Spectacle Jeunes Danseurs, 26-28 mars 2009

[mizuko]

"若手ダンサーたちの夕べ"　　2009年3月26～28日


毎回フレッシュ且つ有望な若手たちが競演する "若手ダンサーたちの夕べ" 公演ですが、本家・dusuauさんが予想されるプログラムとキャストを出してくださってましたので、こちらにも。

『海賊』よりオダリスク
V. コラサント、J. ヴィゾッチ、M. バルボ

『パピヨン』pdd　（振付：ラコット／原振付：タリオーニ）
マリンヌ・ガニオ、アリステ・マダン

『白鳥の湖』より
H. ブルドン、Y. デモル or L.A. ブコ、Y. シャイユ

『ドガの踊り子』より
オーバーヌ・フィルベール、リュドミラ・パリエロ、グレゴリー・ドミニャック

『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』
シャルリーヌ・ジザンダネ、マルク・モロー

『ドニゼッティ・パ・ド・ドゥ』　（振付：マニュエル・ルグリ）
エレオノール・ゲリノー、ファビアン・レヴィヨン

『シルヴィア』より最初のpdd　（振付：ノイマイヤー）
A. アルビッソン、Y. ビッタンクール

『Figure Libre』　（振付：ベアトリス・マルテル）
F. ゴルス、A. ガス

『オーニス』
ダニエル・ストークス、アクセル・イボ、M. ラフォン



というわけで、パリにいたら絶対見たい公演！

一番、おぉ！と思ったのが、『ドニゼッティ・パ・ド・ドゥ』がプログラムに入っていることでしょうか～。　これを踊らせるんですね。　それもエレオノール・ゲリノーとファビアン・レヴィヨンに。　で、あの衣裳を着る、と。　あ、もしかして、この作品自体、パリ初お披露目ですかね？

そのほか、チャイコをシャルリーヌとマルクが踊りまして、これまた爽やかでしょうな～。　そして、あの『オーニス』を若者が踊るとは！　ジャック・ガルニエ振付の『オーニス』で合ってると思うんですけど、これ、カデ・ベラルビ、ジャン＝クロード・シアッパラ、ウィルフリード・ロモリ、のキャストで北のほうの海辺で撮影されている映像があるのです。　全編リラックスムードで即興なのか振付なのかも判別しにくいような踊りですんで、かえって魅せるのは難しいはず。　へ～、ほんとに踊るんですかね～。　観てみたい。

それと、『ドガの踊り子』にも興味をそそられますし、かつてカルフーニが踊った『パピヨン』を娘のマリンヌが踊るっていうのも粋な計らい。　海賊のオダリスクに入ってるバルボは、注目の新入団員でしたよね

[mizuko]

昨日から公演が始まりましたね。　ハイドンさんが早速コメントを入れてくれていますよ～。

だいたいこんな感じ（と思われます。）：

・マニュエル・ルグリ振付の『ドニゼッティ・パ・ド・ドゥ』を踊ったエレオノール・ゲリノーが大変素晴らしかった。　エトワールの卵だ。

・『パピヨン』は、かつてマリー・タリオーニが踊ったものをピエール・ラコットが復刻したのだが、この作品がとても魅力的なものだということを再認識する機会となり、この上演は正しい選択。　オペラ座のレパートリーに再び加わるに値すると思われる。　これを踊ったマリーヌ・ガニオとアリステ・マダンもよかった。

・『シルヴィア』（ノイマイヤー版）のパドドゥを踊ったアマンディーヌ・アルビッソンとヤニック・ビッタンクールも大変よい印象を残した。　この作品のスタイルに合っていた。

・最後のプログラムの『オーニス』だが、どこか牧歌的でソフトなこの作品は、ある意味、芸術監督のブリジット・ルフェーブルへのオマージュでもあった。　というのも、この『オーニス』は、ルフェーブルがジャック・ガルニエ（この作品の振付者）と共に、コンテンポラリーのカンパニー『テアトル・デュ・シランス』を率いていたときの1979年に創作されたものだからである。

・この日の客席は暖かい熱気に包まれていて、舞台に立つ若いソリストたちを見つめるバレエ学校の生徒達の姿も多くみられた。

・もっとも喝采を浴びていたのは、『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』を踊ったシャルリーヌ・ジザンダネとマルク・モローであった。

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事前に名前が挙がっていた若手*が期待に違わず成果を出した、といったところでしょうか。
とてもよい公演だったみたいですね～。　よかった、よかった。

* 前日にFigaroscopeでも取り上げられたようです。
Figaroscope : Jeunes danseurs (2009/03/25)

[mizuko]

[本家より]

fedephoto.comにAgathe Poupeneyさんによる写真がアップされてます
Photos - Spectacle Jeunes Danseurs

[mizuko]

ResMusicaにこの公演の記事もありましたので～

Paris - Ceux de demain

[mizuko]

CulturekiosqueにPatricia Boccadoroさんによる批評が出ました。　"Generation Y" として、パリでのバレエ学校の公演（4月初旬）についてと一緒に書かれてます。

http://www.culturekiosque.com/dance/reviews/younggenerationpob411.html


先ごろ今年のカルポー賞に決定したアマンディーヌ・アルビッソンについて、パートナーを務めたヤニック・ビッタンクールと共に、『シルヴィア』（ノイマイヤー）からのパドドゥをシンプルなエレガンスと魅力をもって踊った、と。　それから「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」をシャルリーヌ・ジザンダネと踊って客席から黄色い歓声を受けていたマルク・モローについて、「カリスマティックなダンサー」と称し、同世代のマチアス・エイマンが既にエトワールであるのに、何故未だにコリフェなのか、と言っています。

この公演から半年が経過しているのですが、マルク・モローの勢いは続いてますよね～。　現在公演中の『ジゼル』でもペザントを踊って観客を沸かせているようですし、今年の昇級試験でも間違いなく注目の的でしょうね。