による

1998年製作

音楽:アドルフ・アダン
振付:ジャン・コラーリ、ジュール・ペロー(1841)
改訂振付:マリウス・プティパ(1887)
パトリス・バール、ユージン・ポリャコフ(1991)
装置:アレクサンドル・ブノワ
装置製作:シルヴァノ・マッティ
衣裳:アレクサンドル・ブノワ
衣裳製作:クローディ・ガスティーヌ



◆主な配役◆

ジゼル:アニエス・ルテステュ
アルブレヒト:ジョゼ・マルティネス
ヒラリオン:ジョシュア・オファルト

ウィルフリード:ジャン=クリストフ・ゲリ
ベルタ、ジゼルの母:ヴィヴィアン・デクチュール
クールランド大公:ヤン・サイズ
バチルド姫:ベアトリス・マルテル

ペザント・パ・ド・ドゥ:メラニー・ユレル、エマニュエル・ティボー

ミルタ:マリ=アニエス・ジロー
ドゥ・ウィリ:マリ=ソレーヌ・ブレ、サラ=コーラ・ダヤノヴァ



演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:コーエン・ケッセル



◆上演時間◆

【第1幕】 13:30 - 14:25
休憩 20分
【第2幕】 14:45 - 15:35

( http://www.nbs.or.jp/blog/1003_parisopera/contents/2010/03/1330-1.html )


PDF版: http://www.nbs.or.jp/blog/1003_parisopera/contents/pdf/Giselle20matinee.pdf




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mizuko



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MessagePosté le: Sam Mar 20, 2010 3:42 am    Sujet du message: Répondre en citant

夜公演のキャストです。

Citation:
パリ・オペラ座バレエ団「ジゼル」本日のキャスト(18時30分開演)

2010年3月20日 10:00 キャスト表&プログラム | パリ・オペラ座バレエ団

パリ・オペラ座バレエ団 日本公演
「ジゼル」(全3幕)
テオフィル・ゴーティエ、ジュル=アンリ・ヴェルノワ・ド・サン=ジョルジュの台本による

1998年製作

音楽:アドルフ・アダン
振付:ジャン・コラーリ、ジュール・ペロー(1841)
改訂振付:マリウス・プティパ(1887)
パトリス・バール、ユージン・ポリャコフ(1991)
装置:アレクサンドル・ブノワ
装置製作:シルヴァノ・マッティ
衣裳:アレクサンドル・ブノワ
衣裳製作:クローディ・ガスティーヌ



◆主な配役◆

ジゼル:デルフィーヌ・ムッサン
アルブレヒト:バンジャマン・ペッシュ
ヒラリオン:ニコラ・ポール

ウィルフリード:ジャン=クリストフ・ゲリ
ベルタ、ジゼルの母:ヴィヴィアン・デクチュール
クールランド大公:ヤン・サイズ
バチルド姫:ベアトリス・マルテル

ペザント・パ・ド・ドゥ:リュドミラ・パリエロ、アレッシオ・カルボネ

ミルタ:エミリー・コゼット
ドゥ・ウィリ:マチルド・フルステー、シャリーヌ・ジザンダネ



演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:コーエン・ケッセル



◆上演時間◆

【第1幕】 18:30 - 19:25
休憩 20分
【第2幕】 19:45 - 20:35

( http://www.nbs.or.jp/blog/1003_parisopera/contents/2010/03/1830-1.html )


PDF版: http://www.nbs.or.jp/blog/1003_parisopera/contents/pdf/Giselle20soiree.pdf




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mizuko



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MessagePosté le: Dim Mar 21, 2010 3:32 am    Sujet du message: Répondre en citant

来日公演もいよいよ今日が最後となりました。 始まってしまうと早いものです。
NBSから本日のキャストをコピーしておきますね! いよいよオレリー&ニコラの『ジゼル』です!

Citation:
パリ・オペラ座バレエ団「ジゼル」本日のキャスト

2010年3月21日 10:00 キャスト表&プログラム | パリ・オペラ座バレエ団

パリ・オペラ座バレエ団 日本公演
「ジゼル」(全3幕)
テオフィル・ゴーティエ、ジュル=アンリ・ヴェルノワ・ド・サン=ジョルジュの台本による

1998年製作

音楽:アドルフ・アダン
振付:ジャン・コラーリ、ジュール・ペロー(1841)
改訂振付:マリウス・プティパ(1887)
パトリス・バール、ユージン・ポリャコフ(1991)
装置:アレクサンドル・ブノワ
装置製作:シルヴァノ・マッティ
衣裳:アレクサンドル・ブノワ
衣裳製作:クローディ・ガスティーヌ



◆主な配役◆

ジゼル:オレリー・デュポン
アルブレヒト:ニコラ・ル・リッシュ
ヒラリオン:ジョシュア・オファルト

ウィルフリード:ジャン=クリストフ・ゲリ
ベルタ、ジゼルの母:ヴィヴィアン・デクチュール
クールランド大公:ヤン・サイズ
バチルド姫:ベアトリス・マルテル

ペザント・パ・ド・ドゥ:メラニー・ユレル、エマニュエル・ティボー

ミルタ:マリ=アニエス・ジロー
ドゥ・ウィリ:マリ=ソレーヌ・ブレ、サラ=コーラ・ダヤノヴァ



演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:コーエン・ケッセル



◆上演時間◆

【第1幕】 13:30 - 14:25
休憩 20分
【第2幕】 14:45 - 15:35

( http://www.nbs.or.jp/blog/1003_parisopera/contents/2010/03/post-39.html )


PDF版: http://www.nbs.or.jp/blog/1003_parisopera/contents/pdf/Giselle21.pdf


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mizuko



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MessagePosté le: Lun Mar 22, 2010 10:02 am    Sujet du message: Répondre en citant

ついに終わってしまいましたねー。 最終日のレヴェランスには、1幕のみ出演のバチルドやクーランド公、村の男の子たちも舞台に上がっていました。 そして、もはやお馴染みの紙テープと看板(じゃなくて、なんて言うんでしたっけね) が盛大に上から降りてきて、そこには「大成功 おめでとう」って書いてありましたが、ほんとに大成功でしたよね! いや、観客としては大満足で、ありがとうと言いたいところです。 Very Happy


私はというと、『ジゼル』5公演中4公演にゲネプロを見て、全キャストも制覇しましたが、観るほうが忙しくて、レポートが遅くなってしまいました。 もはや何から書いたらよいかわからないです。。。 なので、思いつくままにいきましょ。


それにしても、オペラ座の『ジゼル』は格別です。 clara-anneさんの「伝家の宝刀」という表現はぴったりですね~。 今回一番力量を発揮したのはコールドバレエではなかったでしょうか。 1幕は各村人がそれぞれの役を生きていて、ライヴ感たっぷりに見せてくれましたし、2幕のウィリたちにはゾクゾクしました。 首から肩のライン、チュチュの下から覗くつま先が、みんな本当美しかったですよね。 それと、このプロダクションは比較的近年のもので、それ以前のものは私は知らないのですが、ウィリたちの振付もフォーメーションも何とも素晴らしくて、私はこれがたまらなく好きなのです~。 髪型もちょうちん袖の衣装も、もはやこれ以外は考えられないほど。 長いラインを作るアラベスクとか、手の高さがずれているアンオーとか、ボディの使い方にも特徴がありましたね。 それ以上に、今回は特にコールドの隅々にまで意識の高さというか、これを踊るということにしっかり気持ちを注いでいるのを感じました。 教師陣の力でもあるように思います。

ゲネプロもあわせて5回見られたことによって、1幕の村人たちにも目を向けることが出来ました。 ほとんどが毎公演出演しているダンサーたちでしたが、毎公演演技が違うのです! ゲネの時、「(中央に)集まって!」とか、「散って」とか、「動いて」とか(たぶん、そんな感じのことを言っていたんではないかなー。全く聞き取れませんでしたけど。) の指示はパトリス・バールさんからマイクでとんでいましたが、それ以外の細かい部分は自分(たち)で作るもの。 ほぼ全員が常に何かしているなんて! こういったところから、ドラマが厚みを帯びてくるのですねー。

clara-anneさんが「ジロさんのミルタがなんとも言えない程の出色。」とおっしゃってますが、私も今回マリ=アニエスのミルタには、シビレました~! 以前パリで見たときは、そんなにいいと思わなかったのですけど。 今回はミルタ役を完全に手中に収めていましたよね。 非常に激しいミルタでしたが、同時に支配者としての母性も感じられるもので、かといって「ウィリ」からはみ出すこともなく、初めはゆったりと、徐々にダンスに迫力を持たせていって・・・という盛り上げ方もはっきりとわかり、これには舌を巻きましたよ。 あのグランジュテは圧巻。 マリ=アニエスのミルタを観てしまうと、コゼットはちょっと弱かったです。。。

ついでに、ドゥ・ウィリについても先に触れておきますと、ゲネプロで見て非常に惹かれたのがサラ=コラ・ダヤノヴァ。 第一キャストのペアで2番目のソロを踊っていたダンサーですが、とても芸術的でうっとりとしてしまいました。 しかし最終日はマリ=ソレーヌ・ブレもとても良かったですね~。 シャルリーヌ・ジザンダネも引けを取らずでした。

あと少し主役を後回しにして・・・

ペザントのパドドゥは、2組。 第一キャストのユレル×ティボー組はもはや職人といったかんじでした。 もう一組のパリエロ×カルボネ組は、パリエロはダンスの軽さ、正確さと安定感が素晴らしく、新プルミエとしての日本デビューで好印象を残したんではないでしょうか。 カルボネは、見せ方が上手いですね。 

それから、忘れちゃいけないのが、バチルド、クーランド公、そしてベルタ*。 どの公演だったか・・・恐らくルテステュがジゼルのときだと思いますが、ジゼルの母 ベルタとクーランド公の間に何やら過去がありそうな雰囲気が濃厚に流れていましたね。 若々しいクーランド公ははっきりとは思い出せないといった様子でしたが。。。 いや、気にとめないというスタンスだったのか。

------
*バチルドとクーランド公は、全公演ベアトリス・マルテルとヤン・サイズが演じていました。 ジゼルの母 ベルタは、ヴィヴィアン・デクチュールとカリーヌ・ヴィラグラッサのダブルキャスト。


(続く・・・)


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mizuko



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MessagePosté le: Lun Mar 22, 2010 4:53 pm    Sujet du message: Répondre en citant

つづいて各主役陣について。

主役各キャストによって全く違う舞台になって、とても面白かったです。 どの公演も非常に見応えがありました~。

初日は見なかったので、二日目のジルベール/エマンのフレッシュ・コンビから。 会場全体がものすごい高揚感に覆い尽くされたこの日の公演は、本当に特別なものでしたね! ダンスは、もう、本当に素晴らしくて、マチアスの1幕最初のグランジュテひとつで、一瞬にして観客みんなが恋に落ちたというかんじでした。 これによってコールドバレエも士気が高まった様子ではありましたが、それ以上に会場の盛り上がりがすごくて、節目節目の拍手も大きかったですね~。 2幕のアルブレヒトのヴァリエーションのときが、ピークだったでしょうか。 カブリオールからのアントルシャ シスの高さに客席がどよめき、コーダでは拍手したい気持ちを抑えきれないといった雰囲気でした。 今回コーダの最初からアントルシャ シスをやったのはマチアスだけだったのではないかな?(初日は?) あんなにきれいなシスはめったに見られるものではないです。 ドラマ面は、若さを生かして一途な恋に突っ走ってましたね~。 真摯に全霊を傾ける二人の姿がそのまま役柄に投影されていました。 たくさん伝わってきて、きっと観客はそれも含めて心を動かされたのではないかしら。 ドロテは肉体的にも精神的にも健康的過ぎて、恋に破れたくらいでは死にそうにない、というジゼルでしたが、狂乱の場では迫真の演技でしたねー。 しかしそれより、2幕の最後に見せたアルブレヒトへの強い愛が感動的でした。 マチアスもそのまんま素直な若いアルブレヒトで、1幕は初めての恋に有頂天といったかんじ。 こちらも2幕の最後にジゼルを強く抱きしめようとしていた姿に、思わず涙しました。 一番印象に残っているシーンです。 もちろんまだまだな部分はたくさんあったように思いますが、そもそものダンスの素晴らしさに加え、この二人が持つ天性の魅力と熱いハートが感動をよんだ公演でしたね。

翌日3/20(土)の昼公演、ルテステュ/マルティネスの二人は安定感たっぷり。 絶対的にハイクオリティな舞台を提供してくれる安心感がありました。 芝居は、この二人ならではの考え抜かれたものになっていましたが、ん~、やや装飾過多だったかなぁ、という感想を持ちました。 解釈面で、予想に反してわりと普通にもってきたのが意外でしたかね。 ジョゼは威厳もあるとてもノーブルなアルブレヒトで、でも茶目っ気も忘れないエンターテイナーです。

同日夜の公演。 ムッサン/ペッシュのペアでしたが、非常に良かったです。 『ジゼル』という作品が持つ本来の姿を大事にしているというか、『ジゼル』と聞いてもっとも期待される姿を体現してくれていたように思います。 ペッシュは尊大な性格が見え隠れするアルブレヒト。 ムッサンは折れそうに華奢で、精神的にも脆いジゼル。 ドラマの組み立て方が見事でした。 そして、2幕のウィリになってからが素晴らしかったです。 実体感のないウィリに、客席全体が息を呑んでいました。

そして、最終日のデュポン/ル・リッシュ。 これは、もう、ただただ素晴らしい!の一言に尽きます。 ダンスもドラマも一部の隙もない圧倒的な舞台で、大感動しました。 もっとも力強い公演だったと思います。 オレリのジゼルは(そのときは)気が強いところもあるように見えましたが、(しかし、今思うと自分の考えと違うことは受け入れられない性質が表れていたのですね、で、) それが激しさにつながり、ニコラのアルブレヒトの1幕の軽薄さがドラマを更に盛り上げていました。 その後の人生まで見えてくるような役作りでしたね~。 二人ともダンスだけでも十分に観客を惹きつけられる踊り手ですので、そちらの面でもとにかく素晴らしかった! 前日に12時間かけてパリから来たばかりというのが信じられないほどで、どこも逃げていなかったのがすごいです。 これは受け継がれていってほしいと心底思いました。 まぁ、さすがにニコラはコーダではアントルシャ シスは最初からはやってなかったですけど。 しかし、そこまでしてでも踊りたかったというのがわかる舞台でしたね~。 観客としては、そこまでして踊ってくれて、本当に感謝です。 これぞ、オペラ座の『ジゼル』。

ヒラリオンについて、まだ触れていませんでした。
今回は、ジョシュア・オファルトとニコラ・ポールのダブルキャスト。 ジョシュアは日を追って上手になっていましたね。 ニコラ・ポールは既に役を確立しているのでしょうか、とてもうまかったと思います。 しかし、どちらも強烈な印象を残したとは言えなかったかな~。 何しろ私はヤンブリのヒラリオンを見てしまっているので・・・・。


まだまだ書きたいことはいっぱいあるのですが、一応ここまで。 まとまりなくて申し訳ない。 みなさんからの感想もお待ちしてますね!


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mizuko



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MessagePosté le: Jeu Mar 25, 2010 5:19 am    Sujet du message: Répondre en citant

えっとですね、ゲッソリ疲れてしまっておりまして、体中が痛いです。 楽しかったですね~☆
で、これを日本語版にアップするのを忘れてました。

[パリ・オペラ座]2010年日本公演閉幕! 2010日本公演レポート(12)
http://www.nbs.or.jp/blog/1003_parisopera/contents/2010/03/2010201012.html

上記リンク先から画像リンクを貼っておこう Mr. Green

ルフェーヴルさんのお手てに注目 Cool  ウィリのまね



ジゼルごっこ 傑作 Laughing



バンザ~イ なしよ」 か? ← ふ、古い・・・




精力的にブログをアップしてくださっていたNBSの担当者の方には、この場からですが、お礼申し上げたいと思います。 楽しいブログをありがとうございました!


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futaba



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MessagePosté le: Jeu Mar 25, 2010 6:50 am    Sujet du message: Répondre en citant

楽しかったですね~☆
体もお財布もペチャンコにくたびれたけど、大満足です~。

この写真はホント傑作! 本家のほうでもウケてるみたいですね。
NBSさん、ありがとうございま~す。

そしてmizukoさんも、来日公演中にもかかわらず、いつもと変わらぬ膨大な更新、ありがとうございました~。


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