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mizuko
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Posté le: Dim Aoû 23, 2009 6:29 am Sujet du message: NHK Super Ballet Lesson - Miyako Yoshida, Royal Ballet |
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NHK スーパーバレエレッスン ロイヤル・バレエの精華
講師: 吉田都
NHK教育テレビ 毎週金曜日 午後0:00(正午)~0:25
2009年8月28日(金)放送開始!
吉田都さんによるスーパーバレエレッスンが、そろそろ放送開始となりますので、新スレッドを設けますね!
テキストの発売は、8月25日。 未だNHK出版のサイトには上がっていませんが、Amazon.co.jp等では予約可能となっています。
テキストが発売にならない限り詳細がなかなかわからないのですが、NHKの番組表に第1回の放送内容がありました。 くるみの「花のワルツ」とジゼル第2幕のヴァリエーションだそうです。 出演者にピーター・ライト氏の名前がありますよ~。
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2009-08-28&ch=31&eid=31310
Citation: |
スーパーバレエレッスン <新> ロイヤル・バレエの精華 吉田都(1)
番組内容
【講師】吉田都,【生徒】茂田絵美子,【出演】ピーター・ライト,蛭崎あゆみ
詳細
「バレエ音楽“くるみ割り人形”から 花のワルツ」チャイコフスキー:作曲,(指揮)リチャード・ボニング,(管弦楽)ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団,「バレエ音楽“ジゼル”から 第2幕 ジゼルのバリエーション」アダン:作曲,(指揮)ヘルベルト・フォン・カラヤン,(管弦楽)ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 |
デジタル教育3でも同時放送のようですが、再放送があるのかどうか、まだわかりません。
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mizuko
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Posté le: Dim Aoû 23, 2009 6:49 am Sujet du message: |
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出演者の中にお名前のある蛭崎あゆみさんは、現在は主に新国立劇場等でレッスンピアニストをなさっている方ですね。 ウィーン国立でもピアニストを務めていたこともあるそうです。
こちらはレッスンCDのオンラインショップのサイトですが、蛭崎あゆみさんのコラム(?)もあります。
http://www.mediaphoriejapon.com/news#15
あと、先日毎日新聞のweb版に収録現場を取材した記事がありました。
more楽:「スーパーバレエレッスン」の収録を訪ねて 経験という「宝」次世代へ
http://mainichi.jp/life/food/news/20090815ddm013070129000c.html
Citation: |
世界のトップダンサーが後進を指導する、NHK教育テレビの人気番組「スーパーバレエレッスン」。今月末からは、英国ロイヤル・バレエなどで長年活躍するプリマ、吉田都さんのレッスンが放送される。クラシックバレエの振り付けは型がほぼ決まっており、ビデオなどでの独習も可能。それでも「人から人へと伝えるしかない極意」があるという。芸術の秋を前に、収録の現場を訪ねた。【斉藤希史子】 |
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mizuko
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mizuko
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Posté le: Mar Aoû 25, 2009 8:11 am Sujet du message: |
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テキストが手に入ったので、レッスン内容が分かりました~。
ロイヤル・バレエならではの作品が並んでいますが、吉田都さんと言えばという作品でもあります。
2009年8月28日(金)
第1回 <ジゼル> 第1幕からバリエーション
生徒: 茂田絵美子
2009年9月4日(金)
第2回 <ラ・フィーユ・マル・ガルデ>(アシュトン)-I 第1幕からバリエーション
生徒: 坂本春香
2009年9月11日(金)
第3回 <ラ・フィーユ・マル・ガルデ>-II 第2幕からマイム (「コーラスと結婚して、子供ができて・・・」というシーン)
生徒: 坂本春香
2009年9月18日(金)
第4回 <シンデレラ>(アシュトン) 第1幕からバリエーション
生徒: 坂本春香
2009年9月25日(金)
第5回 <眠りの森の美女> 第3幕からバリエーション
生徒: 坂本春香
2009年10月2日(金)
第6回 <ドン・キホーテ> 第3幕からバリエーション
生徒: 茂田絵美子
2009年10月9日(金)
第7回 <コッペリア>(ピーター・ライト) 第1幕からバリエーション
生徒: 日髙有梨
2009年10月16日(金)
第8回 <くるみ割り人形>(ピーター・ライト)-I 第2幕パ・ド・ドゥからアダージョ
生徒: 日髙有梨・高鴿
2009年10月23日(金)
第9回 <くるみ割り人形>-II 第2幕パ・ド・ドゥからアダージョ
生徒: 日髙有梨・高鴿
2009年10月30日(金)
第10回 <ロメオとジュリエット>(マクミラン)-I 第1幕ジュリエットの部屋
生徒: 伊藤友季子
出演: 諸星静子・本多実男・豊川美惠子・高鴿
2009年11月6日(金)
第11回 <ロメオとジュリエット>-II 第1幕バルコニーのパ・ド・ドゥ
生徒: 伊藤友季子・今勇也
2009年11月13日(金)
第12回 <ロメオとジュリエット>-III 第1幕バルコニーのパ・ド・ドゥ
生徒: 伊藤友季子・今勇也
2009年11月20日(金)
第13回 <ロメオとジュリエット>-VI 第1幕バルコニーのパ・ド・ドゥ
生徒: 伊藤友季子・今勇也
2009年11月27日(金)
第14回 総集編
模範演技者についての記載がないのですが、吉田都さんですね。 2つあるパドドゥのうち、ロミジュリはロバート・テューズリーとの写真が載っています。 くるみのほうは、フェデリコ・ボネッリとでしょうか。
あとですねぇ、第1回のジゼルはやっぱり第1幕からですよ。2幕じゃないじゃん。NHKさん、直して下さ~い。
放送時間はいずれも、午後0:00(正午)~0:25です。 NHK教育テレビ。
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mizuko
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Posté le: Lun Aoû 31, 2009 9:32 am Sujet du message: |
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先週金曜日に放送が始まりましたね!
今回のスーパーバレエレッスンは、私なりに言ってみれば、ディスカバー 吉田都!
吉田都さんが何故ああも素晴らしいのか、テクニックだけではない、表現者として優れているその要素みたいなものが、見てよくわかるという大変貴重な番組と言えると思います。 若いダンサーやダンサーの卵たちには是非見ていただきたいです。
さて、番組のほうですが、まず今回のテーマ音楽は『コッペリア』。 「ロイヤル・バレエの精華」ということで、ロイヤル・バレエの紹介から始まりました。 生徒さんの紹介もありましたね。 全員牧阿佐美バレエ団の方で、スタジオも青山バレエハウスを使用ということで、牧阿佐美バレエ団の全面協力のようです。 新国立劇場を使ってほしかったかな~と思いますが、いろいろと制約があるのかもしれません。 ピーター・ライト卿のインタビューもあって、吉田都さんと出会った時の衝撃を話していらっしゃいました。 内容はテキストにあったものとほぼ同じです。
第1回放送の課題は、『ジゼル』第1幕からジゼルのヴァリエーション。
吉田都さんがジゼルという役をどう捉え表現しようとしているのかがわかるだけでなく、全幕の中でこのひとつのヴァリエーションをどう踊ろうとしているのか、また具体的に何を考えて踊っているのかが垣間見えて、とても興味深かったです。 ピーター・ライトさんからジゼル役を初めて与えられた時の戸惑いも話していらっしゃいますが、都さんとて初めからすぐにできたわけではなく、この粋に到達するまでに相当の試行錯誤があったと思います。 と同時に、ピーター・ライトさんに演技についてとても細かく教えてもらったということも話してらっしゃいました。
また、『ジゼル』において重要なのは、役柄を表現すること、ストーリーを効果的に伝える手段として、その時点での役柄の感情をしっかりと表現して伝えることであるというようなことも強調していらっしゃいました。 加えて、ヴァリエーションを踊る際に、動きに抑揚をもたせることについても注意されていましたね。 私もレッスンでよく言われま~す。 踊り心とも言えると思いますが、ここがダンスと体操の違いなわけです。
生徒さんは、プロポーションにも恵まれていて、脚もきれいで、しっかりと踊れる方でした。 しかし、0から直されていました。 都さんが主に注意なさっていたのは、役柄を「表現する」ということ。 その時のジゼルの感情を目線や上体も使って、観客に伝えるということでした。 生徒さんの踊りは一見完璧でしたけど、全幕の中のヴァリエーションということを考えると、具体的にこの時ジゼルがどういう気持なのかが全く伝わってこない踊りでした。 このジゼルのヴァリエーションは発表会やコンクールなどでよく踊られますし、こういった踊り方は日本ではよく目にするので、それに慣らされてしまっていますが、いわゆるこのヴァリエーションだけを抽出して踊るという感覚なのですよね。 もちろん「ジゼルの気持ちになって」という指導はありますけど、観客に物語を伝えるという観点から、ひとつひとつの動きでどう「表現する」かということにはあまり重点は置かれていないように思います。 そういった根本的な姿勢の違いということもあるとは思うのですが、でもそれではいけない。 「気持ちになる」だけでは伝わらないということをもっと明確に認識し、身体を使って「表現する」ということを客観的に考えなくては。 生徒さんは、そこのところがなかなか掴めずにいる様子でした。 まぁ、他国の国立のバレエ学校のように、そういった「表現方法」を養う、あるいは教えてもらえる授業を受けられる環境にないのは確かなのですが。
都さんのレッスンでもっとも おぉっ!と思ったのは、都さんの表現は舞台ではとても控えめに見えるのに、演じる役柄の伝わるべき、伝えるべき感情がしっかりと伝わってくるのですが、それは、何が違うのか、何故違うのか、舞台で観ているだけではわからないことが、稽古場で生徒さんの前でやってみせているときにはっきりとわかったことです。 やっぱりちゃんと表現されているんです。 やっぱり演劇の国イギリスです。 全然違う!
レッスン自体は短かったのですが、生徒さんにお手本としてやってみせる都さんの表現力に見入ってしまい、その後の模範演技で感動してしまいました。 すごく生き生きとしていて、レッスンの中でもおっしゃっていたジゼルのワクワクとした感情が伝わってくるヴァリエーション。 その姿があまりにも幸せそうで、逆にすごくジゼルが可哀想で、レッスン着で踊っているだけなのに、泣けた~。 こんなの初めてです。 何年も前に小林紀子シアターの『ジゼル』に客演した時も名演だったそうですが、もう一度全幕を見る機会が訪れることを期待したいと思います。 是非!
ところで、8/27に発売されたダンスマガジンの都日記の中で、近況が報告されていました。 都さんは、より幅広い活動をしたいということで、新シーズンよりフリーランスとなることにしたのだそうです。 また、11月末にはロイヤル・バレエで、12月には堀内元さんが芸術監督を務めるアメリカのセントルイス・バレエで『くるみ割り人形』を踊る予定とのことです。 また、この夏には日本国内でいくつかセミナーの講師をなさったとのことでした。 都さんに教えていただける機会に恵まれた生徒さんはラッキーですね~!
いや~、次の放送も楽しみです!
Dernière édition par mizuko le Dim Sep 06, 2009 8:23 am; édité 1 fois |
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mizuko
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mizuko
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mizuko
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Posté le: Jeu Sep 24, 2009 9:55 am Sujet du message: |
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吉田都さんの公式サイトです。
http://www.miyakoyoshida.com/
ダンソマニのリンク集で発見したのですが、比較的最近立ち上げたもののようですね。
ギャラリーにもたくさん写真がありますが、それらのほとんどがカーテンコールのもので、舞台写真はごくわずかです。。。
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mizuko
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Posté le: Jeu Oct 01, 2009 9:28 am Sujet du message: |
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もう1週間も経ってしまったので、さっくりと。
第5回放送 2009年9月25日(金)
<眠りの森の美女> 第3幕からバリエーション
生徒: 坂本春香
さて、今回は、私にとってのベスト・オーロラの都さんが『眠り・・』のヴァリエーションを指導するということで、自分も都さんの薫陶を受けるようなつもりで見てしまいました。 あぁ、模範演技が見たかったな。。。
都さん曰く ― 『眠り・・』はピュアなクラシックで、古典のスタイルをちゃんと見せなければいけない。 オーロラ姫という役柄はあるけれども、それ以前に踊りで見せるものなので、ダンサーにとっては大変な作品。 きちっとステップを踏まないと崩れてしまうので、ちゃんと踊ることがとても大切。
ということで、きちんと5番、ちゃんと止まる、エポールマンも重要、とテクニックについてビシビシ指導なさってました。
この眠りのvaは、ローザンヌ・コンクール等でもよく踊られる作品なので、目に馴染みがありますよね。 私などでも子供のころに教わったことがあります。 最初のパッセの繰り返しのところなんて一見なんでもないようなパですけど、どれも正確に行うのは至難の業。 アラベスクで下がるのも上手に体重移動していかないといけないので、非常に難しいのです。
連続して登場の生徒の坂本さんですが、徹底的に直されてましたね~。 一見、特に悪いところもないように見えましたし、たぶんこのように指導を受けてきていて、これでよかったのだろうし、これでコンクールとか出てたんじゃないかな~と思いましたが、都さんにかかると直さなきゃいけないところばっかりなのですな。 でもって、都さんに直されると、踊りが全然違ってきます。 ステップに輪郭が生まれて、品格が立ち昇ってきました。 更に、ダンスそのもので見せる作品とは言え、この場面とオーロラ姫の状況と心境をしっかり踏まえていくうちに、結婚式の煌びやかさや幸福感が視覚的に見えてくるようになったのはオドロキ。 あのva中盤の斜めにポワントで進んでいくところ(ステップの名前がわからな~い)の腕の動きについて、「腕に綺麗な宝石をたくさん着けているのを想像しながら・・・」というダウエルさんからの助言があったことを都さんが明かしてますが、おぉ、なるほど~と私も理解しました。 ここってどうやったらいいのかわかんなかったんですよね。(別にいまや踊ることはないですが。) これでスッキリ。 さすがダウエル!
ロイヤル・バレエにとっては『眠れる森の美女』はすごく大切な作品なのだそうです。 ロイヤルが(初めて)ニューヨーク公演を行った時に「眠り・・」で大成功を収め、これによってロイヤルの『眠れる森の美女』が世界的に知られるようになったからと都さんがおっしゃってますが、フォンテーンが初日を踊って・・というあの話ですかね。 観客の誰もがフォンテーンのオーロラに魅了されてしまって、それはそれは大成功だったとどこかのドキュメンタリー(フォンテーンのかな)で語られていました。 普通は必ず批判する人はいるものだけど、それが皆無だった、と。 昨年のロイヤルの来日公演で上演されましたが、ロイヤルの力量を如実に表す、素晴らしい公演だったのを覚えています。
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mizuko
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Posté le: Mar Oct 06, 2009 1:49 pm Sujet du message: |
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第6回放送 2009年10月2日(金)
<ドン・キホーテ> 第3幕からバリエーション
生徒: 茂田絵美子
先週のオーロラ姫とは真逆といってよいキャラクターの町娘キトリ。 この短いヴァリエーションの中にもしっかりとキトリという人物像を描くことに重きが置かれたレッスンでしたね。 目線や肩の使い方、動きのアクセントやスピードで性格を表現できることが、改めてよくわかりましたよ。 走り方ひとつ、背中の見せ方ひとつでも、スペイン娘のキトリを描くことは可能だということも。 目線については都さん自身も非常に気を付けているそうです。 あと、やっぱり都さんのキトリという役柄の捉え方には厚みがあります。
舞台効果についても教えてくださってますね~。 ソロの最初の出と最後は、本当に大切。 出の一瞬で空気を変えるためには、袖でちゃんと準備して、そのスペインの明るい空のような空気をまとって出ていくこと。 ポーズにはアクセントがほしい。 最後のシェネは速く。 ギリギリまで高速で回ってパンっとポーズで終われば、エキサイティングになる、と。
こういったことを踊りに反映させられるようになると、ちゃんと踊れるという段階から次のレベルへのステップアップにつながっていくわけですよね。
今回は都さんからのおまけ付き。 第1幕からソロを披露してくれてます。 カスタネットを持って踊るやつですが、それはなしで。 ほんとに音にピタッと寄り添っていて、見ていて気持ちがいいです~。 最後のテアテでディアゴナルに進むところの軽やかさといったら! スペイン娘にしては軽すぎるんじゃないかしらってくらいでした。
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mizuko
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Posté le: Jeu Oct 22, 2009 9:30 am Sujet du message: |
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第7回放送 2009年10月9日(金)
<コッペリア>(ピーター・ライト) 第1幕からバリエーション
生徒: 日髙有梨
う~む、すっかりサボってしまいましたがな。 でも、やりはじめたことは最後までやらないと気がすまないタイプの私。 遅くなりましたが、感想書きます。
まずは、都さんの「スワニルダはコッペリウスに対して結構ひどいことをする。優しいかわいいスワニルダではない。」という言葉になるほど~と思いました。 あくまでも都さんが捉えるスワニルダ像ですけど、スワニルダってけっこう残酷な部分を持ってますもんね。 そこって日本人はどうしても避けてしまうというか、その部分を出す勇気がないというか、快活で怒りっぽい程度にしかやらないんですよね~。
いやしかし、生徒さんのあくまでも「かわいい」にこだわるやり方にちょっとイラっときてしまいましたが、かわいこブリッコ(←表現が古いな~)は日本人の特徴でもありますしね、若かったら自分もあぁいう風にやらないとも限らないということで、完全否定はできないかな、と。←ん~、ちょっと苦しい・・・
都さんもちょっと苦しそうでしたね。 ジェスチャーとか、言い方を変えたりして教えてるのになかなか伝わらなくて。
このヴァリエーションはスワニルダ登場場面のもので、今年のローザンヌ・コンクールでも課題曲の一つに選ばれてましたが、踊りの途中に(何度か)演技が入ってるんですよね。 で、今まで怒ってたのに急に笑顔で踊りだす、みたいなことがしばしば起こるんですけど、なんで急に笑顔になるのかというそこの気持ちの変化というか、ストーリーを都さんから聞けたのは良かったです。 スワニルダが(ちょっとからかい気味に)手を振ったりしてるのに何の反応もしないコッペリアに対して怒ってるわけですが、「こっちが挨拶してるのに、なんで無視すんのよ!? フン、もういいや、踊ろっ♪」ってことなんですねー。 そこの気持ちの移りを一瞬でもちゃんと観客に見せる工夫をしないといけないとおっしゃってました。
都さんは、昨年の正月明け早々にあったバーミンガム・ロイヤルの来日公演での『コッペリア』(ライト)に客演しましたね。 もちろん観に行きましたが、ほんっとに素晴らしい舞台で、幸福感に満たされて会場を後にした私でした。
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mizuko
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Posté le: Jeu Oct 22, 2009 9:34 am Sujet du message: |
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第8回放送 2009年10月16日(金)
<くるみ割り人形>(ピーター・ライト)-I 第2幕パ・ド・ドゥからアダージョ
生徒: 日髙有梨・高鴿
このシリーズ初めてのアダージオ レッスンです。 課題は、くるみのグラン。 都さんのを見てしまうと、他の誰が踊っても納得できなくなるほど、都さんのくるみは素晴らしいのです~。 因って、今回も思わずイラっと・・・
いや、生徒さんたちもとっても一所懸命やってると思いますし、稽古場で間近に見たら綺麗で上手なんだと思いますよ。 でもねぇ・・・ 今そこを注意されるのかというような基礎中の基礎とか、サポート技術以前の問題とか(そんなにいっぱいいっぱいなの?みたいな)が、ちょっと目についたのは残念でしたね。
え~と、でも、レッスンが進んでいくにつれて、見違えるほど良くなっていっていたのはよかったです。 が、でも、な~んかちょっと、なんでもっと都さんの指導に食らいついていかないのかなぁって思いますね~。 画面を通して見てみるとそうなだけなのかもしれませんが、二人ともレッスンに臨む姿勢が甘いというか、プロ意識にもつながる向上心が足りないというか、貪欲な部分が見えないというか。 レッスン前と後では踊りが全然違ったのは確かですけど。
1点。 盛り上がった音でのパドシャ→パドブレ→ピルエット→ポーズのところで、上半身を左に大きく傾けてのポーズにはっきりアクセントをつけるために、ピルエットの後上体を「右、左」って曲げるようにって都さんは指導を受けていたんですって。 実際は音に間に合わないので右に曲げるまでは出来ないそうですが、左に行く前に、一度右に行くつもりでピルエットをしっかり回りきる(肩も首も正面までもってく)ようにってことなんだと思います~。 そうすると左にグワっと曲げるのがよく見えるんです。
って言っても、そもそもピルエット回った後になんでこんなポーズさせるのかわかんないってかんじですけどー、私。
あと、今回も音楽とステップが一体となるような音の取り方をするようにずいぶん注意されてました。 くるみは特にこうすることによって生まれる効果が絶大なんですよね~。 先日のバレエフェスでのヤーナ・サレンコ然り、一流の踊り手でもなかなかそこまで出来ないというか、そこまでこだわらなかったりしますけど、都さんのくるみを見ると、音楽と一体になって踊るということは、絶対に妥協しはいけないことなのだといつも感じます。
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mizuko
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mizuko
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Posté le: Lun Nov 02, 2009 4:17 am Sujet du message: |
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第10回放送 2009年10月30日(金)
<ロメオとジュリエット>(マクミラン)-I 第1幕ジュリエットの部屋
生徒: 伊藤友季子
出演: 諸星静子・本多実男・豊川美惠子・高鴿
乳母と遊んでいるジュリエットのもとに、両親が婚約相手としてパリスを紹介しにやってくる場面です。 人形を手に乳母をちょっとからかいながら遊ぶジュリエット→両親が部屋にパリスを連れてくる→戸惑いつつ、パリスを意識するジュリエット→3人が去ると再び無邪気に元気よく遊び始めるジュリエット→乳母がジュリエットに大人の身体になりつつあること(胸のふくらみ)をさとす
今回の生徒さんは、伊藤友季子さん。 牧阿佐美バレエ団のほぼ全ての公演で主演していらっしゃるということで、レッスンも極めて順調に進んでました。 はい、私が何かとやかく言うこともありまっせん。 しかし、こういう場面のレッスンって、滅多に目にする機会はないものなので、そういった意味では非常に興味深かったです。
都さんのやり方だと、この場面ではとにかくジュリエットの幼さを出すのだそうです。 そうすることによって、その後短い期間に急速に成長していく過程がより強調されるから、と。 レッスンの中でも、伊藤友季子さんにもっと子供っぽいところを見せるようにと、「だって、(ジュリエットは)人形と遊んでるんだよ~」って言ってました。 しかし、幼さを表現するって意外と難しいもんですね。 いつも乳母を頼って乳母の周りを動き回っているというような子供っぽい振る舞いが表れている場面ですが、その振付を追うだけでは観客の目には不十分。 そこにちょっとした身体の動きやしぐさを加味しないとダメなんですね~。 やっぱり都さんも子供の仕草とかを観察して研究したそうです。 また、経験を積むことによってわかるようになってきた部分も大きいそうで、若いころより今のほうが素直に表現できるようになったと都さんはおっしゃってました。 確か他にも誰か「若さ」の表現は年を重ねてからのほうが出来るようになるって言ってましたね。 不思議なもんだなぁ。
それにしても、全幕の中でのこの場面ってとても短いし、ちょっとした場面といった感じなのに、伊藤さんのやや息が上がっているところを見る限り、意外とハードなんだなと思いました。 確かにテンポもかなり速いですけど、この音の中に必要なステップや演技を入れていくのって、こんなに難しいんだ~とも思いましたね。
今回も模範演技なしです。 その代わりにピーター・ライトさんのお話がありました。 マクミランは、それまでにバレエ作品の中にはなかった世界の醜い部分、怒りや憎しみについても作品の中に表現し、そのことで大きな足跡を残したといったようなマクミランに関してよく語られる内容でしたが、その中で「お!」と思ったのは、マクミランは「足をただ高く上げるのではなく、つねに足の先まで美しく見せることを好んだ」、「それは苦痛を伴うことだ」というところ。 なるほど~。
さて、来週からバルコニーのパドドゥが始まります~。 3回連続ですが、テューズリーとの模範演技が見られるのは、最後かな? 待ち遠しい。
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