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Tournée au Japon de l'Opéra de Paris [2-12 mars 2017]
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mizuko



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MessagePosté le: Ven Mar 10, 2017 5:25 am    Sujet du message: Répondre en citant

ブリャクシスにはフランソワ・アリュが入ってますね。マチュー・コンタにもチャンスが巡って来ますように!
そして、ドロテ・ジルベールも今日から参戦!

Citation:
2017/03/10 NEW
パリ・オペラ座バレエ団<グラン・ガラ>本日のキャスト3/10


テーマとヴァリエーション
ジョージ・バランシン

音楽: ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
管弦楽組曲第3番ト長調作品55 第4楽章
振付: ジョージ・バランシン
照明: マーク・スタンリー

初演: 1947年11月26日、バレエ・シアター、
ニューヨーク、シティ・センター
パリ・オペラ座初演: 1993年6月24日

ミリアム・ウルド=ブラーム、マチアス・エイマン

オーレリア・ベレ、セヴリーヌ・ウェステルマン、
ロール=アデライド・ブーコー、ソフィー・マイユー

シリル・ミティリアン、ダニエル・ストック、イヴォン・ドゥモル、パブロ・レガサ



アザー・ダンス
ジェローム・ロビンズ

音楽: フレデリック・ショパン
マズルカ作品17-4、マズルカ作品41-3、ワルツ作品64-3、マズルカ作品63-2、マズルカ作品33-2
振付: ジェローム・ロビンズ
衣裳: サント・ロカスト
照明: ジェニファー・ティプトン

ピアノ: ヴェッセラ・ペロフスカ

初演: 1976年5月9日、メトロポリタン歌劇場
パリ・オペラ座初演: 1999年3月11日

ドロテ・ジルベール、ジョシュア・オファルト


ダフニスとクロエ
バンジャマン・ミルピエ

音楽: モーリス・ラヴェル
振付: バンジャマン・ミルピエ
装置: ダニエル・ビュラン
衣裳: ホリー・ハインズ
照明: マジッド・ハキミ

初演: 2014年5月10日、パリ・オペラ座

クロエ: アマンディーヌ・アルビッソン
ダフニス: マルク・モロー
リュセイオン: ヴァランティーヌ・コラサント
ドルコン: アリステル・マディン
ブリュアクシス: フランソワ・アリュ


栗友会合唱団

演奏: 東京フィルハーモニー交響楽団
指揮: マクシム・パスカル


※NBSホームページで既に発表しているとおり、当初お知らせしておりました本公演のキャストより、上記のとおり変更が生じております。詳細はこちらをご覧ください。また「ダフニスとクロエ」のブリュアクシスを踊る予定だったアルチュ・ラヴォーはフランソワ・アリュに変更になりました。何卒ご了承のほどお願い申し上げます。


◆上演時間◆

第1幕: 18:30 - 19:20

【休憩 25分】

第2幕: 19:45 - 20:40


( http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/310.html )


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mizuko



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MessagePosté le: Sam Mar 11, 2017 4:21 am    Sujet du message: Répondre en citant

いよいよマチアスの「アザーダンス」! に加えて、なにげにコラサンテ×アリュの「テーマとヴァリエーション」が楽しみであります。ブリャクシスに入ったマチュー・コンタも!

Citation:
2017/03/11 NEW
パリ・オペラ座バレエ団<グラン・ガラ>本日のキャスト3/11昼


テーマとヴァリエーション
ジョージ・バランシン

音楽: ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
管弦楽組曲第3番ト長調作品55 第4楽章
振付: ジョージ・バランシン
照明: マーク・スタンリー

初演: 1947年11月26日、バレエ・シアター、
ニューヨーク、シティ・センター
パリ・オペラ座初演: 1993年6月24日

ヴァランティーヌ・コラサント、フランソワ・アリュ

オーレリア・ベレ、セヴリーヌ・ウェステルマン、
ロール=アデライド・ブーコー、ソフィー・マイユー

シリル・ミティリアン、ダニエル・ストック、イヴォン・ドゥモル、パブロ・レガサ


アザー・ダンス
ジェローム・ロビンズ

音楽: フレデリック・ショパン
マズルカ作品17-4、マズルカ作品41-3、ワルツ作品64-3、マズルカ作品63-2、マズルカ作品33-2
振付: ジェローム・ロビンズ
衣裳: サント・ロカスト
照明: ジェニファー・ティプトン

ピアノ: ヴェッセラ・ペロフスカ

初演: 1976年5月9日、メトロポリタン歌劇場
パリ・オペラ座初演: 1999年3月11日

リュドミラ・パリエロ、マチアス・エイマン



ダフニスとクロエ
バンジャマン・ミルピエ

音楽: モーリス・ラヴェル
振付: バンジャマン・ミルピエ
装置: ダニエル・ビュラン
衣裳: ホリー・ハインズ
照明: マジッド・ハキミ

初演: 2014年5月10日、パリ・オペラ座

クロエ: オレリー・デュポン
ダフニス: ジェルマン・ルーヴェ
リュセイオン: レオノール・ボラック
ドルコン: マルク・モロー
ブリュアクシス: マチュー・コンタ

栗友会合唱団

演奏: 東京フィルハーモニー交響楽団
指揮: マクシム・パスカル


※NBSホームページで既に発表しているとおり、当初お知らせしておりました本公演のキャストより、上記のとおり変更が生じております。詳細はこちらをご覧ください。また「ダフニスとクロエ」のブリュアクシスはマルク・モローからマチュー・コンタに変更になりました。なにとぞご了承ください。


◆上演時間◆

2017年3月11日(土)13:30
東京文化会館

第1部: 13:30 - 14:25
【休憩 25分】
第2部: 14:50 - 15:50


( http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/311-1.html )


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mizuko



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MessagePosté le: Sam Mar 11, 2017 9:35 am    Sujet du message: Répondre en citant

昼公演はコラサンテ×アリュのパワフルでアグレッシヴな「テーマとヴァリエーション」に大興奮! 音楽もしっかり聞こえる素晴らしいパフォーマンスでした。直後の「アザーダンス」、マチアスも踊りがはじけてました~。夜はどうかな?

Citation:
2017/03/11 NEW
パリ・オペラ座バレエ団<グラン・ガラ>本日のキャスト3/11夜


テーマとヴァリエーション
ジョージ・バランシン

音楽: ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
管弦楽組曲第3番ト長調作品55 第4楽章
振付: ジョージ・バランシン
照明: マーク・スタンリー

初演: 1947年11月26日、バレエ・シアター、
ニューヨーク、シティ・センター
パリ・オペラ座初演: 1993年6月24日

ドロテ・ジルベール、ジョシュア・オファルト

オーレリア・ベレ、セヴリーヌ・ウェステルマン、
ロール=アデライド・ブーコー、ソフィー・マイユー

シリル・ミティリアン、ダニエル・ストック、イヴォン・ドゥモル、パブロ・レガサ



アザー・ダンス
ジェローム・ロビンズ

音楽: フレデリック・ショパン
マズルカ作品17-4、マズルカ作品41-3、ワルツ作品64-3、マズルカ作品63-2、マズルカ作品33-2
振付: ジェローム・ロビンズ
衣裳: サント・ロカスト
照明: ジェニファー・ティプトン

ピアノ: ヴェッセラ・ペロフスカ

初演: 1976年5月9日、メトロポリタン歌劇場
パリ・オペラ座初演: 1999年3月11日

リュドミラ・パリエロ、マチアス・エイマン



ダフニスとクロエ
バンジャマン・ミルピエ

音楽: モーリス・ラヴェル
振付: バンジャマン・ミルピエ
装置: ダニエル・ビュラン
衣裳: ホリー・ハインズ
照明: マジッド・ハキミ

初演: 2014年5月10日、パリ・オペラ座

クロエ: オレリー・デュポン
ダフニス: ジェルマン・ルーヴェ
リュセイオン: レオノール・ボラック
ドルコン: ジェレミー=ルー・ケール
ブリュアクシス: フランソワ・アリュ




栗友会合唱団

演奏: 東京フィルハーモニー交響楽団
指揮: マクシム・パスカル


※NBSホームページで既に発表しているとおり、当初お知らせしておりました本公演のキャストより、上記のとおり変更が生じております。詳細はこちらをご覧ください。


◆上演時間◆

第1幕: 18:30 - 19:25

【休憩 25分】

第2幕: 19:50 - 20:50


( http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/311.html )


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mizuko



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MessagePosté le: Dim Mar 12, 2017 2:43 am    Sujet du message: Répondre en citant

昨夜は始まってみたらブリュアクシスがアリュからマチュー・コンタに代わってました。オーレリーがもう一回踊らせたのかな。やり直しで何倍も良くなってた!若手の成長を助けるオーレリーとそれに応えたマチュー・コンタのガッツに拍手~。で、今日の最終日はアリュが踊ります。

Citation:
2017/03/12 NEW
パリ・オペラ座バレエ団<グラン・ガラ>本日のキャスト3/12


テーマとヴァリエーション
ジョージ・バランシン

音楽: ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
管弦楽組曲第3番ト長調作品55 第4楽章
振付: ジョージ・バランシン
照明: マーク・スタンリー

初演: 1947年11月26日、バレエ・シアター、
ニューヨーク、シティ・センター
パリ・オペラ座初演: 1993年6月24日

ミリアム・ウルド=ブラーム、マチアス・エイマン

オーレリア・ベレ、セヴリーヌ・ウェステルマン、
ロール=アデライド・ブーコー、ソフィー・マイユー

シリル・ミティリアン、ダニエル・ストック、イヴォン・ドゥモル、パブロ・レガサ


アザー・ダンス
ジェローム・ロビンズ

音楽: フレデリック・ショパン
マズルカ作品17-4、マズルカ作品41-3、ワルツ作品64-3、マズルカ作品63-2、マズルカ作品33-2
振付: ジェローム・ロビンズ
衣裳: サント・ロカスト
照明: ジェニファー・ティプトン

ピアノ: ヴェッセラ・ペロフスカ

初演: 1976年5月9日、メトロポリタン歌劇場
パリ・オペラ座初演: 1999年3月11日

ドロテ・ジルベール、ジョシュア・オファルト



ダフニスとクロエ
バンジャマン・ミルピエ

音楽: モーリス・ラヴェル
振付: バンジャマン・ミルピエ
装置: ダニエル・ビュラン
衣裳: ホリー・ハインズ
照明: マジッド・ハキミ

初演: 2014年5月10日、パリ・オペラ座

クロエ: アマンディーヌ・アルビッソン
ダフニス: マルク・モロー
リュセイオン: ヴァランティーヌ・コラサント
ドルコン: アリステル・マディン
ブリュアクシス: フランソワ・アリュ



栗友会合唱団

演奏: 東京フィルハーモニー交響楽団
指揮: マクシム・パスカル


※NBSホームページで既に発表しているとおり、当初お知らせしておりました本公演のキャストより、上記のとおり変更が生じております。詳細はこちらをご覧ください。また「ダフニスとクロエ」のブリュアクシスを踊る予定だったアルチュ・ラヴォーはフランソワ・アリュに変更になりました。何卒ご了承のほどお願い申し上げます。


◆上演時間◆

第1幕: 18:30 - 19:25

【休憩 25分】

第2幕: 19:50 - 20:50


( http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/312.html )


あ~ん、終わっちゃう~。 Crying or Very sad


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mizuko



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MessagePosté le: Dim Mar 26, 2017 2:08 pm    Sujet du message: Répondre en citant

大変遅くなりました~。当初はどーなることかと思った来日公演でしたが、終わってみれば大満足。オペラ座のダンサーたちは本当にすごいなーと改めて感じ入り、加えて、いつにも増して(いつになく?)カンパニーの団結力まで感じることとなりました。重要なエトワールが二人も来られなくなり、パリではレパートリー入りとなる公演も同時進行中という大ピンチの中、オーレリーが自らも舞台に立ってみんなを引っ張り、エトワールたちをはじめ、ダンサーたちが本来の実力を見事に発揮した公演だったと思います。よいエネルギーが溢れていましたね! 特に最終日は、最終日ということもあってだと思いますけど、みんなが光り輝いていて、それだけでも感動的でした~。我々はもちろんのこと、やり遂げたオーレリーにも、支えたエトワールたちにも、来日公演に参加したダンサーたちにも、とてもいいツアーになったと思います。

えー、さて、私は結局ラシルは全5公演、グラン・ガラは5公演中金曜日を除いた4公演、更に祭典会員向け特典でクラスレッスンを見ました。すごいでしょ。(だって、パリに行くどころか、バレエフェスがあった一昨年の夏以来休暇すら取ってないんですもん。許しておくれ。) よく見ましたね~。普段超忙しい仕事もバレエに行く日だけは夕方からボスがいなくなるという奇跡に恵まれ(神様が味方してくれたに違いない)、充実感いっぱい。で、オペラ座が去ったと思ったら、途端に強烈に忙しい日々に戻ってしまいましたよ・・・悲しい。。。

さてさて、というわけで、ちょっと比較しながらの感想になってます。


『ラ・シルフィード』(3/2、3、4 昼・夜、3/5)

2日目にユーゴ・マルシャンのエトワール任命というスペシャルな出来事がありましたが、やはり初日。めったに出会うことのできない奇跡的な舞台でした! 会場全体が興奮しているようなすごい空気に包まれていました。

■ 3/2(木)、3/4(土)夜
シルフィード:ミリアム・ウルド=ブラーム
ジェームズ:マチアス・エマン
エフィー:レオノール・ボーラック
スコットランドのPDD:エレオノール・ゲリノー+フランソワ・アリュ

ミリアムは幕が開いた瞬間から妖精そのもの。とにかく可愛いくて、ちょっといたずらっ子な面もしっかり出してました。ミリアムのこういった積極的な演技というものはあまり見たことがなかったので、少し驚きつつ、見惚れてました。ダンスも素晴らしかった! ふわっとしていて、でも俊敏で、プティバットゥリーはどれも見事だし、音楽との調和、音楽の表現力も秀逸。2幕の二つ目のソロの最後、アンドゥオールダブルから一気に下まで(片膝をついてポーズ)行くところとか、すごかったっす。これだけ踊れるんだなと改めて感服した次第。でもって、可愛いんですものー。最高のシルフィードです。2日間のうちで、踊り自体は初日はやはり少し硬さがありましたかね。2日目のほうがよかったかも。

マチアス! いやー、すごかった! 演技はね、ジェームズにしては優しすぎて、エフィーのこともしっかり想ってるし(全然問題ない家庭を築きそう)、マッジにまで思いやりが隠せないかんでしたもんで、ほんとに一時だけ、この世のものではない可愛すぎる妖精に興味をもって付いてっちゃっただけっていうストーリーになってましたが、でも、踊りがすご過ぎるからいいんです! ジャンプの高さは半端なくて、1幕のソロの出だしのソデバスク(かな?)で客席どよめきましたからね。そのあともいちいちすごくてですね、マチアスのソロでは客席もざわざわしっぱなしでした。なんだろう、ただ高く飛んでるだけではない何かがこの日(初日)にはありました。バットゥリーも鋭くて、ほんとにすごかったー。
2日目のほうが、ジェームズが少しだけ時々非道な一面を見せる感じになっていたかな。ただ踊りのほうは初日のような爆発的な何かがなくなっていたので、やはり初日は特別だったんだと思いました。それでもやっぱすんごいんですけどね。
あと、パートナリングがよかったと思いますが、どうでしょう。1幕のオンブルのシーン、クライマックスに差し掛かるシルフィードが袖からピュっと出てきて運ぶところとか、同じ高さですごい勢いでミリアムを運んでましたよね。特に土曜日。今回身体が少し大きくなったと思いましたが、これでリフトも楽になったのではないかしら。2幕では持ち上げすぎて音とずれまくってたりもしましたけども~。
はー、でもすごかったです。

It girl レオノール。めっちゃ可愛い清純なエフィーでありました。すごくいい子で、少し幼い世間知らずな感じ。特にソロではひたすらジェームズが好きなのが表現されてました。このヴァリエーションでそれがわかると思わなかったので、ちょっと舌を巻きました。新エトワールはキラキラと輝き、こんなエフィーに対抗できるのはミリアムくらい可愛くないと、ということで、見事な配役でもありましたよ。ジェームズが去ってしまって、大ショックで花束をバン!と投げ捨て、くしゃくしゃの泣き顔で走ってくるところなんて、かわいそうで泣けてきました。踊りのほうは、絶好調。昨夏のエトワール・ガラですごく踊れることに驚きましたが(←オペラ座の実力です)、ほんとにいくらでも踊れる感じでした。エフィーもアテールをいっぱい使うし、かなり難しいと思うんですよね。でもどんなに動いてもバランスが崩れない、2日間通して不安が一切ない踊りでした。

初日の盛り上がりに一役買っていたのがフランソワ・アリュです。スコットランドのPDDは、彼にはもったいないくらいの役でしたが、全力で踊る、全力で飛ぶアリュにすごく好感を持ちました~。(グラン・ガラでもアリュには感心しっぱなしの私。) マチアスとは全く違う質のジャンプで、空気を動かすような重量感があります。彼は演技にも全力。踊り終わって舞台の端にいようと、細かい演技まで怠りません。以前からエトワールを叫ばれているのに、目の前で自分より若いマルシャンがエトワールに任命されても、ちゃんと舞台に自分を捧げている姿なんかにも大いに感心。ただ彼は配役が難しいだろうな~。
アリュも2日目ももちろん全力でしたが、初日のほうが爆発的でした。やっぱり初日には何かがあったんだと思います。

アリュとPDDを踊ったのはエレオノール・ゲリノー。二人そろって丸くて小柄。オペラ座のダンサーらしくないんですけど(はっきり言ってますが)、ダンスは完璧です。あの甲であそこまで正確に足を使えるってすごいです~。

先にソリストの感想だけ行きますね。


■3/3(金)、3/5(日)
シルフィード:アマンディーヌ・アルビッソン
ジェームズ:ユーゴ・マルシャン
エフィー:ヴァランティーヌ・コラサンテ
スコットランドのPDD:マリーヌ・ガニオ+アルテュ・ラヴォー(3/3)、マリーヌ・ガニオ+マルク・モロー(3/5)

実はユーゴ・マルシャンのエトワール任命の可能性を耳にしていたので、3/3はドキドキしながら見てたんですが、実力としても舞台での存在感も完全にエトワールで、あとはタイミングだけ、と思いましたね。で、ほんとに東京でやるのかしら~、とか、オーレリーは客席にいるかな、何を着てるかな、とか、そんなことが気になってました。

そのユーゴ・マルシャンは、代役で初役とは思えないくらい、踊りもパートナリングも演技も素晴らしかったです。ジャンプの高さはマチアスに匹敵するくらいだし、打っても回ってもキレがあって見事。3/3で既に最高レベルのジェームズでしたが、エトワール任命後の3/5はそれ以上でした。身体はよく動いているし、技術的にも絶好調。1幕のヴァリエーションで、ピルエットからルルヴェのまま右足を回しながら1回転するとことかは、回りきってアラスゴンでバランスとってました! しかもルルヴェは高いままです。もー何でもできるって感じです。目の覚めるような踊りの一方で、ジェームズ役にもかなり入り込んでました。ユーゴのジェームズは、エフィーはいい子だとわかっていて、愛されているのも感じているから十分満足で幸せだったのに、突然全然違うタイプの女性(シルフィード)が現れ、心を奪われて、どうしようもなくなってしまうって感じだったと思います。妖精の世界はほんとに楽しくて、シルフィードを失ってしまった時の後悔ぶりも激しかったー。

ユーゴもさることながら、私はアマンディーヌ・アルビッソンのシルフィードに驚いてしまいました。上半身の前傾を伴うスタイル、ふわふわ感、音楽性、脚捌き、バットゥリー、すべてが本当に素晴らしく、明るいコケットリーに溢れた仕草も表情も大変魅力的。フランスバレエの伝統をしっかり引き継ぐその真摯な姿勢にも感嘆しました。アマンディーヌは踊り(舞台での表現)に対するセンスが抜群で、音楽を感じて反応するだけではなくて、音を作り出せる人です。あの見事な脚捌きと音楽が完全に一体となっていて、特に3/3の舞台は究極だったと思います。本当に素晴らしかった! ユーゴ・マルシャンとの息もぴったりでしたよ~!
(PDDも全然危なげなくて、ほんとにユーゴはすごいなと思いましたよ。ただ3/5に一箇所、1幕のパトトロワのコーダでシルフィードの降ろし方が、役に入り込みすぎたせいでか、ちょっと気遣いが足りず、シルフィードが転びそうになってしまったシーンがあって、ヒヤッとしましたけど。)

ヴァランティーヌ・コラサンテのエフィーは、地に足のついたいい奥さんになるタイプ。踊りも演技もよかったと思いますが、とにかくボーラックがかわいかったからな。

スコットランドのPDDは、3/3(金)はアルテュ・ラヴォーが精彩にかけたこともあって、パッとしませんでした。ラヴォーはこの後降りてしまいましたね。3/5(日)は代わってマルク・モローが踊りました。ダフニスも控えているのに偉いわー。二人とも生き生きと踊っていたと思います。


ちなみに、3/5(日)は客席にジェルマン・ルーヴェがいましたよ。友の舞台を見るためですね。で、開幕前に関係者席にジェルマンが座って、少ししたらドラノエさんが来たんですね。そしたら、あっ!てすぐに席を譲ろうとしたんです。ドラノエさんは「いいよ」って更に上に上がっていったんですけど(今回もビデオ係だったのかな)、ジェルマンは礼儀をわきまえているなんていい青年なんだ!と思いましたよ。たまたま目にした光景で、ほかの人もそうなんだろうと思いますけどねー。


■ 3/4(土)昼公演
シルフィード:リュドミラ・パリエロ
ジェームズ:ジョシュア・オファルト
エフィー:オレリア・ベレ
スコットランドのPDD:ジェニファー・ヴィゾッキ+マルク・モロー

リュドミラ・パリエロのシルフィードには期待していたんですけど、ちょっと違いました。技術的には完璧で、足先の使い方、バランスなんかそれは見事だったんですが、表情があまりなく、妖精っぽい思慮のなさとかコケットリーも感じられなかったんですよね。一言でいえば、可愛くなかったてことですが。。。ただですね、技術的にはほんとに完璧で、3人のシルフィードの中では一番だったかも。だけどなんか、おぉすごいとは思うんですが、うわーって興奮してしまうようなのは感じなかったんですよね。客席の反応はよかったと思いますけどね。

ジョシュアは、エトワールらしい余裕もみられる非常に知的な舞台の作り方をしてました。彼のジェームズは男性的でちょっと尊大なところがあって、マッジに対する態度はひどいもんでした。エフィーのことだって全然好きじゃなくて、エフィーが自分のことを好きだし、まぁ、ほかの女の子と比べて悪くないからいいか、みたいな感じ。最後は一応猛省するんですけど、遅いよねー。踊りももちろんエトワールとして芸術的にも非常に高いレベルのものを見せてくれてたと思いますが、あんまり覚えてない、なぁ。それより役作りと演技のほうが印象に残ってます。リュドミラと二人で、前の二つのカップルとは違うものを見せようという知的な企みみたいなものを感じましたが、この二人はあまり合わないのか、エキサイティングな要素がちょっと足りなかったです・・・。

ちなみに、シルフィードの羽がとっとと落ちてしまうという事故もありましたが、うまくカバーしてたように思いまっす。

オレリア・ベレのエフィーは、コラサンテよりももっと田舎っぽいお嬢さんなかんじ。なんでか映画の中で潜入リサーチのために高校生に扮しているドリュー・バリモアに見えたんですよね。

スコットランドのPDDは、やっとすらりとしたダンサー(ジェニファー・ヴィゾッキ)が踊ってくれて、何故かホッとするという・・・。


ところで、ガーンは全然踊らないんですねー。ブルノンヴィル版では確かヴァリエーションがあったはずですけど。

それから、男の子たちもほとんど踊らない!

一方で、女の子たちはかなり大変。しかし、本当によく踊ってました。ロマンチックな夢の世界に運んで行ってくれてたと思います。中でもエレオノール・ゲリノーがよかった!

あと、マッジ。アレクシス・ルノーかオレリアン・ウエットでしたが、二人とも上手だったんですけど、強烈な感じはなかった気がします。どちらかというとウエットのほうが面白かったかなー。2幕冒頭のマッジの仲間たちのダンスがアホっぽくて楽しかったです。

オーケストラはフェイサル・カルイが振ってたんですよね。といってもほかの指揮者との違いとかはわからないのですが、でも、音は生き生きとしていたと思います!

最初『ラ・シルフィード』を持ってくると聞いて、短いし、なんだつまんないのーと思ってましたが、とんでもない。オペラ座の神髄とその最高峰に位置するエトワールたちの素晴らしさを思う存分味わうことのできた公演でした。ユーゴ・マルシャンのエトワール任命に立ち会えたことにも感謝です!


感想を書き始めたら止まらず、丸一日を費やしてしまったので、今日はここまで。「グラン・ガラ」は改めます! 


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mizuko



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MessagePosté le: Dim Avr 30, 2017 2:23 pm    Sujet du message: Répondre en citant

4/27発売のダンスマガジンは、オペラ座来日公演スペシャル! ユーゴ・マルシャンが見事なシッソンで表紙を飾っていま~す。たくさんのインタビューの中でも、今回芸術監督として応じたオーレリー・デュポンのダンスマガジンインタビューが読み応えあり。芸術監督の職を受けるに至った経緯も話していて、オーレリーの覚悟と意気込みも大いに伝わってきます。是非!



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